哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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娼館で学んだものは社会性とジェンダーとコミュニケーション
好奇心と探究心をもって改善し進化したいと考える精神が大層健康的。知らぬ間にスラムを見て泣き崩れる感情がちゃんと育っていたんだね。
性欲の発見後の、セックス中いろいろインストールしている感に爆笑。
ヨルゴスランティモスも性格が悪そう(褒)だけど、今作は性格の悪さを綺麗にラッピングしててよいです。
(脳みその)幼少期のドラマチックを通り越してサイケデリックな色から、社会性と言葉を獲得して最終的に選ぶ色が黒というカラー演出良かった。
ラストナイトインソーホーへのよいアンサー映画。
または女版ジャンゴ。
哀れなるものたち
ある科学者の実験から生まれたとされる妖怪人間ベラの望みは「早く人間になりたい」。そのために鞭を振るったり、手首を動かしたりして、悪い妖怪や悪人と対峙する。では、こちらの科学者から生み出されたベラの望みは?「世界を自分の目でみたい」ってこと。それって弁護士ダンカンによって、あっさり叶えられるね。ちなみにダンカンのやっていることは、この時のベラの状態から考えると、幼児もしくは未成年者誘拐及び淫行以外の何者でもないから。そして、もっと学びたいと思ったら、都合よくマーサやハリーと知り合い、哲学や読書を教えてくれる。パリで無一文になったら、意図も簡単に娼館で働け、しかも社会主義者になったり大学で医学まで学んだりもできちゃう。船上でダンカンに読んでる本をほかされても次の本をマーサが渡してくれるように、望むことは大概は周りが叶えてくれる。ベラが自分から何かを成し遂げようと孤軍奮闘する姿は全然見られない。その醜い姿のため、疎まれ追われ、それでも人間を助けようと旅をする妖怪人間ベラ。対して、こちらのベラの‘冒険’の何と薄っぺらいこと。ロンドンの家から出たけど、リスボンのホテル、船の中、パリの娼館と常に限られた空間の中だけ。それも限られた人とだけ。エマ・ストーンは、こうした出会いを通じてベラはどうすれば社会に役立てるのか、世界のためになにかを作り出せるのかを考えるようになったと言っているが、そうかなあ。アレクサンドリアで多くの赤ん坊が死んだことを知った時は人のお金を渡しただけだし、娼館では「女性が選ぶシステム」を提案するも、具体的にどんなシステムかを考えることもそれを実現化することもしない。タトッーやり手ババアにあっさりと懐柔させられる。気がつけば、どっかへ行ってしまう。アレクサンドリアでは多くの赤ん坊はこれからも死んでいくし、パリの娼館では、女性たちは自由意思なく男性に選ばれ続ける。何も変わらない。少なくとも妖怪人間のベラの方は、悪い妖怪や悪人を退治していったぞ。結局、ベラのしたことって、元旦那を山羊人間にしただけ。それって、元旦那がベラにしようとしたことと同じじゃないの。パンフレットに書かれた自分の力で真の自由と平等を見つけた結果がこれなの?エキセントリックな人物や壮麗な美術などに飾られてはいるが、中味は退屈な話。哀れなるものたちって、こんなものを高いお金を払って2時間以上も見せられる我々観客のことか? と、長々と拙い文で文句を書いたが、見に行く価値がないのかと言えば、そうではない。傑作だと言う人もいる。それはそれでいい。いろんな見方が出来る映画だから。出来れば、友達や恋人、夫婦など複数で見に行って、見終わった後、意見を交換しあったらいいと思う。それでお互いをもっと理解することが出来るなら、それも映画の魅力のひとつだから。
20世紀初頭の物語。 ある時、天才外科医ゴッドウィン・バクスター(...
