ザ・クリエイター 創造者のレビュー・感想・評価
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ケンさんを観てて、ラストサムライをまた観たくなりました
演者さんが巧みな印象の映画でした。
ジェンマ・チェン目当てで観てきました。
UKドラマで人型ロボットを演じてたときに気になっていた俳優さんです。
ハリウッドでも活躍してますよね。
今回はドレスアップしたりのシーンは観れませんでした。
ただジョシュアの記憶にある彼女の印象的なシーンはとってもきれいです。
カメラが愛する人の目になっていたからでしょうか。
伏線のあった、後から炸裂する兵器で爆殺された大佐の女の人、観ているときに
だれだったか、エンドロールまで思い出せませんでしたが、アリソンジャネイでした。
かっこよかったです。
息子をだまし討ちでころされた恨みを背景に、冷徹に任務に没頭する兵士そのものでした。
アルフィーがとってもかわいかったです。泣き顔がもう、、、こっちまで
涙です。
あと人間じゃありませんけど、G-14&13。
けなげ、の一言です。
「ご一緒できて光栄でした」的なことを大佐に伝えて特攻していくんですけど、
爆弾に手足をつけたようなふざけたデザインフォルムなんですが、その武骨さと
行動に感情移入してしまいました。
映像は最高のクラスではないかと。
とくに特殊効果はILMのボリュームが大きい気が、エンドロールみてておもいました。
ほかの作品だと制作管理的なひとがちらほらなパターンが多いのですが、
今回は登場するセクションやクルーの名前が長い時間うつしだされていたし、アイコンや
ロゴも初めて見るデザインがありました。
かなり力がはいってたのではないでしょうか。
スピルバーグのAI,キャメロンのターミネーター、アバター、ILMのスターウォーズ、
シドミードのデザイン、ベトナム戦争ものを楽しめた方、あと日本がすきな方は必見です!
人間とAIとの共存について、今一つ希望が感じられない
冒頭、いきなり「ニューアジア」の設定や描写に引っ掛かって、物語にすんなりと入り込めない。
AIを受容する国家というのは分かるのだが、そこには農民や警官がいるだけで、政府の指導者や軍隊が出てこないのはどうしてなのか?彼らが、なぜ、核攻撃を受けてもAIを擁護しようとするのかが分からないし、普通の軍隊があれば、対空ミサイルの集中攻撃で「ノマド」を容易に撃墜できるように思えるのである。
監督の日本愛は痛いほど伝わってきて、それはそれで嬉しいのだが、「ニューアジア」には、断片的なアジアのイメージをごった煮的に詰め込んだだけのような印象しかなく、人類とAIが共存する理想郷を具現化できなかったのは残念としか言いようがない。
主人公の行動にしても、妻を捜すために、子供の姿をしたAIを利用していたはずなのに、いつの間にか、祖国を裏切ってまでその子を守るようになる、その理由がよく分からない。
渡辺謙演じるAIから、「核爆発は人間のミスで、AIは人間を攻撃しない」と聞いたからなのかもしれないが、そんなことは、潜入捜査をしていた時に当然聞いていただろうし、「ニューアジア」も同じような主張をしているに違いない。
なぜ、今になって、いきなり主人公が考えを改めたのかが、まったく納得できないのである。
ついでに言えば、AIが寝ることにも、その時、簡単にスイッチを切られてしまうことにも納得ができない。
終盤、「ニューアジア」での最後の戦闘で主人公と子供のAIが西側に回収されてから、「ノマド」に潜入するまでにモタモタと時間がかかり、冗長で間延びした感じになっているのもいただけない。
ロサンゼルスで子供のAIをスタンバイ状態にしたり、月行きの旅客機を乗っ取ったりするシークエンスを省略すれば、もっと、畳み掛けるようにテンポ良くクライマックスに突入できたのではないだろうか?
そして、何よりも残念だったのは、死者の脳をスキャンした記憶をAIに移植するというアイデアが、ラストで十分に活かされなかったということである。
せっかく、こうした仕掛けがあるのなら、主人公とAIの妻が、死ぬ間際に抱き合うためだけに使うのは、あまりにも勿体ないので、やはり、この場合は、主人公と妻と子供の3人全員が助かって、人間とAIが疑似家族を構成しながら幸せに暮らすといった結末にした方が良かったのではないだろうか?
その方が、人間とAIとの共存ということについて、希望が感じられるエンディングになったと思えるのである。
使い古されたAIネタだと思ったら。
「モンスターズ|地球外生命体」、「GODZILLA ゴジラ、「ローグ・ワン|スターウォーズストーリー」のギャレス・エドワーズ監督最新作!
