「吹き替えで見ました」ザ・クリエイター 創造者 はりー・ばーんずさんの映画レビュー(感想・評価)
吹き替えで見ました
面白かった。
子役も良かったし、主人公も良かった。
ただ、今までない設定に戸惑いと納得しきれないままに見ていたので、いろいろとモヤモヤが残った映画でした。
ローグ・ワンの監督の作品。
これに期待感が膨らんでいた。
ローグ・ワンは私の中では近年見た映画のベスト5に入る作品。
スターウォーズの1~3、7~9よりも面白い名作です!
今回のレビューはバリバリのネタバレになるので、気になる方はこれ以降は読まないでください。
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人間とAIの闘い。
いままでのAIというと巨大なコンピューターが自我を獲得し人間を排除するというのがパターンだったが、この映画のAIは人格をもったロボットの事。
だがこの映画のAI(ロボット)は悪ではない。
人間に寄り添い共生を目指している。
この映画での悪者はアメリカ。
ロスで起こったヒューマンエラーでの核爆発をAIのせいにして、AI撲滅のための戦争を起こしている。
西側諸国はAIを根絶し、残ったAIはニューアジアで人間と共存していて、そのニューアジアへアメリカが戦争を仕掛けているというストーリーでした。
アメリカ人がAI(ロボット)を狩る、イラク戦争に対する皮肉も込められているのだろう。
エンジン・ハイブリッドを禁止にして、EVカーに向かう西欧諸国にも重なって見えた。
また他と違うのは、あらゆる電子機器を自由に操作するという事はなく、ロボットがアメリカ人と戦うだけ。
これにも違和感を感じた。
そしてAIの親玉というかアメリカが狙うキーパーソンは人間。
結局、人間対人間の闘いということなのか。。
そしてAI陣営の最終兵器とされるのが小さな女の子のAI(ロボット)。
ストーリーの根幹となる設定への違和感の他にも、突っ込みどころはたくさんあった。
だけど、それを上回るくらい、世界観というか雰囲気は好きな映画でした。
音楽も良かったです。
闘いの舞台となるアジア世界には、日本語なんかも見られて『AKIRA』の世界に少し似ていた。
吹替で見たら、渡辺謙の声が本人の声では無かった。。
この映画は字幕で見たほうが良いかもね。
AI(ロボット)の吹替は、市川ぼたんちゃん(小林麻央、老蔵の娘)。
ラストは、ローグ・ワンの監督らしい最後。
私は良いラストだったと思う。
最後まで時間を気にすることもなく一気に見れた。
最近見た映画と比較すると、エブエブなんかよりは遥かに面白くて好きな作品という感じです。
宣伝が少なくて知名度は低いけど、おススメです!!!