あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のレビュー・感想・評価
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伝えたいことが分かりやすかった
この時代の人が生きたかった今日を、生きている自分を見つめられた作品。 タイムスリップや、困ったときに突然現れるヒーローシーンは、作られたものだなと感じてはしまうものの、特攻に行くまでの短い期間に絞ってシンプルにまとめられていると思った。現代の少女との恋愛というより、「まだまだこれから」という年齢で、特攻を選び飛ぶ若者に、思いを寄せると自然と涙が出た。特攻を選ばずしても死が側にある時代。自分だったら何を選ぶか、大事な人には何を望むか。 非常にもの分かりの良い特攻の佐久間彰を演じた水上さん、見応えあり、役にはまっている。伊藤さんも、珍しい役回りな気がするけど、上手。 細かい部分は気にせずに観れると良いかもしれない。
時代考証がおかしいのではないか? タイムスリップじゃなくて異世界転生
自分の中での戦時中の生活がどんなだったかという知識が根底から覆させられる 専門家ではないが、自分の常識からはかけはなれている たとえば、特攻隊は最初こそ志願であったが、昭和20年になれば、強制、あるいは強制に近い志願だったはず なので、自分から志願したと堂々と言えるのには違和感があった だいたい、主人公はなんで、志願したのかサッパリわからない そのうえ、脱走するのも出てきたり 直前になって怖くなったのかもしれないけど違和感ありあり それから、自分の名前呼び捨てにしてくれなんていう兵隊もありえないでしよう 男女七歳にして席を同じくせずの時代ですよ あまりに自然に言わはるんでびっくりです 他にも、日本は負けるなんて言ったら注意される前にぶん殴られるでしょう それどころか、捕まって制裁を受ける ほかの住民だって、情報統制されている時代に、そんな事を言う輩を許せるはずがない などなど 戦時中というより、今の時代の感覚なんですよ 僕の常識が正しいなら、これはこの世界の昭和20年の話ではない つまり、作者は時代考証なんて考えていない 異世界転生と同じノリなんですよ 今、異世界転生物が大流行りなのは、時代考証の必要が無いからです 歴史物を作ろうとすれば、ちゃんと調べなければならない事が沢山あって大変 異世界なら、やりたい放題だからね 原作者は学校の先生だったらしいが、このあたり、考えが無さすぎだろ 映画化にあたって、制作陣は時代考証できたはずだと思うんだが、根本の内容からして、異世界ノリだから、どうしようもなかったんじゃないだろうか 典型的な悪い子ちゃんが、怖い目にあっていい子になりました的なチャラい話に戦争を使わないで欲しい あまりにひどくないか 以前、ニュースでウクライナの志願兵が、 人を殺したくもないし、死にたくもない でも祖国を、家族を守るために戦っている と話しているのを見たことがある あの、苦しい気持ちを考えてみてほしい 社会に害を与える作品にしか1の評価はしないのだか、安易に第二次世界大戦を題材にしたのは、あの時代に生きた人を侮辱していると思う なので、久々の1評価です
おもんな邦画詰め合わせ
バカにされてるのかと思うほど白々しい演技とセリフと強引なストーリーで、納得感ゼロの学芸会映画。 反戦メッセージを込めたいのであれば、ちぐはぐなキャラクター設定やめろよ。今の子はこれに共感できるのかな?甚だ疑問。
戦争は人類にとって一番愚かな行為