ローグワンは途中降板して(させられて)トニー・ギルロイ監督が手直ししたなんて不名誉な話もありました。
自分の名誉にかけて本作は失敗は許されない!
なのに何でこのネタを選んだんだギャレス!笑
誰もがやめておけと思った人工知能VS人間ネタ
しかし、ギャレスは違った。着眼点が違う。
冒頭から美しい構図と映像、観たこともないガジェットのラッシュにノックアウト!本作の予算は8000万ドルでこの規模にしてはとても少ない!(TENETの約4分の1!)カメラも50万円くらいのヨドバシカメラで買えるレベルのものを使ったシーンもあるということで、極限までコストカットしています。それなのにこの映像が撮れてしまうというのは天才かもしれない。ギャレス・・。
「地獄の黙示録」、「AKIRA」、「攻殻機動隊」など数々のギャレス・エドワーズ監督の"好き"が詰まった作品で、背景と登場人物の構図からノマドという本作オリジナルの宇宙船の出し方からとにかくカッコいい。
ただ、脚本に関しては気になるところが多々ある笑
AIとアメリカ人とアジア人の敵対関係の度合いがすごくふわっとしたまま進むので、サスペンス的な意味合いとは全く関係なく敵味方が分かりにくい。今誰に追いかけられてるの?って少しイライラするところが何度かあった。ラストでも根本的な問題は解決してないし、あの子をどうやって作ったとかあの子の能力どうなってるのかとか、難しいところは脚本でフォローされません笑
ただし、こんなことは非常に些細なディテールで、ギャレス・エドワーズ監督の想像力により作られた数々の架空の風景、架空の乗り物、架空の街、その全てに魅力的に作られているところは評価に値すべき点であると思う。私は凝った脚本の映画が好きだが、過去のレガシーを味がしなくなるまで搾り取っている昨今のSF映画界を思うと、SF映画には本作のようなオリジナリティや想像力というものが改めて必要だと思ったし、子供にこそ観て欲しいと思う作品である。こういった挑戦は全力で応援したいと思った。ギャレス・エドワーズ監督がTHE RIVERのインタビューで答えていたように、2年後の映画館でどんな映画が上映されるかは、今私たちがどういった映画を選びチケットを買うかに委ねられている。
上映形式に関しては、本作は画角が2.76:1なのでIMAX スクリーンだと上下見切れます(いわゆる額縁上映)で少しガッカリなのですが、ローグワンと同じく横長スクリーンは高級感あります。ギャレス・エドワーズ監督のイメージする風景はこの画角がピッタリだと思う。また、音響はIMAX 6-TRACKで録音しているそうなので、IMAXで観ても全く損はないと思います。
追記1:
個人的にはAIが身近になってきた昨今、CHAT GPTのAIの返答も並の人間よりも道徳感のある返答をする時もあり、本作の途中でアジア人が「AIは想像を超える進化をしている!」と言うシーンがありワクワクしていたのだが、このセリフは結局回収されなかったのが残念。個人的には知能指数0のアメリカ軍に対して圧倒的な道徳心とポリコレを見せつけるAIという構図が観たかったかも。
追記2:
レディオヘッドの"Everything In It’s Right Place "の使い方好きです。
FAMILY&LOVE&PEACE
世の中の戦争や迫害などを考えさせてくれる作品でした。
色々突っ込みどころやB級感があるシーンもありましたが、シュールで面白かったです。
ローグワンに続き、やっぱり主人公は自己犠牲愛なんだね。
橋の戦闘シーンの自爆ロボットや、いくら敵でもアメリカ兵1人で突撃は可哀想でした(^_^;)勇敢すぎ。
ロボットはチャッピー思い出しました。
ベトナム戦争のメタファーか。
作品的には「ローグワン」の焼き直し的な印象かな。ノマドはどう見てもデス・スターだしね。ただ、本作はアメリカを徹底的に悪として描いてる点は好感が持てる。
本作はどう見てもベトナム戦争やイラク戦争のメタファー。実際に監督はベトナム戦争を題材にしたSF映画を撮りたいと述べていた。
アメリカの都合で対共のためにベトナムや朝鮮半島を代理戦争の地として利用し彼らの国を焦土にして、あげくの果てには大義もなくイラクに侵攻をかける。あのノマドがどこにでも侵攻してきてミサイル攻撃する姿はまさにアメリカの姿そのものだった。
