名探偵ポアロ ベネチアの亡霊のレビュー・感想・評価
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Zip Your Lips!
前作の「ナイル殺人事件」がハマんなかったなーっていう記憶だよりで鑑賞。3連休ブーストもあって結構入っていました。
「ナイル殺人事件」よりもハマんなかった…というか普段の推理要素にホラーを加えたのが個人的には悪手だなと思いました。犯人も早い段階で分かってしまいますし、ポアロの見せ場を用意してドン!といった感じのスタイルが合わなかったです。
びびらせ要素が爆音のジャンプスケアなので、これがまぁ耳障りかつ似たようなシーンばかりなので速攻で飽きがきました。シャンデリアを落とすシーンもドアを思いっきり開けるシーンもとにかくうるさいが勝ってしまうので、結構イライラしてしまいました。
犯人が殺す動機もタネがバレたからというシンプルな理由な割には簡単に死まで追いやれているのも都合の良さを感じてしまいました。
原作を読んでいないので、もうこのまま亡霊が犯人だったら面白くなるのになーとは思っていましたが、そう甘くはいかず、チラ見せのように登場しては登場人物をビビらせて、娘の霊が母親をなんだか突き落とすだけの役割になってしまっていたなというくらいの肩透かしっぷりでした。
ケネス・ブラナーが監督を担当しているので、当然ちゃ当然なんですが、ポアロのアップシーンや見せ場がドーンと映されているのも個人的にはノイズでした。ケネス・ブラナーのための私物化している印象が強くなってしまいました。
というか役者陣に個性も魅力も感じられず、ミシェル・ヨーの霊媒師はササっと始末されますし、他のキャラクターも似たり寄ったりで、子供はなんだか冷静すぎてむず痒いですし、ポアロは淡々と喋るつけ髭と化しているので、会話劇多めのシーンでは眠気に誘われました。そもそもポアロの推理シーン自体後付けかってくらいにドヤ顔での説明が淡々とされるので、嫌な上司の自慢話を延々聞かされているようで退屈でした。
ミステリー要素はとてもあっさりしていて、ホラーも取ってつけたような感じのビビらせばかり、なんだか上手くまとめた感を出してはいますが、個人的には滑り散らかしているなと思いました。原作が多くあるので、映画自体は何本もできそうではありますが、このテイストが続いていくようでは今後観る気はあまり起きないです。良かったのはロケ地だけのような気がしました。うーん残念。
鑑賞日 9/18
鑑賞時間 11:20〜13:15
座席 F-2
へ?
ケネスのポアロは毎回酷い。
今回も原作とは全く違うものになっていると聞いて、どんな改変かと思ったら改悪。
物が壊れる音しか、頭に残ってない。
ケネスは俳優としては良いのに。
彼がプロデュースすると、何でこんなへんてこりんな作品にしてしまうのか。
探偵?
