ドミノのレビュー・感想・評価
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あ、そっち系?
予告のみ、監督のインタビューは読んだけど、あまり前情報仕入れず鑑賞。
冒頭5秒で騙されるというキャッチコピー&予告編で「脳をハッキング」うんたら流れてたので、「ネタバレじゃーん、AI使った新たな犯罪もの?ロドリゲス監督も騙し騙されの上質なサスペンス作るんか」と勝手に思っていたら、さにあらず。
あれれ、超○力系でした。でも原題は「ヒプノティック=催眠」とそのまんま…なので、隠しているつもりはなかったんだな。邦題を「ドミノ」にされたことで日本人はまんまと騙されたのかも。
WW2時代の超人化計画よろしく人体実験系の割とありふれた話ではあるが、人間の隠された能力として本当にありそうではある。キリスト、ブッダなど伝説の指導者は、人を虜にし、催眠状態にさせる話術やオーラが備わっていたのかもしれない。
不必要なグロ、サイコ的なシャワーシーンなど、ロドリゲス風味がちょこちょこ顔を出す。
まあ暗号はよくあるアナグラムだろうなと思ったらやっぱり。
命令、自由、全体主義への警告・・・と深掘りするほどの仰々しさはなく、軽く楽しめる。どことなくB級感が漂う作品なのでありました。
続編も作れそうね。
荒唐無稽に見えてその実、ロドリゲスにとって身近な題材とテーマで固められた「私的」な映画。
なんか、出てくる「悪の組織」の格好にすげえ見覚えがあると思ったら……
『東京フレンドパーク』じゃないか!!
どうりで、関口宏って昔からどっかヤバそうな気がしてたんだよ、俺……(笑)。
ロバート・ロドリゲスが、柄にもなくフィンチャーやシャマランやジョーダン・ピールみたいな、どんでん返し系のネタ映画にイッチョ噛みしてきやがったと、最初にこの映画の宣伝を目にしたときにはちょっとびっくりした。
でも、いざ足を運んで実際に観てみたら、最終的にやってることはいつも通りのロバート・ロドリゲスで(もろ、B級ウエスタンのパロディですよね、あのラストって)、大いに安心した次第(笑)。
全体にそこはかとなく漂う拭いがたい「B級感」というか、
シャマランやピールのような緻密さを欠く「いい加減」さというか、
過剰な設定に視聴者がついてこられなくても別にいいやといった調子で話をどんどん進めていってしまう「居直り」ぶりというか、
そういったゆるくて投げ槍な部分もひっくるめて、いつものロバート・ロドリゲスのまんまだったとでも言いますか。
ロバート・ロドリゲスって、『エル・マリアッチ』(92)や『デスペラード』(95)で颯爽とデビューしてきたときから、基本中身はクッソ面白いんだけど、総じて雑なつくりの映画を毎回「ほぼ確信犯的に」作ってきた印象がある。
それを、ジャンル愛で押し切って、「アミーゴ、あんたもこういうおバカなB級映画大好きだろ?? 俺っちも好きで好きでしょうがねえんだ。だから気楽に楽しんでくれよ」という内輪ノリでテキトーに納得させてきたっていう。
要するに、立ち位置としてはクエンティン・タランティーノの弟分で、作ってきた作品もどれも快作揃いなのだが、「愛するトラッシュ・ムーヴィー群」に由来する本質的なゆるさ、バカっぽさ、過剰さ、適当さを、あまりブラッシュアップさせないまま、いままでやってきちゃった感じはどうしてもするんだよね。
そんな人が作った「ネタ映画」なので、「この手の映画が得意な監督たち」が計算ずくで仕掛けてくる周到なやり口と比べると、どこか語り口に雑さがあって、面白いは面白いけど、観ていてどうも腑に落ちない部分が多い点は否めない。
一番の問題は、観客が今までの現状に得心が行く前に、語り手側がどんどんさらなる不可能状況を積み重ねたり、過剰な謎解きを勝手に進めてしまうせいで、語られていること全体に「胡散臭い」イメージが付きまとってしまう点にある。
