ニモーナのレビュー・感想・評価
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次世代テクスチャー映画の一本
『スパイダーマン:スパイダーバース』以降の3DCGアニメーションのデザインとテクスチャーの変化の潮流の一つを担う作品だ。それぞれの物語にそれぞれにふさわしいテクスチャーがある。このグラフィック・ノベル的なテクスチャーが動くことの気持ちよさ。表情も多彩でCGの硬さを感じさせないし、重さの表現もしっかりしている。ビジュアル的にはファンタジーに寄っているわけだけど、人形的な存在をフォトリアルな世界で動かすよりも、質量を持った人物として強く認識させてくれる。世界観も中世の騎士とお城の世界と近未来を融合させたもの。これだけテクノロジー」が発達した世界で騎士道精神が残っているのは面白い。
いたずら好きで悪役を志望するニモーナは、変身能力を持つ。ニモーナが濡れ衣を着せられた騎士バリスターに無理やり協力すると、凸凹コンビが誕生。どちらも世間から弾かれた者同士、いがみ合いながらも絆が生まれていく。良いバディものであった。
予想はるか斜め上をいく、良作
画像だけ見て、元気な女の子の話?と思いきや。
どうしてどうして、キングダム物。
段々ニモーナが愛おしくなる。
「ともだち」「相棒」。
見た目で判断するんじゃなく、心。思いやり。
話がこなれていく中盤から、もう目が離せなかった。
面白かった!
バリスター
2024年4月26日
映画 #ニモーナ (2023年)鑑賞
庶民出身初の騎士になろうとした男が、女王殺しの濡れ衣を着せられる
変幻自在の能力を持つ少女ニモーナと出会い、無実の罪を晴らすために奮闘する
アニメにもLGBTQが取り上げられるのは時代の流れなのかな
ニモーナは女の子じゃない
映画.comの公式の説明がニモーナのことを「少女」と呼んでる時点で、商業的にも娯楽的にも文化的にも道徳的にもマイナスでしかない(笑。ひどすぎるので映画.comには訂正してほしい。
女の子でも男の子でも人間でもないニモーナが、どれほど素晴らしいか、この映画を見るとよくわかる。ニモーナはとても辛い思いをしたけど、受け入れてくれるバリスターがいるから自分らしく前に進めたのだと思う。それを「女」と呼んではばらかない映画.comもレビュワーも、ニモーナの絶大な力の前で滅ぼされてしまえ。
原作漫画は昔、Webで無料で公開されてたから全部読んだことがある。よく覚えてないけど、漫画からはだいぶ違った設定・ストーリーになっていると思う。でも漫画でもニモーナは人間じゃないしバリスターもアンブロウシウスもゲイだ。漫画でもアニメでも、複雑で魅力的な登場人物たちから目が離せないし、共感して応援してしまう。この体験こそが、漫画やアニメから離れた自分たちの現実の中で、「自分とは違う人」に対して拒絶せずに理解を試みる基礎になるのだと思う。そういった意味で、こういうアニメを子供に見せるのは非常に大事なことだし、大人だってスルメみたいに何回も噛みしめて意義を深めていくべきだと思いマス。
あと別にニモーナが女の子じゃないこととか誰がゲイかとか、そういう情報がネタバレだとか思う人はちょっと落ち着いた方がいいと思う。
アニメの未来
アニメはアニメ、表現方法は一つしかないと思ってたらCGアニメが登場して、
この2つだけかと思ったら
また新しい表現が出て来た。
この絵の感じを何と言うか分からないのだけど、
このCGと絵の間のようなスタイルはスゴく好みです。
ストーリーは王道だけど、
観ててワクワクする絵作りでアニメの明るい未来を
感じさせてくれた。
せっかく騎士の世界のまま
近未来になった設定だったので騎士アクションを
もっと見せてくれたらなとは思ったけど、
魔女狩りのようなヴィラン設定だったり
BL風味だったり
面白い仕掛けもたくさんあって見応えありました。
バリスターとニモーナ‼️
ストーリーとしては昔からある王道の物語‼️濡れ衣を着せられた男、陰謀に巻き込まれた男が自らの無実を証明し、真犯人を見つけ出すため、協力してくれる相棒とともに奔走する‼️ヒッチコック作品などでよく見られるシチュエーション‼️それを今回は2Dのアニメーション‼️「ブレラン」や「マイノリティ・リポート」を思わせる近未来なのに、主人公が鎧をまとった騎士といった、近未来と中世が融合したような不思議な世界観‼️主人公バリスターは有色人種であり、同性愛者というLG BTや多様性を反映したキャラ設定‼️そしてクジラやゴリラなど、どんな生物にも変身できる不思議な女の子ニモーナとバリスターとのバディ・ムービー的面白さ‼️そしてモンスターとして周りの人々から阻害されて生きてきたニモーナの哀しみ‼️これら様々な味付けをして多様性じゃないですが、どんな人たちにでも楽しめる普遍的な物語を創造しています‼️ぜひディズニーのアニメーション部門の方々にも観て欲しいですね‼️自らを犠牲にしてバリスターを助けたニモーナが、実は生きていたことを思わせるバリスターのラスト・カットとセリフがたまらん‼️ニモーナ‼️
