「クラヴィノフ家の血脈の争い」クレイヴン・ザ・ハンター 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
クラヴィノフ家の血脈の争い
第45回ゴールデン・ラズベリー賞(最低前日譚ほか)に
ノミネートされちゃだけれど、
そんな〜ぜんぜん~面白かったです。
そして、続編がありそうなラストですね。
(実現は微妙そうですが、凄い期待を持たせるラストでした)
裏社会を取り仕切る大物ニコライ(ラッセル・クロウ)の息子セルゲイと
弟のディミトリ。
性格が正反対の異母兄弟ですが、絆は強かった。
しかし、ハイスクール時代の10代に、
息子を鍛えようアフリカの草原に銃の練習に連れて行かれた
セルゲイとディミトリ。
その場でセルゲイはライオンに襲われて瀕死の重症を負う。
さらに、後の弁護士になるカリプソにも秘薬で助けられて、
「野獣や王や、それを上回る巨大な能力を持つ」
【クレイヴン・ザ・ハンター】に覚醒してしまうのだった。
マーベル・コミックのヒーローですから、クルマより早く走り、
超高層ビルを駆け上り、落下しても怪我一つ負わぬヒーローです。
16年後は悪をバッタバッタと倒して殺してやり放題、なのも
「クレイヴン・ザ・バーター」は、ヴェノムと並ぶスパイダーマンの
宿敵なんですから、お咎めなしはアメコミヒーローのお得なところ。
この映画がとても入り込みやすい理由は、
セルゲイ(クレイヴン)と弟ディミトリと
父親ニコライ(ラッセル・クロウ)の3人の
クラヴィノフ一族に特化したストーリーになっていることです。
悪の一味に弟のディミトリ(フレッド・ヘッキンジャー)が
誘拐されたとき、
父親ニコライ(ラッセル・クロウ)は2000万ドルの支払いを拒みます。
「俺ならとっくに殺してる」などと言い放つ情け容赦ない男。
弟思いのクレイヴン(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、決死の覚悟で
(マーベル・ヒーローは、死なないん・・・ですけど、)
敵(ニコライに恨みを持つラウノ、)に、弁護士に成長したカリプソ
(アリアナ・デボーズ)の助けを借りて悪を叩きのめす。
ラッセル・クロウの存在感が、凄かったです。
アーロン・テイラー=ジョンソンも「ブレッド・トレイン」や、
「フォール・ガイ」の悪役が印象的で、
今回はヒーロー役が格好良くセクシー。
弟ディミトリの、あまりの変わり身の速さに唖然としました。
裸の上半身に毛皮のハーフソートを着て、帝王の様に座る
アーロン・テイラー=ジョンソン。
ここからが良いところ、なんですけどね。