ふたりのマエストロのレビュー・感想・評価
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超シンプルなストーリー、いかにもフランスらしい映画
これ以上シンプルなストーリーはないだろう。しかし、登場人物の人間関係は、フランス映画ならではのややこしさ。 オーケストラの演奏をたっぷり味わえ、ラストのスカラ座のシーンが意外性と感動。 これ以上は、何を書いてもネタばらしになってしまいそう。
逆に新鮮
いつも何かとツラツラ書いている映画評ですが、今回は殆ど書くことがありません。 題材は古典ですから、あとはどう料理されるのかが見どころ。実際、ツッコミ所は多々ありますが、そこは論点ではありません。また、オフィシャル側が思いっきりネタバレしているのもご愛敬なのでしょう。 私が本作を最後まで観て感じたのは「ハートフルなコント(フランス語では寸劇)」。余計な演出は入れずにリズム感がいいし、大事な音楽は割と長く聴かせてくれるので、音楽映画としてもちゃんと楽しめます。 評価は揺れているみたいですが、ここまで振り切れば逆に新鮮。モヤモヤしなくて、これはこれでアリと思える作品と感じました。 とは言え、さすがに3.5は付けられないかな。まぁ、気楽にいきましょう。
コメント求
アイディアは面白いし、
登場人物の心情や距離感も面白いし、
演技も上手いし、
曲もいいんだけど
「意表をつく」「衝撃の」「感動の」「圧巻の」とか言われてるラストシーン
説明不足というか、無理やりというか、本当にそれでいいのか、、?と感じた。
ポスターと予告がネタバレとか
撮影スカラ座じゃないとか
秘書が悪いとか
野暮な事は言わない。
けど突拍子のないラストだけが納得できない。
何か大切なシーンを見落としてるのか、私の理解力がないのか、元々そういうもんなのか
普段ここで評価しないけどモヤモヤしすぎて投稿しました。
皆さんの考えをコメントして欲しいです。
尺が短い分、掘り下げ不足だったかな
どうしてもこの上映時間では浅い描写になってしまうのは否めず、親子の今までの関係性や取り違えが起きてからの心の葛藤が伝わってこずに、結果として親子のどちらにも没入できなかった。 それでも、いざ自分だったらどうやって父に伝えればよいのだろうと考えてしまうし、ラストのシーンでは、亡くなってしまった父と同じ土俵で何かをできる幸せを味わってみたかったなぁ、なんてしんみりともしてしまいました。 フランスらしい家族の在り方なんでしょうが、周りの人たちの空気感が羨ましいですね。
マエストロは、見事に人間関係でも絶妙のアンサンブルを成立させる。
夫婦関係、愛人関係、親子関係も流石にオケのマエストロとして、 一つづつ丁寧に相手の人格や技量、人間性を見極めて関係を修復する。 それはオーケストラを指揮するように大胆で繊細で勇者のようだ。 映画「ター」と、真逆の指揮者の世界観ですね。 しかし、彼等には一流の音楽という共通コミュニケーション能力があるのを見落としてはならない。 とても知的なアカデミック作品だった。 (⌒▽⌒) 息子はスカラ座のマイヤー総裁に呼び出され、 父への依頼は“デュマール違い”で、 実はドニへの依頼の誤りだったことを告げられる。 驚きを隠せずに動揺するドニ。 彼は、スカラ座の音楽監督の重責を担うには、まだ経験不足のため依頼を固辞したいという思いが強かった。 いっぽうの父は、 ドニの高校生のひとり息子・マチュー(ニルス・オトナン=ジラール)の自動車教習所代や、ACミランのシーズン・チケットまでいつの間にか手配していた。 そんな浮き足立って大盤振る舞いしている父に、真実を伝えなければならないという難題を課されたドニは、 人生最大の窮地に立たされる。 やがて、初めて親子が腹を割って本音で語り合うためにシャンパンを傾けたとき、 父の口からこれまで語られなかった衝撃の真実が明かされる……。
才能ある親子
