哀れなるものたちのレビュー・感想・評価
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無垢な魂と性
2023年。ヨルゴス・ランティモス監督。自殺した妊婦を、そのお腹の中の胎児の脳を移植することで助けつつ自らの実験にもしようとした医師。大人の身体を持ちながら未熟な脳を持ったその女性は、みるみるうちに成長していくが、次第に性の世界に取り込まれていく、という話。
言語や社会の知識を驚くべきスピードで吸収していく無垢な魂の物語。彼女の感覚を追体験することで、常識を捨ててみれば、この世の中は理不尽なことだらけだということがよくわかる。身体の要求や科学的な合理性に従って実験的に生きていく主人公。その最大の問題が「性」であり、主人公は自身の(移植以前の、を含む)性をつきつめていく。
不思議な光、街や風景のビビットで不気味な色彩は幼い子どもに感得される現実の風景なのかもしれない。エマ・ストーンのただたどしい動きと合わせて奇妙に独特なイメージだった。ただし、恋に関わる場面は、穏やかに歩きながら話す湖の水辺だったり、上と下の格差が生まれる二階のバルコニーだったり、閉じ込める場所としての海上の船だったりする。そういう意味では定型にそった演出であり、安心安全な映画。
全く共感できない
この映画のどこが女性の自由や解放を表現してるのか全く理解できない
度重なる似たようなセックスシーン、性こそが全てのような描写、これを男が絶賛するのも気持ち悪いし娼婦になることが自立なのか?
ミッドサマーを見た時のような気持ち悪さを感じた
エマストーンはなんでこの役を引き受けたんだろうなんでこれがアカデミーノミネートされて絶賛されてるんだろう何も共感できないしただ気持ち悪かった
気持ち悪いけど凄いとは思う!
性描写の許容度は人それぞれ。私の場合はかなり駄目な方です。
若い頃からずっとそうなので、肯定的に受け入れられない理由が自分自身にあるのでしょう。今回は、しばらく胃腸が悪かったせいもあり、観た後ずっと気持ち悪くて…夜中に嘔吐しました(笑)
エマ・ストーンは、あんなに頑張らなくてはいけなかったのだろうか?
何かもっと他にアプローチがあったのではないか?
性描写に引っ張られて、そればかり記憶に残ってしまう。
…見終わった後も、やや疑問が残ります。
それでも「観なければ良かった」と思わないのが自分でも不思議です。
全体を通して、ベラの前向きな生きるエネルギー、成長したいという欲望が猛烈に迫ってきて、圧倒されました。
あと、着地点のおかげで、鑑賞後感は良かったです。
テーマも美術も世界観も、特に衣装は可愛くて素晴らしく、楽しめた部分が多いことは事実。
好きにはなれませんが、すごい作品であることは認めます。
未見の方はぜひ挑戦してみてほしいと思います。
マークラファロ(の役)がんばれ!
画がすごく綺麗だし、衣装も美術もかわいいし、面白いんだけどもう1回見たいかと言うと別に…
でも良かった
倫理観ないけど愛はあった。
大人のお伽話
あっという間の2時間20分。
エバの乳児の表情から、世界を見て回って成長した 悲しい表情。
映像の美しさ 不気味さ 天才かぁ!楽しい!
エンドロールも美しかったなあ
アメリカ映画のやたら人が死ぬ映画は見たくない
映画なんだもの
別世界に連れて行ってくれてありがと
エマ・ストーン、ウィレム・デフォーが素晴らしい ダーク・ファンタジー・ホラーのテイストで描かれる自由と解放の物語
女性だけでなく、古い価値観などの圧力からの解放と自由の物語。
その手法は、ウェルメイドの優しさではなく、現実的で即物的で悪魔的な側面を持って描かれる。
まさに、ダーク・ファンタジー・ホラー!
