バジーノイズのレビュー・感想・評価
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この世界で食っていくには才能が全て
この映画を見るつもりは無かったのですが、高評価に釣られたのとゴールデンウィークで暇だったのでつい鑑賞(消極的な理由でスイマセン)。
正直言ってこの映画は全体の内容から見ても音楽ジャンルから見ても自分には合いませんでした。
偏見でしたらすいませんが、基本バンドマンやっている人はメンヘラの方がほとんどです。
才能の無い売れないバンドマンは年数が経つについて精神が病みます。
昔から当たり前のように言われている事ですがこの世界で食っていくには才能が全てです。
才能が無い人はサラリーマンで無難に生きるほうが幸せです。
この映画を見て改めてそう思いました。
主人公の人、卓球の張本智和に似ているなと思いました。
ひとりよりも仲間がいた方が面白い
主人公 清澄のキャラ造形はいかにも今どきの男子っぽい。
他人と関わることを嫌い、自分の世界に浸って、それが心地よくて満足している。
そこに潮(うしお)というやや破天荒な女の子との出会いによって、
自己が解放されていく、そういう映画ですね。
見知らぬ男子が住む部屋の窓をぶち破って入ってくるとか、描き方次第ではホラー映画なのですが、
桜田ひよりなので全部許せます(笑)し、その潮の無理があるキャラ造形がいいんですよね。
潮がこういうキャラだからこそ、清澄は自分の殻を破って出てくることができたんだと思うんです。
この出会いが奇跡であり、その後の主要キャラ全員の進路の方向性を指していったと言っても過言ではないですね。
音楽を軸にしていますが、清澄がDTMをやっていることが、私的にはツボでして、
私も若い頃はPCでシーケンサーを走らせたり、シンセサイザーを購入して曲づくりに没頭したりしたことから、
清澄にとても共感できるんですね。清澄の心持ちも理解できるんです。
そこに潮との衝撃の出会いが、清澄の運命を明るいものに変えていく、なんて眩しいんだろうと思いました。
それから航太郎(井之脇海)と出会い、陸(柳俊太郎)と再会していく清澄。それは潮がいたから出会えたんですよね。
航太郎は等身大だから共感できるし、陸の生き方にも憧れてしまう。
特にベーシストである陸とのセッションで、清澄はやりたいことがハッキリする。
やっぱり他人との関わり、人が演奏するベースの素晴らしさを目の当たりにし、心持ちが変わっていく清澄。
やがて、ちょっとした疎外感&寂しさから潮が離れていってしまうリアル。
最後にまたしても閉じこもった清澄を解放するのは潮。
数年後の彼らの関係性が描かれるラストも実に青春していると思いました。
清澄と潮のラブストーリーではないことにも感銘を受けましたし、だからこそラストも清々しく感じることができました。
素晴らしい作品なのに、宮崎のワンダーアティックシネマでは観客ひとり、私だけ。
とても贅沢な時間だなと思うとともに、この作品を一人で観れてしまうことに寂しさも感じた次第です。
本作で、桜田ひよりのファンになりました。とても魅力的な役者さんですね。
音が贅沢 台詞が秀逸
音楽に疎くても楽しめる
原作未読というか、あることも知らず、さほど興味はなかった本作ですが、何度も流れる予告に惹かれて鑑賞してきました。音楽に造詣の深くない自分でも共感できる部分が多く、なかなか後味のよい作品でした。
ストーリーは、マンションの住み込み管理人をしながら、PCを用いたDTMに一人で没頭する青年・清澄が、彼が毎夜流す音楽を楽しみに聴いていた上階に住む女性・潮と出会い、彼女が撮影して投稿した清澄の演奏動画がネット上で注目されたことをきっかけに、清澄の音楽人生が大きく動き出すというもの。
人との関わりを断ち、音楽の世界に一人で浸ることが好きだった清澄が、もう一度人と関わって変容していく姿が、周囲の人物の心情とともに丁寧に描かれているのがとてもよいです。正直言って音楽に疎くて、流れる楽曲に感動したり、そのよさを理解できたりということはなかったのですが、音楽を通じて人々が結びつき、そのこだわりゆえに袂を分つというのは、とても共感できます。
そういう意味では、音へのこだわり、演奏の楽しさ、音楽性のズレ、バンドの将来、自分の立ち位置、仲間との距離感、ビジネス視点など、異なるさまざまな価値観に基づいて行動する登場人物たちが、それぞれに人間くさくてよかったです。清澄だけでなく、潮も陸も航太郎も、それぞれの心情が伝わるようにきちんと描かれていたと思います。なにげにマザーズのリーダーも、イキってるだけのように見えて、実は心中に大切している思いがあるというのも、なかなか熱くてよかったです。
クライマックスは、序盤で潮が窓ガラスを割るシーンのアンサーとして、清澄から歩み寄る姿が熱く沁みます。この二人の関係が下手に恋愛に発展していかなかったのも好印象です。そういう気持ちももちろんあったと思いますが、そこを直接描かないことで、本作の視点がブレずに済んだように思います。
タイトルの「バジーノイズ」とは、虫の羽音のような雑音の意味らしいですが、音楽用語としては、楽曲に変化を与えたりエッジをきかせたりするノイズという意味もあるようです。独りの音楽世界に浸る清澄にとって、初めは煩わしい雑音だったものの、結果として彼の音楽と人生に大きな影響を与えた、潮や陸や航太郎たちは、まさに「バジーノイズ」です。それはまた、彼らにとっての清澄の存在もそうであったと言えるでしょう。
