「AIの脅威と見せかけての多様性不寛容への問題提起?」ザ・クリエイター 創造者 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
AIの脅威と見せかけての多様性不寛容への問題提起?
AI徹底排除の西側と民族や言語だけでなくAIをも受け入れているニューアジア。
モノを言わない機械に自分達のミスを押し付け、AI暴走を偽装し排除に動く人間のズルさを西側(アメリカ?)主体で描いた自虐さが面白かった。
タイ、インドネシア、カンボジア、東京などごっちゃの一緒くたのニューアジアだが、それぞれの地域でAIと共存し、袈裟着てチベット密教みたいなのを信仰までしているのもおり、さすがに溶け込み過ぎだろと思いつつも、人間と変わらない生活をしている事のもっとも分かりやすい表現はこれかと感心させられた。
アルフィが観ているテレビに宇津井健のスーパージャイアンツや千葉真一の七色仮面?が流れていたが、ギャレス・エドワーズの日本の特撮愛は尋常じゃなさ過ぎで笑うしかない。
基本無感情なアルフィが時たま露わにする感情があえて鑑賞者とのズレを作っているようにに思えたが、最後に笑ったのを見て、目の前で起こっている小事に目を向けずもっと大きな使命に向かって生きている子なんだと感じたが、それ故ジョシュアとの別れで泣いた事がより際立ち心を打たれた。
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