イビルアイのレビュー・感想・評価
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長女はかわいそう
邪視が出てくるわけでもなく、「イビルアイ」って何?
「ローズマリーの赤ちゃん」みたいな、ヒロインは捕まったまま逃げられずその世界で生きるしかないという絶望的な話。
婆さん怖すぎ。
怖いが実は孫思いの良いヒト?ということもなく、結局最後まで邪悪。
ホラーとしての雰囲気はめっちゃあり、ジャンプスケア多めで不穏さを煽るが、ハナシがわかりにくいしもったいぶっている割には伏線回収がなかったり、夢のシーンが多すぎでハナシが進まず、ちょっとうんざりする。
それにしても母レベッカ、明らかに二の次扱いのナラだけならともかく溺愛する次女ルナまでなんで邪悪と分かっているばあさんに預けるのか、なぜ血はルナでなくてはならないのか?
そして、父親、バカ?
お姉ちゃんのナラが長女ありがちでかわいそう。
妹のために我慢させられ、親の、特に母の愛情も妹にばかり。必死で妹を守るが、お姉ちゃんは誰にも守ってもらえない。妹が亡くなったのも自分のせいと自分を責める立場に置かれる。本当は親は何してんだか、なんだが。
邪険にされていたとはいえ、自分が殺したのが実は母だったと分かったナラは、これからどう生きていくか。長女はつくづく損です。
Young adult
病気の妹の治療のために初めて会う祖母の家に向かうが、どうにもその祖母がおかしいと疑う姉妹が2人きりにされて…といった感じの作品です。思っていた怖さでは無かったので肩透かしを食らいましたが、見所はちょくちょくありました。
じわじわっと怖がらせるタイプかと思いきや、基本的にジャンプスケアで驚かせるタイプの作品だったのが惜しいなと思いました。物語の変化の無さにウトウトしていましたが、とんでもないボリュームで驚かせてくるので、目覚めるには十分でした。
ホセファが魔女の魔術を受けなかった事により年老いてしまうが、レベッカは魔術を受けて若さを保ち続けた、その結果若い男性と結婚し、生活を楽しんでいたが、若い血を摂取してからホセファが若返り、レベッカの代わりに家族の元へ、そしてレベッカはホセファに間違われたナラに殺されると怒涛の情報量でした。
3つ子の顔の似てやすさを利用した入れ替わりホラーとしての見せ方は良かったなと思いました。ホセファが最初の方から異常性のある人物として描かれていたので、それを一切疑う事なく見れたのままた良かったです。
回収されない伏線が多かったせいもあって、なんだか映画自体を解釈できなかったなと思うところが多々ありました。血縁関係を重視するドラマとしては、姉に魔女を継がせたり、妹の血を摂取したりと、やっていることがめちゃくちゃなので、そのドラマに共感する事はできませんし、アビゲイルカップルが謎の舞をしていたのも特別説明されませんから疑問符がついたままですし、両親は一体何をしに娘たちを放っていったのかも有耶無耶にされてますしで、スッキリはできませんでした。
最低限、願いの代償に失うものなどは描かれていたのでまだ救いはあるんですが、なんとなくそうなるだろうなという展開はそのまんまそうなるので、そこはもう少し捻ってほしかったなとは思いました。
おどろおどろしいホラーを期待していた身としては首を傾げる出来にはなっていましたが、悪い作品ではないと思います。ただ真夏にねっとりしたホラーは息が詰まっちゃいます。
鑑賞日 8/8
鑑賞時間 20:35〜22:25
座席 F-7
観たい度○鑑賞後の満足度△ ポスターのインパクト抜群の眼無し婆さんのビジュアルなど一度も出て来なかったぞ!と、何を書いてもネタバレになりそうでコワイ。
①大きな音(だけで)脅さないでくれる?年寄り(とっしょり)には心臓に悪い。