自殺した若い女性が、天才外科医ゴッドウィン・バクスターの手術により、ベラ・バクスターとして奇跡的に生き返る。
「外の広い世界を自由に見たい」という欲望を叶えるため、弁護士ダンカンに連れ出され大陸横断旅行に出たベラは、様々な経験を通して、世界の非情や自由を経験するのだった。
物語は終盤で、ハッピー・エンドを一度思わせて、そこから驚きの展開を経て、グロテスクな面を加えていく。
何といっても、製作も兼ねる主演のエマ・ストーンによる、演技が凄い。
ヌードや体当たりのシーンに限らず、成熟した体をもちながら、新しい知識・発見を次々に重ねていき成長していく女性を見事に演じています。
コミカルで独特な体の動きが粗暴でキュートで癖になる。
そして、ウィレム・デフォー(大好き!)演じる生みの親のゴッドの、やはり医師だった父親から受けていた仕打ち、手術では常に「慈悲の愛」をもってナイフを入れるようにと言われていた話など、独特の親子関係、ベラとの親子愛も印象的。
旅先の各地の、極彩色でファンタジックな風景、レストランや豪華客船、ブリッジ的に挿入される幻想的なアイキャッチなどの美術、キッチュで愛らしい個性的な音楽も素晴らしい。サントラ出ないのだろうか!
凡庸な表現ですが、本作は本当に、142分を全く長いと思わなかった!
不協和音な寓話
予告編でエマ・ストーンとウィレム・デフォー、マーク・ラファロが出てて、
見た感じジャン=ピエール・ジュネのロスト・チルドレンぽいので、期待して観に行く。
期待してたのではありませんでした。
以降、あくまで私的感想なので、
この映画をお好きな方は、ごめんなさい。
変種のフランケンシュタイン物で、
幼児の脳を持つ主人公が、自立した女性になる話で、所謂フェミニズムの映画の様で、パンフレットのコラムもそれを謳ったものが掲載されてますが、ラストシーンのシチュエーションの性別を入れ替えてもわかる様に、ソレさえも嘲笑っている様な気がしました。
ラストで主人公は、都合の良い夫、肯定し続けてくれる友人、従属関係だけの使用人、奇異な実験動物、復讐の成れの果ての山羊に囲まれて、微笑むのですが、それらを含めてPoor Thingsなのでしょう。
観るきっかけとなった映像も、確かに色んな様式のごった煮の美術や衣装を使い、ある世界感を構築しようとしてる風ですが、
パッチワークの様で作者のアクというか、美意識の様なモノが感じられず、浅い上澄みの世界感だと思いました。
こう言う絵作りは、印象的なシーンが必ず残る物ですが、私には残りませんでした。
強いていえば、術後の主人公の目覚めるシーンで、これもラング作メトロポリスのアンドロイドマリアのシーンの引用でしかなく、雰囲気だけのものでした。
悪趣味な所まで昇華される事もない、平坦なアートの羅列の様に感じました。
唐突に意図が感じられない広角レンズに視点が変わるのは、歪んだ世界の描写として成功してるとは、私は思えなかったです。
その視点が気になってノイズとなって、疑問のまま見続けたのですが、あるシーンで音響が、執拗に不協和音を奏でる所で、この映画の意図を理解した気がしました。
エロスもグロテスクも装いだけで、
根源的なものに迫る訳でもなく、
音響も映像も不協和音で綴り、
描かれた物語もフェミニズムを謳う様で嘲笑う、ニヒリズムにはちょっと乗れないなぁと。
作者のニヒリズムは、まるで観客も含めて、
お気の毒さま(Poor Things)と言われてるみたいで。
なので私は、この作者の立ち位置が不快です。
画の魅力あるも、幼稚園児に翻弄される大人達に共感出来ず。 ★3.4
現在、概ね高評価レビューが多いが、私的にはは自信の基準点★3.5よりマイナスに。
