イビルアイのレビュー・感想・評価
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期待を持たせる割には、やや肩透かし
三つ子の姉妹と魔女の伝説が、現実の世界の物語にどう絡んでくるのかというところに引き込まれる。
いかにも怪しげな祖母が、「自分のことは自分でやりなさい」とか「出された物は残さずに食べなさい」とか、しごく真っ当なことを言うので、彼女が魔女であるというのはミスリードで、本当は「良い人」なのではないかと考察してしまった。
しかし、蓋を開けてみれば「そのまんま」の展開で、祖母と母の関係に驚きはあるものの、どんでん返しというほどの衝撃は感じられず、やや拍子抜けする。
それとも、「裏の裏をかく」という高度なテクニックに引っ掛かったということなのだろうか?
いずれにしても、いくら魔女と疑っているからといって祖母(と思っている人物)をハサミでメッタ刺しにする主人公の行動は納得できないし、魔術を拒否していたはずの祖母が、どうして魔女になってしまったのかもよく分からない。
どうせなら、妹が病気になったことも含めて、すべては祖母の企みだった・・みたいな「種明かし」があってもよかったのではないだろうか?
一番分からないのは、若い使用人のカップルが、なぜ、ああゆうことになったのかだが、それ以外にも、なぜ、姉ではなくて妹の血が狙われたのかも不明である。
姉は、父親の連れ子で、祖母とは血縁にないという仮説も成り立つが、それだと、ラストで、姉に魔女を継がせるという流れに結び付かない。
観終わった後に、色々と釈然としないものが残る映画ではある。
Envious EYE
感想の前に、ひとまず整理。
・恐らく、冒頭の三つ子がレベッカ、ホセファ、テレサ
・魔術を習得したレベッカは若さを保ち、拒んだホセファは老い、呪われたテレサは亡くなっている
・ルナの病気を治すため、レベッカはバッカの儀式を行う
・その間に、ホセファがルナの血を得て若返る
・ホセファがレベッカを昏倒させ、入れ替わる(三つ子なので同じ顔)
・ナラがレベッカをホセファと思い込み殺害(バッカの代償/歴史は繰り返す)
・ナラも魔女なる
ついでに、関係性の描写や母を名前で呼ぶこと、何よりルナの血のみが重要視されたことから、ナラは父の連れ子でしょう。
単純なホラーではなく、入り組んだ構成になっているのは意外。
ただ、冒頭から常に不穏さを煽りすぎて緩急がないこと、ジャンプスケアに頼りすぎていることが難点。
アビゲイルとペドロの件もよく分かりません。
出会い頭に容姿にばかり言及したこと、“行為”を見つめる視線、若返った自分に酔い、ギレルモへの熱烈なキス…
それらから、魔術を否定していたホセファも若さへの嫉妬に堕ちていたことが分かる。
ルナのせいで両親にかまってもらえないと感じているナラの感情も、嫉妬。
タイトルはこの『嫉妬の目』のことであり、最初の魔女もテレサの何かに嫉妬したのでしょう。
恐さが薄かった点と、オチ含め脚本がもう若干まとまっていればという点が惜しかった。
要チェック監督
「パラドクス」が有名なアイザック・エスバン監督最新作。
期待を裏切らない新しいホラーでした。
見事な伏線、緻密なストーリー、映像で魅せる演出、迫真の演技。
全体的なレベルは監督の作品でナンバー1かと思いました。
ラストすごいです。特にホラー好きは発見かと。
寝落ちしても起こしてくれます
見るからにヤバそうな婆さんの家に預けられた姉妹。黒魔術が使える義理の母に病気の娘を託そうとしたのか?
なんて思っていたら、同じような悪夢の描写が続くので、とうとう寝落ちしてしまった。
ジャンプスケアで目は覚めたものの、話はなかなか進まない。
アビゲイルと彼氏の行為は一体何だったのか? 彼らが属していた集団は何?
そんな伏線を回収しようともせず、わかったような分からないようなラストで終幕。
お父さん、バカなの?
お母さんも魔女?