②初めはブー垂れてスマホばかりイジッていたのに、魔女の話を易々と信じてしまい一人キャーキャーと騒ぐ姉娘がウザイ。
全部彼女の妄想だった、という展開も面白かったのでは。
③結局魔女一族の内輪揉めの話でしょ。ババアも魔女なら母親も魔女(塩で焼けちゃたもんね)、姉娘も妹娘も魔女の血を引いていたわけで、いずれああなるのかしら。
親族内で片付けて余り他人を巻き込まないでね。
④まあ、箸にも棒にもかからないという程ではなかったので採点はこんなもんかな。
期待を持たせる割には、やや肩透かし
三つ子の姉妹と魔女の伝説が、現実の世界の物語にどう絡んでくるのかというところに引き込まれる。
いかにも怪しげな祖母が、「自分のことは自分でやりなさい」とか「出された物は残さずに食べなさい」とか、しごく真っ当なことを言うので、彼女が魔女であるというのはミスリードで、本当は「良い人」なのではないかと考察してしまった。
しかし、蓋を開けてみれば「そのまんま」の展開で、祖母と母の関係に驚きはあるものの、どんでん返しというほどの衝撃は感じられず、やや拍子抜けする。
それとも、「裏の裏をかく」という高度なテクニックに引っ掛かったということなのだろうか?
いずれにしても、いくら魔女と疑っているからといって祖母(と思っている人物)をハサミでメッタ刺しにする主人公の行動は納得できないし、魔術を拒否していたはずの祖母が、どうして魔女になってしまったのかもよく分からない。
どうせなら、妹が病気になったことも含めて、すべては祖母の企みだった・・みたいな「種明かし」があってもよかったのではないだろうか?
一番分からないのは、若い使用人のカップルが、なぜ、ああゆうことになったのかだが、それ以外にも、なぜ、姉ではなくて妹の血が狙われたのかも不明である。
姉は、父親の連れ子で、祖母とは血縁にないという仮説も成り立つが、それだと、ラストで、姉に魔女を継がせるという流れに結び付かない。
観終わった後に、色々と釈然としないものが残る映画ではある。
Envious EYE
感想の前に、ひとまず整理。
・恐らく、冒頭の三つ子がレベッカ、ホセファ、テレサ
・魔術を習得したレベッカは若さを保ち、拒んだホセファは老い、呪われたテレサは亡くなっている
・ルナの病気を治すため、レベッカはバッカの儀式を行う
・その間に、ホセファがルナの血を得て若返る
・ホセファがレベッカを昏倒させ、入れ替わる(三つ子なので同じ顔)
・ナラがレベッカをホセファと思い込み殺害(バッカの代償/歴史は繰り返す)
・ナラも魔女なる
ついでに、関係性の描写や母を名前で呼ぶこと、何よりルナの血のみが重要視されたことから、ナラは父の連れ子でしょう。
単純なホラーではなく、入り組んだ構成になっているのは意外。
ただ、冒頭から常に不穏さを煽りすぎて緩急がないこと、ジャンプスケアに頼りすぎていることが難点。
アビゲイルとペドロの件もよく分かりません。
出会い頭に容姿にばかり言及したこと、“行為”を見つめる視線、若返った自分に酔い、ギレルモへの熱烈なキス…
それらから、魔術を否定していたホセファも若さへの嫉妬に堕ちていたことが分かる。
ルナのせいで両親にかまってもらえないと感じているナラの感情も、嫉妬。
タイトルはこの『嫉妬の目』のことであり、最初の魔女もテレサの何かに嫉妬したのでしょう。
恐さが薄かった点と、オチ含め脚本がもう若干まとまっていればという点が惜しかった。
お母さんも魔女?
最後の方でナラがハサミで刺したのはお母さんですよね?で、塩かけたら焼けたんで安心した。しかし車に乗り込んで来たのも魔女で最後のシーンへ。そこであんたも月経が来て女になったんだから仲間よ、と魔女が言った。ということはナラの家系が魔女の家系なのか、女性は皆そうなのよ、ということなのか。難しい。
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