まず、今回はポアロが事件冒頭でアレしちゃうもんで名探偵なのに全然推理しません😂
最後の推理も殆んど証拠も無しに妄想で語っちゃってます
時間が夜との建物の中ということもあって、冒頭トラスト以外画面が暗いずっと暗いです
ジャンプスケアも多用してあるし探偵物というよりもホラーチックな雰囲気の方が強いので探偵物が見たい方は要注意です。
ヴェネツィア好きなら観てほしい
ポアロはこのシリーズでは引退して、灰色脳細胞を1日2回ケーキ食べて養生してるようです。
糖分は大事ですからね
原作は1ページも読んでないし、映像と活字は違う楽しみ方をするもんだという価値観です。
オリエントもナイルも楽しめたので、しかも今度はイタリアのいちばん好きな街が舞台なので
鑑賞してまいりました。
犯人はどっかで見たなぁと思ってたら、ケビンコスナーさんのドラマで娘を演じてた方ですね、
今回はイタリアの歌劇歌手なんでしょうか、上品なマダム役で見違えちゃいました。
霊媒師の助手の女の子はかわいくて、他の作品で逢いたいです。
こんな感じでキャストも好み、ホラーなビックリ演出も楽しめましたー
ちゃんとした映画スタジオがそれなりに予算もかけているはずなので、今や行けない、見物できない
あの街の1947年を堪能できました。
CGIで屋根のパラボラアンテナや室外機なんかを丁寧に消してくれたんでしょう。
ラストの俯瞰は格別です
プンタ・デラ・ドガーナ、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、グッゲンハイム美術館、
木造のアッカデーミア橋、建物自体はとくに外観は変わらないんでしょーね、
ポアロの隠居の庵はグランカナルとカンポサンステファノのあいだあたりかなぁ
行ってみたいなぁ、
屋上の画像だけ実際のホテルかなんかの建物に貼り付けてるのかなぁ
監督がここで撮りたかったのではないでしょうか。
大正解だったと思います〜
23-109
アガサ好き、ポアロ好き待望の
シリーズ第3作を観賞。
ハロウィンの一夜の呪われた屋敷が舞台。
前作とは打って変わって夜のシーンが続き画面は終始暗い。
犯人はなんとなく目星はついてたが、二重三重のミスリード日引っ張られそうになる。
最後に残された謎も全て解決、
そして名探偵ポアロ復活。
次回作も期待してしまいますねぇ😁
起承転結の「転」が抜けてる
映画自体もミステリーもよくできてると思う。雰囲気作りがとても上手で、そしてテンポがよく次から次へと何かが起きて結構展開が読めない話で面白かったし、時代に合う背景と登場人物で全員キャラにとても合うと感じた。日本のミステリー映画と違って、犯人の過去話に大幅に時間を使ってヒューマンドラマに発展するようなこともなく、ただただミステリー事件に堪能できる。主人公ポアロの探偵人生にも大きいなターニングポイントになる事件であり全体的によかった、が、タイトルの通り「転」がないね。
いきなり全部の謎が解けた感じが凄く違和感。ポアロが閃いた場面もなく、現場調査する場面もほとんどない、特に第二の事件は全く調査がない状態で、いきなり真相にたどり着いたことはとても強引ですね。どんなに天才な探偵でも調査しないと真相が分かるわずがない。原作を読んだことないが、小説にでもこんないきなり謎解き始まるの考えにくい。そこは多分映画の編集の問題かしら?
屋敷に閉じ込められるポアロ
アガサ・クリスティ原作
60作目の
「ハロウィーン・パーティ」を
監督・製作・主演の
ケネス・ブラナーが
原作を大きく改変し 初映画化した
「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」
ポアロが登場する作品では
31番目の長編ミステリー。
ブラナー監督が
ポアロを演じる
「オリエント急行殺人事件」
「ナイル殺人事件」に続く
シリーズ第3作目となります。
水の都 ベネチアが舞台
隠居生活をしていたポアロの基に
友人でもある、推理作家の
アリアドニ・オリヴァが訪ねてくる
子供の亡霊が出ると噂される屋敷で
ハロウィーンの日に行われる
「降霊会」に誘われるポアロだが・・
今回も、灰色の脳細胞で
事件を解決するポアロです。
ミステリーだけに
ネタバレはやめておきますね。
エブエブで
アカデミー主演女優賞に輝いた
ミシェル・ヨーが
怪しい雰囲気で
霊能者レイノルズを演じています。
出番は少なかったのですが
迫力ありました。
他、招待客を演じた
キャスト達の存在感もあります。
アガサ・クリスティ作品は