だけに、最後の二人での指揮が成立したのでしょうね。今回の出来事はある意味、大変な出来事で、「自分達で何とかしろや。」と言う出来事でしたが、この親子が垣根を壊す良いキッカケになりましたね。
どちらかというとインテル派
ラストの「フィガロ」で、始めは妙にザラついていた音が父に交替したら角が取れた印象になり、お、なかなか芸が細かいなと感心しかけたが、続くあの困った演出のせいで,それ以前のシーンを含めて興醒め。直近指揮者モノとして思い浮かぶ「TARター」で「聖→俗」切り替えの象徴のようにみえたヘッドホンの使い方もなんとも無神経な印象(←言いがかりかもしれんが)。監督の音楽愛がTARほどは濃くないのだろう。原作は指揮者とは関係ない話らしいし。 ついでに揚げ足取るようだが、"le premier violon"はあの場合「第一バイオリン」ではなく「首席バイオリン(奏者)」と訳さないと変じゃないだろうか? 何にしろ、あんな秘書は瞬殺解雇だろう。
主役はもちろん、俳優陣が演技派ばかり、感涙しました。
まず、土曜日の午後一の映画館、満員に近い程、席は埋まってました。物語は、お父さんがマエストロで、息子さんもマエストロのクラッシック一家のお話です。お父さんはもちろん素晴らしいマエストロですが、息子さんが、その上を行く、さらに素晴らしいマエストロなのです。
賞の主催者側の秘書が、受賞の伝達を間違える。。。本当は息子さんが賞を獲ってるのに、お父様が獲りましたって、連絡をしちゃうなんて。。。ビックリ!!!です。。。息子さんは、厳格なお父様だから、その事を打ち明けられません。。それがとうとう、わかってしまい、お父様と息子さんの刺しのシーンに緊迫感が走ります。
二人の俳優さんの心の描写のシーンが素晴らしく、繊細に演じてます。最後のシーンの、世界最高峰での舞台で、まさか、あんなふうな展開になるなんて。。。ビックリしたけど、もう。。。感涙しました。お父さんと息子さんがわかりあえるシーンなんて涙ポロポロです。
追伸。。。息子さんは、ご自身の息子さんにも優しく、お父さんにも優しく、決して世界最高峰の舞台のマエストロになったのに偉ぶらない!性格です。そういう所も素敵です。この映画、是非観て欲しいです。感動しました。
孫には⭐️5つ
これで良いのかと思いつつ、指揮者の背中とオーケストラはやはり良いのでなんかいいもの観た感じになりますが。 フランスのパートナー関係とかこんな感じなのかな? まあ終始孫が1番地に足着いててとても良かった。
ハートフルなホームドラマ
親子だからこそ素直になれない時もあるし、憧れたり疎ましく思ったり。 単純なストーリーだけど、純粋なホームドラマでラストシーンは泣いてしまった。 オケのシーンが素晴らしく、名曲ばかりで音楽に詳しくなくても十分楽しめる。 ゆったり過ごす休日のエンタメとしてとても良かった。
気楽に観られる佳作
フランスのグラミー賞とも言われるヴィクトワール賞のクラシック部門を受賞したのは指揮者のドニ・デュマールだった。偉大なる父フランソワとは不仲で、お祝いの電話すら来ない。 ある日、オケで練習中のフランソワに1本の着信がある。それはミラノスカラ座の次期音楽監督就任の打診だったが、実は……。 クラシック音楽界を舞台にしたコメディーだと思って観たが、意外とシリアスな家族ドラマだった。尺が短いのは高評価だが、説明不足も否めない。まあ、さらっと楽しめる映画だった。 クライマックスのスカラ座公演は圧巻だ。まさかの展開に唖然とし、ニヤリとすることは間違いない。
親子で同業だとぶつかるよね〜。
パリでオーケストラの指揮者をやっている父と息子の話。賞を貰った息子を祝ってやらない親父、でもそんなに性格悪そうじゃない顔。でもオーケストラの指導は感じ悪いな。息子の指導シーンの方が優しくて分かりやすかった。そんな親父のところにイタリアのスカラ座から音楽監督への就任依頼がくる。嬉しい親父、ワクワクしちゃってたら、息子にスカラ座から連絡がくる。あら、秘書さん、どうして失敗した?それから息子はドヨーンて感じになり、ずっとモヤモヤしながら、親子関係を眺める事に。何で息子は事実を伝えられないのか、とても不思議だったけど、えっ!まさか最後のシーンで伏線回収。泣けた〜。 個人的にちょっと分からなかったのは、パリのオーケストラがミラノに行ったのか、ミラノのオーケストラの指揮者をやる事になったのか?だってミラノに着いてからの練習シーン無かったもん。練習無しで指揮は無理でしょ。しかもあのオチだからね。
