キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのレビュー・感想・評価
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アメリカの負の歴史
長い。上映回数が少ないのもやむを得ない。
居住地に石油が噴出し裕福な生活を送るようになったネイティブアメリカンのオサージ族。そこに戦争帰りの普通の男であるアーネストがやり手の叔父ウィリアムを頼ってやって来る。取り柄のない彼は車の運転手をやる中でオサージの女性モリーが顧客になる。叔父にオサージの女性と結婚して彼らの財産を一族のものにするように言われてアーネストは驚くが、魅力的な女性でもあったので結婚する。オサージの元で白人が働いている状況を良く思わない人はウィリアム以外にもおり、オサージの人達の不審死が続発、モリーの姉妹も他殺体で見つかる。モリーは糖尿病の症状が悪化する中、他のオサージとワシントンD.C.に行って役人に直訴する。すると連邦捜査官が捜査に来て、ウィリアムにメスが入り、アーネストに司法取引を持ちかける。裁判所でウィリアムの弁護士がアーネストを見て取り込もうとする。
アーネストはもちろんウィリアムも、根っからの悪人でもなさそうなのに、お金のために邪魔なオサージ族はすぐ殺すのが、命を軽視しており差別的である。
いつジェシー・プレモンス、ブレンダン・フレイザーが出てくるんだ?と思ったが終盤でも長尺なので出番はあった。
ラストはラジオドラマみたいな面白いまとめ方で、スコセッシらしいなと思ってたら、さらに本人登場⁈
モリー役のリリー・グラッドストーンの落ち着いた知的な雰囲気が良かった。
長いなぁ❗️ただ最期の45分くらいは魅せた。ディカプリオの演技より劇場の ツウの雰囲気が良かった。
206分 もうその尺聞いただけで 卒倒しそうな ジジイの私
でも スコセッシ監督 ディカプリオ デ・ニーロ
という黄金のトライアングル は見逃す訳には行かない
ちなみに 俺 AppleTV サブスクいつの間にか会員
でも、配信で この長尺 絶対倍速飛ばしになるので 敢えてスクリーンに挑んだ
ディカプリオつながりで 華麗なるギャツビー との比較となる
華麗なる・・は時代が近く 造形、ストーリーがワシ的に完璧だから・・レトロモダン
本作、確かに 映像的には最新だったけど
レトロ感はなかった・・古い映像モノクロに見せても 画面がクリアすぎてイマイチ
ディカプリオ デ・ニーロ の芝居は堪能 芸達者
しかし、ネイティブ・アメリカン 先住民さんの ストーリーが長い長い
もう少し編集でカットできるようにシロウト的には見えた
欲望は獣 狙いは血脈 事前予告動画に一瞬映る このフレーズが全て
元はノンフィクションらしいから そこに差別問題、利権問題を見いだすのが正統派
だがワシは 最期の45分くらい 捜査進展までが長かった 長い長い
しかも 【手の込んだ・人事件 利権 錯綜する人物関係】で 詳細がよくわからない部分があった。
ちょっと 手の込みすぎ
ただ主軸のディカプリオ デ・ニーロ レオ様の奥さん役の リリー・グラッドストーン
のラインは誰でもわかる 軸は誰でもわかる 西部劇というか スリラーというよりサスペンス❓人間ドラマ
最後の45分は良かった【早く終わんねぇかな と 腕時計⌚️チラ見してた】
最後の最後は 劇中なんやらで工夫されてた。そこは面白かった。
マーフィーの法則実感。俺 トイレ近いから いつもは真ん中の最後列 という将軍席💺が指定席なのだけど
最後列だけど 1番端っこの席を予約 しかしガラガラだったので数席映画始まってから移動【ナイショ🤫】
しかし 普通に水飲んでたのに 最初から最後まで 尿意もよおさず 余裕だった。
ていうか、俺の膀胱が順応してたね、ドリンク🥤普通に飲んでたのに