映像美も楽しみのひとつで
今回の舞台となる
イタリアの古都ベネチアも
街の雰囲気がよく出ていて
霧に霞むベネチア
運河を渡るゴンドラも有名ですね。
霊能者レイノルズが仮面をつけて
ゴンドラに乗って
屋敷に入るシーンも神秘的。
「ナイル殺人事件」から
10年後の物語設定となる為
様々な難事件を解決してきた
ポアロが、引退して
余暇をのんびり
楽しんでいる様子が
冒頭にあるので 必見です。
引退しても
訪ねて来る人の列が
絶えない為、一切 自分の周りに
近づけないようにと
ガードを固めているポアロだが
きっと、友人作家が事件を抱え
訪ねて来た時、「出番」と言う文字が
浮かんだポアロだったと思うのです。
ラスト、怪奇事件を解決したポアロの
心境の変化も描かれていましたから。
古典的ミステリー
古典的ミステリーの作品。
昨今の奇想天外なトリックに飽き飽きしている人にとっては、ほっと一息つける安定のミステリー作品。
真犯人はハウダニットさえ分かればすぐ分かるが、それを彩る様々なトリックや想いについては最後のポアロの謎解きでなければ分からないところもあり、ミステリー好きとしては満足いく作品でした。
あと夏?公開ということで、ちょっとしたホラーっぽい薄暗い雰囲気も時期的に良い作品ですね。
地味
オリエント急行、ナイル川と観て今回。アガサの中でももっとメジャーな作品があるはず、ポアロに感じる個人的な魅力は時代の雰囲気、今回は建物の中で話しが展開して、その辺が弱い。 一番雰囲気があるのはBBCのテレビドラマ版な気がする。
{ミステリー}と{ホラー}のハイブリッド。両者の塩梅や良し
『ケネス・ブラナー』が監督・主演を務める
『エルキュール・ポアロ』シリーズの第三弾。
が、先の二作〔オリエント急行殺人事件(2017年)〕〔ナイル殺人事件(2022年)〕が
ほぼ原作をなぞって造られていたのに対し、
本作は”〔ハロウィーン・パーティ〕より”とされているように、
事件が起きる日や過去の事件との絡みで新たに起こる殺人との
骨格の部分は引用しつつ、その実態はかなり異なるストーリでの仕上がり。
物語りは、旧知の探偵作家『アリアドニ(ティナ・フェイ)』が主人公の元を訪れるところから。
彼女は自身が『ポアロ』を有名にしたとの自負を持ちながら、
直近の三作は酷評され、新作での起死回生を目論んでいる。
原作者の『アガサ・クリスティ』を投影したような造形。
二人が向かった先は旧家で開催される「交霊会」。
女主人で、以前は売れっ子のオペラ歌手だった『ロウィーナ(ケリー・ライリー)』は
数年前に最愛の娘を亡くしており、
その霊を霊媒師の『ジョイス(ミシェル・ヨー)』に呼び出して貰おうとするものだった。
しかしその場で事件は起こり、
あまつさえ『ポアロ』まで命を狙われる。
これは{ホラー}か!とも取れる、
鬼面人を嚇すシーンが頻出。
最終的には科学的な説明がつけられはするものの、
予備知識無しに観ると心臓に悪いことこの上ない
過去作には見られなかったテイスト。
全ての容疑者に時間的なアリバイのあるトリックや、
密室での殺人は、種明かしをされればやや肩透かしに近い内容も、
そこに至る経緯には二重三重の罠が張り巡らされ、
推理する主人公の慧眼を際立たせる構成。
脚本の『マイケル・グリーン』の腕の冴えを
胸のすく思いで見る。
また全体を覆うおどろおどろしいトーンは
制作に名を連ねる『リドリー・スコット』の影響かとも思わぬでもない。
脚本家も彼のお気に入りのようだし。
「代理ミュンヒハウゼン症候群」が産んだ悲しい結末は
しかし、{ミステリー}よりは{ホラー}の要素が強く出た描写。
この好嫌により、本作への評価は賛否分かれることだろう。
もの悲しい余韻
ヴェネチアで引退生活を送っていた名探偵エルキュール・ポワロ(ケネス・ブラナー)が、旧知の推理作家アリアドニ・オリヴァ(ティナ・フェイ)の誘いで、ハロウィンに大物歌手ロウィーナ・ドレイク(ケリー・ライリー)が開く降霊会に参加する。ロウィーナの娘はマキシム・ジェラード(カイル・アレン)に一方的に婚約を解消されたショックで自殺しており、ロウィーナは娘の霊と会話したがっていた。ところが、降霊会で霊媒師ジョイス・レイノルズ(ミシェル・ヨー)が、娘の自殺は殺人だったと言い出す。「続きは明日」と言いおいて帰ろうとするが、バルコニーから何者かに突き落とされて死亡してしまう。嵐で孤立した邸宅で、怪奇現象に悩まされながら、ポワロは取り調べを開始し――といったストーリー。