AIはアメリカにとっての脅威だった共産主義者。そのAIとともに戦う人類は北ベトナムあるいは北朝鮮の人々。だからこそ本作の舞台をベトナムに設定したのだろう。執拗なまでにAIを殲滅しようとするアメリカ人の姿は赤狩りに狂った当時のアメリカ社会を想起させた。
AI基地が村の地下にあるため、兵隊が村人の子供を脅して基地の入り口を吐かせようとするシーンなんか、まんまベトナム戦争。またAI側のアンドロイドがアラブ系の顔だったりするから、これもどうみてもイラク戦争を皮肉っている。自爆テロを連想させるロボットをアメリカ側が使うのはちょっと悪ノリし過ぎだけど。
終盤、シャトルを乗っ取りノマドに向かうシーンは9.11を思い浮かべたけどさすがにそれはないか。まあ、メタファーとしてはちょっとわかりやす過ぎだけどね。
ちなみに昏睡状態のマヤに記憶チップを差し込んでほかのアンドロイドに移すことをなぜ今までしなかったのかは言いっこなし。
ターミネーターをはじめ、AIを描いた作品はどれも怖い話ばかりだが、スピルバーグの「A・I」みたいに人の心を持ったAIや「2001年宇宙の旅」のようにAIが人間並みに進化して精神疾患を患ってしまう話なんか観てると希望も見出せる。人間と同じように進化して心があるのなら、人間とAIは互いに分かり合えるはずだし、愛し合えるはずだろうからと。
AIの存在する未来に希望が持てる作品。
やはり、戦わないと映画にならない?
ローグワンは結末がわかっているだけに、悲劇的だったので、ちょっとスター・ウォーズにしては暗くて苦手でした。クリエイターも、似た世界観あり、この監督の好きな展開なんだろうなと。最後がまだ明るいので、ホットしました。
違うものを脅威と決めつけ抹殺しようとしても、なにも解決しないっていい加減きがつかなきゃね。
しかし、戦うシーンがやはり映画には必要なのかしら。映画のなかで戦うことが消化されて、現実の戦争がなくれば、いいのに。ならば、戦う映画は歓迎。
音楽がさわやかで、映像もきれい。話は複雑でないし、しっかり楽しみました。SFってとこは?! 映画館でみるべし。
AIは、アイとも読む
未来の戦争。空中母艦、アンドロイド、こんな感じになるのでしょうか?VFXすごいですねって、のんきな気分ではいられませんでした。現実、イスラエル・ハマスの戦争が始まりました。ロシア・ウクライナもまだおさまっていないのに。
女性軍曹ハウエルが部下に言います。「ネアンデルタール人は滅びて、なぜ我々が生き残っていると思うか?」。残酷だからだよ。なんかニヤついて言う。戦争が性に合ってる、そんな感じ。それが私たちホモ・サピエンスの特徴だとしたら。
そろそろ自分たちでもうちょっと自覚して、制御しないといけない。
いつまでたっても相変わらず戦争するわ、核兵器やミサイルは落としまくるわ、人を簡単にあやめるわ、どう考えてもおかしい。わざわざ苦しみを増やしています。
シナリオでは、ロスに核兵器を落としたのがAI(ロボット)だと、人間が思い込んだのが戦争のきっかけ。
だけどそれは人間の入力ミスなのに...とロボット側の親分(渡辺謙)はこぼします。ロボは自らの意思で人を殺したりできない。
さらにこの戦争、人間vsロボではありません。
「西側」vs「ロボット&newアジア」という構図。
意味深です。
やはり世界観、宗教を抜きにはできない。
映画のタイトルが気になりました。
創造主とは、一神教では神のこと。
そしてこの映画でもテーマに父性が見え隠れします(スターウォーズ同様)。
パパは命をかけて家族を守る!でなきゃ男である意味はない!くらいのプレッシャー。西洋的。パパ様。
に対して、アジアは母性がテーマ。そして多神。日本は八百万の神、アマテラスは女性神。
母なるものから命は生まれる。
それがAIでも。Mother。
母なるものは、戦いより共存を欲します。
そして、優れた一つになる必要はない。
どの命も、違いはあれど、等しく必要。
人間であるヒロインを、幼い頃愛情深く育ててくれたのは、ロボでした。ヒロインは愛を、ロボットから学びました。
勝つこと、一番のみが生き残るという男性性的世界観もしくは西的世界観とは、違うタイプのエネルギーです。
勝つことや1番になることだけでは、世界は成り立たない。
現実世界も、いまそれで息切れしているように見えます。
「AIが人間の仕事を奪う」などという見出しもよく見かけますが、自分たちで創造しておきながら敵視するという、人間の不可解さ。人間は神になりたがるのに、結局創造主になっても、相変わらず「やるか、やられるか」の対立構造にはめ、戦いを始めてしまう。
