劇場公開日 2023年10月20日

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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価

全306件中、261~280件目を表示

4.0アホのレビュー

2023年10月21日
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ごめん、全くこの歴史知らなかったからアメリカ実録童貞丸出しにポカーンだったわ。
家帰ったら解説とか見ようと決意したけど、劇場すぐでポケットウイスキー買っちゃった。
だって悪党飲んでるヤツめっちゃ美味そうだったんだもん。
民族支配に値する最悪の史実なんだけど、エンドロール途中に皆んな席立ちすぎ、君らも意識高い系映画の3時間超えはキツかったか老若男女下り階段歩いてたけどまあしゃあないか。

てもね、被害者たる原住民側の悲しさは幾つか伝わったし、アップル配給に頼ってもコレを世に出したかった意思は強く感じたよ。
まあアホ丸出しの俺は家でトリスウイスキー空けてるダメ人間だけど、見て知った気分になった後だけどさ。
勉強するよ、そんくらいはね。

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永田製麺

4.5アメリカの真っ黒な歴史の一部を垣間見る傑作

2023年10月21日
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鑑賞方法:映画館

これは今年の外国映画の、そしてマーティン・スコセッシ監督のベストの一本となる傑作。

実際にあった事件を基にしているとのこと。

そう、これは昔々のお話ではない。
たかが100年前の出来事。

オクラホマの居住区に追いやられた先住民・オーセージ族。彼らはそこで石油を発掘し巨額の富を手にした。彼らの金に群がる白人たちにモラルはなかった。多くの悲劇が起こった。

ディカプリオが最低の男を演じた。
金に魂を売りすべてをぶち壊すクソ野郎を演じた。
間違いなく先住民の妻を、そして子供たちを愛していたのだが、、、

彼の妻となる先住民を演じたのはリリー・グラッドストーン💞知性があふれ凛として魅力的だった。彼女が救われることを手を合わせて祈った🙏

終わってみればアッという間の3時間26分。アメリカの真っ黒な歴史の一部を垣間見るヘビーな作品だった。

そしてこれは今年の8月に亡くなったスコセッシの盟友ロビー・ロバートソンに捧げられた作品。先住民の血を引くロビーの音楽がこの作品を飾った。涙が流れた。

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エロくそチキン2

4.0映画館推奨

2023年10月21日
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しっかり206分の体感。振り返ってみるとあのシーンは削れたなぁとかもあるけど、でもそのシーンの連続が大事だったのかも…。長いからこそ徐々に没入できる作品で、家で見たら絶対に通しで見ないからこれは映画館で見るべき映画(集中力が持つ人は別)だと思う。

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齋藤直紀

4.0クズ男の映画。すっごい不愉快。

2023年10月21日
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だけど、どうしてだろう。
なんか面白いんだよね!

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おーにゃん

4.0206分って何時間何分だっけ?

2023年10月21日
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鑑賞方法:映画館

えっと、206分って何時間何分だっけ?笑
いくら劇場鑑賞慣れしていても、やはり長尺の映画の鑑賞に対しては緊張感があります。トイレの心配はもちろんですが、単純にスタミナが持つか、眠気は大丈夫かと考えているうちに、劇場鑑賞することを諦めてしまうこともあるくらい。しかし「スコセッシ新作は凄いらしい」と聞き、また23年度公開作品の賞レースの中心になるであろうことも後押しして、これはAppleTV+での配信だけではいかんなと思って劇場鑑賞を決断しました。ちなみに、いつも聴くラジオ番組の紹介では「全然長いとは感じない」と言っていましたが、観終わって(と言うか、観ながら)正直やっぱり長いな~と感じました。(苦笑)とは言え、確かに見応えがあって十分に楽しめます。「原作(未読)から考えると、それでもよくこの時間に収めた」というくらいらしいですが、確かに大胆な編集で想像力が必要なこともあり、ストーリーを理解するのに集中力が奪われがちな「1回目」の鑑賞より、いろんなものが見えてくる「2回目、3回目・・・」と回を重ねてより良さが解る作品のような気がします。
白人たちの侵略から逃れ、ようやくたどり着いた地であるオクラホマ州オーセージ郡。そこで発掘された石油により莫大な富を得ることとなったオーセージ族ですが、結局また石油利権と生み出される金を巡って、また白人たちに食い物にされることになります。欲深い人間のなす業は究極的なところまで行くと、「善悪」の論理付けすらどうかしていて手が付けられません。そして白人同士の中でも絶対的なヒエラルキーが存在しており、少ない報酬でもずさんな捜査体制を背景に、殺しや強盗を請け負う、と言うか、NOと言えない立場のものたちがいるからこそ、繰り返される残酷な悲劇を見て逃げ場のなさを感じます。
作品賞、監督賞、脚色賞、編集賞等、多くの部門で評価が高いと思いますが、注目は俳優賞ですね。デニーロ(助演)やディカプリオ(主演)のノミネートや受賞の可能性も楽しみですが、本作何といっても注目せざるを得ないのがモーリー役のリリー・グラッドストーン。強い意志を感じさせる目つきや表情は、どこか見透かしたようなところがあり、対照的な夫アーネスト(ディカプリオ)との釣り合いが絶妙だからこそ、事が動き出したときの臨場感が強調されます。リリー自身の出自が「マイノリティだから」というような注目のされ方ではなく、純粋に印象に残る演技を注目され、是非とも賞レースを賑わせてくれることを期待しています。