なんていうの? そう まばらな観客は 映画ツウばかり 206分 大スクリーンで 30人が 意識共有。
皆んな頑張った 感が半端なく 映画終わって明るくなって 同志意識😊 戦友的カタルシス だった。
あっ❗️当然 AppleTVの配信前提【同時なのか後発なのか調べてない だいたい動画配信映画見る時間無いから Appleさんにお金毎月払ってるだけ・・U-NEXTとかも同様 トホホ・・】
故に 有料パンフは 制作なし です。 断酒ならぬ 断映画有料パンフに成功
皆さん クリエイター AI 渡辺謙さん とは 正反対の作品の本作も見てください。
映画は修行です。 滝に打たれる僧 の気分が味わえます 腕時計⌚️チラ見🫣のワシは修行がたらなかった。
スコセッシさんありがとう❗️
無邪気で邪悪な加害物語 ディカプリオの演技は歯痒くて凄い
ディカプリオ演じるダメ男が本当にダメな奴の顔つきをしていて、ディカプリオすげー!と思った。
あんなにカッコイイ顔立ちで、あんなに精神的に未熟な愚か者を表現できることに感動。
とにかく最初から最後まで、白人の「白人以外は人にあらず」精神を見せつけられた。
金のことばかり狡猾に考える強欲さ、白人がインディアンと対等やそれ以下の地位にあるのは許せない傲慢さ、自分の欲や保身のために人を殺すことも厭わない醜悪。
すごく上手く描けてる映画だと思った。
ディカプリオ演じるアーネストがとにかくアホで愚か。
キングおじさんに言われるがまま、自分の頭で考えて判断する素養もなく、でも自分は優れてると思い込みたい、そんな愚かな男の演技が上手すぎる。
アーネストは奥さんのモーリーのことや、自分の子どものことは愛してると言うけど、
モーリーの姉妹を間接的に殺すことや、モーリーの薬に毒を混ぜることに対して、全く加害者としての自覚がないところが頭悪くて怖い。
自分が間違えてると自覚しかけるタイミングは度々あったが、その度に自分に都合の良い言葉で、自分を正当化し続けているように見えた。
自分の子どもが死んではじめて、当事者意識が芽生えたようにも見えたが、
最後まで奥さんに面と向かって「注射に何を混ぜたか」を答えられない臆病者であった。
(頭が悪いから実際何を混ぜたか、自分も酒に混ぜて飲んでても知らないのかもしれない
(知らないなら知らないで、知らないと言えないところがまた臆病))
最後の終わり方はまるで刺さらなかったが、
「こんな凄惨な事件をコミカル調の語りで、娯楽として消費してる白人のグロテクスさ・加害者意識のなさ」を
「実際に映画館で娯楽として消費している白人」に重ねてるのだろう。
3時間におよぶ、白人の無邪気で邪悪な加害物語であった。
色々と考えさせられる映画ではあったが、人に薦めるかと言われたら、薦めないかな。
「白い人々に教えて貰う事になる・・・」
スコセッシ版実録シリーズである
「花殺し月」の意味については、オクラホマ州オセージ族保留地において、5月になると背の高い草が生え、小花の光と水を吸い取る≒小花の命を奪い取ってしまうことが由来とのネット参照なので、作品で表現される小綺麗な花の映像とは違うみたいだ
今作には正しく、そして潔白で勇敢な人は誰1人登場しない 人間の原罪をきちんと正面に衒い無く描き切るというキャストやスタッフ、制作陣の心意気のみが正義な作品である
原作は未読だが、ネット情報では視点を変更させているようで、そのお陰でディカプリオがこれだけの演技を残せたのだろう
この凄惨な出来事が事実だということにも驚愕だし、しかし欧米人の残虐さはさもあらん、否、日本人だって同じなことは、『福田村事件』とベクトルは同一である それは今事件を曝いたFBIの前身組織であっても、長官フーバーの思惑の下衆さが、ラスト前のラジオショーでの自画自賛番組放送という気色悪さも相俟って、石油利権の闇の深さを考えずにはいられない