20世紀初頭の物語。
ある時、天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)は出産間近の妊婦の死体を手に入れた。
母親は死んでしまったが、胎児はまだ生きている様子。
ゴッドウィンは、胎児の脳を母親に移植し、電気ショックで蘇らせることとし、手術を敢行。
女性は蘇生し、ベラ(エマ・ストーン)と名付けられた・・・
といったところからはじまる物語は、『フランケンシュタイン』の怪物のバリエーション。
幼児脳のベラがゴッドウィンの屋敷内で奇異な行動する前半はモノクロで、怪奇映画っぽい雰囲気が漂います。
その後、放蕩者弁護士のダンカン(マーク・ラファロ)に誘われて世界に飛び出してからはカラー。
つくり込まれた美術の豪華さなどに目が惹かれます。
ベラの脳は急速に発達するも社会規範を身につけるまでには至らず、本能と欲望が底辺にありつつも、男性優位の社会規範に対して本能的に否定的忌避的行動をします。
そのうちのひとつが性衝動で、ベラはそれを隠すことをしません。
船上で出逢った進歩的老婦人の助言で本を読むようになったベラは、まさに啓蒙され(蒙を啓かれ)、彼女なりの論理的行動をとるようになる。
が男性優位主義の権化のようなダンカンは、ベラの論理的行動を非倫理的と受け取り、赦すことができない・・・
と後半になると、旧弊な男性優位主義対進歩的な女性意識という主題がはっきりしだし、その分、笑いのツボも増えてきます。
(前半も、ベラの奇異な行動を笑うことはできるのですが、いかんせん笑っていいものかどうか、観ている側としては躊躇せざるをえない)
ただ笑えるようになる分、主題の浅さも同時に感じるため、逆にちょっとツマラナイ、とも言えるでしょう。
さて、冒険旅行の果てに今際の際のゴッドウィンの屋敷に戻ったベラは、かねてからの婚約者、ゴッドウィンの助手の青年と結婚と相成るのですが、そこへ現れたのが生前のベラの夫の軍人。
彼がダンカン以上の男性優位主義者で・・・
この後は書かないことにしますが、へへへ、そういうオチね。
って感じ。
馬鹿は死ななきゃ治らない、いやいや、死んでも心は入れ替えられない、ならば・・・
豪奢な美術、エマ・ストーンの演技、魚眼レンズを使った異化効果のある撮影など見どころは多いのですが、後半、主題が立ち上がってからは、むかしから怪奇映画を見慣れた身としては幾分失速かな。
『フランケンシュタイン』の怪物のバリエーションではあるのでが、思い出した映画は次の2本。
ダニエル・キイスの『アルジャーノンに花束を』を映画化した『まごころを君に』と、女性の胎児に成長促進剤を投与する怪奇劇『エンブリヨ』。
どちらもラルフ・ネルソン監督作品。
前者は引き合いに出される機会もあるかと思いますが、後者『エンブリヨ』は口端に上ることも少ないだろうから、ここに記しておきます。
とにかく映像が綺麗だし世界観が好き!
エマストーンの顔がオシャレで
着ている衣装もめっちゃ可愛くて
世界観も現実離れしていて
西洋の美術館みたいな雰囲気!!
映画館の大画面で見て良かったなと思いました。
たださすがR18作品、グロ描写よりもエロ描写が多かったですが、エマの色気がないためか濡れ場も芸術作品を見ているような感じで鑑賞できました。
私は1人(20代女性)で鑑賞しましたが、周りは40代50代男女半々くらいの割合で、1人で観に来ている人が多めでした。
脳移植というファンタジー要素の中にも、ただの愛人だと思っていたベラに依存していくダンカンや、スラムの存在を知ったときのベラの絶望感、生活していくために体を売って汚いおじさんともヤラなくてはいけない描写は現実世界にもあることなのでとてもリアルでした。
エログロ耐性はあるほうなので私は大丈夫でしたが、気軽に友達を誘えるような作品ではないです。笑
個人的には、ベラの娼婦になった後のモノトーン衣装がカッコよくて似合っていて素敵だった…!
そして夢の中にいるような映像美なので、内容は深く考えすぎず頭を空っぽにしてから見るのがオススメかもしれません!
頑張れ、頑張れ!
