劇場公開日 2024年4月5日

「イワナの水玉模様も美しく✨」ミルクの中のイワナ いも煮さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5イワナの水玉模様も美しく✨

2024年4月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

渓流釣りにおいて上のほうに行くほどイワナが釣れる、と言っていた人がいた。
本作を見てその理由がわかった気がした。
水温20℃以下の涼しいところに棲息する。

イワナは流れの少ない場所でも生きていける。だから、あちらこちらに散らばって交配することがなく結果血の濃い亜種が生まれた。

ヤマトイワナは本州中部
アメマスは北海道や山形
ニッコウイワナは山梨県、東北南部
ゴギは中国地方のみ

身体の模様が微妙に異なる。
縞模様と水玉模様が混在していたり、斑点がないのがヤマトイワナだったり。

そして、サケ科であるが一度の産卵では死ぬことがなく2度3度と産卵を繰り返す長寿らしい。

そんなイワナの生態が専門家の生産技師や大学教授によって語られていく。
話していてみんなイワナが好きなんだな〜💕と感じて嬉しくなる。

イワナを守ろうとして稚魚を放つも成魚になるまで育たない。
近年はイワナの保護活動も行っているが、まだまだ研究途上でどうしたら数を増やせるかがわからない。

関わり過ぎてもだめ、かといって獲らない釣らないをして過去に失敗したと言う。
関わらないことは無関心。無関心は愛情の反対なのだ。

われわれ人間にも通じる深い話や名言も都度出てきて感心させられる深いドキュメンタリー。
深山幽谷の美しい景色とともに心地よいひとときが過ごせます。

いも煮