うかうかと終焉のレビュー・感想・評価
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2023年の個人的に1位か2位
寮生ではなかったが冒頭で建物を目にした瞬間、何十年も昔のことが堰を切ったように押し寄せてきて不覚にも涙があふれてきた モラトリアムやらディオゲネスの樽からなかなか脱けられなかった自分のすべてを映し出されている気がして恥ずかしさに泣けた 剣菱をラッパ呑みするシーン、思いの丈を書きのこすシーンなど、忘れられないシーンがたくさんあった 同じ時間と場所を共にして早くに死んでしまった後輩たちにも観せたい一本だった すごくいいやつをありがとうございました
捨て方が分からない
要するにモラトリアムなんだけど、あそこまで行くと遅れてきた反抗期。
解体業者に絡むのはヤバい。
説明的でないところや要所の雰囲気は好きなんですけどね。
冒頭、電球を盗むだけに飽き足らず、聞きに来た村井をクスクス笑い、買ってきた電球も渡してあげない。
最初に彼らを好きになれなかったのが最も痛い。
交流がなかったわけでもなく、去り際の雰囲気だと良いヤツなのにハブられてる村井くん…
また、何となくの関係性や想いは察せられるものの、キャラの心情に追いつけない。
特に児玉が感情を吐き出すシーンは、完全に置いてきぼりを食らった。
何というか、ワンクールものの最終回だけ観たような。
これから新幹線乗るのにビールかけ(着替えももうなかろう)したり、行動にリアリティを感じないのも残念。
荷造り以前に転居先は決まっているのかとか、現実的なこともチラついてしまった。
退寮の日に美濃部が見るのがメインキャストのみっていうのも、10年の重みを感じない。
(そしてここでもハブられる村井くん)
何気に児玉も8年とか言ってたけど、あそこの寮生どうなってんだ。
年代を超越してよみがえる学生時代 "寮"が持つ自治区!
"寮"という大人不可侵の砦 学生時代の思考と行動、生活のパルチザン! を、思い出していく。 原作は戯曲(舞台)なので、映画を 静観すると、あれ?あれ?ちょっと違和感! と、なるけれど 舞台ならば?と考えながら見ていくと 映画に収めようとした監督の苦悩(挑戦)が 随所に! あー、学生時代の寮とは 時間を超越させていく! 70年前半を学生時代を送った輩にも わかる、わかる! そうだよね。わ、蘇らせる映画でした。
電球は空き部屋にあるでしょう
廃寮が決まり、退寮期限まであと5日となった築100年の学生寮に残った人達の話。 退寮する際に壁に自身の想いを記す伝統がある白河寮から、1人、また1人と退寮していく姿をみせるストーリー。 初出社がなんちゃらと言っている人がいるってことは春ですかね。 彼らはもともと出ていく予定だったんですよね? 日々退寮していく仲間を見送る10年選手が絡んで行くけれど、あれ?参加していない人もいる? ってことは内輪の更に内輪だけの盛り上がり? 寮全体ならまだしも、こういう人達正直苦手ですw しかも10年選手ってことはストレートでももうすぐ30歳って、それでいまだにこれはヤバいだろ。 せめて20代前半でこういうのは終わらせましょう…ってことで、ただの住処に対してこれは自分には殆どわからない感覚だった。
なんとかなるよと声をかけたいけど
学生時代は、大人になりたくないとか、卒業したらこんなことしたいとか、不安とも夢とも言えない日々を送っていたっけ。 あれから50年経って、気が付けば高齢者になり、OLも嫁も母もやり終えて、今はまた昔やりたかったことやこれからやりたいことに挑戦したいと、残りの人生を楽しみたいと思っているのに、何故か税金はどんどん増えている。 仕事はしたくないけど、しないと税金払えないし、やりたいことをやれないというジレンマを抱えながら、高齢者たちは生活している。 こんな日本に誰がしたのか。。。⁉ 若者たちに夢を持ちなさいとは言えない時代になってしまったなあと、申訳ない気持ちもありで観ました。 でも、親たちはあの戦争を乗り越えて来たし、あの震災を乗り越えて来たし、今はまたあの安保闘争の時代に突入したと思えば、これからの若者には何も怖いものはないし、新しく作り上げることが出来るんじゃないかな。 だから、不安があっても自信が無くても、生きつづけることを選んでくださいね。
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