苦しかった
ラスト付近、
ニモーナは心を自ら刺しに行ってしまう
あれだけ自由だったニモーナが。
自らを傷つける行為は
社会に設けさせられるものだ。
社会から背中を押されている感覚なのだ。
「怖いんだ、王国のみんなに殺したいと思われていることも、それを時々願っちゃう自分も」
だってみんなの願いを叶えればより良い世界になるのだから、
私さえいなければ、誰もが安心して暮らせるのだから。
でも、そうじゃなかった。
友達が、いた。
名前を、呼んでくれた。
それが、この世界に生きる理由だった。
たくさんの学びが詰まってる
キュートでポップ、テンポも良くて分かりやすい大人も子供も楽しめるエンタメ作品でありながら、とても学びの多い傑作アニメ。
自分と違うモノへの偏見、伝統や常識に縛られて思考を止めてしまうことの恐さ、居場所がないことの不安と、あることの幸せ。
サラッと描かれるやり取りに、たくさんハッとしたし、心が動きました。
道徳的な面での素晴らしさは勿論ですが、ニモーナとバリスターのバディが楽しくて最高!特にサメバージョンでのダンスシーンがお気に入り♪
劇場で観たかったー!
嫌われ者同士から多様性へ!みんなの心動かす友情
心掴まれるエモーショナルなストーリーにポップで美しいアニメーションが描き出すLGBTが当たり前にある多様性の世界。それは騎士道とテクノロジーの一種アナクロニズム的世界観も(ex.ナルト)。感情的に満たされる寓話で、今年Netflixアニメ映画部門大本命。
うっかり女王様を殺しちゃった?まさか!復讐を手伝う?! そんな彼の前に現れたサイドキック志望クロエ・グレース・モレッツ✕リズ・アーメッド=ボイスキャストに似ているキャラクター。濡れ衣を着せられた、血筋無しの庶民上がり騎士と動物やなんにでも変身できる不思議な能力を持った少女のはぐれ者凸凹コンビが、思う存分にアクションとコメディしながら相棒になっていくさまは娯楽性高く痛快で、かつその後の展開含め心奪われ完璧に持っていかれる。そんな愛しさがある。
もしかして彼女はモンスター?暗闇に戻りなさい…胸打つモンタージュに、相棒になりたがるよく喋る元気いっぱいキャラ描写も途端に切なく生きてくる背景。本当に恐れるべき"モンスター"は何なのか?2人の関係を掘り下げるお手本。大好き『ヒックとドラゴン』などにも通ずる、古くからの慣習や先入観抜きに対話することの大切さ。終わり方まで含め完璧。
大号泣
メチャメチャ刺さりました…。
ティッシュ箱、カラになっちゃった…。
映画・ターミネーター2のラストシーンや、
漫画・幽遊白書で玄海師範が戸愚呂弟に○されるシーン。
無印のセーラームーンでセーラー戦士が次々と命を落としていく回からのラスト回。
ドラマ・家なき子の愛犬で相棒のワンチャンのリュウが○んじゃったシーンを観たとき並みに大号泣しました…。
最高でした。
LGBTQ扱ってるのが私的には良かったのかしらん…。
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偏見、恐怖、無知、決めつけによる区別。
その被害者がニモーナであり、
かつ主人公でゲイセクシャルであるバリスターは、
ある者の陰謀により女王◯害を実行させられた大犯罪人の汚名を着させられ、お天道様の下を歩けない状況に追いやられてしまう。
バリスターは、生まれは一般の人だけれども、騎士学校では主席で卒業をした真の実力者で、女王に期待されていたすごい人だった。
それだけに、落ちるシーンは胸が締め付けられて、彼を観るのが辛かったです。
ですが、そんな時に現れたのが、とてもワイルドで好戦的でメチャクチャな性格の10代前半くらいの子、ニモーナです。
大犯罪人として悪い意味で超有名になってしまっているお尋ね者のバリスターは、人目を避けた生活を送っていました、つまり孤独の生活を。
そんな時にニモーナは現れ、一方的に、強引に、バリスターと関わろうとしてきます。このやりとりが面白い!
