オオカミの家のレビュー・感想・評価
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何が見せたいのかさっぱりわからない
美しい山に囲まれたチリ南部のドイツ人集落で、動物好きな少女マリアは、ブタを逃してしまったた。そのために厳しい罰を受け、耐えきれず集落から脱走した。森の一軒家に逃げ込んだ彼女は、そこで2匹の子ブタに名前をつけ世話をするが、やがて森の奥からマリアを探すオオカミの声が聞こえてきた。マリアがおびえていると子ブタが変身し・・・てな話。
ストップモーションアニメ、で絵を書いていき、それを撮影していく膨大な労力をかけているのはわかる。
あまり観たことのない映像なので、貴重な体験だとは思ったが、何を観客に見せたいのかさっぱりわからなかった。
閉鎖されたコミュニティから出てはいけないという事?
カルト宗教っぽくもあり、ストーリーは理解が追いつかなかった。
もうそれシェパードやーん!
ほんまごめんなさい。私が悪かったです。もう勘弁して下さいってなった。私は無理でした。怖すぎる。あと5分長かったら緊張で気絶してる自信がある。あまりにも異様。お茶飲んでも味がしないくらい気分が悪かった。
それなのに取り返しがつかなくなる気がして一瞬も目が離せない。まさに呪われた74分間。(体感3時間
)カルトの話なのか、人間の業の話なのか、おうちは生きてるんだよって話なのか、豚は旨いよねって話なのか、なんでもいいから早く終わって欲しかった。この感情久々やわ。
単体のアートとしてはいいのかもやけど、映像にするとどっと疲れるね。いや、監督さんスタッフさんも大変な作業やったと思います。ただ申し訳ないですがこの映画の話は私はこれで終わりです。なので、夢には絶対に出てこないで下さい。
表現手法は凄い でも面白くはない
「ストップモーション・アニメ」なんだけど、その呼び名には収まりきらない、独創性に溢れた表現手法は一見の価値あり。ただ、その価値を堪能する目的だけなら、もっと短くていい。作品があまりにも長い。その長さを飽きさせないために必要な「面白さ」や「変化」が不足。独創的な表現ながら、それが同じテンポで繰り返し延々と続く。そしてストーリーも明確に流れるような展開ではなく、行ったり来たり、抽象的な詩的表現を積み重ねていく形。事前に「ナチスの残党が1960年代にチリで作った、コロニア・ディグニダのプロパガンダ映像の体で作られている」という情報だけは知った上で見ることをおすすめするが、あえて情報を入れずに感覚だけで見て、あえてところどころ置いてかれながらくらいつく、というのもそれはそれでアリかも。ただ寝落ちリスクあり。
本質的な嫌悪感
こんな力業のストップモーション見たことないです。
内容も賞賛したいけど、制作側の努力と精神力、アイディアに脱帽。
簡単に”面白い”だけだと言葉不足な作品だった。
一応フェイクドキュっぽい構成?になっていました。
『僕たちコミュニティは勘違いされがちなので、我々のことをもっと知ってもらうためにこちらのアニメーションをご覧ください!』
☝
へ??ガチなの???このスタートたまりませんね。
ホラー映画にない別角度からの恐怖体験をしました。
明らかにまずい状況なのに、何が起こっているのか分からない。
そして何がこの先待ち受けているのか分からない…
ただただ黒いBOXの中に閉じ込められて、明らかに何かが動いているのに身動きが取れない感じ…
インクが滴る”不気味さ”と”心地のいい効果音”で、見たいのに眠い…のループでした。
ぶっちゃけASMR感はあるけど致し方ない。
エマワトソンの「コロニア」見といてよかったです。
考察と言うよりも知識が必要なストーリーなので、十分理解したい方は2回目必須かも。
唯一無二の映像体験!なのだが
言葉にするのは非常に難しい作品だぁ〜!
いやぁ,観た人は誰もが口にしてると思うが、(観た事が有る人が居たらスミマセン🙇)そりゃ初体験の映像で有り&何もかもが新鮮で有り&兎(ト)にも角(カク)にも凄い!!
誰かが言っていたと思うが,チリの2人組の監督らしくチリに実在したコミューン(スウェーデンの基礎自治体<何と無く調べた処に寄ると,日本で言う市町村に当たる事らしい>)に,着想を得て制作した内容もしっかり有るストップモーションアニメで作った事自体が凄い!!
1つ1つの細かい部分(マリアがブタを逃がしてしまった事と,新たに飼育仕出した子ブタに襲われる迄の過程)の心情を生身の人間で作品にしていない事で(狙い通りなのかな?)、面白い!と言うよりも私は繰り返し言ってる“凄い!”に尽きる。
映像表現は◯だが独特すぎてなにを伝えたいのか分かりづらい
凄い才能from🇨🇱チリ
チリで実際に存在した元ナチス信奉者が運営する施設から脱走した女性のはなしをリアルサイズでやる立体アニメ。アイデア満載!