自分はポワロといえばすぐにTVシリーズのデヴィッド・スーシェを思い出すので、髪の毛ふさふさのポワロには違和感があるが、ブラナーは彼なりに役作りをしている。
舞台はヴェネチアだが、事件は邸内で進行するので、全編に美景が展開されるわけではない。
ホラー・テイストのある作品だが、その謎はクライマックスで解決される。ラストにもの悲しい余韻が残されて、佳作となっている。
ケネス・ブラナーのポアロが好きな人におすすめ
原作を読んだことがないですが、原作をそのまま映像化したと思われます。オチ自体はよくできているのですが、エンタテインメントが溢れている現在ではどこかで聞いたことあるような印象を持ちました。
ただ、ケネス・ブラナーが演じるポアロの髭面が好きな人にはおすすめです。ドアップがたくさんあるので見応えあります。
あと、IMAXでなくても十分楽しめると思います。アクションはないですし、ホラーテイストに寄ってもいないので、映像自体を楽しむ必要はないためです。
アガサ・クリスティ作のエルキュール・ポアロシリーズ『ハロウィーン・...
アガサ・クリスティ作のエルキュール・ポアロシリーズ『ハロウィーン・パーティ』(1969年発表)の映画化で、『オリエント急行殺人事件』、『ナイル殺人事件』に次ぐケネス・ブラナー監督・主演の映画エルキュール・ポアロシリーズの第3作目。
今回の原作は「ポアロ」シリーズの中でも余り知られていないマイナー作品から題材をとっており、あくまで着想を得たというだけで、映画では大幅に脚色しています。
時は第二次世界大戦終戦直後。美しくもどこかミステリアスな水上の迷宮都市ベネチア。謎解きからは身を引いた名探偵エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)は穏やかなこの水の都で静かに暮らすことに徹していました。
今も事件を解決してほしいという依頼がわらわらと舞い込んできますが、頑なに無視。ヴィターレ・ポルトフォリオ(リッカルド・スカマルチョ)という真面目なボディガードが守ってくれていました。
そんなある日、アリアドニ・オリヴァ(ティナ・フェイ)という旧友のミステリー作家が訪れてきました。親しいのでさすがに無下にはできません。オリヴァは降霊会に参加しないかと持ちかけてきます。なんでもジョイス・レイノルズ(ミシェル・ヨー)という名の「死者の声を話せる」という霊能者がいるらしいです。
当然、理屈で考えたがるポアロはそんな非科学的な話を信じません。オリヴァもそれをわかったうえで、あえて持ちかけてきたのでした。
ポアロは、霊媒師のトリックを見破るために、子どもの亡霊が出るという謎めいた屋敷での降霊会に参加します。
しかし、その招待客が、人間には不可能と思われる方法で殺害され、ポアロ自身も命を狙われることに。犯人が実在するかさえ不明な殺人事件に戸惑いながらも、真相究明に挑むます。
はたしてこの殺人事件の真犯人は、人間か、亡霊か。世界一の名探偵ポアロが超常現象の謎に挑む、水上の都市ベネチアを舞台にした迷宮ミステリーが幕を開けるのでした。
今回の作品では、完璧な密室殺人など、目の越えたミステリーファンを唸らせる謎が用意されています。疑い深いポアロでも最後には降参して、霊の存在を否定できなくなるほどでした。
先ずはレイノルズから離れた位置にあるタイプライターが文字を1文字ずつ打ち、霊と思われる存在からのメッセージを伝えるという謎。
ポアロは即座にこのトリックを見破ります。隠れていたアシスタントのニコラス・ホランドが(アリ・カーン)無様に転がり出てきました。手元のスイッチで文字を打てるという仕組みだったようです。まぁ、この辺は序の口。
その後にバルコニーから転落したのか、衆目の前でレイノルズは中庭の彫像に体を突き刺さされて死亡します。犯人は誰なのか?一同は戦慄にかられます。
そして謎なのがドクター・フェリエ(ジェイミー・ドーナン)の死亡。彼はナチス・ドイツの強制収容所にいた経験があると判明し、明らかに戦争による心の傷を負っていました。死亡する直前に精神的に錯乱し、息子のレオポンド(ジュード・ヒル)らによって、鍵のかかった部屋に拘束されていたのです。このように完全密室であるにもかかわらず、フェリエは刃物で刺されて死亡してしまったのです。
一連の事件の根源にあるとボレロが睨んだのが、ロウィーナ・ドレイクの娘アリシアの死。自殺とされているようですが、最終的にこれは他殺だと明らかになります。ではアリシアは、誰が殺したのでしょうか。それとも亡霊の呪いにかかって転落死したのでしょうか?