主演は川西拓実くんで、演技経験の少ないアイドルのようですが、それがかえって清澄のキャラによくハマっています。同じく主演の桜田ひよりさんも、関西弁キャラの潮が意外にハマっていて、一皮むけたような好演です。脇を固めるのは、井之脇海さん、柳俊太郎さん、円井わんさん、奥野瑛太さん、佐津川愛美さんら。
また見に行きたい音楽青春映画
1人を好み音楽だけで生きてる青年清澄と、誰かに必要とされたい女性潮
正反対の2人が出会い、2人になってそこから少しずつ清澄の世界が
音楽を通じて広がっていき1人もいいけど仲間もいいと
海の底から青空の広がる海面に上がっていくような感覚が
良かった。川西拓実くん演じる清澄の瞳や表情でその
心情が上手く表現されているし音楽をしている清澄が
なにより音楽が好きだと分かる。音源もきちんとあって
よりリアル。歌も曲も良かった。
潮、演じる桜田ひよりさんの危うい感じや
ぐいぐい来るけど繊細だったり純朴な清澄を振り回す
感じも面白かった。ちゃんと2人に感情移入して泣ける
恋愛要素無しに爽やかな青春音楽映画、映像がきれい
配役が皆様はまっていてまた見に行きます。
原作の漫画見てみようと思います。
音楽用語
ストーリーにこだわらず音楽を楽しむ作品
JO1の川西拓実演じる海野清澄(きよすみ)は、マンションの住み込み管理人。だが、自分で曲を作る時にスピーカーから大音声を出していたので、周囲からクレームを受け、再発させると首だと叱られる。それで音出しを遠慮してたのに、ある日、上の部屋に住む、桜田ひより演じる岸本潮(うしお)が曲を聴かせてくれとやってくる。そりゃ断るよなって思ってたら、音が聴こえてきた潮。なんでサッシのガラス割っちゃったのよ。それ訴えられるよ。これで首になった清澄を同居させる潮。こりゃ一目惚れのラブストーリーだと思ってたら、違ってた。
清澄が何曲も作り続けていて、その曲がシアターに流れていた。ボーカルは無いし、ほんと映画のBGMだった。とても綺麗なメロディで心地良く、ソコソコ楽しめました。
ただ、ストーリー的にはずっとモヤモヤしてしまった。他人の映像を勝手にSNSに投稿。それまずくね?自分の好きな曲を作っているのに人に聴かせたくないってか。こんな天才的な作曲家なのに自信ないのかよ!何で誰も清澄の事を海野って呼ばないの?1人が良いって言ってたのに、元バンドのメンバー大浜陸と再スタート。それ、仲直りできる?何より不思議だったのが初めて聴く曲に合わせてベースを弾く陸。出来過ぎでしょ。練習シーン無しでステージへ。謎?えっ、清澄がボーカルを!かなり上手い、謎?ちゃんとバンド続けろよ!
繊細に表現された作品
SNSでバズることで多くの人に届く音楽。その反面、そのコメント欄での批判が直接刺さってしまう。1人でも音楽はできる。でも理解者もいないとつらい。ずっと音楽を続けるには求められるものを作る必要がある。だけど好きな音楽だけをやっていきたい。仲間は所詮他人。だけど大切なかけがえのない人たち。それらの葛藤が繊細に表現されていた。清澄役の川西拓実くんはその心の機微を嫌味なく演じていた。潮役の桜田ひよりさんは感情の浮き沈みが激しいキャラクターを誇張なく演じていた。そして音楽がよかった。私の好きなおしゃれなR&Bっぽいテイストが素敵。
メンヘラ女子の情熱と迷惑さを希望
音と俳優陣が素晴らしかった
まず、音楽映画ということもあって音が素晴らしい。自然の音、劇伴、そしてライブシーン。ここだけでも観に行く価値があると思う。音楽の好みはあるので、受け入れられない方もいるとは思うが…。
また、俳優の演技も良かった。主演の川西拓実さんの真面目でピュアで繊細さを感じさせる演技も映画初主演とは全く思えなかったし、普通だったらヤバイ奴になってしまうであろう役を桜田ひよりさんの演技でなんだか憎めない奴になっていたのも良かった。また、柳さん、井之脇さんの演じる陸と航太郎のお陰で、海の底にいるような鬱々とした気分からから抜け出せたし、少しの台詞と表情だけで、岬はただ冷たい人ではなく、ぶっきらぼうだけど正直な人なんだなと円井さんの演技ですんなり受け入れられた。
ストーリーについても青春映画ではあるけれど、大人だからこそ刺さる台詞もあって考えさせられた。もう一度観に行きたいと思う。
映画館で観て良かった
原作を読んでいたので大体の内容は知っていて漫画ならでわのちょっと突飛もない潮の行動は把握していましたがこれをどう映画で表現するのかな?実写だと違和感にならないかな?と楽しみに観に行きましたが桜田さん演じる潮のまっすぐで透明感のある演技でその実写になった時の違和感が少なくなりうまく映画として表現出来ていると感じました。また音楽も漫画では線と水玉のような画で表現されていたものがどんな音楽なのか楽しみにしていきましたが、これも想像以上に素敵な音楽で主人公の内面までをセリフのように表現していたのには感心しました。あと1番すごいなと思ったのは清澄を演じた川西拓実さんです。セリフが多くなく内向的な性格感情を微妙な目の表情や仕草で演じられていて清澄そのものでした。清澄が陸と初めて音を合わせた時の目の輝きなど観ていてこちらもワクワクしました。原作のよさをそのままに映画ならではの表現で観にいって良かったです。なによりライブシーンなど音に入り込めるので映画館で観るのがマストだと思いました。
老若男女、特に音楽好きの人全員見て欲しい
合わなかった
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