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TWDera

4.0この演技力!この脚本!!

2023年10月21日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

ディカプリオの演技は、主演男優賞ノミネートはほぼ確実だと思わせるものでした。リリー・グラッドストーンも、大御所デ・ニーロに一歩も引けを取らない堂々とした演技で、賞レースに加わってくるのではないでしょうか。
206分の長尺にも関わらず中だるみを感じなかったのは、この3人の好演による緊張感と観る者の集中力を途切れさせない卓越した脚本力の賜物だと思いました。

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はらこ

2.0夢の共演

2023年10月21日
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鑑賞方法:映画館

オクラハマ先住民族の連続殺人という実際の事件を基にして、レオナルド・ディカプリオとロバート・デ・ニーロが夢の共演を果たした西部劇サスペンス。アメリアの歴史や時代背景が分からないためストーリーについていけなかった。更に西部劇は苦手ジャンルでもあるため206分という時間はかなり長く感じて途中で飽きてしまった。

2023-166

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隣組

3.0冗長...

2023年10月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

「次はあなたよ」

上映時間3時間26分…長い、クソ長い。
劇場で観たから最後まで観られたようなもので、普通なら間違いなくドロップアウトしていた。
アップルが製作のバックについていたということで、配信時の倍速再生でも意識したのだろうか?とにかく冗長。それなりに資金もあったのかもしれないが、だからと言って長い作品を作ればいいものではない。マーティン・スコセッシの本来の手腕を以てすればあと1時間短縮してより引き締まったマッチョな仕上がりにできたはずだ。
加えてしんどかったのは内容である。同じ3時間〜4時間ものの名作と比較すると起伏があまりにも少ない。じわじわと話が進むうえに、ひたすら時間をかけて「ありとあらゆる方法を用いてネイティヴ・アメリカンを抹殺し、既得権益を奪い取る」顛末が描かれるため、アングロサクソンに対する胸糞の悪さが強く残った。
題材そのものが葬られた「闇のアメリカ近代史」であるため、映像化したことそのものには意義はあったと思うが、どこか驕りや慢心が垣間見えた。

