キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価
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意外と長く感じない
さすがに長いけど飽きない面白さ
スコセッシ監督の新作、しかもディカプリオとデニーロの共演、さらにジェシー•プレモンズやブレンダン・フレイザーが脇役を固めるという贅沢すぎる本作、映画館に観に行かないわけにはいかない。
実話に基づき、アメリカ先住民族に関する問題に光をあてた本作は、スコセッシ監督の「クンドゥン」とも通じるテーマであり、監督が民族問題を取り上げたのはこれが初めてではない。個人的には、アメリカ政府がいかに先住民族の声を無視してきたかという部分をもっと詳細に描いて欲しかったけど、それよりも個人の人間模様にスポットを当てたのかもしれない。
俳優陣は申し分なく、話の展開も飽きる事なく面白かったが、さすがに長かったかも...。せめて3時間くらいにギュッと詰めてもらえたら冗長感が無くなったのでは。
そして監督やっぱり出てきた。ちゃっかり出演してるのがファンとしては嬉しくなる。
時間を感じないぞ
アホのレビュー
ごめん、全くこの歴史知らなかったからアメリカ実録童貞丸出しにポカーンだったわ。
家帰ったら解説とか見ようと決意したけど、劇場すぐでポケットウイスキー買っちゃった。
だって悪党飲んでるヤツめっちゃ美味そうだったんだもん。
民族支配に値する最悪の史実なんだけど、エンドロール途中に皆んな席立ちすぎ、君らも意識高い系映画の3時間超えはキツかったか老若男女下り階段歩いてたけどまあしゃあないか。
てもね、被害者たる原住民側の悲しさは幾つか伝わったし、アップル配給に頼ってもコレを世に出したかった意思は強く感じたよ。
まあアホ丸出しの俺は家でトリスウイスキー空けてるダメ人間だけど、見て知った気分になった後だけどさ。
勉強するよ、そんくらいはね。
アメリカの真っ黒な歴史の一部を垣間見る傑作
これは今年の外国映画の、そしてマーティン・スコセッシ監督のベストの一本となる傑作。
実際にあった事件を基にしているとのこと。
そう、これは昔々のお話ではない。
たかが100年前の出来事。
オクラホマの居住区に追いやられた先住民・オーセージ族。彼らはそこで石油を発掘し巨額の富を手にした。彼らの金に群がる白人たちにモラルはなかった。多くの悲劇が起こった。
ディカプリオが最低の男を演じた。
金に魂を売りすべてをぶち壊すクソ野郎を演じた。
間違いなく先住民の妻を、そして子供たちを愛していたのだが、、、
彼の妻となる先住民を演じたのはリリー・グラッドストーン💞知性があふれ凛として魅力的だった。彼女が救われることを手を合わせて祈った🙏
終わってみればアッという間の3時間26分。アメリカの真っ黒な歴史の一部を垣間見るヘビーな作品だった。
そしてこれは今年の8月に亡くなったスコセッシの盟友ロビー・ロバートソンに捧げられた作品。先住民の血を引くロビーの音楽がこの作品を飾った。涙が流れた。
映画館推奨
206分って何時間何分だっけ?
