「長女はかわいそう」イビルアイ かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
長女はかわいそう
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邪視が出てくるわけでもなく、「イビルアイ」って何?
「ローズマリーの赤ちゃん」みたいな、ヒロインは捕まったまま逃げられずその世界で生きるしかないという絶望的な話。
婆さん怖すぎ。
怖いが実は孫思いの良いヒト?ということもなく、結局最後まで邪悪。
ホラーとしての雰囲気はめっちゃあり、ジャンプスケア多めで不穏さを煽るが、ハナシがわかりにくいしもったいぶっている割には伏線回収がなかったり、夢のシーンが多すぎでハナシが進まず、ちょっとうんざりする。
それにしても母レベッカ、明らかに二の次扱いのナラだけならともかく溺愛する次女ルナまでなんで邪悪と分かっているばあさんに預けるのか、なぜ血はルナでなくてはならないのか?
そして、父親、バカ?
お姉ちゃんのナラが長女ありがちでかわいそう。
妹のために我慢させられ、親の、特に母の愛情も妹にばかり。必死で妹を守るが、お姉ちゃんは誰にも守ってもらえない。妹が亡くなったのも自分のせいと自分を責める立場に置かれる。本当は親は何してんだか、なんだが。
邪険にされていたとはいえ、自分が殺したのが実は母だったと分かったナラは、これからどう生きていくか。長女はつくづく損です。
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