汐見夏衛の同名小説を昨年、映画化された作品。現代の女子高生が、太平洋戦争末期の日本にタイムスリップして、そこで知り合った特攻隊員の青年に恋をする切ないラブ・ストーリー。 自分の命を投げうってでも、敵を倒すことを美徳とし、軍人として生き延びることは非国民とみなされていた軍国主義の日本。戦争末期の世の中で、食料も底をつき、決して口にできない戦争への不満の中、それでも敵艦へと特攻作戦を続ける軍国主義に翻弄される若者達。そんな彼らの本音と建前で鬩ぎ合う心の葛藤を描いている。 高校3年生の百合は、母子家庭の環境から進路や母への不満を抱え、母と喧嘩して家を飛び出し、嘗ての防空壕の跡地で一夜を過ごす。朝起きると、そこは1945年6月の戦争末期の日本へとタイムスリップしていた。置かれた状況が分からないまま、街を彷徨う中で、一人の青年・彰に助けられ、軍の指定食堂に連れていかれる。そこで、女将の手伝いをしながら、世話になることになる。 次第に、戦時下での生活も慣れる中、百合を助けてくれた彰が特別な存在へとなっていく。そして、それは彰にとっても同様で、百合が心の支えとなっていく。しかし、彰は特攻隊員で、終戦間近に控える中、いよいよ特攻の指令がくだり、百合は悲嘆にくれて彼を見送る。 こうした、タイムスリップによるラブ・ストーリーは、これまでも多く映像化されたし、それほどのサプライズや展開の面白さはなく、戦争と特攻隊員をモチーフにして、オーソドックスな悲恋物語として描かれている。また、現代で不満だらけの女子高校生が、戦時下の生活に馴染むまでの過程も、、あまりにすんなりと馴染んでいくのは違和感を感じた。また、特攻隊員同士の会話も、どこかワザとらしく、自然体な演技としては映らなかった。ただ、あの百合の丘が、我が郷土の可睡斎ユリ園で撮影されたのは、郷土自慢となった。 「戦争は、人類にとって最も愚かな行為だ」と誰かが言ったのを聞いたことがあるが、私達はこれまで、多くの戦争による黒歴史を重ねてきている。にも拘らず、今も尚ウクライナやガザ地区で、こうした戦争が起きていることに、人類の愚かさを感じる。戦争とは無縁の現代の日本の若い人達には、本作で平和を考え直す機会になったのであろうが、やはり戦争と恋愛を美化した内容でまとめ、本当の惨さや悲惨さが伝えきれてないのは残念だ。
戦争反対!!!
待ちに待ったアマプラ配信〜!! 小説も持っててずっと観たかった!! 大号泣とまではいかないけど切なくて辛いお話で泣ける 本当にこの時代に産まれてこなくて良かった.... 戦争映画観るといつも思う 戦争で戦った人達がいるから今の自分達がいるって目を背けたくなる現実だけど絶対背けちゃいけない大切な事 遥ちゃん演技上手いけど声が可愛すぎて緊迫したシーンには合わないなあって感じた
確かに内容は薄いが
多くの若者が見やすい、見たくなることが大事だと思います。現にこの作品がヒットしたことで令和世代にも戦争やその中の悲劇のひとつである特攻隊について少なからず考えるきっかけになったと思う。どうにかしたくてもどうにもできないもどかしさ、そして今の生活の有り難さ。 戦争の悲惨さを語れる人がいなくなってきた今 どんな形でも伝えていかないといけない。
時を超えて響く平和への祈り
Amazonオーディブルで聴いた小説が良かったのでAmazonプライムで鑑賞しました。この映画は単なる恋愛ストーリーを超えた、深い感動と省察をもたらす作品でした。 現代の女子高生・百合が1945年の日本にタイムスリップするという展開は、私たち世代には馴染みのないSNS世代と、戦争を経験した世代を巧みにつなぐ架け橋となっています。 福原遥さん演じる百合の演技は素晴らしく、現代の若者の感性と、戦時下で急速に成長していく姿を見事に表現しています。特に、母親との確執から始まり、戦時中の経験を通じて家族の大切さに気づいていく過程は、親世代の私にとって胸に迫るものがありました。 水上恒司さん演じる特攻隊員・彰との恋愛模様は、切なさと儚さに満ちています。彼の誠実さと優しさ、そして命を賭して国を守ろうとする覚悟は、現代では想像しがたいものです。この対比が、現在の平和の尊さを強く印象付けます。 1945年の日本の雰囲気を見事に再現しています。食料難や空襲の恐怖、そして特攻隊の存在など、戦争の悲惨さを丁寧に描きつつ、その中でも懸命に生きる人々の姿を温かく描いています。 この映画は、世代を超えて共感できる要素に満ちています。若い世代には戦争の現実と平和の尊さを、中高年世代には若者の視点から見た戦争という新しい視点を提供してくれます。 個人的に最も心に残ったのは、百合が現代に戻った後の変化です。家族との関係を見つめ直し、日常の幸せを噛みしめる姿に、私たち自身の生き方を省みる機会を与えてくれました。 最後の数分は、まさに涙腺崩壊です。時代を超えた愛と、親子の優しさにとても感動しました。
