劇場公開日 2023年10月20日

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「期待度◎鑑賞後の満足度◎ 黒い水が白い人間達を黒い心に染めていく。てか、最初から腹黒いかコイツら!」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0期待度◎鑑賞後の満足度◎ 黒い水が白い人間達を黒い心に染めていく。てか、最初から腹黒いかコイツら!

2023年10月23日
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※2023.10.24. 【ユナイテッド・シネマ橿原】2回目の鑑賞:The second time is even better . 久々と言ってもよいくらい“映画らしい映画”なので、どうしてももう一度観たくなり再鑑賞。1回目よりこの映画の良さと巧みさとがよく分かったように思う。“映画らしい映画”ということでは、やはり今年のベストテンに入るべき映画であろう。

①かなりの長尺だが最後まで飽かせないのはさすがマーティン・スコセッシ。だが、少し往年の重厚さは薄れているようで、期待にくらべ感銘度はやや薄い。
しかし、ブロックバスターばかりの昨今のアメリカ映画でこれこそ映画という作品を取り続けるスコセッシはアメリカ映画最後の良心になるのか、そうは思いたくないけれど。
②金の為なら何でもするのが人間だが、相手が自分より劣っている、同じ土台に立っていないと思うと更に残酷になるというおぞましさ。
③ロバート・デ・ニーロ演じるヘイルが、自分は何も悪いことはしていないと心底信じているのが何よりも恐ろしい。
④レオナルド・ディカプリオ、悪魔の中に放り込まれた天使の役か、と思いきや、コイツも悪魔の手先じゃん、という役柄。
妻に内緒で妻の家族を手にかけていくのに良心は傷まなかったのか、もとから心はなかったか。。
伯父が怖かったのか、金が欲しかったのか、自分でもよく分からなかったのか、あまり頭の良くなさそうな男を如何にもそれらしく演じてさすがだが、これが人間かもしれないと思えても割りきれなさが残る。
最後正義の側についても妻を殺すことに加担したことを言えなかった哀れさ、その時のディカプリオの表情。
⑤最初から全てを見通していたようなモリーの視線、表情。喜怒哀楽を過剰に表さないその表情(遠い祖先が日本人と同じだからか)がこの悲劇をわすれてはならない、と私達に語っているような気がする。
⑥惜しむらくはヘイルの悪行に焦点を絞ったせいか、恐らくもっと広範囲で起こっていた筈のオーセージ族に対する犯罪行為の全体像が浮かび上がってこないうらみが残る。

もーさん
トミーさんのコメント
2023年11月6日

共感ありがとうございます。
ヘイルを庇っていた判事?等も居て、絶対街ぐるみ、白人ぐるみでしたよね。

トミー
トミーさんのコメント
2023年10月26日

最後のラジオ劇は、こんな風に簡単に片付けてるんですよ、我々は・・と訴えている様でした。

トミー