一夜にして巨額の富を生むモノは、果して神様からのプレゼントなのか、それとも悪魔の引導なのか、群がる人間達の生き物への敬意の欠如、尊厳の希薄、まるで絶望の煮こごりを観客へぶつけ続けた三時間超えの圧巻ドラマである
登場人物を端折れば幾らでも時間は削れる でもそれも監督は拒否する それはキチンとこの作品が現代と陸続きなのだと訴えたい映像作家としての矜持なのだと強く受け止める 登場人物達はいつだって周りにいるのだろうし、なんなら観客が主人公かもしれない "信じる"事と"信じたい"事は似て非なる事実であり、そうして自分を騙す事で毎日を青色吐息で過ごす我々への"警告"なのであろう いずれフクロウが目の前に舞い降りるその時まで我々は同じ事を繰り返すのか、それとも尊厳を取り戻すのか、ま、無理だな人間は(苦笑
石油なんて無ければ良かったのか…
個人的にはスコセッシの前作アイリッシュマンの方が面白かったんですが今回も三時間半の長尺を見れたので面白かったんだと思います。原作の『花殺し月の殺人』(先住民オセージ族が「花殺しの月の頃」と呼ぶ5月に起きた2件の殺人からの題名)3部構成の物だし登場人物も多いので仕方ないのかもしれません。
ミステリーと言うよりディカプリオ演じるアーネストが凡人なのにわりと不可思議な奴で結局どうしたかったのか?そもそも矛盾に満ちてて良く分からないのが人間って奴なのか?そういう所が興味深くて引っ掛かりました。
もう一度見ればもう少し分かるんですかね??それぞれの人間のいい所や反対の度し難さも含めて興味深く観れた一作。
意外と長く感じない
所々話が分からないとこもあったが飽きずに面白い206分だった。サスペンスというよりミステリー映画でしたね。
実話ということでしたが、この話しが実際あったんなんて怖い。金の亡者は凄いね。
結局は頭が良くないとダメですが。
久しぶりに観たディカプリオの劣化に時は経ったんだなーって思いました。同時に自分の顔も(笑)
でも今もこの年代では十分イケメンですよね。
映画好きな人御用達作品。
重い史実を長々と見せ続けられた後にスッと肩の力が抜けるシーンが用意されている。スコセッシやはり上手い。ただ、配信で5話完結でやるような作品だったような印象。お尻が痛くなった。
さすがに長いけど飽きない面白さ
スコセッシ監督の新作、しかもディカプリオとデニーロの共演、さらにジェシー•プレモンズやブレンダン・フレイザーが脇役を固めるという贅沢すぎる本作、映画館に観に行かないわけにはいかない。
実話に基づき、アメリカ先住民族に関する問題に光をあてた本作は、スコセッシ監督の「クンドゥン」とも通じるテーマであり、監督が民族問題を取り上げたのはこれが初めてではない。個人的には、アメリカ政府がいかに先住民族の声を無視してきたかという部分をもっと詳細に描いて欲しかったけど、それよりも個人の人間模様にスポットを当てたのかもしれない。
俳優陣は申し分なく、話の展開も飽きる事なく面白かったが、さすがに長かったかも...。せめて3時間くらいにギュッと詰めてもらえたら冗長感が無くなったのでは。
そして監督やっぱり出てきた。ちゃっかり出演してるのがファンとしては嬉しくなる。
時間気にせず観ました。
スコセッシとデニーロ、デカプリオ 実話らしいです。
話は、ネィテブアメリカンの土地に石油の利権争い。
結婚やじわじわと身体を弱らせて死なしいく。
デニーロは、地元の権力者で、キングと呼ばせている。
デカプリオは、甥で戦争が終わって叔父さんを頼りにやってきた。そして、悪の手先として、奥さんにインシュリンに混ぜ物して弱らせるのはゾッとする。
しかし、デカプリオは、貫禄がついてきた。制作にも名を連ねている。バックに流れる音楽も不気味だ。
時間を感じないぞ
3時間半だと構えて観に行ってきたけど
まったく苦痛に感じなくのめり込んで観た
ダメっぷり感がすごいぞダメ男ディカプリオ
その微笑みが怖いよデニーロ
話の終わりのまとめ方も秀逸
エンドロールにその音持ってくるのか