すなわち、製作サイドからすると「実はこういうことでした!」という真相の設定を明かしているつもりでも、ナラティヴがうまくないせいで、その真相までが嘘くさいというか、おバカなインチキ話のようにしか思えない。
これは、あまりよろしくない状況だ。
『ドミノ』の情報呈示は、性急すぎるんだよね。
こちらが今何が起こっているかを把握する前に、バンバンネタばらしをしてきて、それを観客がなんとか理解しようと努力しているあいだに、さらにそのネタを膨らませたり、ひっくり返したりしてくる。
しかもその内容が、世の中の一般的な感覚でいえばいかにも「トンデモ」で「陰謀論っぽい」「インチキ臭い」話であるために、製作側がマジでこんなバカな話を「真相だ」として話を進めようとしているのか客も半信半疑のうちに、きわめて荒唐無稽なホラ話が途方もない次元にまで広げられてしまう。
要するに、作り手が用意している「虚構」に、観客がアジャストしきれないのだ。
この映画、邦題こそ「ドミノ」とつけられているが、原題は「ヒプノティック(催眠の形容詞形)」だ。
だから、観客は最初からこの話が「催眠」絡みの話であることは理解している。
すなわち、この物語のナラティヴが必ずしも真実とは限らないこと、主観によって現実が歪められている可能性があること、催眠状態でウソがホントにすり替えられるあたりに、本作の「核心のネタ」が秘められているらしいことは、織り込み済みの状態で観劇をスタートしている。
この物語で描かれていることの、どこまでが「リアル」で、どこまでが「ヴァーチャル」なのか。
そこで一番重要となってくるのが「もっともらしさ」だ。
「偽の世界観」を上書きする「真実の世界のルール」が、偽のルールより「もっともらしくなければ」観客は納得してくれない。
『ドミノ』の作り手は、ここの「もっともらしさ」を醸成する手順が荒っぽいのだ。
だからお話の全体が、陰謀論者の唱える「真実」のように、胡散臭く、納得しがたい。
真相を明かされても、「えっ? 実はそうだったの? うわっ、やられた!!」って気分にあんまりならない(笑)。むしろ「ねーよ、そんなアホな話ww」って気分になっちゃう。
あと、この映画に出てくるヴィランって、いかにも『JOJO』に出てきそうな能力者で魅力的なんだけど(手順は違うが、これ岸辺露伴のスタンドに結構近い能力だよね)、せっかく面白いキャラなのに、やっぱり映画内の出し方がてんでダメでもったいない。
タメもないままにいきなり出したうえ、えらく軽い扱いで……いくらでももっとラスボス感を出せたはずなんだが。
いやまあ、ロドリゲスからすれば、こういう「ねーよ、くっだらねー(笑)」って感覚自体がまさにやりたかったことなのかもしれないけど。本質的には「おバカ映画をシネフィルの立場で再生産する」ことこそが彼の本願であって、必ずしも「出来の良いどんでん返し映画」を作ることがモチベーションではなさそうな気もするし……。
でも、おんなじことやるにしても、もうちょっと「バカっぽく」なく作ることはふつうに可能だったとも思えるんで、やはり「もったいない」気分にはなっちゃうんだよなあ。
― ― ―
パンフを観る限り、ロバート・ロドリゲスはヒッチコックの『めまい』に影響を受けたと主張している。映画評論家の尾崎一男氏は、類似作としてブライアン・デ・パルマの『愛のメモリー』(76)と『フューリー』(78)の名前を挙げていて、なーるほどと。
他にも、似た傾向を持つ映画を挙げだしたら、おそらくきりがない。
ヒロインと主人公の関係性と逃避行、敵の正体などは『未来世紀ブラジル』(85)ともまあまあ被る気がするし、子供探しのサスペンスがいつの間にか明後日の方向に肥大して壮大なホラ話へと転じていく構造は、あの怪作『フォーガットン』(04)とも似ているかもしれない。ダニー・ボイルの『トランス』(13)も、観たことのある人は『ドミノ』と関連して必ず思い出しそうなネタを扱った映画だ。
超能力バトルものの古典としては、『メデューサ・タッチ』(78)とか『スキャナーズ』(81)とか。『AKIRA』(88)でも、能力者同士の技の掛け合いを描いた名シーンがあったかと。