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ニモーナとバリスターは、ゆくゆくは素敵な相棒同士になります。本当に素敵なコンビ、ずっと彼らの活躍を眺めたい。
ラストでは落とされて上げられて、ティッシュ箱がカラになってしまいました。いやぁ〜〜、良かった良かった、本当に良かった…。
(Yahoo!ニュースさん、素敵な映画の情報をありがとうございました。視聴できてとても幸せです。)
これはオススメです。ただ、LGBTQや多様性があんまり好みでない方には回れ右推奨です。
ご覧になる方は良いひとときを。
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…気づいてしまいましたか。
これから先、
5行だけ腐った文章(BのLな)を大変、
大変、失礼致します…。
刀剣◯腐好きの皆様方、お耳を拝借。
なんと、主人公バリスターは、◯し切◯谷部・
◯◯根◯徹・千代◯丸。
そのパートナーのアンブロシウスは
◯須賀◯徹の、中の方たちです。以上です汗
多様性
ニモーナは映画内世界の神話にでてくる獣だが実態は子供。受け容れられると大人しいが疎外されるとむくれる。人から邪魔扱いされてニモーナはグレた。騎士団から放逐されたバリスターとコンビを組む。友達かどうか解らないが少なくとも嫌われものどうしである。
ニモーナの正体はよくわからないがピンク色で大きさも姿も自在に変えられる。クロエグレースモレッツが(声を)演じた。
ND Stevensonというアメリカの漫画家が書いたグラフィックノベルをもとにしているそうだ。当初は2020年に公開される予定だったが一時製作が頓挫していた。紆余曲折あってネットフリックスから配信された。難産だったらしい。
不良少女に見えるがニモーナは性別不詳である。クイアと言うそうだ。(わたしのクイアの解釈はまちがっているかもしれない。)容姿は作者のND Stevensonに似ている。ND Stevensonはクイアだそうだ。その主張は大きくはないがニモーナはLGBTQをあつかっている。
製作が一時頓挫したのは当時親会社だったディズニーが作品のLGBTQ値に難色を示したから──と言われている。
一般向けイメージとは裏腹にビジネス上のディズニーは強権である。気に入らないのや小さいのを潰すくらいわけないだろう。じっさいブルースカイスタジオは閉鎖されてニモーナはお蔵入りになったかもしれなかった。
簡単に言うとニモーナがスネるだけの話だがシンプルなぶん友情の主題が伝わって当該年齢層にたいして必要充分なジュブナイルになっている。
映画はじぶんとはちがう人を許容しなさいと多様性を謳っている。クイアである作者が感じた偏見を反映させたものだと思われた。
謀略によって追放されるバリスターは浅黒く、騎士仲間アンブロシウスはアジア人に見える。声を担当したRiz Ahmed(バリスター)とEugene Lee Yang(アンブロシウス)の見た目そのままにアニメキャラクターが描かれている。Riz Ahmedはインド系かつパキスタン系でEugene Lee Yangは両親ともに韓国人である。
設定としてふたりは同性(男)だが恋仲にある。ありていに言ってしまうとふたりが恋仲でなく仲間どうしだったとしても変わりのない話だったが作者にとって設定は核である。そこがニモーナの要点だった。
多様性には広い意味がある。見た目、肌の色、性指向、思想や宗教、障がいの有無・・・。シェイプシフターであるニモーナの主張はどんな姿でも許容する度量をもつか、もしくは慣れてね──ということだ。その主張がわかる映画だった。
とはいえわたしは多様性だのLGBTQだのといえる環境に生きていない。外観が横並びし易い日本では多様性が育まれにくいのではなかろうか。多様性やLGBTQをかかげた映画をよく見るがその訓育の成果を発揮させる日常の機会はほぼない。
多様性時代の騎士とモンスターガール
あらすじだけを読むと、中世時代のような話。
映像を見ると、SFチック。
一体全体、どんな作品…??
