BAD LANDS バッド・ランズのレビュー・感想・評価
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音声
他人を食い物にする人間ばかりかと思えば、自己犠牲で身内をかばう仲間もいる。人間臭さしか漂わないアングラの世界が実はとてと心地よく感じられるそんな作品でした。
最初感じたのは、皆さんもそうかと思いますが、安藤サクラって、こんなに滑舌悪かったっけ?なんか聴き取りにくい。さらに複数のセリフがかぶってて、聞き取れないレベルじゃん!
監督に見事にやられました。滑舌のいい主人公でも、セリフがかぶってなくても、あのドキュメンタリーぽい雰囲気は出せない。でも、ドキュメンタリーは序盤だけで、退屈させずに最終的にはカチッと見せてくれるそんな作品だったと思います。
原田監督へのアンチコメも見かけたので、それが監督のティスト!なんだよって思い、思わずレビューしてしまいました。くだらないレビュー読んで頂き、ありがとうございます。
自分には合わなかった
ジャパニーズノワール!!面白かった!!
大阪が舞台のジャパニーズノワール
裏社会の特殊詐欺と成功しているDVでサイコパスな元カレ、原作から主人公を女性に変更している事で出てくるリアルさがあり安藤さん演じるネリに感情移入して見る事ができた。
また腐れ縁で疫病神の弟役の山田涼介演じるジョー、本当にジョーのせいで災難が降りかかるしどうしようもないやつなのに見捨てる事ができないネリの気持ちが理解できる演技だった。
大阪の中でも特にディープな大阪で大阪人から見てもよく描けている。
他の地域の人には何を言ってるか分かりにくい早口な掛け合いもすごく大阪らしくてリアルだった。
そして最後に出てくる愛がとても切なく、最初から心情を追ってまた観たいと思ってしまった。
特殊詐欺も殺人も肯定できないけどこの2人にとってこの選択肢を選ぶ事しかできなかったという説得力があった。
また周りの住人もみなキャラが濃く、底辺の世界の中の絆が感じられた。
音楽も背景も描き出す世界がかっこよく、色々な事がテンポ良くすすみあっという間だった。
あちこちの伏線が回収されていくのだが、最後まで観たらまた最初から観たくなるし何回も観ることで気づく事がどんどん出てきそうな面白い映画だった!!
普段テレビで見る安藤さくらや山田涼介とは全く違う別人で、2人の演技力がこの悲惨な世界を魅力的に魅せていると思う。
高齢者に対する特殊詐欺、貧困、格差、DV、ヤクザと日本の裏側がリアルに観られる映画でとても面白くぜひ映画館で観てもらいたいし、世界からも評価される作品だと思った
2時間にまとめたら面白いかも
題材は好みではないが良作
特殊詐欺という題材は好きになれませんが、日本のクライムムービーとしてはとてもリアルに仕上がっている作品だと思います。安藤サクラさんはもちろんですが、特に捜査班側の描き方が良かったです。大抵の犯罪映画では、捜査班側が妙にマヌケに描かれることが多く白けてしまうのですが、本作では捜査側もしっかり描かれているので全体の質が上がって見えました。
ただ、山田涼介さんは犯罪者役としてはイマイチでそこがちょっと残念でした。あと、岡田准一さんの出演は不要というかマイナスだったと思います。
タイトルなし(ネタバレ)
とにかく安藤サクラさんがやばかった。最初の事が最後に結びついて凄いし、山田涼介の役がお姉ちゃん想いでとても感動した。どのシーンもハラハラドキドキで途中岡田准一出てきて心が休まった(笑)とても見応えあった👏
冗長かつ単調で、驚きもカタルシスもない
テンポの悪い話がダラダラと続いて、いったい何を見せられているのかと思う。
少なくとも、あと30分は上映時間を短くして、もっとコンパクトにまとめることができたのではないか?