字だけのエンドクレジットになるな、なるな・・やったぁ!!これだけで☆一つ。ベラが洗練されてくるとちょっと魅力が無くなる、将軍の屋敷での下りは大分退屈。でも将軍の末路は良かった。
エマ・ストーンは確かに達者でしたが、ウィレムデフォーの方に強く揺さぶられました。
生きている間、忘れたくない映画
鑑賞後すぐに現実には戻れなかった。
この世界は神様が創った哀れなるものたちなのだろうか。特に人間を丸裸にしたような作品だと思った。
生死貧富自由拘束欲望などが詰め込まれている。
映像も内容も宗教画みたいだな、と思った。
映像は白黒から色が入ってさらに見応えがあった。
音楽も魚眼レンズみたいな映像も面白い。
旅する街や船は観ていたわくわくした。
音楽に合わせて踊るベラは魅力的だった。
船上から見える空の色がありえないようなあり得るような色で不気味だけど綺麗だった。
本能的で幼かったベラも冒険をして発達していく。
知ることで欲しいものがわかってくる。
医者になりたいという夢ができる。
初めは倫理観が崩壊していた。
死体を刺すし、カエルは握り殺す。
残虐で、でもそれをそう思わなかった。
好奇心はいつだってある。
外の世界を知りたくて婚約者を裏切る。
お金が必要であれば娼婦になる。
かつての自分を知りたくて婚約者をまた裏切る。
裏切るなんて感覚でもないのかな。
怖いものにも怯えず向かっていく。
発達していく中でも大事な人は変わらなかった。
悪には染まらなかった。
冒険を阻止されて外に出られなかったらどうなっていたのだろう。
婚約者がひたすらにベラを愛していてよかった。
船で出会った乗客から本を読むことをしなかったらどうなっていたのだろう。
ベラの2回目の人生は幸福に向かっているようだった。
エロさとグロさはしんどい人もいると思う。
お洒落な映像をみたいだけで観ると思っているのと違ったとなるのかもしれない。
自分には今イチでした
ベラの頭脳=前身だったヴィクトリアの娘と分かってからは、今イチ話に乗れなくなってしまいました。どんな事情があるにせよ、ヴィクトリアは『ベラ』を身ごもった状態で自殺したわけで。仮にその目や、耳、皮膚感覚を通じて何を知ったとしても、それって、自分を一度殺した人間の臓器にフィルターされた世界ですよねと。
私なら、自分を一度殺した人間の体に閉じ込められるなんて、それだけで発狂する気がします。そこは真実を知っても気にならんのねと思うのと同時に、最後の箱庭で暮らすベラは、怒ってくれる人がいないという意味で、相当哀れに感じました。
※最後の入れ替えの場面ですが、私は素直に死にそうなゴッドの脳をクソ旦那に入れるんだろうなと考えていました。ヤギでしたけど。
脳みそフルスワップという技術がありながら、ゴッドを簡単に見送ってよかったんかいな?
なんの予備知識なく見ました。 正直わかんなかったです!でも面白かっ...
なんの予備知識なく見ました。
正直わかんなかったです!でも面白かったです!
赤ん坊から成長して行く過程の変化、エマストーンすごかったなぁ。
ありえない設定に対しての、独特な美術、衣装と世界観の作り込みに脱帽しました。物語の落とし所が全く見えず、最後まで楽しめましたが、SEX描写くどい。
元旦那にヤギの脳を移植してしまうことが、結局純粋に成長する事なんてできない世界の残酷さを表したように感じた。
哀れな男たちよ
最初のモノクロのパートだけでも充分楽しめるのに、総天然色になってからの展開、リスボン、SHIP、アレクサンドリア、パリと、主人公ベラが外の世界を知り、成長していく姿、SHIPやアレクサンドリアの造形、海や空の色彩、聡明になっていくエマ・ストーンの表情に魅せられる。
ロンドンに帰ってハッピーエンドと思っていたらもうひとくだりあった。最後はゴッドの脳を移植して蘇生するのかなと思ったら山羊でした。
無垢で純真でかわいい、男にとって都合の良い女でいつまでもいるはずがない。女性の成長、自立、解放と、テーマはありきたりだけれど、斬新な映像と音楽、エマ・ストーンの文字通り身体を張った演技によって、今までにない作品となっている。
パリのパートは、つい最近公開された「ラ・メゾン」よりも充実してた。世界を知れば世界を手に入れることができる。
