「初めてのR-18映画」哀れなるものたち きいろさんの映画レビュー(感想・評価)
初めてのR-18映画
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買ったチケットを入場ゲートで見せながら、そういえばこれはスクリーンで観る初めてのR-18映画だと気付きました。
遠いながら隣に座っているのが同性なことにまず安堵し、あまりに『そういう』シーンが多かったら出ようと心に決めたところで上映開始。
初っ端から『そういう』モチーフの嵐。流石R-18、遠慮を知らない。
しかし慣れてしまうと、これが一人の女性の誕生から成長までを真摯に描いた伝記なのだと理解しました。
マッドサイエンティストが作り出した、成長した女性として生を受けた赤ん坊。もちろん周囲は子供としてなど扱ってはくれませんし、赤ん坊として当然の行いも白い目で見られてしまいます。
大人のような洗練された選択などできない訳ですから、彼女はいつも失敗ばかり。その上まだ幼い脳では、失敗したことにさえ気づかない。
間違えた選択を繰り返しながら成長する彼女を、いつの間にか私は尊敬していました。
ラスト近く、颯爽と馬車を抜けて家の玄関を開ける彼女の姿には心から感動しました。
……でも現実の友達に勧めるのは無理かなぁ、『そういう』所が多すぎて。
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