コメディでした涙
名指揮者の父と息子の、反発と葛藤の物語…かと思ったら、コメディでした。いろいろ軽すぎ。ツッコミどころも満載、特にラスト。そして何よりもスカラ座土下座して謝れよ〜! コメディとしてはよくできてます。あと、スカラ座ってやっぱり指揮者最高の憧れなのね〜、とか、小澤征爾ってすごいんだなぁ、とかは面白かった。フランス語のやりとりもオシャレ。てことで、軽い気持ちで見て吉。
ダメなまちがい電話。
「あの電話は間違い電話」とオヤジへ言えない息子の話。
指揮者として活動、活躍する親子、父フランソワと息子のドニ、父フランソワの誕生日の日に1本の電話が...40年夢見てきたスカラ座の音楽監督への就任依頼...その依頼は父にでわなく息子のドニへの依頼だった、その1本の間違い電話から始まる親子のストーリー。
作品観た率直な感想は「あの電話は間違いだった」と言えない息子のドニ、そんなに最初から終盤まで引っ張る!?(笑)
って思いながら観てました。
その言えないのにはドニのオヤジを思う優しさがあったからだと思うけど。
ラストのラストでサプライズ、タイトルがオチかい!って感じだったけど「ふたりのマエストロ」には少し感動した。
個人的にはヴィルジニがお気に入り!
あんな美女でなかなかのドSっぷり、序盤のあの熱烈なアレは良かった(笑)
ホームドラマ風
ホームドラマみたいな終わり方でいいの? 拍子抜けした。 音楽シーンはいいんだけど、話自体は全然盛り上がらない。お父さんの方はヨボヨボしすぎていて、いくらなんでもスカラ座から声がかかるなんて想像できない。息子は30代、父親は50代であれば、十分ありうる話なんだけど。 父親と息子の会話もグッとくるものがないんだよね。あの会話で、息子を励ましたってことになっているんだけど、全く理解できない。 ムダなベットシーンがなかったのはよいとして、自分には合わない作品でございました。
小さい親父
スカラ座に立つのが生涯の夢の父親と、ヴィクトワール賞を受賞した息子というマエストロ親子の話。 息子の受賞式に現れず賛辞も述べない父親にスカラ座からオファーの電話があり巻き起こっていくストーリー。 楽団員に吠えておいて謝罪もしないあるあるな始まりから、さぞかし凄い親父なのかと思ったらそういうこと? これは親子の確執がどうのというより、ただの情けない親父が発端で起こる息子のゴタゴタじゃないっすか? 海の話しもあんたが何を上から言ってんだ?な遠吠えみたいなものだし、親父がメインならまだしも、どちらかというと息子がメインだから感動する感じはなかった。
愛も尊敬も嫉妬も。
面白かったー!! 最高のライバルが父で息子だったら? 二人とも仕事への愛とプライドの熱量が半端ないからこそ、相手の仕事への嫉妬が消せなくてカッコよかった。 自分が熱望していた仕事だけど、相手にとっても同じ。家族愛と仕事愛の葛藤が始終ぐっとくる。 ウィットに富んだ会話とちょっと散らかっててもオシャレな背景にも注目。 パパヘの憧れと尊敬があるから、ドニも真実を告げることをなかなか決心できない。 ドニがパパであるフランソワにもらったのは最高の環境で、それに感謝をしているからこそ、我が子の進路も応援ができる素敵なパパなんだと思う。どちらのパパもすごくカッコいい。 だからこそ、孫である彼もパパもおじいちゃんも大好きなんだろな。(伝わった) 芸術家ファミリーの出来事だけど、何かを受け継いでつくる家業がある方々にはとてもわかる話なのかもしれない。 大事な人と観て欲しい映画です。
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