話がどこに転がって行くのか分からないような面白さを、いくらでも作り出せそうな雰囲気があるのに、思いがけない展開は、特殊詐欺グループのトップ(生瀬勝久)を殺してしまうところぐらいで、あとは単調で何のヒネリもない物語が延々と続くのみ。
台詞が聞き取りにくいのは、この監督の作品ではいつものことながら、今回は、大阪弁がそれに輪を掛けていて、登場人物の心情や関係性が掴めないところも多い。
せっかく、警察、特殊詐欺グループの道具屋(天童よしみ)、ヤクザ、投資会社のDV社長、裏賭博の帳付といったクセのある面々を登場させながら、それらのキャラクターを整理することも、活かし切ることもできず、「毒をもって毒を制す」のような気の利いた展開にも持ち込めなかったのは、もったいないことこの上ない。
主人公である姉と弟にしても、「本物の詐欺師にはなりたくない」とか、鉄砲玉として向かった先にいた男(岡田准一)に「撃ちたくない」とか言っていた割には、人を殺しておいて平然としており(しかも、過去にも同じことをしているらしい)、そのキャラクターの一貫性のなさに啞然とするしかない。
何よりも、姉と弟の「絆」の強さを実感することができず、最後の弟の行動が唐突に感じられて心に響かないのは、残念としか言いようがない。
さらに、社会の底辺を這いつくばってきたかのような生活からようやく解放され、朝の街を疾走する主人公の姿に、何のカタルシスも感じられないのは、作劇上の大きな欠陥であると思えるのである。
大阪弁フィルム・ノワール
予告から雰囲気に惹かれていたが唯一関西弁の不自然さに不安を覚えていた。
だが、鑑賞してみると関西人のキャストは勿論メインの安藤・山田も多少は目を瞑る所もあるが全編を通して東京人とは思えないくらい違和感がなくお陰で安心して世界観に没入する事が出来た。
この物語は特殊詐欺を生業にする姉弟が大金を手にした事により様々な巨悪から追われるクライムサスペンスと宣伝してるが、実際は特殊詐欺の裏側とそこを生き抜く姉弟の愛に重点が置かれている気がする。
原田監督特有の早さを重視するが故の聞き取りづらさや尺の長さもあるが、今回は聞こえにくさこそ多少あるものの長さに関しては随所にクスッと笑えるような関西らしさみたいのがあったからか気にならなかった。
キャストに関しては安藤サクラが見事に裏で必死にもがきながらも強く前進する女性を好演していてこれは流石の一言。そしてその弟を演じる山田涼介も厄介事ばかり持ち込む疫病神ながらも憎いのに憎めない馬鹿だけど愛くるしい絶妙なバランスを見事に体現している。
この2人の相性がここまでハマるとは正直思わず見終わったあともう少しこの姉弟を見ていたいという気持ちが残り香のように漂っていた。
その他にもただの老いぼれに見えて渋くカッコ良い宇崎竜童や原田組常連安定さを見せる吉原光夫など出演者全員の演技が光り作品が成り立っている。
映画初出演とは思えないサリngROCKも良かったとは思うが個人的にはその付き人的な存在の男性の方が良い演技してて好きだった。
面白い・良作だけで片すのは大変勿体なく鑑賞終了後に達成感と清々しい気持ちともの寂しさを同時に感じ、思わず誰かと答え合わせをするかのように事細かに感想を語りたくなるそんな映画。
安藤サクラの最高の演技に酔いしれる
素晴らしい!
クセ強映画が好きな方は要観賞!!
先程、見てきましたー!
いやー最高!!原田監督は前作が非常に凡作で今回がダメなら、もう見る事はないと思っていたら…。
序盤から、テンション高めです!あれよこれよと、状況説明がされます。
そして、“ドーン”とタイトル!まじ痺れました。
サプライズあり、セリフ回しも流石の生瀬氏・安藤嬢、安定感抜群です。若干、曼荼羅様のドギツイ関西弁が何言ってるかわかんねー!な所は有りますが、そういうキャラだと思えば問題なし。
最近見た邦画では1番です。古き良き鮫肌男と桃尻女っぽい雰囲気が少しだけ香ります。
是非、映画が好きな方は映画館でご観賞ください。(やっと、韓国映画と張り合える作品かも⁈)
追記:教授も最高です!名優過ぎ!府警メンバー、賭場の金庫番(サリngROCKという方らしい)と舎弟も最高でした。
【令和版、仁義なき数々の戦い&復讐。”そして私は”BAD LANDS"から抜け出す為に藻搔く!”大阪弁飛び交うフィルム・ノワール。取分け屹立した安藤サクラの演技に魅入られた作品である。】
ー 今作は、原作小説はあるが、名匠原田眞人監督が大幅に改編した作品である。ー
■ネリ(安藤サクラ)と、ジョー(山田涼介)は血のつながっていない姉弟で、小さい頃から親から虐待を受けながら、助け合って生きて来た。
ー このシーンは描かれずに、二人の台詞から分かるのだが、それが再後半に効いてくるのである。ー
そして、ネリが実父である高城(生瀬勝久)の元、特殊詐欺に加担する日々を過ごす中、東京から出所したジョーが彼女の元にやって来る。
◆感想
・久方ぶりの、ジャパニーズ・ノワールである。テンポよく進む展開。練り込まれた構成に一気に魅入られる。
・大阪、新世界の底辺で暮らす人たちの中、ネリが且つて酷い仕打ちをされた父、高城の元裏稼業で受け子たちを束ねている姿。
ー 特殊詐欺の仕組みなどが分かり易く描かれるし、警察との攻防も面白い。-
■多くの役者さんを関西出身者で固めているためか、大阪弁シャワーと雰囲気をタップリと浴びる訳だが、その風合が犯罪組織が行う特殊詐欺のマニュアル化された仕事ぶりと作品舞台に合っているのである。
・高城がジョーの連れ合いともめる中、高城はネリに刺殺される。
- ネリと、ジョーは手際よく高城とジョーの連れ合いの死体を山中に埋める際の二人の会話は最早、コントである。ー
そして、二人は高城の莫大な隠し財産を高城の元相棒で、今はアルコール依存で時折壊れる曼茶羅(宇崎竜童)の助けを借り、手に入れる。
・そして、二人はジョーを待つのだが、彼は”姉を只管執念深く追う、表向きはベンチャー企業のトップだが裏の顔は女性に酷い仕打ちをするドSのゴヤ”(渕上泰史)を殺しに、ゴヤの晴れ舞台に拳銃を持って殴り込み彼を撃ち殺すのである。
ー 勿論、姉の事を思っての行為である。血が繋がって居なくとも幼い頃から助け合って生きて来た姉弟の絆が沁みる。-
<再後半、曼茶羅がネリを送り出すシーンや”電池が切れたかのように”息絶えるシーン。
そして、全ての柵から解き放たれた様に、朝焼けの中、街を疾走するネリの姿が印象的な作品である。>
足りないなぁ
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