えっと、206分って何時間何分だっけ?笑
いくら劇場鑑賞慣れしていても、やはり長尺の映画の鑑賞に対しては緊張感があります。トイレの心配はもちろんですが、単純にスタミナが持つか、眠気は大丈夫かと考えているうちに、劇場鑑賞することを諦めてしまうこともあるくらい。しかし「スコセッシ新作は凄いらしい」と聞き、また23年度公開作品の賞レースの中心になるであろうことも後押しして、これはAppleTV+での配信だけではいかんなと思って劇場鑑賞を決断しました。ちなみに、いつも聴くラジオ番組の紹介では「全然長いとは感じない」と言っていましたが、観終わって(と言うか、観ながら)正直やっぱり長いな~と感じました。(苦笑)とは言え、確かに見応えがあって十分に楽しめます。「原作(未読)から考えると、それでもよくこの時間に収めた」というくらいらしいですが、確かに大胆な編集で想像力が必要なこともあり、ストーリーを理解するのに集中力が奪われがちな「1回目」の鑑賞より、いろんなものが見えてくる「2回目、3回目・・・」と回を重ねてより良さが解る作品のような気がします。
白人たちの侵略から逃れ、ようやくたどり着いた地であるオクラホマ州オーセージ郡。そこで発掘された石油により莫大な富を得ることとなったオーセージ族ですが、結局また石油利権と生み出される金を巡って、また白人たちに食い物にされることになります。欲深い人間のなす業は究極的なところまで行くと、「善悪」の論理付けすらどうかしていて手が付けられません。そして白人同士の中でも絶対的なヒエラルキーが存在しており、少ない報酬でもずさんな捜査体制を背景に、殺しや強盗を請け負う、と言うか、NOと言えない立場のものたちがいるからこそ、繰り返される残酷な悲劇を見て逃げ場のなさを感じます。
作品賞、監督賞、脚色賞、編集賞等、多くの部門で評価が高いと思いますが、注目は俳優賞ですね。デニーロ(助演)やディカプリオ(主演)のノミネートや受賞の可能性も楽しみですが、本作何といっても注目せざるを得ないのがモーリー役のリリー・グラッドストーン。強い意志を感じさせる目つきや表情は、どこか見透かしたようなところがあり、対照的な夫アーネスト(ディカプリオ)との釣り合いが絶妙だからこそ、事が動き出したときの臨場感が強調されます。リリー自身の出自が「マイノリティだから」というような注目のされ方ではなく、純粋に印象に残る演技を注目され、是非とも賞レースを賑わせてくれることを期待しています。
この演技力!この脚本!!
冗長...
「次はあなたよ」
上映時間3時間26分…長い、クソ長い。
劇場で観たから最後まで観られたようなもので、普通なら間違いなくドロップアウトしていた。
アップルが製作のバックについていたということで、配信時の倍速再生でも意識したのだろうか?とにかく冗長。それなりに資金もあったのかもしれないが、だからと言って長い作品を作ればいいものではない。マーティン・スコセッシの本来の手腕を以てすればあと1時間短縮してより引き締まったマッチョな仕上がりにできたはずだ。
加えてしんどかったのは内容である。同じ3時間〜4時間ものの名作と比較すると起伏があまりにも少ない。じわじわと話が進むうえに、ひたすら時間をかけて「ありとあらゆる方法を用いてネイティヴ・アメリカンを抹殺し、既得権益を奪い取る」顛末が描かれるため、アングロサクソンに対する胸糞の悪さが強く残った。
題材そのものが葬られた「闇のアメリカ近代史」であるため、映像化したことそのものには意義はあったと思うが、どこか驕りや慢心が垣間見えた。
もう、ひれ伏すしかないです‼️
今年公開の映画では、クリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「DUNE PART TWO」が観られそうもないので、このスコセッシ監督作「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」がナンバーワン候補‼️歴代のスコセッシ監督の名作たちの顔であるデ・ニーロとレオ様の豪華共演によって語られるのは、人間たちのドス黒い欲望‼️1920年代に先住民たちの土地で石油が発掘される。