これは思い付いても実際撮影するのを躊躇してしまう作業量ですよ。とくに壁のペイントアニメと逆回長回し撮影がエグい。作業途中の釘もテープもタッカーも針金も表現に取り込んでしまう柔軟さと取り組むテーマの深淵さ、そのギャップにやられました。表現に対する判断が、ゆるいように見えるけど行き当たりばったりじゃ到底無理なんですよ。
比較すると「骨」の方が好みなんで4.5にしたけど5でも良かったかな。エグいアニメーターが地球のはずれでまた誕生したことを素直に喜びたい。
コロニアディグニタというチリの黒歴史は映画2本、最近公開されてた「コロニアの子供たち」はあっという間に上映終わったし、エマワトソンの「コロニア」もタイミングあわずチェックしてだけど見逃した。
どっかでまたやらないかな、、、。
同時上映の「骨」にもレヴュー書いたのでそちらもよろしければ見て下さい。
唯一無二の体験。これを映画と呼んでいいのか…?
チリ発のストップモーションアニメ。
フライヤーには『実在のコミューン:コロニア・ディグニダにインスパイアされたホラー・フェアリーテイル・アニメーション』とあるが…全く想像が付かなかった。この映画の正体を知るには、実際に鑑賞するしかなかったのである。
ちなみにコロニア・ディグニダとは、ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコロニーらしい。キリスト教の教えをモットーに掲げた秩序ある集落の実態は、ドイツを追われた元ナチス党員が設立したカルト集落であり、性的虐待や強制労働、拷問が行われていたという。この恐ろしいコロニーからインスパイアされた作品?もう怖いのだが…。
ところが本作は、全くと言っていいほど怖くなかった。なぜなら、見たこともない驚愕の映像表現に夢中になり、怖がっている場合ではなかったからである。実寸大の部屋のセットの中で、ミニチュアではない等身大の人形を作っては壊わす、絵画を描いては塗りつぶす が繰り返され、空間が変容し続ける。それを全編ワンシーン・ワンカットで見せてくるのだ。1秒たりとも目が離せず、恐怖感を抱いている暇など無い。ある意味では、そんな状態にあったことが恐怖かもしれない…。
ストーリーは決して難しくはない。チリ南部のドイツ人集落に暮らす少女マリアがある日飼育していたブタを逃がしてしまい、それに対する厳しい処罰に耐えられず集落から脱走する。逃げ込んだ森の一軒家で出会った2匹の子ブタを世話をしながら隠れて暮らすことにしたマリア。子ブタが安心したのも束の間、森の奥からマリアを探すオオカミの声が迫ってくる。(このマリア~マリア~と呼ぶ声がめっちゃ不気味w)怯えるマリアに呼応するように、名前を与え洋服を着せ人間の子のように育てていた子ブタ2匹が恐ろしい姿に形を変え、家は悪夢のような禍々しい世界へと化していく。結局マリアは家を出て、オオカミの声がする方へと戻っていく…。
このストーリー、実在したコミューンで行われていた非道、そして本編前に上映された短編「骨」の設定を踏まえると、本作はコロニーで子供たちに見せている教育ビデオなのではないか?失敗は許されない、脱走してはならない、コロニーの外に幸せはない。そう洗脳する映像であり、オオカミの声はコロニーの教祖が子供達を招き入れようとする声なのではないか?そんな感覚に陥ってしまう。
本作の監督・脚本・美術・撮影・アニメーションを務めた2人組のビジュアル・アーティスト:クリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャ。ラテンアメリカの伝統文化に深く根差した宗教的象徴や魔術的儀式を、実験映画として表現するユニットだ。世界10カ所以上の美術館やギャラリーに撮影場所を構え、前述の通り実寸大の部屋のセットを組み、等身大の人形や絵画をミックスして制作、その制作過程や制作途中の映像をエキシビションの一環として公開しながら5年の歳月をかけて完成させたという。手のこみすぎた制作手法に、こんな贅沢な作品を見せてくれてありがとう!の気持ちだ。
これは果たして「映画」と呼べるのか?私は今「映画」を観ているのか?
唯一無二の映像表現に、瞬きはおろか呼吸すら忘れてしまうほど惹き込まれていた。実際、劇場内の観客はみな物音ひとつ立てずスクリーンを凝視しつづけていた(ように感じるほどの静かさだった)。その光景を俯瞰的に想像したとき、逃げられない黒い部屋の中に集められ、洗脳を受けている最中のような、異様な光景のようにも思えてくるのだ。「映画館で映画を観る」という行為、「映画」そのもの在り方にさえ疑問を投げかけてくるような、彼等からのプロパガンダのようにも思え、とんでもない作品に出合ってしまった驚きと喜びと、やっぱり恐怖に慄いていた。まさにカルト的だ…。
映像すばらしいんだけど〜、ぜんぜん悪くないんだけど〜。 ほーら不穏...
あらすじを読んでから視聴しましょう
アートパフォーマンス
映画にストーリー(整合性やテーマやキャラ性)を求めちゃう私には、アートすぎるって感じで、ちととっつきにくかった。
油絵や立体芸術品を作成していく過程ごと見せるようなフィルムで、アートのライブパフォーマンス記録ってとこ。
”もしもカルト教団が子供向けプロパガンダアニメを作ったら…”
というアイデアなので、ストーリーそのものはシンプルですけども。
「豚を食わずに保護すれば人が飢える。人が飢えれば人同士で殺し合い食い合う。甘い言葉の裏に隠しごとがあるように聞こえたオオカミは、実は優しくて真理を言っているのでは……?」
とまぁ、ざっとこんな趣旨なんですがとにかく、不条理で意味のわかりにくいシーンばかりでして。
この「不快さの連続」の印象はむしろ、『MAD GOD』あたりが近いような気もしました。
デヴィッド・リンチな世界観
怪物だ~れだ?
暗く薄気味悪い
生きている人間が一番怖い
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