たまつきの夢のレビュー・感想・評価
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下仁田撞球場
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これから本格的に日中戦争、そして第二次世界大戦へと突入する不穏な空気を纏いつつ、旧時代の半ば公然化されていた「お妾さん」のヒロインと、結核を患いながらビリヤード世界チャンピオンを夢見る男の刹那的な逢瀬を描いた作品である
弟が戦地で亡くなり自暴自棄になったヒロインが自分に言い寄る男と無理心中を図ろうとするが、得体の知れない男に邪魔をされ、そのまま男のアジトに連れ帰るところからストーリーは始るのだが、物語としては其処まで深掘りしていない こちらもミュージックラボ関係なので、劇判がフィーチャーされるが、決して大正昭和の楽曲ではない洗練された小綺麗な曲が流れる、しかもきちんと劇中でのレコードとして差込まれているところで、興醒めしてしまうのだ オープニングで同じ役者が現代パート、そして本編が入り、ラストは又現代に戻るという構図になっているシナリオなので、所謂"輪廻転生"的な円環構造を呈しているのだろうけど、そのどれもが中途半端な部分に留まっている為、没入感には至らず歴史をなぞっているだけに始終してしまった
そこまでビリヤードに拘らなくても良かったのではないだろうか?・・・・ 本当は"賭け事"をもっと鮮明に打ち出した方が尖った内容になったのかもしれないのだが・・・・
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