昨年も『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『ジェイコブと海の怪物』がアカデミー賞でアニメ映画賞にノミネート、『~ピノッキオ』に至っては受賞。今やディズニー/ピクサー、ドリームワークス・アニメーション、イルミネーション・スタジオに引けを取らぬほど良質アニメーションを送るNetflix。またまたユニークで斬新なアニメをお届け。
まずは気になる設定や話。
昔々、ある王国。闇=モンスターが襲い、脅威に晒された時、一人の騎士が立ち上がった。その騎士の名は、グロレス。モンスターを討伐するも、いつまた現れるか分からない。グロレスの意志を継ぎ、騎士たちが伝統と共に英雄視されている。
1000年後。中世と近未来が融合したような世界。この世界観が奇抜。
生活様式や雰囲気は中世のようだが、ハイテクが浸透。甲冑に身を包んだ騎士が存在する傍ら、武器は剣ではなくビーム銃など。馬ではなく、バイクや車や戦闘機に乗って。スマホやSNSも通じている。ノリノリな現代曲も溢れてて。何ともパンク!
騎士になれる者は血筋やそういう家柄に生まれた者のみ。
が、異例の騎士が誕生しようとしていた。
庶民の出のバリスター。孤児で、出生も生い立ちも謎。
そんな庶民からの初の騎士のバリスターを、世間は賛否。騎士内でも高慢な騎士は見下すも、グロレスの子孫のアンブローシャスは応援。
国中が見る任命式。思いの外、歓迎。
女王や騎士学校の校長からも期待。
新時代を担う騎士の誕生…その時、事件は起きた。
バリスターに手渡された剣から光線が放たれ、女王を直撃。
呆然とするバリスター。何が起きた…?
が、国中はそう見ていなかった。
女王が殺された。アイツが殺した。庶民の出を騎士なんかにするから。
期待の騎士から一転、女王殺しの大罪人。
追われ、身を隠すバリスター。すっかり落ちぶれ…。
そんなバリスターの前に現れたのは…
一人の少女。
口から産まれたかのようにベラベラ喋るわ、超ハイテンションな性格だわ。突拍子もない言動。何者…??
名は、ニモーナ。
見るからに普通の少女じゃない。
神出鬼没で、様々な姿に変身出来る。
それもその筈。彼女の正体は、モン…おっと、それ以上言うのはご法度。
彼女が近付いてきたのは、自分と同じと思ったから。自分と同じ嫌われ者=ヴィラン。
え? ヴィランじゃないの?
真犯人探し? じゃあ、復讐だね。
何だかんだで犯人探しをする事になった珍コンビ。
とにかくニモーナのブッ飛びキャラが最高!
我が道を行くの怖いもの知らず。
イケイケ!ゴーゴー!
基本少女姿だが、サイにダチョウにクマにクジラにゴリラに変幻自在。可愛い子供の姿にだって。
リアクションも多彩。特に子供姿時に浮かべる悪魔の笑み。
翼を生やして空だって飛べる。
さすがはモン…おっと、言っちゃいけない。
それだから何?
普通って何?