あと、あまりいうとネタバレになりそうだけど、本作の基本構造は84年にドリュー・バリモアが主演した某映画を祖型にしたようなところがある。
もちろん、この手のネタ映画としては、「ア」で始まる映画とか、「シャ」で始まる映画とか、さらに遡れば「トゥ」で始まる映画とか、「マ」で始まる映画とか、いろいろ前例となる作品は挙げられるだろう。
自ら●●した○○を知らずに追い求めるという意味では、「エ」で始まるホラー映画や、「メ」で始まる映画あたりも、祖型と言えば言えるかもしれない。
だいたい、この映画でやってることって、昔の中国の武侠小説とか日本の忍法小説とかで、幻術士が水とか火の幻影を見せながら繰り広げていた幻術バトルと変わらないし、ラストのオチにしても、落語の怪談とか昔噺によく出てくる「酒池肉林の宴を繰り広げたが、朝になったらそこは荒れ寺の墓場で、どこからか腹鼓の音がポンポンと……」といったネタとも似たり寄ったりな気がする。いわゆる「王道」の化かし合い映画ではあるんだよな。
(以下、ネタバレに近いことが書かれているので、未見の方はご注意ください。)
というわけで、たしかに本作には、何かしらの影響を及ぼしたかもしれない先行例はたくさんある。そりゃそうだろう。
だが、もしかすると本作のアイディアは、本当にロバート・ロドリゲスのとても身近なところから勝手に湧いてきたのかもしれない。個人的にはそう思っている。
なんでかっていうと、ロバート・ロドリゲスって、故郷近くのテキサス州オースティンに、自前のスタジオを持ってるんだよね。
今回の映画も、そこでほぼ全部撮っているらしい。
もともとは、ロスで2020年に撮るはずだった映画らしいが、コロナウイルスのパンデミックのせいで18か月延びて、オースティンのスタジオで撮ったとのこと。
(今回のセットはすべて『アリータ:バトルエンジェル』(18)のを流用したらしい)
それって、まさにラストの「アレ」じゃないですか。
あの終盤の解明シーンって、ある日、自分の王国であるスタジオで、書き割りの街を前に見ながら「これ自体を使って何かできねーかな」って思ったのが最初だったんじゃないの?
(いや、単にそうだったら、面白いのにな、という程度の話ですがw)
たとえそうじゃなかったとしても(2002年に脚本を書き出した時点ですでに思いついていたアイディアだったとしても)、このラストのネタって、やっぱり自分の映画製作の現場で湧いて来た「生のアイディア」だった気がするんだよね。
仮想現実だ、虚構空間だっていうけど、目の前にあるこの書き割りの街こそが、まさにそれじゃんと。映画作りながら、いつもはウソをホントに見せかけてるこの張りぼての街を、逆に主役みたいにして映画を撮れないもんだろうか?、と。
そう思ったんじゃないだろうか。
そもそも、ロバート・ロドリゲスはこの十年近く、ルーカス・フィルムでVFXメインの映画製作の現場をずっと踏んできている。実際『シン・シティ』(05)は、ほぼグリーンスクリーンの前で撮影されたらしい。すなわち、ありもしない空間で「そのつもりで演技する」ことを役者にオーダーする側に、ロドリゲスはずっと居たわけだ。
要するに、ロドリゲスが日々やっている映画製作の営為そのものが、どっぷりと「仮想現実」の世界に浸かりきったものだった。「本当はそこに誰それが立っている体(てい)でやってください」「ここが拘置所の体でやってください」みたいなのは、それこそ毎日出している、もはや当たり前の指示だったはずだ。
この映画で、ベン・アフレック演じるダニー・ロークが経験する悪夢的な異常体験は、ロドリゲスにとってはむしろ「日常」なのであり、現代に生きる映画人が日々体感している思い切り「身近なネタ」なのだ。
しかも、この映画の本質は「ファミリー・ムーヴィー」だ。
家族の結束と、再生をテーマに掲げる映画。親から子へと受け継がれた特殊な能力をいかに生かして、家族一緒に頑張っていけるかを探っていく映画。