それによって億万長者となった先住民たちの財産を狙う白人たちの欲望‼️策略‼️葛藤‼️愛憎‼️欲に駆られて理性を失った人間の本当の姿に心底戦慄させられました‼️核となるのは、地元の牧場主に扮したデ・ニーロと、彼の甥で、先住民の娘と結婚することになるレオ様‼️まずレオ様の演技‼️先住民である妻を心から愛するも、伯父であるデ・ニーロに命じられるまま脅迫したり、ついには妻の姉妹たちの殺害にまで関わることに‼️このどっちつかずの主人公の心理状態を巧みに表現するレオ様の演技はホント素晴らしい‼️もう「タイタニック」は遥か過去ですね‼️そしてデ・ニーロ‼️この作品の黒幕、デ・ニーロ‼️穏やかな微笑みの中に狂気が漂って怖すぎるデ・ニーロ‼️まるで「チャイナタウン」のジョン・ヒューストンみたいな薄気味悪さのデ・ニーロ‼️この作品に漂う殺伐とした雰囲気を象徴するキャラクターのデ・ニーロ‼️そんなデ・ニーロがレオ様にお仕置きするシーンはチョー必見です‼️そしてマーティン・スコセッシ監督‼️73年の「ミーン・ストリート」から半世紀‼️どんだけ名作を作ってくれるのか‼️その「ミーン・ストリート」で注目されたデ・ニーロが今作にも出演していることもスコセッシ監督の人柄ですよね‼️石油が噴出して人々が喜ぶシーンの躍動感あふれる画面や、モノクロ映像やスローモーションを巧みに取り入れたり、とても御年81歳の巨匠の作品とは思えないほどエネルギッシュ‼️そしてラスト、普通、主要人物たちのその後については、字幕で説明されることが多いのですが、この作品では何と舞台上のラジオ劇という形で語られます‼️しかもスコセッシ監督本人も語りに加わり、この凄まじい愛憎劇を可愛らしく締めてくれる‼️ホント、センスが良いというか天才ですよね‼️スコセッシ監督はここ何年かマーベル映画を「あれは映画ではない、よく出来たテーマパークのアトラクションだ」と発言したことが物議を醸していました‼️でもこの「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」みたいな傑作を魅せられたら、誰も文句を言う人はいないでしょう‼️
犠牲になったオーセージ族への鎮魂歌
果たしてアーネストは、どちらの道に向かうのか?
事前情報なしで鑑賞した自分にとっては、最後まで何かに祈りたくなる気分だった。
酷い話だよね。オーセージ族を保留地という名目で強制移住させておいて、石油が採れるとわかると、狡猾で獰猛な白人が、ハイエナのように群がってきてオーセージ族の富を簒奪しようとする。
驚くのは、オーセージ族が自分の財産を自由に使えないこと。無知で野蛮なインディアンは、白人様が管理してやらないと浪費して破産してしまう。そんな理由で、お金を使うにも財産管理人の白人の許可が必要となっている。
ロバート・デ・ニーロは、キングと呼ばれるオーセージ族が住む街の白人顔役を演じる。オーセージ族の最大の友人のフリをして、裏では甥っ子2人を使いながら根こそぎ財産を奪う計画を練っている。
キングことウィリアム・ヘイルは、根っからの極悪人だが、その周辺にも小悪党がたむろしていて、オーセージ族は常に危険にさらされている。当時の白人の感覚では、インディアンには白人の3割くらいの人権で十分。そんな雰囲気を感じる。
悪名高いフーヴァーに率いられる連邦捜査局が出てきたのには驚いたが、この時代は正義のために力を尽くしていたであろうか。
実際のアーネストがどういう人物であったかは定かでないが、レオナルド・ディカプリオが演じるアーネストは、善人の心を失っていなかったと信じたい。
犠牲になったオーセージ族を鎮魂するには、3時間26分の時間が必要だったのだろう。時間は全く気にならなかった。
胸糞、長い、途中退席せず我慢したけど救われず
なんかいろいろ凄くて呆れる
長さを感じさせない胸糞悪さの魅せ方
集大成を見せられたような
ブラックゴールド
1920年代オクラホマ州オーセージ郡で実際に起きた、先住民オセージ族の連続殺人事件の話。
石油の発掘によって富を得たオセージ族から搾取することを企んだキングと呼ばれるウィリアム・ヘイルを中心とした輩と甥っ子アーネスト・バークハートを軸にみせていくストー。
なんだかトム・ハーディの演技っぽい喋り方をするプリオ様が、イケメンっぷりを発揮して先住民の女性に近づいて始まって行くけれど…この事件の話しは知らないで観賞したけれど、そんな簡単に殺っちゃうんですか?という感で、あまりにもな非道っぷりで言葉を失う胸糞の悪さ。
しかも家族想いっぽいテイスト醸しているけれど、主人公もかなりの…言ってることとやってること矛盾しまくりで、メンヘラなのか演技力抜群なのか…。
非道っぷりがたっぷり盛り込まれていたのはわかるけれど、結構同じ様なことの繰り返しがあったり、まとまり無くムダに長く感じるシーンも多々あって、いくら何でも長過ぎたものの、話しや展開自体は非常に面白かった。
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