最後の方でナラがハサミで刺したのはお母さんですよね?で、塩かけたら焼けたんで安心した。しかし車に乗り込んで来たのも魔女で最後のシーンへ。そこであんたも月経が来て女になったんだから仲間よ、と魔女が言った。ということはナラの家系が魔女の家系なのか、女性は皆そうなのよ、ということなのか。難しい。
癖が強いんじゃ!
「パラドクス」「ダークレイン」を見て監督のファンになりましたが、これまた良い意味で癖の強い作品笑
老婆が強烈で歴代ホラーアイコンの中でも上位にくると思う。
ストーリーも面白く、無駄が一切ない。
映像も美しく丁寧にしっかりと作り込んでいる。
そして、なんといってもオチが衝撃的で最高。
ラストだけでも観る価値あり。
時々森泉
「パラドクス」のアイザック・エスバン監督のメキシカンホラー。
一体どう言う事?って結末を早く知りたい気持ちを抑えるのが大変だったw。
魔女と言うより空を・・・とか、皮膚を・・・とか、塩に・・・とか、メキシコ民話の妖怪に近い話なのかな。
あのアパートの子供だけが体調を崩したり(さすがに自分の子はホントの病気?)、願い事が叶う代償など伏線回収もちゃんとしており、ラストのドンデン返しもしっかりしており、そこそこ楽しめた。
何年も近寄らなかった祖母に助けを求めに来たが、両親が数日間出かけたのは祖母の条件だったのだろうか?
またアビゲイルの儀式は結果としてまんまストレートに真相を話してしまったり、子供達を気に掛けたりした事に対してバツを受けたということかな?
題材は面白いのだが、音楽のセンスと、ジャンプスケアの多用、両親の尋常じゃないイチャつき方がその後の展開を予測させてしまった事などがっかりポイントも多く、もう一つ工夫が欲しかったと思う。
伝説
自身の祖母の妖しさと村に伝わるおはなしから、自身の祖母を魔女!?と疑った孫娘の話。
住人の子供たちばかりが病気に罹っているアパートに住む両親と2人の娘という家族が、次女の身体不調を理由に、実家の村に行けば何とかなるんじゃとなり始まって行くストーリー。
使用人によって語られる村に伝わる怖いお話しは有りがちながら、それを聞かされ不安を募らせ疑心暗鬼に…。
ところで魔法使いの女性=魔女って意味ではないってこと?みたいな頭の固いおっさんには言葉遊びに感じるお話しもありつつ、フリまくって拾いまくってと、ある意味ベタな流れだけではあるけれど、不気味な描写たっぷりでなかなか面白い。
しかしながら大音量で驚かせる所謂ジャンプスケアがやり過ぎで萎えてきて、そんなことしないでも勝負出来そうなのに…と勿体なさも感じる。
ラストもまあ意外といえば意外だけど、それ以上に投げっぱなしの多さが気になってしまって、イマイチ満足感が足りなかった。
ポスターと違う(笑)
けっこう面白かったです。
ただ、完全にポスター負けしてて(笑)
ポスターのイメージを期待してたので、少しガッカリしました(笑)
あと、少し色々わかりずらい…
こんがらがります(笑)
考察いりますね(笑)
もう1回観よう♪
評価は厳しめ3.5です。
メキシコ映画です。
精神的にじわじわ
アイザック・エズバン監督として、これまでで最高の作品だと思う。
特殊効果・美術が美しく、クリーチャーの出来がすばらしい。
「エスター」「キャリー」「サスペリア」「ヘルレイザー」などのいくつかのホラー映画のオマージュが散りばめられていた。
少女が追い詰められていく様子がショック描写以上に、きつく、精神的にじわじわきた。
そして老婆の正体…これを知ったとき思わず背筋がゾクッとして、鑑賞後は力が抜けてしばらく放心状態でした笑
隠された伏線も多く、見終わった後色々と考えさせられる。考察を誰かと話したい!
メキシカンホラー
2023年7月17日
映画 #イビルアイ (2022年)鑑賞
メキシコ発のスリラー
魔女は脱皮する
魔女は塩が嫌い
色んな伏線を貼りまくっているのでどれを回収したのかよく分からなくなってしまった
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