さて過去2作の観光映画的な見映えを期待している向きには、違和感を感じる仕上がりです。何しろ今回は、舞台のスケールも小さく、地味で、何より暗いテイストなのです。あれこの作品ミステリーではなくて、ホラーなのかと思うくらい、怖い話になっていくのです。
それでも安心してください。ポアロはキチンと推理し、超常現象の原因と真犯人を突き詰めていきます、
但しケネス・ブラナー監督はその超常現象に完全な解明を求めていません。原作との共通点として、謎解きで全部が解決せず、不可解さをほんのり残すことです。映画でも全ての現象がアガサ・クリスティ作のエルキュール・ポアロシリーズ『ハロウィーン・パーティ』(1969年発表)の映画化で、『オリエント急行殺人事件』、『ナイル殺人事件』に次ぐケネス・ブラナー監督・主演の映画エルキュール・ポアロシリーズの第3作目。
今回の原作は「ポアロ」シリーズの中でも余り知られていないマイナー作品から題材をとっており、あくまで着想を得たというだけで、映画では大幅に脚色しています。
時は第二次世界大戦終戦直後。美しくもどこかミステリアスな水上の迷宮都市ベネチア。謎解きからは身を引いた名探偵エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)は穏やかなこの水の都で静かに暮らすことに徹していました。
今も事件を解決してほしいという依頼がわらわらと舞い込んできますが、頑なに無視。ヴィターレ・ポルトフォリオ(リッカルド・スカマルチョ)という真面目なボディガードが守ってくれていました。
そんなある日、アリアドニ・オリヴァ(ティナ・フェイ)という旧友のミステリー作家が訪れてきました。親しいのでさすがに無下にはできません。オリヴァは降霊会に参加しないかと持ちかけてきます。なんでもジョイス・レイノルズ(ミシェル・ヨー)という名の「死者の声を話せる」という霊能者がいるらしいです。
当然、理屈で考えたがるポアロはそんな非科学的な話を信じません。オリヴァもそれをわかったうえで、あえて持ちかけてきたのでした。
ポアロは、霊媒師のトリックを見破るために、子どもの亡霊が出るという謎めいた屋敷での降霊会に参加します。
しかし、その招待客が、人間には不可能と思われる方法で殺害され、ポアロ自身も命を狙われることに。犯人が実在するかさえ不明な殺人事件に戸惑いながらも、真相究明に挑むます。
はたしてこの殺人事件の真犯人は、人間か、亡霊か。世界一の名探偵ポアロが超常現象の謎に挑む、水上の都市ベネチアを舞台にした迷宮ミステリーが幕を開けるのでした。
今回の作品では、完璧な密室殺人など、目の越えたミステリーファンを唸らせる謎が用意されています。疑い深いポアロでも最後には降参して、霊の存在を否定できなくなるほどでした。
先ずはレイノルズから離れた位置にあるタイプライターが文字を1文字ずつ打ち、霊と思われる存在からのメッセージを伝えるという謎。
ポアロは即座にこのトリックを見破ります。隠れていたアシスタントのニコラス・ホランドが(アリ・カーン)無様に転がり出てきました。手元のスイッチで文字を打てるという仕組みだったようです。まぁ、この辺は序の口。
その後にバルコニーから転落したのか、衆目の前でレイノルズは中庭の彫像に体を突き刺さされて死亡します。犯人は誰なのか?一同は戦慄にかられます。
そして謎なのがドクター・フェリエ(ジェイミー・ドーナン)の死亡。彼はナチス・ドイツの強制収容所にいた経験があると判明し、明らかに戦争による心の傷を負っていました。死亡する直前に精神的に錯乱し、息子のレオポンド(ジュード・ヒル)らによって、鍵のかかった部屋に拘束されていたのです。このように完全密室であるにもかかわらず、フェリエは刃物で刺されて死亡してしまったのです。
一連の事件の根源にあるとボレロが睨んだのが、ロウィーナ・ドレイクの娘アリシアの死。自殺とされているようですが、最終的にこれは他殺だと明らかになります。ではアリシアは、誰が殺したのでしょうか。それとも亡霊の呪いにかかって転落死したのでしょうか?