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ストレンジラヴ

5.0もう、ひれ伏すしかないです‼️

2023年10月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

今年公開の映画では、クリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「DUNE PART TWO」が観られそうもないので、このスコセッシ監督作「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」がナンバーワン候補‼️歴代のスコセッシ監督の名作たちの顔であるデ・ニーロとレオ様の豪華共演によって語られるのは、人間たちのドス黒い欲望‼️1920年代に先住民たちの土地で石油が発掘される。それによって億万長者となった先住民たちの財産を狙う白人たちの欲望‼️策略‼️葛藤‼️愛憎‼️欲に駆られて理性を失った人間の本当の姿に心底戦慄させられました‼️核となるのは、地元の牧場主に扮したデ・ニーロと、彼の甥で、先住民の娘と結婚することになるレオ様‼️まずレオ様の演技‼️先住民である妻を心から愛するも、伯父であるデ・ニーロに命じられるまま脅迫したり、ついには妻の姉妹たちの殺害にまで関わることに‼️このどっちつかずの主人公の心理状態を巧みに表現するレオ様の演技はホント素晴らしい‼️もう「タイタニック」は遥か過去ですね‼️そしてデ・ニーロ‼️この作品の黒幕、デ・ニーロ‼️穏やかな微笑みの中に狂気が漂って怖すぎるデ・ニーロ‼️まるで「チャイナタウン」のジョン・ヒューストンみたいな薄気味悪さのデ・ニーロ‼️この作品に漂う殺伐とした雰囲気を象徴するキャラクターのデ・ニーロ‼️そんなデ・ニーロがレオ様にお仕置きするシーンはチョー必見です‼️そしてマーティン・スコセッシ監督‼️73年の「ミーン・ストリート」から半世紀‼️どんだけ名作を作ってくれるのか‼️その「ミーン・ストリート」で注目されたデ・ニーロが今作にも出演していることもスコセッシ監督の人柄ですよね‼️石油が噴出して人々が喜ぶシーンの躍動感あふれる画面や、モノクロ映像やスローモーションを巧みに取り入れたり、とても御年81歳の巨匠の作品とは思えないほどエネルギッシュ‼️そしてラスト、普通、主要人物たちのその後については、字幕で説明されることが多いのですが、この作品では何と舞台上のラジオ劇という形で語られます‼️しかもスコセッシ監督本人も語りに加わり、この凄まじい愛憎劇を可愛らしく締めてくれる‼️ホント、センスが良いというか天才ですよね‼️スコセッシ監督はここ何年かマーベル映画を「あれは映画ではない、よく出来たテーマパークのアトラクションだ」と発言したことが物議を醸していました‼️でもこの「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」みたいな傑作を魅せられたら、誰も文句を言う人はいないでしょう‼️

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活動写真愛好家

5.0犠牲になったオーセージ族への鎮魂歌

2023年10月21日
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鑑賞方法:映画館

 果たしてアーネストは、どちらの道に向かうのか?
 事前情報なしで鑑賞した自分にとっては、最後まで何かに祈りたくなる気分だった。

 酷い話だよね。オーセージ族を保留地という名目で強制移住させておいて、石油が採れるとわかると、狡猾で獰猛な白人が、ハイエナのように群がってきてオーセージ族の富を簒奪しようとする。
 驚くのは、オーセージ族が自分の財産を自由に使えないこと。無知で野蛮なインディアンは、白人様が管理してやらないと浪費して破産してしまう。そんな理由で、お金を使うにも財産管理人の白人の許可が必要となっている。

 ロバート・デ・ニーロは、キングと呼ばれるオーセージ族が住む街の白人顔役を演じる。オーセージ族の最大の友人のフリをして、裏では甥っ子2人を使いながら根こそぎ財産を奪う計画を練っている。
 キングことウィリアム・ヘイルは、根っからの極悪人だが、その周辺にも小悪党がたむろしていて、オーセージ族は常に危険にさらされている。当時の白人の感覚では、インディアンには白人の3割くらいの人権で十分。そんな雰囲気を感じる。

 悪名高いフーヴァーに率いられる連邦捜査局が出てきたのには驚いたが、この時代は正義のために力を尽くしていたであろうか。

 実際のアーネストがどういう人物であったかは定かでないが、レオナルド・ディカプリオが演じるアーネストは、善人の心を失っていなかったと信じたい。
 犠牲になったオーセージ族を鎮魂するには、3時間26分の時間が必要だったのだろう。時間は全く気にならなかった。

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bion

0.5胸糞、長い、途中退席せず我慢したけど救われず

2023年10月21日
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鑑賞方法:映画館

タイトル通り。評価高い意味が分からない。
終始胸糞でとにかく長い。途中何度退席しようと思ったか...最後に何かひっくり返るか救われる事を期待したが、終わりも????
個人的にこの数年でダントツ!ワーストワンです

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hi

3.5なんかいろいろ凄くて呆れる

2023年10月21日
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ネイティブ・アメリカンが流れ流れて辿り着いたオクラホマの地で石油が湧いて大金持ちになる、つまり相続可能な土地と採掘の権利を手にした人たちがフワッと生まれたということで

米国の恥部、さもありなんの実話ベース

206分っていうトチ狂った上映時間、それだけ必要だったのもわかるけどいかんとも長い、そしてその三時間超の締め方が凄くて呆れる

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sysr

4.5長さを感じさせない胸糞悪さの魅せ方

2023年10月21日
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3時間オーバーの長尺、今年はRRR以来かな?
絶対に中座しないと気合い入れて、万全の体制で臨みました。