もの凄く重い作品でした。
主人公の家族状況と特攻隊を繋ぎ合わせる事でエンディングは想像がつきましたが心に突き刺さるとても重い作品した。 言葉に言い表さない人の心の奥底が涙を誘いますね。こういう映画を見ると自身の心が洗われて人生キチンと生きようと思ったりします。 俳優さんは皆さんピカイチです。 特に松坂慶子さんはやっぱり素晴らしいですね。 作品シーンで細かい指摘をする方もいますがそれは重要ではないので今のままで良いと思います。
見ていて辛かった
私はこの映画を見たときはまだ十八歳で、今は十九歳になりました。 従って、ウケがいいらしい若年層からの意見となります。 はっきり言って、開始数分(具体的にはヒロインが持っているiPhoneの世代)で怪しさを感じ、三十分経つ頃には見るのをやめたくなりました。 イライラするヒロインの発言と時代考証の甘さ、鑑賞を続けると、展開や描写のの薄さ、冗長さ、そしてご都合主義なそれら諸々が目立ちました。しかし役者は(善し悪しは抜きに)美男美女。紹介をしてくれた妹と見に行きましたが、概ね同じような意見でした。 あまり映画を見ない人間なのでとやかく言う立場にはないかも知れません。しかし敢えて本当の事を言います。 鑑賞致しました今年の春頃、シアターの外に出て、いの一番に開いたこのサイトでの高評価を見て、「ああ、最近の映画ってこんなもんなのか」と感じました。
金かかってないなぁ~
劇場までは足を運べませんでしたが、予想外の大ヒット作なんでアマプラで見ました。第1印象は、「金かかってねぇー」でした。松竹的には、若者(中高生)を取り込み、小遣い程度の興収を見込んだものと思います。公式には発表されていませんが、製作費5億前後じゃないかな・・と。でなんで飛行機のCGとか爆破シーンはチャチで、時代考証(基地の所在、部隊等)は、ツッコミ所が多々です。ストーリー的にはありきたりの展開で特筆すべきものはありません。ここまで否定的なものばかりですが、決して悪い映画でないです。主演の2人も安定した演技だし、脇を固める松坂慶子、ホタルちゃん、伊藤健太郎も良かった。コテコテの反戦映画ではないですよ。しかし、なんでここまで大ヒットしたかは不明です。SNSかな・・松竹は美味しかったと思いますよ。
特攻隊ものも、時代のワープもよくある話、都合よく話が進んでいくとこ...
特攻隊ものも、時代のワープもよくある話、都合よく話が進んでいくところも多々あり。なので、「現代の女子高生が、特攻隊員と出会い・・・」程度の事前知識の私でも話の筋が十二分に予測でき、その通りに話が進んでいきました。が、決してがっかり感にはならず、むしろ共感しながら観ることができました。学生の頃、「時代だ、国のためだ」と言ったって「本当に死にたい人なんていない」「名誉の死なんておかしい」とまさに百合のようなことを思っていたからです。でも、そういった本音すら憚れた時代が戦時中なんですよね。百合の言葉は、これからの人々が持ち続けなければいけない「反戦」のメッセージだと思います。 最後に、エンディングの福山の歌、あの裏声はいただけない。歌詞が良かっただけに、もっとのびやかにストレートに高音が出る人に歌って欲しい。
iPhoneをいじりながら
1時間ほど我慢してなんとなく観てたけど限界で観るのやめた。 特攻に行く前日ぐらいかな。 この後ヒロインがあきらを止めるけど死んじゃってなんかの拍子に現代戻って過去を振り返るみたいな話なのかな?最後まで観てないけど。
この手の映画はつべこべ言わずに泣いて観た方が良い。 タイムスリップ...