さて過去2作の観光映画的な見映えを期待している向きには、違和感を感じる仕上がりです。何しろ今回は、舞台のスケールも小さく、地味で、何より暗いテイストなのです。あれこの作品ミステリーではなくて、ホラーなのかと思うくらい、怖い話になっていくのです。
それでも安心してください。ポアロはキチンと推理し、超常現象の原因と真犯人を突き詰めていきます、
但しケネス・ブラナー監督はその超常現象に完全な解明を求めていません。原作との共通点として、謎解きで全部が解決せず、不可解さをほんのり残すことです。映画でも全ての現象が真犯人の仕業や幻覚のせいだと言い切れません。もしかしたら本当に怨念があるのかもしれないと臭わせるオチが、本作の魅力でしょう。
なので全2作をご覧になっていない方でも、本作はこれ単独で充分楽しめる一作となっています。だと言い切れません。もしかしたら本当に怨念があるのかもしれないと臭わせるオチが、本作の魅力でしょう。
なので全2作をご覧になっていない方でも、本作はこれ単独で充分楽しめる一作となっています。
これぞミステリー。
いや、オカルト・ミステリーとも言うべきか。
このシリーズの魅力のひとつは、豪華キャストにあったはずなんだが、知ってるのはミシェル・ヨーだけ。
キャストで犯人がわかっちゃうことがあるから、今回はこれで良かったのかも。
犯人はこの中の誰かか、それとも幽霊の仕業か。
ポアロの推理が途中まで冴えてないのにも理由があった。
最後は、あ、意外! あ、意外!
性格が素直だからか簡単に騙される。
ベネチアが舞台だけど殆どが建物の中、暗い雰囲気で物語が進んでいくから、解決した後のシーンは景色も美しくユーモアもあって、心地良く劇場を後にすることができました。
謎解きのための謎設定(4人の孫に4つの蔵、1月から12月までの人形等々)や、さぁここで泣いてくださいと言わんばかりの音楽、がなかったのでよかった。
性格素直じゃないか。
期待値下げて観に行ったので、思いのほか楽しめました。
ハロウィンパーティー
原作はハロウィン🎃パーティー。ポアロの鋭い洞察力が炸裂?でも自らの心に映るものには逆らえない。IT に導かれベネチアでGhost Huntingするポアロ(A Haunting in Venice)は、今までになく異質で弱くも実に人間味のあるポアロだ。A Haunting in Venice
怖い
大好きなポアロシリーズ。
ベネチアが舞台ということで美しい街並みを楽しみにIMAXにしたのですが、ホラー要素が強く、臨場感溢れすぎてめちゃくちゃ怖かったです。
前2作に続き美しい映像、テンポの良いストーリー展開で個人的には大満足です。怖いけど笑。
映画の後に原作も購入したので読み終わったらもう一度劇場に行きたいです。
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