フェリシティ、きれいだなと思ったらマーガレット・クアリーだった。きれいなはずだ。
エマ・ストーンの裸目当てで二回も観に行った自分も含めて、男って哀れだな。
(二回観て、過激なシーンだけでなく実に良くできた映画だなと、エマ・ストーンはもちろん、男性陣も好演しており、賞レースのトップにいるのも納得でした)
純粋て無垢な好奇心の旅
人生を形成する世代に見せられないのが残念です。
純粋で無垢な好奇心を持つ主人公だからこそ、大人が持つ邪な気持ちや倫理観を排除する行動がとてもストレートに心に響いた。
また子供ならではの行動も面白く、成長した彼女の怯まない選択も清々しく感じた。そして観終わったあと「穢れ」という言葉について考えさせられた。
この作品はどこかテリーギリアム監督の世界観を継承してる様に感じるが、幻想的な世界観と人々の衣装や美術がとても素晴らしく感じられた。
順応し、悟り、覚醒し、立ち向かう。
ラ・ラ・ランドのエマは痕跡もない。この作品に向けて彼女自身も脳を入れ替えたのでは?と思うほど。
不協和音に満ちた冗長な、いわゆるフランケン的なパートをしばらく我慢した先に映画のテーマが徐々に見えてくる。
外の世界に導いてくれた男、現実を教えてくれた男、生きるために勤めた娼館に出入りする男たち、自ら命を断つきっかけになった夫。男、男、男・・・それらの関わりの中で覚醒し、立ち向かう。
この現状を打破するためには、脳を入れ替えるしかない、この発想は斬新にして前衛。世界を変えるにはコレっきゃない!とヨルゴスは思ったんだろうけど、さすがに大袈裟が過ぎるだろ。
私の陳腐な人生観ではなかなか選択しえない映画
「映画で一言:哀れなるものたち」
えらい映画を観た。普段からエンターテインメント一択の娯楽映画中心なので、社会派とか芸術系の映画とかホラーものはほとんど観ないが、今回はなぜか気になって「哀れなるものたち」に足を運んだ。主演がエマストーンだったせいもあるが、予告編を見たときから劇場に足を運ぼうと決めていた。
ヨルゴス・ランティモス監督というのは芸術というか、エログロが得意らしい。この映画、私には評価が難しい・・・。全編のほぼ10分の1がエマストーンのセックスシーンだったような気がしたくらい、彼女がやられまくる。いや、やりまくる。解剖シーンなども含めていわばエログロ映画なのだが、エマにはほとんどエロチックを感させない、奇妙な演出。不協和音の音楽も微妙である。しかしながら、彼女は全身全霊の大熱演で、改造人間の役をこなしていた。ほんと、そこまでしなくても良いのではと言う猛演ぶりであった。アカデミー賞主演女優賞をあげてほしい熱演である。
★の評価は難しいが、劇中のカラフルな風景や衣装など、単なるエログロとはいえないギリギリのエンタメ性とエマストーンを評価して★3.7かな。映画館で観るべき価値はある作品だと思う。
でも私の陳腐な人生観ではなかなか選択しえない映画だわな。
エブエブと同じくらい向いている方向が?
内容→悪くないです。エマ・ストーンのキャラ作り。監督のモノクロからカラーへ色付く事で主人公ベラの成長過程を表現とかもアカデミー賞を意識した演出。
アカデミー賞を取りそうなモノの映画としての方向性が私の求めている映画とは違うので、昨年のエブエブと同じくらい選外にしたいです。
それは題材を選び決定するのに日本では18禁になることが、大人から子供まで(8歳とか10歳以上)に「この映画がアカデミー賞を取った映画だから観ることを推薦するよ。」と言える?
女性に対しても生活のお金を稼ぐのに赤ちゃんの脳の体が大人の女性は娼婦が手っ取り早い手段とかの設定を観ることで嫌悪感のある方も多いのでは?そんなことは制作陣営は考えていたんだろうけど、古い時代の欧州はこうだったし、他のアメリカ大陸やアジア諸国でもこんなものだったでしょう?みたいなものを映画で観ることが映画を観に行く目的に私のなかでは合致しない。
そういう意味でテロップに配給ディズニーと見た時、「ディズニー映画もこれからこういう方向性も求めて映画制作するんだ。」とかも感じた。なんかウォルトさんがこの映画の配給がウチでアカデミー賞もたくさん部門賞受賞して嬉しいなんて言っているかな?
