あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のレビュー・感想・評価
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やや屈折した蓮っ葉娘が、戦争体験を経て成長する話。
良い作品だった。
80年近く以前だが、この日本で、確かにあった戦争と、その戦争に人生を翻弄された多くの人々が居たという事実。やはり、絶対に忘れてはいけないし、繰り返してはいけない。
他人の子供を救助して命を落とした父親と、特攻兵を重ね合わせるのは少々無理があるように思うのは私だけだろうか。
誤解を恐れずに書けば、前者はリスクを冒して救助したが結果的に亡くなってしまった事故。後者は、自らの死をもって大義名分や名誉を達成するという、自殺。
両者は、根本的に別物だと思います。
また、作品中、現在、過去を通して、鹿児島県が舞台なのに、お国なまりが、全く出てこない不自然さ。
過去の場面で、大阪出身者(板倉)が、部分的に関西イントネーションだったのがせめてもの救いでした。
映画の冒頭部分ですが、母子家庭で母親がダブルワークしたとしても、鹿児島県は最低賃金が東京などと比べ圧倒的に安いので、多分、手取り総額が20万円に満たないものと思われます。この金額では、母子二人が生活するには、食費、家賃、水光熱費、日用品、消耗品、学費、その他、普通に衣食住をまかなうだけで、他の余裕はないと思います。
どなたかが書いておられましたが、「この親子は金遣いが荒いのか?」的なご意見は、見当違いも甚だしいと思います。(コメントを拒絶されておられたので、こちらに書きました。すみません。)
別の方も書いておられましたが、この状況なら、娘もアルバイトで家計を助けるべき、というのは私も思います。
でもタイムスリップから帰ってきた彼女は、きっとアルバイトで家計を助けることだと思いますよ。
数年前、知覧特攻平和会館へ足を運んで、特攻隊の方々が両親や恋人に宛...
数年前、知覧特攻平和会館へ足を運んで、特攻隊の方々が両親や恋人に宛てた手紙が展示してあり読んで涙が止まらなかった。
その時の自分の感じた事がこの映画を観てまた沸々と込み上げてきました。
そのせいか、作品の内容より特攻隊の方々が映る度に泣きそうになる、皆さん素晴らしい演技なので終始涙ぐんてました。
序盤に中嶋朋子さんを持ってくる辺りもやられました、すぐ泣かされもうズルい 笑
それでもって次に松坂慶子さんですよ!凄すぎました、なんなんですかあのオーラは!?さすが大御所です!
壮大な夢オチ
あっ、でも手紙残ってたから夢じゃないか。
戦争って、特攻隊ってなんだったんだろうなって思わされる。死ぬことがわかっていて。愛する人を残して。お国のために、愛する人のために。大変な時代だ。
昔のことのようで親が生まれる少し前の話であって、、また今でも戦争は世界中で起こっている。ほんとうになんの意味があるのか。。
幸せな時代に幸せな場所で生きている自分を、先人たちの犠牲によって作られたこの幸せな時代を、しっかり生きようと思わされる。
全体的にみなさん素敵な演技でした。出口夏希よかったしかわいかったなー
流れに逆らうとは
『アルキメデスの大戦』を観た時に田中民さんのセリフにドキリとしたのを思い出しました
日本人は最後の1人まで戦い続けこの国は滅びる、しかし日本の象徴である戦艦大和を造りそれが撃沈したら、日本はまだ生き残れるだろうと
志願して特攻に行く日本人を見れば納得出来る言葉です
敵国に負ければ女子供も容赦なく殺されるなどとその頃の日本人は思い込まされていた時代
私がその時代に生きていたらどうだっただろうか
戦争は良くないとか人殺しはしてはいけないとかそんな事言えただろうか
きっと時代の波に流されて生きていたのでしょうね
と考えると、「今」はどうなのだろう?
私は「今」をどう生きているのだろうか?
与えられれる情報をある程度鵜呑みにしてやしないだろうか?
