ザ・クリエイター 創造者のレビュー・感想・評価
全104件中、101~104件目を表示
やはり、戦わないと映画にならない?
ローグワンは結末がわかっているだけに、悲劇的だったので、ちょっとスター・ウォーズにしては暗くて苦手でした。クリエイターも、似た世界観あり、この監督の好きな展開なんだろうなと。最後がまだ明るいので、ホットしました。
違うものを脅威と決めつけ抹殺しようとしても、なにも解決しないっていい加減きがつかなきゃね。
しかし、戦うシーンがやはり映画には必要なのかしら。映画のなかで戦うことが消化されて、現実の戦争がなくれば、いいのに。ならば、戦う映画は歓迎。
音楽がさわやかで、映像もきれい。話は複雑でないし、しっかり楽しみました。SFってとこは?! 映画館でみるべし。
AIは、アイとも読む
未来の戦争。空中母艦、アンドロイド、こんな感じになるのでしょうか?VFXすごいですねって、のんきな気分ではいられませんでした。現実、イスラエル・ハマスの戦争が始まりました。ロシア・ウクライナもまだおさまっていないのに。
女性軍曹ハウエルが部下に言います。「ネアンデルタール人は滅びて、なぜ我々が生き残っていると思うか?」。残酷だからだよ。なんかニヤついて言う。戦争が性に合ってる、そんな感じ。それが私たちホモ・サピエンスの特徴だとしたら。
そろそろ自分たちでもうちょっと自覚して、制御しないといけない。
いつまでたっても相変わらず戦争するわ、核兵器やミサイルは落としまくるわ、人を簡単にあやめるわ、どう考えてもおかしい。わざわざ苦しみを増やしています。
シナリオでは、ロスに核兵器を落としたのがAI(ロボット)だと、人間が思い込んだのが戦争のきっかけ。
だけどそれは人間の入力ミスなのに...とロボット側の親分(渡辺謙)はこぼします。ロボは自らの意思で人を殺したりできない。
さらにこの戦争、人間vsロボではありません。
「西側」vs「ロボット&newアジア」という構図。
意味深です。
やはり世界観、宗教を抜きにはできない。
映画のタイトルが気になりました。
創造主とは、一神教では神のこと。
そしてこの映画でもテーマに父性が見え隠れします(スターウォーズ同様)。
パパは命をかけて家族を守る!でなきゃ男である意味はない!くらいのプレッシャー。西洋的。パパ様。
に対して、アジアは母性がテーマ。そして多神。日本は八百万の神、アマテラスは女性神。
母なるものから命は生まれる。
それがAIでも。Mother。
母なるものは、戦いより共存を欲します。
そして、優れた一つになる必要はない。
どの命も、違いはあれど、等しく必要。
人間であるヒロインを、幼い頃愛情深く育ててくれたのは、ロボでした。ヒロインは愛を、ロボットから学びました。
勝つこと、一番のみが生き残るという男性性的世界観もしくは西的世界観とは、違うタイプのエネルギーです。
勝つことや1番になることだけでは、世界は成り立たない。
現実世界も、いまそれで息切れしているように見えます。
「AIが人間の仕事を奪う」などという見出しもよく見かけますが、自分たちで創造しておきながら敵視するという、人間の不可解さ。人間は神になりたがるのに、結局創造主になっても、相変わらず「やるか、やられるか」の対立構造にはめ、戦いを始めてしまう。
けれどいくらホモ・サピエンスが残酷だといっても、勝ち負けだけではとっくに滅びていたはず。生き延びたもう一つの鍵が、愛です。だから愛も人間らしさ。
愛という漢字の読みと、AI=アイという音韻がかさなるのも、不思議な符号ですね。監督も何か気づかれたかな。ところどころに漢字や日本語も登場します。
がいつまでたっても人間は、愛のことを大してわかっていない。
だからわたしも、こうして映画を観に行くのでしょうね。
映画は愛の教科書。