それって、まんま『スパイキッズ』じゃん。
ウエスタンの流儀で、悪漢から家族を守り抜こうとする姿は、いつもテンガロン・ハットを手放さないロバート・ロドリゲス自身の姿ともダブって見える。
そういえば、この作品もまさに4人の子供たちをスタッフ(プロデューサー、作曲家、アニメーターとしてそれぞれ参加している)に迎えて作り上げた映画だった。
目の前にあるセット。書き割り。バミったテープ。指示の殴り書き。
日頃から慣れ親しんでいる「ヴァーチャル空間を脳内で認識する」感覚。
外から人を操り、演技させ、演技者もまたそれを現実であるかのように自ら言い聞かせるような「監督と俳優」という仕事。
才能をもった子供たちをどう育て、どう親が共同作業を構築していくかというテーマ。
『ドミノ』は、一見すると猛烈に荒唐無稽で浮世離れした物語に見える。
しかしその実、映画製作者にとっては(少なくともロドリゲスにとっては)、想像以上に現実と地続きで、「手垢のついた」題材を扱ったつもりの映画なのではないか。
監督にとって、身近で、大切で、喫緊のテーマと素材だけを集めて作り上げた、きわめて私的でインティメットな映画なのではないか。
そう思うわけだ。
なんだかんだで引き込まれました。
予告の面白さにつられて鑑賞しました。
主人公ロークのカウンセリング場面から始まり、行方不明の娘を探すべく動き出すが、その一連のシーンすら作られたもので…という展開。
結局ロークは特別機関の人間なんですよね?で、自分の家族を守るために機関を壊滅させた。
でもラストシーンを見ると…んん⁈ってなりました笑
もちろん想像をかき立てられる、という意味ですよ!
途中に出てくる映像表現といい何が現実か分からなくなる仕組みといい、クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」に近いものを感じます。
もっとも、こっちは時間が短く感じられました。ということは、構成が「インセプション」よりシンプルってこと?
何にしても、観てよかったです!
ワンパターンかとおもいきや
娘を誘拐されて最後助かるようなのを想定してみてました全く違いました
中盤は眠くなりました
これに近い映画はいくつかありましたけど
最後は家族円満?になっていくのか
また..続編を思わせるようなシーンもでてきましたね
なんかすっきりしない物語でした..
タイトルなし
父も母も能力者、母は組織側ではなく、娘を守る為に父が記憶を消していた。能力者を集めた上で種明かしし、全員を消した。(が、組織側のトップだけ生き延びた所でエンディング。)
12回目
なるほど、のっけから騙されてた。
催眠術なんだろうなぁってのは、冒頭にバラされるのだけども、こういうカラクリかあ。
ややこしい。
ソレにつけても先見の明というか、ネタバレが起こってからのスピード感はさすがだった。そん時の爽快感も格別だった。
脳をハッキングするってほぼほぼ無敵な能力で…着眼点に恐れ入る。
写真写りが悪いなぁなんて事を思った事があると思う。普段鏡で見てる自分と違う。アレは脳による補正が行われているそうな。鏡で見る自分は、他人の目から見る自分とは違うから「写真写りが悪い」なんて感想を抱くのだとか。そんな自らの思い込みまで反映し現実に投影できてしまうスーパーイリュージョンマシーン「脳」
夢を見てる間は夢と認識せずに現実と思い込んでしまうシステム。
脳内の解釈一つで現実は変わる。
今回の場合は「変えられる」だ。
あった事もなかった事も全て操れる。
なんなら、記憶を呼び起こすとか言いながら記憶の改竄が行われているのかもしれない。
ドミノの双眸にはそんな危うさがあってゾクリとした。
物語を見終わってもどちらが正義なのか、分からない。自分を擁護する大人という存在を得て、彼女は外の世界へと干渉しだすのかもしれない。
いやいや、まだ12回目は続いていて、次作は12回目の後半かもしれないのだ。
もしくは12回目にして、やっと8回目と同じ結果になったのかもしれない!