原題が「Poor Things」なので、邦題が「ものたち」で"物"と"者"の両方を表しているのはよく考えられている。
まずよい点から記すると、衣装やセット美術は目に留まる美しさで、船や小さい城などが本物ではなく、アート作品の様に魅せている画力が抜群。
が物語は、序盤の外科手術による誕生というプロットはフムフムと作品に引き込むが、その後が”幼稚園児”に翻弄される大人の物語が、作品の3分の2あたりまで続き、私的にやや冗長に感じ、他作品のデジャブを感じた。 「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」だ・・。
それに矛盾と疑問を感じる設定も多々。
なぜ博士は一般道徳を教えなかったのか・・。
なぜ宝物のように大事な"実験体"を不安な旅に出させたのか・・。
なぜ100人も女性を知る狡猾な弁護士が、幼稚園児に魅了されたのか・・。
なぜ弁護士はその者と旅に出ればトラブルが待ち受けている事を予知出来なかったのか・・。
なぜ狡猾な弁護士自身の方が、稚拙な態度を取る様に変わったのか・・。
と、物語優先のご都合主義で展開するのに嫌気が増し、時々ため息も・・。
が、今作がそれでも見る者の注意を引くのは、幾度となく"意外な物"を画に描写している点だ。
奇怪な動物、現象、唐突な主人公の行動、ユニークなダンス、ヌード、キモい男性、性描写・・・。
エマ・ストーンはそこまでやるかと驚愕してしまう熱演で、是非主演女優を獲得してほしいと記している方もいるが、私は逆にこの役で受賞してほしくないと感じる。
世界中の「映画女優」を目指して努力している女性に、あそこまでしないとアカデミー主演女優は獲れないのか・・。 逆にあそこまでやれば主演女優が獲れるのか・・と"異質な基準"になってしまいそうに感じるから。
(が、実情は他の多くの女優達は、彼女以上の"仕事"は出来ないと判断しストーンに投票する方も多いと思う)
あのお人形の様な大きな目のストーンはこの役にはピッタリで、エロティックなシーンでも、ポルノチックになってないのは彼女のキャラが貢献してると思う。
が今作役は、心中にある事がすぐ行動に出てしまう、稚拙な成長途上で、人としての人格が完成されていない役どころなので、私的には、他にもっと打ち込める作品でその演技力を発揮してほしかったと・・。
私が思う、本当に素晴らしい演技とは、僅かな出演時間、あるいは台詞がないシーンでも、その登場人物の性格や心の深淵まで伝わってしまう様な演技だと思う。
あきらかに一般ウケしそうにない今作が、もしアカデミー賞を多部門受賞すれば、ますます国内では洋画離れが進行してしまうかと・・。
(現在、日本国内の映画収益の「和洋対比」は68:32で、圧倒的に邦画優勢)
↓ エンディングネタバレ
終盤でベラの心が大人に成長して、ようやく感情表現も含まれる描写になるも、傲慢将軍が現れてマックスとの関係がフリダシに戻りそうに・・。
その時点で、そうか今作がこれほど★評価が高いのは、この将軍をベラが殺してマックスの元へ戻るのか! と、(より感情的な行動を取るのかと)瞬時にひらめいた♪
だから、マックスに「必ず戻るわ」とか、「私がこの状況を解決するわ」等の台詞を言うはず!
と思ったのだが、無言でふらふらとついて行く・・。
なんだ結局奥深い感情を表現する演出はないのかと、やや落胆・・。
が、物語がまだ続き・・という事はやはり将軍を・・・。
私はもっとブラックなエンディングを予想した。
危篤の"博士の脳"を”将軍の体”に移植して蘇らせ、
"将軍の脳"を、"犬の体"に移植する!