人間味あって、血なまぐささも最高。
題材的に胸糞悪くて嫌な気持ちになるけど、めちゃくちゃ面白いです。

ディカプリオの子悪党ぶりがすごいですね、演技力の化身。
追い込まれていく様子には、胸がギュウっとなりました。
全体的に演技力には文句なしです。

展開の読めなさと構成の巧みさも手伝って、長尺でも全く飽きさせずに見せてくれます。すごいなぁ。
さすがはスコセッシ監督の手腕。

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さかもと

1.0寝てしまった

2023年10月21日
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上映時間のうち、ぼちぼちの時間、寝てしまった。
なのであらすじはわかったけど、「見た」とは言えないレベルだな。

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みっく

4.0集大成を見せられたような

2023年10月21日
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スコセッシ作品全ては見れてないですが、主要な作品はほとんど見てます。
その作品群がぎゅっと圧縮されたような。特に山場があるわけでないですが、絵作りや音楽、演技の濃さで一瞬たりとも見逃せない

デニーロは懐かしのグッドフェローズのジミーを彷彿とさせる怖さを見せてくれます
ラストシーンの美しさに泣きました。最後も懐かしいゲスト?登場で不覚にも笑ってしまいました。

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モン吉

3.5ブラックゴールド

2023年10月21日
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悲しい

怖い

1920年代オクラホマ州オーセージ郡で実際に起きた、先住民オセージ族の連続殺人事件の話。

石油の発掘によって富を得たオセージ族から搾取することを企んだキングと呼ばれるウィリアム・ヘイルを中心とした輩と甥っ子アーネスト・バークハートを軸にみせていくストー。

なんだかトム・ハーディの演技っぽい喋り方をするプリオ様が、イケメンっぷりを発揮して先住民の女性に近づいて始まって行くけれど…この事件の話しは知らないで観賞したけれど、そんな簡単に殺っちゃうんですか?という感で、あまりにもな非道っぷりで言葉を失う胸糞の悪さ。

しかも家族想いっぽいテイスト醸しているけれど、主人公もかなりの…言ってることとやってること矛盾しまくりで、メンヘラなのか演技力抜群なのか…。

非道っぷりがたっぷり盛り込まれていたのはわかるけれど、結構同じ様なことの繰り返しがあったり、まとまり無くムダに長く感じるシーンも多々あって、いくら何でも長過ぎたものの、話しや展開自体は非常に面白かった。

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Bacchus

4.0長くても面白いとあっという間

2023年10月21日
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208分って…3時間半⁈金曜日の夜、仕事の疲労ピークの中、寝る、寝るんじゃね?っと思ったが、そんな気配は微塵も感じなかった。全体的で2時間ちょいぐらいに感じ、ずっと見入ってました。
事実を元にしたとあるだけに、派手な演出が無く淡々とあっという間に殺されてしまうところが怖い。
ディカプリオが頭悪っていうかクズっていうか…奥さんに対する気持ちは本物なのかなぁ…まぁバカだから仕方がない。叔父さんの手の内で転がされてるディカプリオの表情がイイ。
出だしの音楽もいいし、エンドロールの風や雷、虫の声もいい。余韻に浸っていて、気付けば場内が明るくなっていました。

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Oyster Boy

3.0上映時間の割に「愛の物語」として物足りない

2023年10月21日
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先住民の一家を皆殺しにしていく白人の有力者の鬼畜の所業もさることながら、大統領への直訴があるまでそうした事件の捜査が行われなかったという司法制度もどうかしていると思う。
この映画が、米国史の暗部をえぐり出そうとした意欲作であることは間違いないだろう。
オーセージ族の場合は、石油の利権を享受する富裕層なので、あからさまな人種差別はないものの、自由に自分の財産を使えなかったり、虫けらのように殺されて受益権を奪われたりと、白人にいいように食い物にされていたという様子が理解できるようになっている。
ただ、やはり、3時間半という上映時間は長過ぎるのではないか?
決して無駄な部分や不必要な部分があるとは思わないのだが、それでも大河ドラマとか年代記のような起伏に富んだ見どころがある訳ではないので、どうしてもテンポの悪さや退屈さを感じてしまうのである。
特に、これだけの時間をかけて丹念に描いている割には、ディカプリオ演じる主人公のキャラクターが、今一つよく分からないのはどうしたことだろう?
最初に、自らを「女好き」と称していたのに、どういう経緯でオーセージ族の妻のことを一途に愛するようになったのかが、納得できるような形で描かれていない(「金好き」なのはよく描かれている)のである。
彼が、インスリンと共に妻に毒物を注射していたのは明らかだが、本人がそのことに気付いていたのかどうかも定かではない(気付いていなかったとしたら相当に愚鈍だが•••)。
主人公が妻や子供のことを心から愛していたということは、デ・ニーロ演じる彼のおじにとっての最大の誤算だっただろうし、それが事件解決の鍵にもなっているだけに、ここのところは、もっとしっかりと描いて欲しかったと思う。
ラストの、ラジオの公開放送で事件の顛末を説明するくだりも、スコセッシ自らが物語を締め括るのは良いのだが、残念ながら、あまり効果を上げているようには思えなかった。

