劇場公開日 2024年12月13日

「豪快な肉弾アクションで見せる、大人向けのサスペンスドラマ」クレイヴン・ザ・ハンター 60代の男ですさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0豪快な肉弾アクションで見せる、大人向けのサスペンスドラマ

2024年12月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

超人的な身体能力を使い、武器を持たずに敵を殺していく、圧倒的なパワーを持った殺人者を主人公にした、大人向けのサスペンスドラマ。

腕力だけで強すぎる、まったく道具に頼らないスーパーヒーローが、ジャンプして走って殴って投げとばす。
マシンガンを持った連中に囲まれても、みごとにさばく。
迫力を感じさせる豪快なアクションを見せてくれる。
ハルクとキャプテン・アメリカの中間くらいの超人ぶり。

アクションだけでなくドラマがいい。
麻薬密売組織の大物ラッセル・クロウの存在感と影響が大きすぎて、その息子である主人公とその弟が人生を狂わされてしまうというメインのドラマだけでなく、ちょっとした枝葉の部分、たとえば感覚器官も鋭敏すぎる主人公が、すれ違ったカップルの香水を褒めたために、浮気がバレた男がひっぱたかれるという描写など、わずか数秒のものなのに印象的だった。
3秒間だけ止まった時間を動けるらしい、ディオのザ・ワールドみたいなことをやる正体不明の男が、主人公につながる連中を次々に殺しながら追跡してくるというサブエピソードも良く、退屈させない。
続きを匂わせる終わり方をするので、期待している。

60代の男です