戦争が起きるのは、世界に愛が足りていない証拠。
いまの戦争が早くおさまりますよう、わたしもアジアの片隅から毎日祈っています。
渡辺ロイド謙。
AIvs人の戦争の中、人類滅亡の兵器を開発した「クリエイター」の潜伏先を突き止め暗殺しようとする特殊部隊ジョシュアの話。
何となくストーリーは分かるんだけど何か分からない。てか、話に惹き込まれなくて終始眠かった。映像は迫力あってよかったんだけど…。
ジョシュア役の方は嫌いじゃないけど相性悪いのかな?!(笑)
数年前に公開された「テネット」も合わなかったのよね。
てか、渡辺謙さんより娘の杏ロイドの方が似合ってそうだし観たかった!(ただのワガママ)
Clair de lune(クレール ドゥ リュンヌ)
ギャレス・エドワーズ監督の好きなモノをギュッと押し込んだ作品の出来である 多分、色々な理屈付けがあるのだろうけど、ギーク気質の監督の本領発揮といったところだろうか 画作りのオマージュもさることながら、レビュー題名のドビュッシー代表作を含めて♪Fly Me to the Moon♪等々を挿入してくる辺りは、SF映画やアニメで使い尽くされたお馴染みの楽曲といってもよい そんなところにも拘りを分り易く散りばめている衒いの無さがこの監督の愛される理由なのかもしれないと今作を鑑賞して感じ至ったのである
そんなことで、新たな提言やステージアップの具現は今作では為されておらず、どこか既視感のあるストーリーテリング、又は演出のオンパレードだが、却って鑑賞者に心地よさや違和感の無さを感じさせるのは、『カインドネス』の精神が作品全体に漂っているのではないだろうか ロボットが人間の敵と仕立てたい側(隠蔽側)とその敵とされた側との闘いの中で、"神の手"の如き、スイッチのオンとオフを切り分けるAIを奪い合うコンセプトは、突飛でもなんでもなく、物語の構成としてはオーソドックスである 但し、他のSFとの相違点は、人間とロボットの共存世界をこれ程迄に自然にスムースに配置され動いている点であろう それは人間に模した造形のロボットだけでなく、所謂剥き出しのパーツの造形で表現されているロボットも表情に現れる位の演技が施されている事に驚くのである ここまで浸透している世界観を演出出来た事を称賛したい
一寸気になったシーンが一つ アメリカ側要塞(ノマド)内にてクライマックス前の女の子を救出ポッドから排除しようとする触手みたいなロボット(マトリックスで言うところのセンチネル)から助けようとして主人公が触手に捕まって藻掻いているシーンが、まるでパペットアニメ(ストップモーションアニメ)のような動きをしていたのだが、あれはクオリティをワザと落としたのか、それとも本当に下手だったのか、兎に角ナチュラルな映像の連続の中であのシーンだけ違和感を感じてしまった もしワザとならば、これ又監督のニクいオマージュなのであろうw
何故敵側の倉庫にマザーの模造のロボットが大量に保管していたのか、色々と説明不足の点も否めないのだが、伏線として墜落瞬間に主人公の夢が叶うというオチは、擦られすぎたとは言えカタルシスは否定しない あれを鼻白んでいたら、折角のオリジナルSF映画の灯が消えてしまうのだから・・・
沢山の"遺産"をパッチワークした今作は、その抽出の精神が"愛情"という一心で作られている事に、紛うことなき心情と捉えられる、嘘偽りない心根を感じ取った良作であった
PS.祈っている間はOFFになり、止めたらONに戻る"STAND BY"というアイデアを発見したのも今作品の白眉であろう そこからのシーン展開の巧妙さ(女上司の後ろに時限爆弾を打ち込まれ、それを女の子が停止させようとしたのに、上司の味方の発砲を止めようとして却って祈りを止めさせてしまいスタンバイが戻ってしまっての暴発の件)に唸ったのである
全104件中、101~104件目を表示