「得るものはないが男の浪漫が光る」クレイヴン・ザ・ハンター すけあくろうさんの映画レビュー(感想・評価)
得るものはないが男の浪漫が光る
この映画の予告を見て、ライノが出るときいて観に行くことを決めました。
アメスパの消化不良感(NWHでは手こずったと話してたけど)
があったライノが遂にスクリーンに…!大好きなビジュアルをしてるのでそれだけでもガッチリ心掴まれました。
あと、ラッセル・クロウが出るってきいて…
弟のディミトリはカラカラ
父のニコライはマキシマス
グラディエイターだ!となったのも束の間、
クレイブンの肉体美が最&高
冒頭の脱獄シーンだけで彼をキャラとして好きになれるのでは。
タロットカードを持つカリプソは我らジョジョラーの味方。謎の霊薬、2つ目の霊薬、超人ババアなど、説明がいっさいないカリプソ周りの要素が、逆に物語の続編を匂わせてる。
ラッセル・クロウはさいごのさいごまでクズ親父を演じきった!
偽りのレジェンドが、銃をもたずに「本当の」レジェンドである獣にぶっ殺される終わり方が、自分はとてもアガった。
さいごに弟に指パッチンされたことで、クレイブンは兄として弟を守ろうとしていたこと(弟を弱く見ていたこと)に気づいたんだなぁと。
自分も次男なのでわかる。
「そのままの君でいい」はときとしていちばん心をえぐる言葉。
ん?ん?ディミトリ役のひと、グラディエイター2でカラカラ役やってたね?どっちも不遇な弟????
これはこの俳優さん追ってけますね。次男坊の辛さを体現するのが異常にうまい。
ライノに絞りましょう。
完璧です。これでいいんです。
ライノはこれでいい。サイの怪物。
弟ディミトリと重なる、自分を強く見せたいサイの怪物。
最後の最後まで、ニコライ、クレイブン、カラカラに狂わされた人生の凄まじさを、
激痛の走るサイ形態が物語る。
さいご死ぬとき、角が折れてましたね。もう彼は突進できない。
ん?????ん?????サイ?なんかどこかのローマ帝国の映画でも観たことあるなぁ
得るものなどない。だが浪漫がある。
アガりまくれる。
映画館で観るべき映画!とまではいかないが、観に行ったとしても後悔は絶対にしない映画。
ディミトリとニコライとライノはさっさとグラディエイターの世界に帰ること。マッコールさんがまってるよ。以上。