あっという間の3時間半
時間を感じさせない良作品
さすがだスコセッシ
アホのレビュー
ごめん、全くこの歴史知らなかったからアメリカ実録童貞丸出しにポカーンだったわ。
家帰ったら解説とか見ようと決意したけど、劇場すぐでポケットウイスキー買っちゃった。
だって悪党飲んでるヤツめっちゃ美味そうだったんだもん。
民族支配に値する最悪の史実なんだけど、エンドロール途中に皆んな席立ちすぎ、君らも意識高い系映画の3時間超えはキツかったか老若男女下り階段歩いてたけどまあしゃあないか。
てもね、被害者たる原住民側の悲しさは幾つか伝わったし、アップル配給に頼ってもコレを世に出したかった意思は強く感じたよ。
まあアホ丸出しの俺は家でトリスウイスキー空けてるダメ人間だけど、見て知った気分になった後だけどさ。
勉強するよ、そんくらいはね。
アメリカの真っ黒な歴史の一部を垣間見る傑作
これは今年の外国映画の、そしてマーティン・スコセッシ監督のベストの一本となる傑作。
実際にあった事件を基にしているとのこと。
そう、これは昔々のお話ではない。
たかが100年前の出来事。
オクラホマの居住区に追いやられた先住民・オーセージ族。彼らはそこで石油を発掘し巨額の富を手にした。彼らの金に群がる白人たちにモラルはなかった。多くの悲劇が起こった。
ディカプリオが最低の男を演じた。
金に魂を売りすべてをぶち壊すクソ野郎を演じた。
間違いなく先住民の妻を、そして子供たちを愛していたのだが、、、
彼の妻となる先住民を演じたのはリリー・グラッドストーン💞知性があふれ凛として魅力的だった。彼女が救われることを手を合わせて祈った🙏
終わってみればアッという間の3時間26分。アメリカの真っ黒な歴史の一部を垣間見るヘビーな作品だった。
そしてこれは今年の8月に亡くなったスコセッシの盟友ロビー・ロバートソンに捧げられた作品。先住民の血を引くロビーの音楽がこの作品を飾った。涙が流れた。
凡人の物語
マーティン・スコティッシュ監督でデカプリオ主演のクライム映画。
米国オクラホマ州で油田が発見されたことで豊かになった先住民のオーセージ族と、彼らの利権を巧みに奪い取ろうとする白人一家。このオーセージ族の土地から産まれた原油利権争いで、先住民は数十人から数百人が殺された、という史実に基づく話。
1920〜30年代を舞台にした犯罪映画ですが、いわゆるマフィアものでも、刑事ものではなく、優柔不断なデカプリオの物語です。デカプリオは当初は、事件を暴く刑事役でキャスティングされていたものを、本人の希望で搾取する側の一家の一人を演じたようです。
原作小説は刑事側(FBIの前身)の話が中心だったようですが、悪役側にデカプリオを置くことで、話の雰囲気が変わったんだろうな〜と。
デカプリオは色男ではあるが、叔父で搾取の中心のデニーロのような悪人になりきれず、かと言って正義を貫く訳でなく、ただ結婚した先住民の妻と家族を愛する凡人。殺人どころか、叔父に命じられた殺人の指示すら要領を得ない。一家が嫌疑を受けた後も、FBI側にたったり、叔父側にたったり。そんな凡人の物語。
結局FBIと取引するも、叔父と共に終身刑を受け、守ろうとした先住民の奥さんとは離婚。私の記憶が正しければ、叔父のデニーロのその後はエピローグで触れられるも、デカプリオには何のコメントもなかった。
単純に先住民=善、白人=悪でも、ゴットファーザーでもなく「私は貝になりたい」をやりたかったのかな〜、と。まあ、日本人にとっては「そりゃそうだな」って話なので、何も3時間半かけてやらんでも、、、
映画館推奨
しっかり206分の体感。振り返ってみるとあのシーンは削れたなぁとかもあるけど、でもそのシーンの連続が大事だったのかも…。長いからこそ徐々に没入できる作品で、家で見たら絶対に通しで見ないからこれは映画館で見るべき映画(集中力が持つ人は別)だと思う。
206分って何時間何分だっけ?
