劇場公開日 2023年10月20日

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「ザ・スコセッシ」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン おたまさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ザ・スコセッシ

2023年10月23日
iPhoneアプリから投稿

206分という大長編と思わず劇場鑑賞。

最後まで脱落はしなかったけども、さすがに勉強不足で話に感情移入できず、今自分がどこに居るのかを把握するのにいっぱいいっぱいで、作品を楽しむことが難しかったです。

中年期から壮年期にさしかかったディカプリオが演じる卑小で頭もよくないアーネスト、デニーロ演じるごく狭い地域の中でキングを自称する田舎ヤクザの伯父、原住民インディアン達の石油に群がる白人達。

どのキャラにも気持ちが向かず、それはとりもなおさずスコセッシの術中にハマってしまったことを意味してるんでしょうが、鑑賞するこちらの疲弊が半端ない。

途中睡魔に襲われそうになりつつも、リータの家爆破あたりで目が覚め、最後は「沈黙」を髣髴させる自然音のエンドロールにスコセッシズムを感じながら劇場を後にしました。

これから鑑賞する方は、少しアメリカインディアンの歴史等の予備知識を入れて行かれた方がいいかも。ミステリーやサスペンスのお話ではありません。

あと髭剃りシーンは名作アンタッチャブルのオマージュですよね。法廷のシーンも何となくあのカポネと重なり、世代的に胸熱でした。

それから義妹の夫スミスはグリーンマイルのボンクラ看守役の人に似てる気がしたのですが、名前を存じ上げず…

本作は映画作品としては良作とは思うのですが、シャッターアイランド、ディパーテッド、キャッチミー、ウォールストリート的なエンタメを期待して行くと少しが当てが外れるかもしれません。

おたま