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tomato

5.0金のためならタブーもなんのその 自己欺瞞にどっぷり浸かる悲しいペテン師

2023年10月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

最後にロビー・ロバートソンに捧ぐと出たので調べたら、一般公開の2ヶ月前にあの世に旅立った音楽のロビー・ロバートソン。母親はモホーク族。
ドブロギターのブルースの劇伴が渋くてカッコよかった。エンドロールの最後はコヨーテの鳴き声。

リザーベーション(居留地)を転々と移動させられるなかで、オクラホマで石油が出る。オーセージ族はその利権を獲得することができたが、シラミの如く近寄ってくる白人たちに翻弄されるネイティブアメリカンたちを描いたノンフィクションをスコセッシ監督らが時間をかけてものにしてくれた。
ダンス・ウィズ・ウルブズの頃と違って、今となっては純血のネイティブアメリカン俳優は皆無でしょう。
権益のためならネイティブアメリカンの女と結婚しようとするグズな男たちに対する憤懣はもちろんありますが、そこがスコセッシ監督らしい作品。

ネイティブアメリカン贔屓なので、デニーロとデカプリオが悪役なのはちょっとつらかったけど、初日に3時間半の大作を観て、とても満足。アカデミー賞作品賞と音楽賞いける気がします。配給はApple。急に公開が決まった感じでパンフレットを作る間もなかったようだ。あとでもいいから、再演決定の時には読みごたえのあるパンフレットを作って貰いたい。FBIの前身となったワシントンの捜査機関も勉強になりました。

1920年代に牛の膵臓由来といえどもインシュリン製剤あったんですね。血糖値を計らないで打つの危険だし、混ぜられていたのはたぶんヘロインでしょうね。可哀想なモーリー。
ネイティブアメリカンは白人に比べて糖尿病になりやすいんですね。石油が出て、働かないで美味しいもの食べて、飲んでではね。
妊娠も悪化させる要因だったでしょうし、腎不全らしい土色の顔色が印象的だったモーリー役のリリー・グラッドストーンはモンタナ州出身の居留地育ちのネイティブアメリカンの血を引く女優。日本非公開の過去作品や日本公開が決定したファースト・カウ(2019年作品)も楽しみ。助演女優賞取って欲しい。

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カールⅢ世

3.5長時間の人間ドラマ、すごく好みなのに、本作は何故か、退屈で全然面白くなかった 自分がどうかしてるんだと思おう

2023年10月21日
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レオナルド・ディカプリオさん&ロバート・デ・ニーロさん主演、そしてマーティン・スコセッシ監督作品、と現在のハリウッドの誇る最強の布陣で撮ったアップルスタジオ作品

こんな豪華作品が面白くない訳がなく、名作に決まってるじゃないか! 解らない貴方の感性が鈍い、という指摘が多いとは思いますが、何故か自分には全然合わなかった様で、とても残念

すごく好きな題材で、好みの時代設定なのに全く楽しめず、そのせいか、テンポもキレも悪く、いつもなら何とも思わない3時間半が長い長い(苦笑)
いつかまた観直してみようと思います

とはいえ良かった所、
100年前を再現し、更に実際のオセージ族の居留地で撮影したという重厚な映像、そしてディカプリオさん渾身の演技は観応えがありました

そして、「福田村事件」「月」、本作と3週連続で濃厚な実話ベースのドラマを偶然観てますが、どれもが恥ずべき風化させてはいけない黒歴史、こういったものが一流のスタッフ、キャストで映像化され後世に残されるって、やっぱり映画っていいな、としみじみと思いました

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Jett