ブッ飛びキャラに見えて、訴える事はストレート。痛快なくらい。
声担当はクロエ・グレース・モレッツ。そのまま実写で見たいくらい。
真面目な性格のバリスターとは水と油。
最初は振り回され、寧ろ面倒になり、ほとほとうんざり。
が、国中がバリスターを犯人と決め付ける中、ニモーナだけ信じて味方。
共に行動する内に芽生える絆。
ブッ飛びな性格だったニモーナはバリスターの影響で少しずつ真面目な性格に。
真面目な性格だったバリスターはニモーナの影響で徐々にラフな性格に。
お互い補い合って。感化し合って。
その様がとってもナチュラル。
いつしか頼れる相棒に。
犯人探しも疎かにされていない。
重要証人から聞いた衝撃の真実。
真犯人は、騎士学校の校長。剣をすり替え、バリスターに罪を着せた。
バリスターとニモーナの奇策で、校長の自白動画を撮り、それをSNS上に。
遂にやっと濡れ衣を晴らせた。
ところが、この校長がクセ者。動画の自分はモンスターが化けた偽者と主張し、身の潔白を訴える。
盟友アンブローシャスもどちらを信じていいか分からない。
俺の事を信用しないのか…? ショックを受けるバリスター。
追い討ちを掛けるように、ニモーナへの信頼が揺らぐ事が。
かつて国を襲ったモンスター。そのモンスターの人間時の姿が、ニモーナそっくり。
ニモーナは本当に…モンスターなのか?
モンスターだったら何なの? モンスターなのが悪いの?
アンタもこの国の人たちと同じなの…?
明かされるニモーナの過去。
幼い頃、森の中でたった一人孤独だったニモーナ。
そんな時出会った一人の少女。初めての友達になる。
クマの姿になって遊んでいた時、大人たちが…。
アイツはモンスターよ!
それでも友を信じていたニモーナだが、少女は剣を向ける。
どうして? どうしてなの、グロレス?
伝説の騎士グロレスの精神によって築き上げられた国。
平和と秩序が保たれているように見えて、その実は差別や偏見、偽りによって塗り固められ…。
長年、誰もが信じ、絶対と思っていた事。
それが本当は正しくない事もある。歴史や伝統が全て正しいとは限らない。
同じNetflix製作の昨年のアニメ『ジェイコブと海の怪物』と通じるものを感じた。
偏見の目で見ず、自分自身の目で、誰を何を信じるか。
孤独の闇に呑まれ、巨大モンスター化してしまったニモーナ。
彼女はこのままモンスターに成り果ててしまうのか…?
息の根を止めようと命令を下す校長。
誰が本当のモンスターなのか…?
その時、バリスターは…?
中盤の追う騎士団から逃げるバリスターとニモーナ。ニモーナの変身能力も相まって、ハイテンポなアクション。
クライマックスの巨大モンスター化したニモーナは、怪獣映画の雰囲気充分。
差別や偏見への訴え。
立場や種族を超えた友情。
勧善懲悪ではないストーリー。
ユニークな話は子供には充分楽しく、深いメッセージは大人にこそ訴える。
元々『アイス・エイジ』などの20世紀フォックス傘下のアニメーション・スタジオ“ブルースカイ”で製作される予定だったが、ディズニーによる買収劇で頓挫。それを拾ったのが、Netflix。
原作となるグラフィック・ノベルあり。同原作者の別作品はドリームワークス製作で同じくNetflixでシリーズ化されているとか。(『シーラとプリンセス戦士』)
どちらも原作者の意思が色濃く反映されているとか。
と言うのも、原作者が同性愛者。
紆余曲折あって完成した本作はアメリカで大絶賛。
その大絶賛の理由はそれもあるのかもしれない。
言うまでもなく、現ハリウッドの必須要素、多様性。
バリスターは有色人種。
加えて、同性愛者。アンブローシャスとは想い合っている。
が、序盤ではバリスターは同性愛者である事を隠している。アンブローシャスとは秘密の仲。
周囲とは違い、世間から弾かれ、心の奥底では孤独を抱えている。そんなニモーナは性的マイノリティーの体現。
何だ、またポリコレかよ…と一緒思うが、
原作者のメッセージが反映されているのだから、押し付けがましいディズニーのそれとは訳が違う。
何事も切実に訴えれば自然と心に響くのだ。
斬新に見えて、実はしっかり王道な作り。その絶妙なバランス。
ディズニーより遥かに巧みな多様性へのメッセージ、胸打つ友情…。ラストシーンもいい。
誰もがバリスターとニモーナの物語に魅了される筈だ。
ストーリーが面白い親子で盛り上がれるパンクなアニメ
よくある勧善懲悪のヒーローアニメではないのが良い ストーリーがよく出来ている
ニモーナの背景やヒーロー側の闇、展開の予想が出来ない中変幻自在なアクションで観ていて飽きない
キャラも良く親子で見てもとても楽しめる内容になっている
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