この手の映画はつべこべ言わずに泣いて観た方が良い。 タイムスリップの理屈などどうでも良い。 おっさん世代からすると、若い役者がモンペ履いて本気で演じてるだけでも素敵だなと思う。 これ半分実話だからね。 タイムスリップやらは設定だとしても、本当にこういう時代があり、発って逝ったという事実があるので、この事実に対して、日頃あれもないこれもない、親はどうして自分をこのように育てたんだと思っている現代人は泣くことしか出来ない。 これ以上に人の命について考えさせられることがあるだろうか。 という意味で良作だと思う。 涙が綺麗だった。
自爆じゃん!!!
特攻隊を志願してお国の為にひいては家族の為、恋人の為に戦闘機に乗る! 戦争を止める為に後世が戦争をする事が無い為ように戦闘機に乗り国のために戦闘をしたお話です。 ここからは自分の意見を書いているだけなので見なくていいです。見たい方はどうぞ! 今の国はのほほんとしている、先人達が命を引き換えに戦闘してくれたお陰で今がある!!! 当たり前だと思っている人達が多すぎる! 自衛隊に反対する人が居るが自衛隊が居るから国が安全である、街が平和なのは警察官が居るから平和なの! もし仮に他国が攻めてきたら誰が守るのか? それはもちろん!自衛隊を反対している人も含めて自分で武器を持って守るんでしょうね! 反対をすると言うことは分かった上で反対をしていると思いますので、もし戦争になれば戦闘しますか!?
“百合”におくられた特攻
長ったらしいタイトルを読んでケータイ小説が原作のなんちゃって戦争ラブストーリーと早とちりしてはいけない。最近は新自由主義者にやられっぱなしで死に体同然の保守最後の牙城“松竹”の後ろ楯で制作された映画なのだ。なるほど、主演のゆるキャン△女優福原遥は高校生にはとても見えないし、戦時中だというのに松坂慶子は(誰だかわからないくらい)コロコロに太っている。舞台となっている鹿屋の住民は誰一人として鹿児島弁を話さないし、米軍の空襲にしても史実とは微妙に食い違っているようだ。 要するにこの映画歴史考証がかなり杜撰なのである。しかし、福原遥演じる女子高生百合が敗戦を間近に控えた昭和20年6月14日にタイムスリップした時点で歴史がすでに改変されていたことを考えると、少々の史実とのズレは別にあってもよかんべと思うのである。令和の世からタイムスリップした事実を、特攻隊の佐久間(水上恒司)や鶴屋食堂の女将(松坂慶子)にあえて打ち明けようとしなかった百合の気持ちにフォーカスを当てた作品といえるだろう。 おそらくこの映画、戦後教育でずっと“悪”と教えられてきた日本陸軍の帝国主義、そして戦歿した兵士を神として奉る靖国的精神vsアメリカから輸入された個人自由主義を、同じ土俵で対峙させようとした作品だったのではないだろうか。「どうせ戦争に負けるのに自分から死のうとするのはおかしい」とあくまでも令和基準で物申す百合に対し、百合を妹のように可愛がる佐久間曹長は「日本の未来のために俺たちは特攻に志願したのだ」と語るのである。 未来からやって来た百合はもちろん、佐久間曹長以下特攻隊の面々も、この時点ですでに“戦争に負ける”ことはわかっていたというのだ。父親が他人の子供を助けようとして亡くなったがために大学進学を諦めていた百合は、佐久間たちの特攻を単なる“自爆”としかとらえられなかったのである。が、欧米人には決して理解のできない、自己犠牲という日本人特有の精神性を“生”で目撃し体験した百合はもう一度、未来のために前向きに生きていこうと決心する。 “純潔”とか“無垢”とかいう花言葉の他に、「死者への捧げ物」という意味を持つ一本の白百合を胸に、佐久間は敵艦目掛けて旅立っていくのである。特効から逃げた若い兵士にしても、空襲で歩けなくなった許嫁のために一生を捧げたのである。つまり、佐久間たち特攻隊の目的は栄誉の戦死を遂げることではなく、後世の日本人に“白百合”のような美しい自己犠牲精神を伝えるためであった、本作のテーマはおそらくそこにあったのだろう。今後もし日本が滅ぶとするならば、それは国民全体が欧米人と同じ“今だけ金だけ自分だけ”のネオリバタリアン的利己主義に陥った時だと思うのだが、どうだろう。
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