いやいや、実は娘は既に成人していて、父親がもつ何らかの暗証番号を突き止める為の残酷な詮索をしてる途中なのかもしれない。
疑いだしたらキリがない!なんせ、実はこうでしたが、いくらでも生み出せてしまえるのだ。ぶっちゃけマルチバースよりタチが悪いと思われる。
なんか続編を匂わすラストにもなっていて…続くようなら追っかけてみたいなあ。
若干噛み砕けないのは「24」なのだ。
23のはずなのに、なんで24から娘の写真が出てきたのだろう…俺、寝てたのかな?
煽りすぎ
予告編からどんな謎解きがあるのか?と思ってワクワクしてたのだが、その展開は納得出来るがワクワク感は減退した。
目の前で起こる違和感だらけの事件により登場する女性。彼女から明かされる男との争いは、視覚的要素は凝っているが紐解かれたものが頭の中(一部の超能力集団の中)でのみ起こったものとしてる点がトリックとしては弱く感じた。
もう少し広げて集団に出資してる国?などが絡んだ争奪戦の方が面白かった様に思えた。
そして予告編で煽り映像トリックにこだわったことが逆に面白さを半減させている様に思えた。極力CGなどを使わずシンプルに作った方が良かったかと。
知識を蓄えていたがゆえに
予告から考察をしながら見るような映画だと思いいろいろ考えながら見始めたが、今まで見てきた映画にもいろいろ似たような設定があったり、考え方を使えるものが多々あり、最終的に階層が足りず物足りなく感じてしまった。
最初から予想があってしまったのも痛かった。
空想世界だったのが1段、実は主人公が攻められているので1段、実は空想がかかっていなかったで1段、実は祖父母が死んでいなかったで1段どれも想定できる範囲のもので最後もうひと展開あるのかと期待したが、無く、少し期待外れだった。
他の作品を知ってしまっているから話の作りに少し粗さを感じてしまったのがあった。もう少し伏線を作っていたら滑らかにストーリーを進めていけたのかなと思った。
最後の2期フラグは個人的にはいらないと感じた。
壮大なのに小さい
宣伝でも全面的にどんでん返しをうたってたので、どう騙してくるんだ!と心して鑑賞。
個人的には『TENET』や『インセプション』並に今はどういう状態で、ここはもしかして?など頭をフル回転して見て楽しめました。
最初の催眠から目が覚めて、
実は機関から娘を守るために自分で娘を安全な場所に逃し、記憶をリセットしていた。
そこまで爆発あり、銃撃あり、アクションシーンや催眠の狭間で架空空間を見せたり壮大なシーン。
その催眠をかける為に、機関内のチープなセットで12回もコントみたいなことしてたの?!車はゴルフカートでぐるぐるしてるだけ。メキシコもハリボテ。
と思うと自分も気付いたら、一度夢から覚めてしまった。。
現実世界は、チープな部分しか映らないのでコロナ禍だったのか規模の縮小がすごい。
ロークが最後のキーを見つけて、娘のもとに向かい、エージェント達を一掃する為向かい撃つ。
総動員で追いかける敵はヘリ二機と車三台。。いや、少なくないか。
全員で30人位の極秘機関だったの。
ロバート・ロドリゲス監督はタランティーノとも仲良くバイオレンス要素の名監督だと思ってる。
だからこそ最後もう一つアクションな要素が見たかった。
オチは良かったし、良く出来た話だったので、こういう路線の作品もできるんだ、と思いましたが、現実世界でも、催眠世界同様の移動やアクションがあれば、もっと大作になれた気がする。。
原題のhypnotic(催眠術)の方が評価されたかも