えっと、206分って何時間何分だっけ?笑
いくら劇場鑑賞慣れしていても、やはり長尺の映画の鑑賞に対しては緊張感があります。トイレの心配はもちろんですが、単純にスタミナが持つか、眠気は大丈夫かと考えているうちに、劇場鑑賞することを諦めてしまうこともあるくらい。しかし「スコセッシ新作は凄いらしい」と聞き、また23年度公開作品の賞レースの中心になるであろうことも後押しして、これはAppleTV+での配信だけではいかんなと思って劇場鑑賞を決断しました。ちなみに、いつも聴くラジオ番組の紹介では「全然長いとは感じない」と言っていましたが、観終わって(と言うか、観ながら)正直やっぱり長いな~と感じました。(苦笑)とは言え、確かに見応えがあって十分に楽しめます。「原作(未読)から考えると、それでもよくこの時間に収めた」というくらいらしいですが、確かに大胆な編集で想像力が必要なこともあり、ストーリーを理解するのに集中力が奪われがちな「1回目」の鑑賞より、いろんなものが見えてくる「2回目、3回目・・・」と回を重ねてより良さが解る作品のような気がします。
白人たちの侵略から逃れ、ようやくたどり着いた地であるオクラホマ州オーセージ郡。そこで発掘された石油により莫大な富を得ることとなったオーセージ族ですが、結局また石油利権と生み出される金を巡って、また白人たちに食い物にされることになります。欲深い人間のなす業は究極的なところまで行くと、「善悪」の論理付けすらどうかしていて手が付けられません。そして白人同士の中でも絶対的なヒエラルキーが存在しており、少ない報酬でもずさんな捜査体制を背景に、殺しや強盗を請け負う、と言うか、NOと言えない立場のものたちがいるからこそ、繰り返される残酷な悲劇を見て逃げ場のなさを感じます。
作品賞、監督賞、脚色賞、編集賞等、多くの部門で評価が高いと思いますが、注目は俳優賞ですね。デニーロ(助演)やディカプリオ(主演)のノミネートや受賞の可能性も楽しみですが、本作何といっても注目せざるを得ないのがモーリー役のリリー・グラッドストーン。強い意志を感じさせる目つきや表情は、どこか見透かしたようなところがあり、対照的な夫アーネスト(ディカプリオ)との釣り合いが絶妙だからこそ、事が動き出したときの臨場感が強調されます。リリー自身の出自が「マイノリティだから」というような注目のされ方ではなく、純粋に印象に残る演技を注目され、是非とも賞レースを賑わせてくれることを期待しています。
この演技力!この脚本!!
ディカプリオの演技は、主演男優賞ノミネートはほぼ確実だと思わせるものでした。リリー・グラッドストーンも、大御所デ・ニーロに一歩も引けを取らない堂々とした演技で、賞レースに加わってくるのではないでしょうか。
206分の長尺にも関わらず中だるみを感じなかったのは、この3人の好演による緊張感と観る者の集中力を途切れさせない卓越した脚本力の賜物だと思いました。
冗長...
「次はあなたよ」
上映時間3時間26分…長い、クソ長い。
劇場で観たから最後まで観られたようなもので、普通なら間違いなくドロップアウトしていた。
アップルが製作のバックについていたということで、配信時の倍速再生でも意識したのだろうか?とにかく冗長。それなりに資金もあったのかもしれないが、だからと言って長い作品を作ればいいものではない。マーティン・スコセッシの本来の手腕を以てすればあと1時間短縮してより引き締まったマッチョな仕上がりにできたはずだ。
加えてしんどかったのは内容である。同じ3時間〜4時間ものの名作と比較すると起伏があまりにも少ない。じわじわと話が進むうえに、ひたすら時間をかけて「ありとあらゆる方法を用いてネイティヴ・アメリカンを抹殺し、既得権益を奪い取る」顛末が描かれるため、アングロサクソンに対する胸糞の悪さが強く残った。
題材そのものが葬られた「闇のアメリカ近代史」であるため、映像化したことそのものには意義はあったと思うが、どこか驕りや慢心が垣間見えた。
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