が、結果は見ての通り、1段階弱いラストに。
ベラが式場でマックスに予定行動を一言告げて、尚もっと必然的に将軍に銃を向ければ、私の評価はもう少し上がったが結局、叙情表現より叙事表現の方が強く感じ、★が上がらずに・・。
同じ異色作でも「TITANE/チタン」はもっと感情移入出来、「バビロン」は全編魅了されたのだが・・。
でも記憶に残りそうなシーンは数知れずの作品でした♪
PS=
現在米アカデミー協会の「作品賞」対象作品には"二つの必要条件"が。 2020年秋に発表された内容を要約すると↓
1 . 主演または重要な助演役に白人以外の人種を最低一人以上起用すること。(発表文ではアジア人・黒人・ヒスパック系・・と記載)
2.または作品テーマに、女性、人種/民族的少数派、LGBTQなどの性的マイノリティー、障がいを持つ人等の要素を含むこと。
さらに制作スタッフにも、最低二人は上記に該当する者を起用するなどの新基準が設けられた。
昨年「作品賞」の「エブリシング・・」や、その前年の「コーダ あいのうた」も上記に該当する。
そして今作も・・・。
が、「バビロン」は候補にならず・・。
最近この様な作品が増えたのは、このアカデミー基準が要因のひとつに。
映像が素晴らしい。
エマストーンも体当たり演技ですごい。女性の自立にゴシックホラー風な展開が重なってなんとも独特な仕上がりに。ほぼ全編にわたる空想世界から終盤にいっとき訪れる現実世界。心情にも重なって絶妙な仕組み。一見の価値あり。
女性受けはしそうにないな。
最高に哲学的で品性下劣、残虐的なのに笑える、性的に剥き出し過ぎてエロチックじゃない、現実と夢の狭間を浮遊しているような感覚になりました。
エンドロールもないし、朗読劇っぽく、絵画を1枚1枚貼り合わせて仕上げたような作風も特異でそれも見どころだと思います。
WOWOWとかで放送される場合はR15に処理されると思うので暈しだらけで視られたもんじゃないなと思ったので映画館でしっかり観た方がいいです。
追記
誰かが言ってました、本作は好きとか嫌いとかを越えた映画だと。
本年度のアカデミー賞を総なめしそうな満足度高めの洋画。 本年度ベスト!!
映画作りの全ての要素の完成度が高かった感じで新鮮味もあり凄く良かった!
エマ•ストーンさんが凄い!
体を張った怪演にビックリ!
出だしのぎこちない歩き方や喋り方も素晴らしかった!
彼女が演じたベラの衣装が凄い!
普段、女優さんの衣装なんて注目しないけど本作ベラが着る衣装が全て美しかった!
天才外科医のゴッドウィンの特殊メイクが凄い!
傷だらけの顔がリアル過ぎ!
メイキング映像が見たくなる!
映像が凄い!
広角レンズを多用した映像に加え美しい映像が盛り沢山!
海上での映像がメッチャ美しく印象に残る。
音楽が凄い!
聴き心地が悪い音楽が多目なんだけど、その時のシーンにハマっててスリルや恐怖感が倍増した感じ。
ストーリーが凄い!
前情報無しで鑑賞したのもあって先が見えない展開に終日スクリーンに引き込まれる。
エンドロールも良い!
今まで見たことのないロールって感じ。
手短に終わってしまってスタッフの方々が浮かばれない感じは少し残念。
本作はベラの成長物語って感じ。
出だしの体は大人なんだけど脳は子供の設定から、少しずつ脳が成長して行く感じが良かった!
その元々の脳の持ち主が想定外!
エマ•ストーンさんがベラが成長する過程を見事に演じていた感じ!
ラストのオチは予想と違ったけど大満足の作品だった!
本作のタイトル。
ベラの周囲の男性陣の事と自分的に解釈したけど合ってるかなぁ( ´∀`)
成長冒険譚と社会批判のほかにも色々な要素が入っているように見えた ...
成長冒険譚と社会批判のほかにも色々な要素が入っているように見えた
胎児の脳を成人女性に入れ替える設定は面白い
船からの景色が黄昏感というかディストピア感があり面白い
エマストーンが凄いが、ウィレムデフォーも凄いし面白かった
「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストー...
