「Envious EYE」イビルアイ uzさんの映画レビュー(感想・評価)
Envious EYE
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感想の前に、ひとまず整理。
・恐らく、冒頭の三つ子がレベッカ、ホセファ、テレサ
・魔術を習得したレベッカは若さを保ち、拒んだホセファは老い、呪われたテレサは亡くなっている
・ルナの病気を治すため、レベッカはバッカの儀式を行う
・その間に、ホセファがルナの血を得て若返る
・ホセファがレベッカを昏倒させ、入れ替わる(三つ子なので同じ顔)
・ナラがレベッカをホセファと思い込み殺害(バッカの代償/歴史は繰り返す)
・ナラも魔女なる
ついでに、関係性の描写や母を名前で呼ぶこと、何よりルナの血のみが重要視されたことから、ナラは父の連れ子でしょう。
単純なホラーではなく、入り組んだ構成になっているのは意外。
ただ、冒頭から常に不穏さを煽りすぎて緩急がないこと、ジャンプスケアに頼りすぎていることが難点。
アビゲイルとペドロの件もよく分かりません。
出会い頭に容姿にばかり言及したこと、“行為”を見つめる視線、若返った自分に酔い、ギレルモへの熱烈なキス…
それらから、魔術を否定していたホセファも若さへの嫉妬に堕ちていたことが分かる。
ルナのせいで両親にかまってもらえないと感じているナラの感情も、嫉妬。
タイトルはこの『嫉妬の目』のことであり、最初の魔女もテレサの何かに嫉妬したのでしょう。
恐さが薄かった点と、オチ含め脚本がもう若干まとまっていればという点が惜しかった。
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