刑事ロークは自分が目を放した事で、娘を誘拐されて行方不明になります。そのことから妻とは破綻してカウンセリングを受けている状態。銀行貸金庫強盗のタレコミがあり現場に向かいます。狙われている貸金庫の中には娘の写真と「レブ・デルレーンを見つけろ」というメモ、はたして娘を見つけることはできるのか?とサスペンス作品の流れとなります。ところがここから妙な展開です。人を自由に操る能力を持つ男が登場します。更にその能力は他にも持っている女性も登場します。相手の眼を見ながら言い聞かせるとその通りに人が操られます。どっかで観たぞ。スターウォーズですジェダイではないか。主役はロークでなくルークなんかいと突っ込みいれたくなります。催眠術で人を操ったり幻影を見せたりします。これが予告にある騙されるなとなります。この展開は少々無理があるように思います。種あかしがありますが、セットならまだしもむき出しの機材や真っ赤なブレザーを様々な背景や衣装に催眠術で騙しているというのはいささか強引過ぎです。ラストは騙したはずが騙されたとなりますが、これもなんだか興醒めでした。更にはエンドロール中に更に追い打ちの映像で続編を匂わせています。B級映画です。94分の上映時間なのでお気軽に観る分にはよいかもしれません。
最強じゃんっ!!
あの脳力、私も弟子入りしたい!
催眠術のその向こう側。
ストーリーが進むにつれて、どれがホンモノ?誰が何?どれがどれ?と異空間に迷い込む感じが、ゾワゾワした。
で、『ハイっ!どーーーんっ!』って種明かし。
こんなちゃっちぃセットで、何年もずっと繰り返されてたのか!?という衝撃w
最後の最後に答え合わせして終わり。
最強の家族が生き残ったけど、あの家族は普通に暮らしていけるのかな?
組織は本当に壊滅したのかな?
その後のストーリーも見てみたい気もするw
もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな
ていうくらいの催眠術?パワーがあるんだから、娘を捕まえないといけない意味が分からない。
主人公たちがいる施設も、家族三人で写真撮れるような場所に行けるので自由があるのかないのか。
例えばデルレーンのパワーを無効化出来ちゃうとか、そんな能力だったら狙われる理由がわかる気がするんだけども。
13回目スタートになってから、エキストラ役の職員たちがシーンに合わせてわちゃわちゃしてるのが面白かった。
こんな事を、12回も!?
米国テキサス州オースティンの刑事ダニー・ローク(ベン・アフレック)...
米国テキサス州オースティンの刑事ダニー・ローク(ベン・アフレック)は、ちょっと目を離した隙にひとり娘のミニーを失った。
たしかに、先ほどまで目の前で遊んでいたはずなのに・・・
いなくなってしまったのだ。
連れ去った犯人はまもなく逮捕されたが、犯人の少年はミニーをどこへ連れて行ったのか覚えていないという。
あれから5年。
ロークは、いつものようにセラピーの前で目を覚ました・・・
といったところからはじまる物語で、その後、近くで銀行強盗が発生、相棒ニックスとともに現場に急行、銀行近くにいた不審な中年男性に目を付けるが、その男は不思議な能力を有していた・・・と展開する。
「冒頭5秒で騙される」というフレコミなので、身構えていたが、映像が出る前に原題「HYPNOTIC」が出たところで、「ははぁん、催眠術のハナシですか」と想定が付く。
というか、「HYPNOTIC」って「催眠」の意なので、ネタバレでもなんでもないわけで。
すると映画鑑賞歴が長いものだから、『テレフォン』みたいに催眠術にかけられた人間爆弾のような映画か?とか、余計な勘が働いてしまう。
ま、当たらずとも遠からず。
そういう要素もあり、『インセプション』的要素もあり、のゴッタ煮感覚のサスペンススリラー。
(『インセプション』よりも『バーチャル・ウォーズ』に近いかも)
だが、もっとも近しい感じを抱いたのは『炎の少女チャーリー』。