自分で自由に選択しているようで、でもそれはもしかしたら流されているのかも知れない
いつの世も変わりは無いのかも知れない
そんな事を思ってしまいました。
若い人に見てもらいたい作品
恋愛作品でも戦争作品でもなく、1人の人間の成長の物語だと思って見てください
【推奨したい人】
涙腺を刺激されたい人
【気になる部分】
今風にアレンジしてるので、昭和の作品と比較すると太平洋戦争の表現方法や考え方はどうしても見劣りします
【総評】
細かい部分では色々ツッコミどころが満載ですが、見て良かったと感じる作品だと思います
戦争はやめましょう
原作は読んでいません。特攻隊を描いているので切なくて悲しい物語ですね。タイムスリップした原因は描かれていないので、そこは無しとしても、現代の高校生の百合が、戦争末期の時代に行ってすぐに順応するのにびっくりです。結末を知っている百合が特攻に反対するのは当然の事で、負けると分かっていて敵艦に突撃などあってはならない事です。本当の特攻隊の人達はどんな想いで出撃したのでしょうか?きっと国のためなどではなく、愛する人や家族のためだったのでしょう。あの時代を見た高校生の百合は、今までの考えや価値観が一変してしまいますよね。だから、現代にいた百合のお母さんに対しての対応が前と後では全く違います。ずいぶんひどい娘だなと思ってた百合が、後でお母さんに自分の想いを伝えるシーンはグッときました。百合、千代、ツル、特攻隊の人、役者さんみんな良かったと思います。特にツルさんの松坂慶子さん、あたたかでした。改めて戦争の愚かさを考えさせられる映画です。
かなりの良作。この時期に放映されがちな戦争映画のおすすめ枠。
今年408本目(合計1,058本目/今月(2023年12月度)9本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
この時期にも、戦闘に関係する映画が多く放映される傾向があります。理由はご存じの通りです。
原作小説を映画化したということですが、その過程に「多少の変更」(主人公の学年変更、父親の扱いの変更)がある点があるようですが、どちらも映画の趣旨からして理解できる程度の変更で、当事者(ここでは、著作者も含め)が納得しているなら、無茶苦茶な改造でない限りOKではなかろうか、と思います。
映画のストーリーについても「特攻隊」という語は出るものの、外国での放映を想定しているのか、「極端に」どちらかを悪・善とみなすような描写は少なくここは良かったです。日本を「善」とするような映画は海外では放映されにくく、その結果「良い作品が海外で知られない」という事情があるからです。
どうしてもストーリーの主人公が高校3年生であるという関係上、「取り方によっては」「ちぎら君みたいな枠?」という疑問も出てきそうですが、一応は「そういう層も取り入れるフシもありつつ、多くの方に見て欲しい」という変更趣旨もあるのかな…と思いました。この手の映画は若い方に多く見て欲しいです。どうしても年配の方や50、60いった方はもう「常識扱い」の者が多く出てくるからです。この意味で「想定年齢層に配慮した最低限の設定等の変更」については個人的には(著作権などがクリアされているなら)問題なし派です。
採点に関しては以下を気にしたものです。
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(減点0.1/特攻隊を「志願」する)
・ 通常、特攻隊を「志願」するという概念があまり考えづらい一方、実在したのは確かですが、この「志願特攻隊」の「志願」の意味は一般的な「自由意志による希望」とも異なるとされるもので(現在では当事者の声が集まってきているため、わかってきている)、この部分は明確に描いてほしかったです。
(減点0.1/主人公のお父さんの扱いについて)
・ 映画通り母子家庭であることは示されますが、映画内では「なぜなくなったのか」についてもふれられます(この点は小説と同じ理由?)。ただ、この「お父さんがなくなった理由」と、主人公が体験するタイムスリップ先での特攻隊においては、同じ「誰かのために身をささげる」という共通項はあるとしても、「誰か」が明確ではない点(「国」という対象は観念しづらい)等考えると、趣旨は理解できますが、父親の件は民法698条(緊急事務管理)と、特攻隊の件は当時の戦争のやり方という「そもそも扱いが異なるもの」です。
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(減点なし/参考/宣伝ビラ(投降推奨ビラ)について)
・ 小説の映画化にあたっては原作が最優先されますが、この時期になると「この場所を空襲するので逃げてください」というような国民に配慮したビラや、「あなたが今日おさめた税金も、毎日のように勝てもしない米軍に対する兵器として作られています」といったビラ(厭世ビラ。嫌になって戦争をやめさせるという趣旨のもの)がばらまかれることが多く、実際に空襲は「それほど多くはなかった」とされます。もっともこれに対し「こんなものは拾ってはいけない」と、「毒が塗ってある」等と言い張り拾うことを禁止した日本側のこうした対応により、無駄に人が亡くなるということはありました。