かわいい子には旅をさせよ
圧巻。エマ・ストーン。
身籠った胎児の脳を移植された女性ベラの物語。
思ったのは「ベンジャミン・バトンの数奇な人生」のメンタリティに特化したバージョン。
その時点である程度の結末が想像出来ましたが、なぜ身投げしたのか?はたまたその父親は?という作品における重要な伏線回収が置いてけぼりの印象を受けました。
「あ、そういえばそうだったな」と。笑
理由も世界観が強すぎてあまりにも印象薄かったのもあります。
なぜならエマ・ストーンの幼児から賢人になるまでの表現力がすごすぎて。様々な世界を見る、体験、知ることで感性が蘇っていくさまを表現出来たのはすごいなと。
着目したのは歩き方。セリフ回しは猶のこと。
それにあんなにも体を張った俳優さんはあまり見ないです。R18+になるのもうなずけます。
最初、外の世界へ行く事を否定していたマッドサイエンティストのウィレム・デフォーも最期は愛する我が子の成長を感じながら往生するシーンは滑稽ながらも引き込まれました。「いろんなことを経験したんだね、、、よかったよかった。」と思って目の光が消えていく。印象的なシーンでした。
マーク・ラファロも演技の幅がめちゃくちゃ広い方なんだなと再認識。ただ最後結婚式の時の小物感はすごくシュールでした。笑
監督のヨルゴス・ランティモス。演出がスタンリー・キューブリックの撮り方の様で「女王陛下のお気に入り」からずっと個人的に思っております。
壮大な美術展覧会の様な映画でした。
さながら神秘の泉に近づく雌鹿。
天才科学者の手によって蘇ったある女性の話。
ファンタジーかつ独特な世界の中で、文字通り"裸足"で主人公は世界を味わう。
そんな中で色んな人間に触れるのが、とりわけ主人公に対して所有欲を抑えれない像として男性が描かれるのが多い印象。
すごいフェミニズム的な要素の強い映画なのかなと思ってたけど、伝えたいのは1人の人間の成長を通して見るもっと普遍的なものなのかもと思った。
好奇心に身を任せて世界に飛び出た主人公が色んな経験を積んでどんどん気高く見えるのが面白かった。
若干歪んだ道徳観の世界だからこそ、その中の登場人物たちの台詞が刺さるものがあった。
もっと外の世界を感じたいと思う全ての人たちにおすすめの傑作でした。
不思議な感覚
内容的には、痛々しいシーンや官能的なシーンなどあり、決して明るい内容でもないし、気持ちの良い物でもない。
だけど役者さんの演技もあり、引き込まれるんですよね。
映像にしろ音楽にしろ、画面がカラーになるところや音が鳴るところなど、映画の魅せ方は良かったですね。
一つ一つのシーンも印象的で、話だけでなく絵や動きでも魅せられました。
先述した通り、ストーリーは全然明るくないんですけど、なんだろう、妙なスッキリ感、満足感があるんですよね。
キャラの成長が明確にわかるのと、悪い(というほど悪キャラじゃないんだけど)キャラも相応の報いをうけるし、最後は落ち着くところに落ち着くのが良かったのかな。
面白かったけど、オススメはしづらいかなw
この世界感は好きだか…。
とりあえず面白かったは面白かったんだが…、私的にこの世界感は好きなので、予告を見た時に難しそうだけど見たいなとの気持ちにさせられたので鑑賞しました。
思った通りに魅せ方❓映し方❓は凄く綺麗だし西洋の雰囲気も出てたし世界に入り込めた。
物語もザックリいったら大人の身体を持って産まれた主役のベラの話しではあるんだけど(本当にザックリだけど(笑))、多少必要ではあったかもしれないが性描写が多いかな…💧思ってたより沢山あった😅、その分の評価を微々たるものだが下げました。
役を演じたエマ・ストーンさんはとても頑張って演じてたんだと思うし良い作品を作りたい気持ちも制作に関わってる所があるなら充分に伝わってきました。
凄く身体張ったと思います👏、作品内容はそれ以外はとても良かったしなんかノミネートされてるのかな❓確かに頷けます👍。
解剖的なグロいのもあってそれは慣れてましたが一応指の隙間から見てた(笑)。
最初はカラーだがすぐにモノクロでしばらく話がすすんでまたカラーになるんだけど、なにも知らないベラが家で過ごしてる間がモノクロで外の世界に出たらカラーになったからベラの世界の見方をそう表現したのかな❓それも美しかったな☺️。
演者さんもベラを作った(❓)人はスパイダーマンの初代ゴブリンだったのやっぱりだし、外の世界に連れ出した人は後で気づいたがアベンジャーズのブルース・バナーの人だったのね、これはわからなかったな〜。
めちゃくちゃなSFなのにきちんと成長を描く
マッドサイエンティスト的な発想でめちゃくちゃな手術をして逆コナンくん的な女性が誕生して、その女性の冒険と成長をきちんと描いているすごい映画。
設定や出来事だけを見たらなかなか倫理的にも心が動揺するような話である一方で、きちんとベラの成長が描かれていてラストのシーンの平穏さになんだか涙が溢れ出た。
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