「"ヤブ医者"」栗の森のものがたり 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"ヤブ医者"
物語が静かに淡々と進んだり戻ったり混乱する時間軸や不穏な雰囲気から色彩豊かな季節が絵画のようで、不意にノリの良い音楽が流れたり死神のような三人が登場する場面はコミカルな描写に映ったり、栗売りの女性が主人公かと思いきや大工の老人マリオが中心に語られる劇中、説明を省いて映像で描かれるマルタの過去や現在が幻想的でミステリアスにも。
マリオやその他老人が熱狂する賭け?のルールが知りたくなったり、マルタの部屋の壁紙が素敵だったり家具にも目移りしてしまう、全体的な雰囲気が嫌いにはなれない興味深い作品でありながら退屈感は否めない。
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