謎の組織「ディヴィジョン」は、『炎の少女チャーリー』の「ザ・ショップ」のようだし、眼帯かけた男性も出て来るし、そんでもって最終兵器が少女で、父親が少女を守ろうとするというのも、まんまの設定。
途中、ネタバラシ的な構造はヒッチコックの『めまい』を踏襲しているが、映画が面白くなるのは、その後。
深層意識世界を描いた『インセプション』では、「現実世界では主人公たち、眠っているだけやん!」とロドリゲスはツッコミを入れたのだろう。
本作では眠っているだけでない。
その上、「映画って、こういう張りぼてセットで撮ってまんねんで」と言わんばかりの映像をみせ、それで面白くさせるという離れ業を繰り出している。
ロバート・ロドリゲス監督、ほんとうにB級ムービーが好きなんだねぇ、と今更ながら感心。
<追記>
念の入ったことに、『バーチャル・ウォーズ』の主演ジェフ・フェイヒーまで登場させているのには恐れ入谷の鬼子母神。
構想20年と言われて納得
ヒュプノシス(催眠)
人を意のままに操りその間の記憶を失う
技法が異なるのか定義は曖昧だが
ポイントは対象者の催眠へのかかりやすさ
かかりにくさに依るところが大きい
ということ
恐怖症の克服に催眠を用いる
といった有効利用もあるようだが
科学的根拠もはっきりしていない
催眠を犯罪に利用した例は
19世紀に存在するそうだが
それが催眠によるものかの立証が
難しいのである
という知ってるようで知らない
ジャンルをテーマに
ロバート・ロドリゲス監督が
構想20年練った今作
どうだったか
その構想が始まった
2000年代初頭と言えば
マトリックス等の仮想現実ものが
流行っていたのを思い出し
その頃のテイストの作品に
感じました
つまり古臭さでしょうか
どんでん返し系なんですが
思い出しても
序盤から節々にあえて雑
というか違和感がある作りで
なるほどとさせてくれるとこは
あります
ただなんというか
催眠をかける瞬間の演出が
なんだかチープ
テイストは深夜にやってる
海外ドラマみたい
原題はHypnoticですが
それをドミノに変えたのも
どうでしょう
ドミノってタイトルの映画
結構多いんですよね
パッと浮かべるだけで
トニスコとデパルマのやつが
あります
ドミノには「頭巾」「仮面」
という意味があり確かにそんな
シーンもありましたね
あと某時間逆行映画で出てきた
シーンと同じロケ地が出てきた
のはちょっと笑った
確かに20年前の構想を
現在のCGエフェクトで再構築
するという意義はあると思いますが
もう少しかなぁという感じ
ただあの終わり方
続編やんのかなぁ
ただの匂わせエンドだと思うけど
鑑賞動機:予告8割、ベンアフ1割、フィクトナーの不気味さ1割
エンドロール含めて本作単独なら、「そう言う趣向だったんだ、へえ」で済む。でも続編とかいらない。誰が誰の手のひらの上で踊っているのか、を無限に恣意的にひっくり返せるのだから。ずっと後出しジャンケンし続けられるようなものだもの。
面白いが、B級映画感。。
本日観てきました
ベン・アフレック見たさでしたが、
全体的には面白かったです
…が、映画観で見るほどかな?と思ってしまいました
・既視感
インセプションに似てます。自分は大好きですが、設定が微妙。催眠状態になってから、夢遊病のように動いてると笑ってしまいます。ずっと寝てるままで良くない?周りの人も映画の撮影みたいで大変そう笑
・悪役
プリズンブレイク俳優のウィリアム・フィクナーは最高でした。序盤はハラハラドキドキで見れます。でも、科学組織の目的がイマイチで、チープな感じがしてしまいました。国家の秘密組織としてくれればまだ良かっです
総括
