「その身消えてもロックは不滅」リバイバル69 伝説のロックフェス regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
その身消えてもロックは不滅
題材となった「トロント・ロックンロール・リバイバル」は、プラスティック・オノ・バンドの演奏ぐらいでしか馴染みがなかったが、驚いたのはフェスを企画・主催したのが当時わずか22歳の若者だったという事実。若気の至りでフェス実現に向けて突っ走る様は、そのままドラマ化しても面白そう。もっとも、その当人が語る過去の思い出はちょっと“盛っている”感もなくもなかったが…
チケットが売れないための秘策としてジョン・レノンを招聘し、偶然と奇蹟が重なった末に実現してしまうというのも凄い。オノ・バンドに加わったメンバーがライブ時の思い出を語るが(クラプトンが不参加なのが残念)、観てるこちらの感想を当事者達も思っていたというのが愉快だった。ライブ映像が思ったよりも少なめだったのは不満ではあったが、フェスをあらためて知るいい機会となった。
本作が公開される10月6日の3日後はレノンの83歳の誕生日。彼を含め、フェスに参加したミュージシャンの何人かは天に召されたが、彼らの遺したロックは不滅だ。
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