劇場公開日 2023年10月20日

「ディカプリオの演技力でクズ男オブザイヤー決定」キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン uruさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ディカプリオの演技力でクズ男オブザイヤー決定

2023年10月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

長い。
話の中に大きな山場や盛り上がりも感じられずの約3時間半。
けれど退屈かと言うとそうでもなく、登場人物たちがこの後どういう行動に出るのか、どういう選択をするのかと目を離せなかった。
なにしろロバートデニーロとリリーグラッドストーンを除くほとんどの人物が、びっくりするほど頭が悪い且つ、性格が悪い。ロバートデニーロも頭は良さげに振る舞うけど、性格が悪い。
ディカプリオに至っては、頭が悪くて考えなし、後先考えず他人に操られ行動して嘘をつき、挙句、自分はバカじゃないと思っている救いようのない人物。ついでに三下にはイキり散らかす超超超小物。
欲に忠実とか貪欲とか聞くと、己の信念を持ち、手段を選ばず欲しいものを手に入れる悪党を思い浮かべるが、このキャラクターは本当に小物。信念も無ければ計略を巡らせる頭脳もなく、他人に言われるまま流されて悪事を働く。
こんなにも無能で嫌な奴と3時間半を共にしたストレスがすごい。エンドロールが始まったら叫び出しそうだった…が、スコセッシから“静かに黙って最後まで動かず観てろ”というメッセージを受け取り、心の嵐が過ぎるのを待った。

この映画の素晴らしいところは、とにかくディカプリオの演技力が高いというのが知れるということ。
演技力が高すぎてクズ男すぎて、映画が終わる頃には嫌いになっていた。
早く次の出演作が観たい。

uru