「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再びタッグを組み、スコットランドの作家アラスター・グレイの同名ゴシック小説を映画化。
プロデューサーも務めるストーンが純粋無垢で自由奔放な主人公ベラを★熱演し、天才外科医ゴッドウィンをウィレム・デフォー、弁護士ダンカンをマーク・ラファロが演じる。「女王陛下のお気に入り」「クルエラ」のトニー・マクナマラが脚本を担当。
シュールというしかない。
ブラックジョークというか、笑える場面はあちこちに散りばめられていますが、ちょっと感覚が違うというか、ここは笑う場面ですか?と確認したくなる。
ラストも哀れすぎて笑えませんw
幻想的な映像と魚眼レンズのような角度が魅力的で、船のデッキから見える海と空の不思議な景色なんかは見てるだけでワクワクさせてくれる。
ベラが指の間を階段を降りるように移動する場面は、斬新でゾクっとさせられた。
濡れ場は多いですが、無垢なモノが経験を得て成長していくストーリーなので避けては通れないし、そこまで嫌らしさはなかったかな。
でも自分が点をつけると3点になってしまいます。
もっと映画をたくさん見て教養をつけると、より良さがわかるような気もしますが、現時点ではすごいんだろうけど、ちょっと退屈だなという評価になります。
映像の美しさ / 作品の変質性といい勝負/弁護士と女衒
美術(セットや照明)の美しさと、ストーリーの異質さ(SFっぽさ)が、表現としてそれぞれを引き立たせている。エッジな作品になった重要な要素だとおもう
感想として、弁護士の男との旅行ではセックスが自己を確立する装置の1つになっていたと思うが、パリでのセックスがどう彼女の自立につながったのかは、正直捉えきれなかった。
鑑賞後、欧米人はこういう過剰なセックス表現を、女性のエンパワーメントなどの現代の価値観に包むことで正面から性を食すことができることを評価するよなぁ、とふと思った。作品の変質性といい勝負
良かったシーン
・映像美とSF的作風のコントラスト
・良い人柄が隠しきれない所有欲の強い弁護士、ジブリ作品に出てきそうな情婦の館の女衒
・(ちょっと長い、つかれた)
苦手
予告編でのウィレムデフォーさん見て、なんてハマってるんだ、イカレ過ぎだろう。で、こりゃ観なくちゃ。
ストリートオブファイヤーのデフォーさん、何だ?この気色の悪い男は。道ばたにいたら、迷わず回れ右だな、なんて思っていて、プラトーンでは、すげぇいい人じゃないかと思って、心の中でデフォーさん、すみませんと謝りました。兎に角素晴らし俳優さんで、このメイクもデフォーさんの他にできる人はいないだろうと。
死んでいるシーンも、本当に死んでるんじゃないかと思うほど、素晴らしかったです。
私は、ちょっとこの手の作品が苦手です。
話も全く違うし、比較対象にもなりませんが、ソドムの市を観た時と似たような感覚に陥りました。
彼女が選択した自由とその解決策とは…
いつも注目していながら見逃していたヨルゴス・ランティモス監督作品をついに劇場で鑑賞。自ら命を絶った若き妊婦。その遺体から取り上げた胎児の脳を移植することで蘇生された彼女が、ベラと名付けられ、身体は大人・脳は赤ちゃん状態から新たな人生を送る冒険物語。彼女を所有物かのように扱う男たちに連れ回されるうち、快楽と苦痛を経験し、世界を知ることで、女性である自分が「選択権を得る」ことが男たち、ひいては世の中の「進化」に繋がると確信する。最初に彼女を連れ出すプレイボーイ・ダンカンは、彼女に“良識的な振舞い”を強いろうとする。その特異な出自から、常識を覆し奔放に行動する彼女は、ダンカンを苦しめる。更には、行く先々で触れ合う人々の言動を少しだけ「社会の良識」から解放してみせるのだ。しかし彼女が手に入れた自由な生活とその実現方法に判然とはしない。旅の途中で出会った黒人青年の「人間も動物も元来は狂暴な生き物であり、理想は裏切られるんだ」という言葉が、思い起こされる結末だった。性描写と手術シーンが多くR18指定だが、ゴシックファンタジーの世界観に魅了され、役者陣の怪演に虜になる傑作。
全く先が読めない展開に引き込まれる!