主人公の目が覚める(現実に戻る)までは楽しめましたが、後半、カラクリがわかってからは嘘ホントの区別イマイチで、感情移入できず。。自由になっても、これからこの人たちはどうやって生活するの?人も沢山殺して…とか思ってしまいます(余計なことですが)
あとアクション増やしてくれればもっと好みな映画だったかと。
エンドタイトル中の謎のエピソード
決してアンフェアではないが、まあ、過剰広告だわな。普通のサスペンスでのどんでん返しかと思ったらそうではなかったわけだし。
まあ、普通のストーリーだとさすがにネタ切れしているわけで、こういう展開にもっていくしかないんだろうな。みなさんのレヴューにもあるように、エンドタイトル中のおまけ映像で謎が深まってしまってわけわからなくなったわ。
さて、”現実”を見る時間だ──
予告の時点でワクワクしていた分、
本編も存分に楽しめた。
娘を誘拐された警官による、
信じ難い超能力バトルの行く末がこんなところに着地するとは…。
最初は有りがちな警官VS黒幕という展開から、
まさかの「そっち側」に居た主人公VS機関、
果ては家族VS機関…。
いやぁ、最高だった。
前半はよくありそうな刑事ドラマ。
とんでもな敵に翻弄されながらも、
娘を見つける為に翻弄する主人公。
仲間を失いながらも、
決死の覚悟と心の痛みから覚醒…!?
…かと思いきや。
「周りを見て」の合図から赤服の機関の連中が現れ、
今まで見せられていた前半の展開をすべて崩される。
「主人公が娘を誘拐?」
「妻は機関の連中?」
「あのおっさん…こんなところに…」
このシーンに移ったあとの奥さんとの会話を見ながら、
「壮大な離婚劇か?」とツッコミを入れた。
奥さんが娘さんを取り返す為に、
主人公を逆に操って我が手中に…?
ハリボテセットを慣れたように歩く主人公、
モブとなる赤服達、
動きに無駄が無い。
13回目によるイレギュラーがあったにしろ、
過去12回の流れまで完全一致なのすげーわ。
そして逃げ出す主人公。
「あーあ、こいつが黒幕かよ最高か?」
とか思っていたら、
ドミノ崩しを始める主人公。
序盤の写真の伏線がここに出てくるとはねぇ…。
ドミノの構成も虚構の世界が崩壊するように、
一本道から曲がり角、環状線のような空間から建物。
小さな力が巨大化していくように、
娘さんの力も強大になったことによる伏線…なのか?
そして終盤。
遂に直接対決を図る主人公VS機関。
昔の思い出を懐かしむように、
娘さんに抱き寄る奥さんを洗脳するかのように、
めっちゃな眼力の娘さんによる「虚像の崩壊」。
「これは現実世界じゃない!」
うん、まじで現実じゃ無かったわ。
ここまで来ると奥さんがどうなるかの方に意識削がれたけど、
ここでも2度目のどんでん返し。
「主人公が一方的な悪」と思わせ、
幸せな生活を取り戻す為に奥さんを洗脳しているかと思いきや、
記憶の「復元」を試みていたとは…。
家族丸ごとドミノ計画にぶち込まれ、
ふたりとも機関の一味。
そして互いにリセットしたことにより記憶が無く、
主人公補正によってすべてを取り戻す。
何が言いたいか?
結局娘さんすげーんだなぁと。
しかもこれラストの展開からして、
エンドレスループじゃないですかやだぁ…。
でももしかしたら、
最後のシーンが本当かも?
実は主人公はあの銃撃戦で死亡、
あのおっさんだけ生き残りヘリで帰還するところ…とか。
もしくはそもそもこの舞台すら何かの実験で、
本当は何も解決していない…とか。
いくらでも考察は出来るが、やめておこう。
だって「この世界も『現実』とは」証明できないのだから。
我々も誰かの掌で踊らされているのかもしれない。
このレビューも陰謀だというのか…!?(それはない)
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