けれどいくらホモ・サピエンスが残酷だといっても、勝ち負けだけではとっくに滅びていたはず。生き延びたもう一つの鍵が、愛です。だから愛も人間らしさ。
愛という漢字の読みと、AI=アイという音韻がかさなるのも、不思議な符号ですね。監督も何か気づかれたかな。ところどころに漢字や日本語も登場します。
がいつまでたっても人間は、愛のことを大してわかっていない。
だからわたしも、こうして映画を観に行くのでしょうね。
映画は愛の教科書。
戦争が起きるのは、世界に愛が足りていない証拠。
いまの戦争が早くおさまりますよう、わたしもアジアの片隅から毎日祈っています。
渡辺ロイド謙。
AIvs人の戦争の中、人類滅亡の兵器を開発した「クリエイター」の潜伏先を突き止め暗殺しようとする特殊部隊ジョシュアの話。
何となくストーリーは分かるんだけど何か分からない。てか、話に惹き込まれなくて終始眠かった。映像は迫力あってよかったんだけど…。
ジョシュア役の方は嫌いじゃないけど相性悪いのかな?!(笑)
数年前に公開された「テネット」も合わなかったのよね。
てか、渡辺謙さんより娘の杏ロイドの方が似合ってそうだし観たかった!(ただのワガママ)
Clair de lune(クレール ドゥ リュンヌ)
ギャレス・エドワーズ監督の好きなモノをギュッと押し込んだ作品の出来である 多分、色々な理屈付けがあるのだろうけど、ギーク気質の監督の本領発揮といったところだろうか 画作りのオマージュもさることながら、レビュー題名のドビュッシー代表作を含めて♪Fly Me to the Moon♪等々を挿入してくる辺りは、SF映画やアニメで使い尽くされたお馴染みの楽曲といってもよい そんなところにも拘りを分り易く散りばめている衒いの無さがこの監督の愛される理由なのかもしれないと今作を鑑賞して感じ至ったのである
そんなことで、新たな提言やステージアップの具現は今作では為されておらず、どこか既視感のあるストーリーテリング、又は演出のオンパレードだが、却って鑑賞者に心地よさや違和感の無さを感じさせるのは、『カインドネス』の精神が作品全体に漂っているのではないだろうか ロボットが人間の敵と仕立てたい側(隠蔽側)とその敵とされた側との闘いの中で、"神の手"の如き、スイッチのオンとオフを切り分けるAIを奪い合うコンセプトは、突飛でもなんでもなく、物語の構成としてはオーソドックスである 但し、他のSFとの相違点は、人間とロボットの共存世界をこれ程迄に自然にスムースに配置され動いている点であろう それは人間に模した造形のロボットだけでなく、所謂剥き出しのパーツの造形で表現されているロボットも表情に現れる位の演技が施されている事に驚くのである ここまで浸透している世界観を演出出来た事を称賛したい
一寸気になったシーンが一つ アメリカ側要塞(ノマド)内にてクライマックス前の女の子を救出ポッドから排除しようとする触手みたいなロボット(マトリックスで言うところのセンチネル)から助けようとして主人公が触手に捕まって藻掻いているシーンが、まるでパペットアニメ(ストップモーションアニメ)のような動きをしていたのだが、あれはクオリティをワザと落としたのか、それとも本当に下手だったのか、兎に角ナチュラルな映像の連続の中であのシーンだけ違和感を感じてしまった もしワザとならば、これ又監督のニクいオマージュなのであろうw
何故敵側の倉庫にマザーの模造のロボットが大量に保管していたのか、色々と説明不足の点も否めないのだが、伏線として墜落瞬間に主人公の夢が叶うというオチは、擦られすぎたとは言えカタルシスは否定しない あれを鼻白んでいたら、折角のオリジナルSF映画の灯が消えてしまうのだから・・・
沢山の"遺産"をパッチワークした今作は、その抽出の精神が"愛情"という一心で作られている事に、紛うことなき心情と捉えられる、嘘偽りない心根を感じ取った良作であった
PS.祈っている間はOFFになり、止めたらONに戻る"STAND BY"というアイデアを発見したのも今作品の白眉であろう そこからのシーン展開の巧妙さ(女上司の後ろに時限爆弾を打ち込まれ、それを女の子が停止させようとしたのに、上司の味方の発砲を止めようとして却って祈りを止めさせてしまいスタンバイが戻ってしまっての暴発の件)に唸ったのである
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