芸術的?奇抜?奇想天外?
フランケンシュタイン?
などなど、どの言葉を当てはめれば良いのか?
迷うストーリーだが、全てかな?
エマ-ストーン主演なので
期待して鑑賞。
妙に美しい背景や
美しく派手な衣装など
見応えあるシーンがありながら、
人体の解剖シーンや過激な性描写シーンなど
見てはいけない様なシーンが多く出てくるので、評価が分かれるかな?
ダンカン男子はリアルに結構いっぱいいるww
すっごくすっごくすっごく好き💕💕💕
そして好き過ぎる作品の場合に、何がそんなに好きなのか上手く言語化出来ないから結果的に箇条書きになってしまう自分の能力の低さ、なんとかなって欲しい……
2024年に入ってから観た映画は割と多めに4.0点台を付けるのが続いていて自分の中での映画の良し悪し基準が少々崩壊気味なのでは⁉️と心配してる部分も少なからずあったけど、コレは間違いなく大好き❤好きだけでなく観てる間中ずっと『次は?次のは?どーなるの??』とワクワクしっぱなしだった(((o(*゚▽゚*)o)))
初めの20分くらいのナニコレ?どーゆー設定??を紐解く時間が進むにつれて感じたのは『あ!オトナ版“初めてのおつかい”!!』と思ってみんなでベラを全力で応援する映画だと思っていたけど、全然違った。トンデモナカッタ。
なんかいろんなものが盛り沢山で楽しませてくれるけど、全体的なバランスはしっかり取れていて『幕の内弁当〜起承転結編〜』みたいな映画だった。
【好き💜ポイント】
・ストーリーそのものが飽きさせずワクワクしっぱなし!
・映像や衣装の天才的な色遣いに圧倒!(特にベラの心の状態が身に着けるものの色に反映されてるのがすごくわかりやすかった💕)
・予告でも何度も流れていたあの象徴的な不協和音が映像と合わせると不協ではなく聞こえてくる不思議!
・本来子供の頃に経験する生(の目覚め)、性の目覚め、自我の目覚め、という成長過程に生じる様々な目覚めポイントがオトナビジュアルなお子ちゃまベラたそが経験することで、デフォルメされているようにみえても実はそれこそが真理なのか?と気付かせてくれた点。
・目覚めシリーズのあとにやってくる『世の中のために何かしなきゃ病』までちゃんと描かれていて納得。
・フュリアスジャンピング!フュリアスジャンピング!フュリアスジャンピング!ww
・あたしの大好物、父娘愛❤ ❤ ❤
・マックスの献身的な愛とダンカンの破滅的な愛
・アルフィーの件とか「ん?コレいる?」となってたけど、起承転結の何度目かの『転』にはやはり必要✨そして綺麗に『結』に繋げてくれて良き😊
登場する男の人たちはいろんな側面からクズなんだけど、単純に『クズ男は要らない!自立した女性として生きて行くの!!』と片付けるわけではなく、結局のところ世の中には男と女しか居ないんだからお互いに支え合ってより良い地球にしましょうよ🌏ってな愛情深いメッセージが1番のお気に入り。
あたし自身が理想とする世界を目指す作品❤ ❤ ❤
でもでも情報量が多かったのも事実!まだ消化仕切れてないからもぉ一回観たい!そしてこの先きっと何度だって観たくなる作品💜
全651件中、521~540件目を表示