この点は当時のいわゆる記念館であれば必ず記述があるものであり、この観点からもしっかり描いてほしかったです(映画の描き方だと、アメリカ=絶対悪、のように見えるが、実際はアメリカも原爆を落とすのは手間で仕方がなく宣伝ビラ(厭世ビラ)で士気をさげる作戦にも出た上で(そして拾わないようにと教えられた国民がそれを守らなかったため)、原爆投下といったことにいたっています。
(減点なし/参考/現在の鹿児島県での母子家庭の過ごし方)
・ 現在(便宜上、R5)の鹿児島県の最低賃金は897円です。900円で計算したとして、一般の母子家庭のアルバイトでは、さらに仮に子が学校の前/後に(学校の許可を得て)バイトをしても手取り20~23万年であり、それで「2人暮らしで」優雅に過ごすというのはとてもではないですが、ちょっと無理ではなかろうかと思います(どなたかが書かれていたのでこの点調査済み)。
過去へ戻った女子高生と特攻隊員の出会いと別れ。も泣くなと言うほうがムリじゃ。「何が原因で過去へ行きどうやって現在に戻れたかはアタシの可愛さ演技力に免じてツッコマナイで、SFじゃないんだから」by福原遥
◆腹ペコ隊(特攻隊)御用達の飯屋でバイトする百合は彼らと親しくなる。今日は笑顔で別れてもそれが今生の別れとなり、明日はもう彼らと会えないかもしれない。
ツルは、彼らも黙って飛び立つような事はしないと言うが、命令が急に決まれば会えないことも有り得る。彼らと百合たちとの間には、いつ急に会えなくなるかもしれないという緊張感のようなものが漂う。
だから、彰が店に来ると百合は嬉しさもあるが、 良かった、まだ生きていて会えたと思いホッとする。百合は未来人だからあと2ヶ月で戦争が終わるのを知っている。彰があと2ヶ月飛び立たないでくれと何度祈ったことだろう。
◆敵前逃亡した板倉が橋の上で見つかる場面。加藤は、お国のためより自分のことを大事にするとは何事だ恥を知れと言う。
僕はここで板倉が、「自分のためで何が悪い」と反論したことに驚いてしまった。もちろん今の時代からみたら板倉が正しいと思うのだが、あの時代、あの場面、志願した特攻隊員が言えるとは思わなかったからだ。
僕はここに逃げて卑怯者と言われようが大切な人のために命を大事にしろというメッセージを感じた。
それと同時に現代の日本で徴兵される未来があるかもしれない人たち、なかでも特に10代から20代の人たちは、あそこで一人で踏んばって反論を言えないと思ってしまった。空気を読んで場の空気に飲み込まれてしまうと思った
特に現代は若い人ほど空気を読むことを良しとして、読まなかったり読めない者に排他的だというデータを見たことがある。残念ながら空気を読むことを良しとする95% は思っても言うことは出来ないだろうと思った。残り5%はあの橋の場面にいない。なぜなら徴兵される前に反対意見を述べたり行動を起こして国に殺されるか投獄されてるだろうから。先日カナダでメッセージを発した周庭さんのように。
◆まあそういうわけで、現代に戻った百合は、(現代では半日しか経ってないのに)以前の百合とはちょっと違う。前の日に憎まれ口を叩いたヤツなんか当然屁でもない。
◆最後の資料館での百合への手紙 。 くぅ~、泣かせにくるねぇ。
蛇足
父親の話は特攻隊とリンクさせたのかもだけど、無くても物語は成立する。母とのイサカイもこの物語には要らんかな。母親、朝から夕方までスーパーで働いて、夜コンビニまであって、家族2人で貧しいってどうよ。母娘、金遣いあらいのか?毎月大きい借金返済でも有るのか?蛇足でした。
【12月9日鑑賞 1月21日再鑑賞 🌟05⤴️更新】要素はGOODだが つなぎめが❓ の戦争 エントリー作品。泣かせどころあり。ウォンカチョコより客多し❗️
時間が空いたので劇場で再鑑賞。公開から時間が経ってるのに 劇場の半分以上くらい埋まってた。大ヒットと言える。
邦画では アニメや アイドルもの 話題の大作除き 滅多にない珍しさ。
基本的感想は同じです。
ただ
①かったるい現代 鬱陶しい親 のJKが それは当たり前では無い。恵まれてるのだという気づきの素晴らしさ
②福山雅治さんのエンディングが完璧ストーリーに合致でカタルシス盛り上げてる 再認識した
時間の偶然で2回目観たが 要素は確かに良い。ただ以下の感想は同じです。
映画は娯楽 という観点からすると 涙腺刺激だけでイイのかも 今風のスマホ📱片手に学生 にはライトな感じで良いと思う。
2度目は客席ほとんど 上映前 うるさい学生生徒だったよ それは良いことだと思った。
以下 既述 ワシ、映画ドシロウトだけど、戦争映画だけは すごい経験則だから・・星満点はムリです。若者おススメ。
現代パートと 戦争パートは 概ね良好です。元・知事さんの作った映画ほど戦争を美化してない
という意味で星🌟🌟🌟🌟4 です。イャぁ、戦争兵隊どころか 貧乏も経験してないボンボンの作品と比べると 秀逸作品
人形が・・・【ネタバレ一切無しで最後まで行きますよ】
ただ 車🚗トヨタの昔風にいうと スターレット【次にカローラII 頂点がクラウンセンチュリー 手前にソアラ】
つまり 戦争映画の エントリーモデル 作品です。 マークIIに乗るとスターレットには戻れない的な・・
基本的には 映画の 「永遠のゼロ0️⃣」というより
TVドラマ ①2006 森山未來 回天 の 「僕たちの戦争」②2010 ビートたけし 東京駅帰還の 歸國
が共に TBS タイムリープものだから 比較対象となる
良作とも 要素もつなぎもほぼ完璧作品。
2006僕たちの戦争の新聞解説は 生きたくても時代に殉じた世代と 生きられるのに生きようとしない現代の若者
という的確さで 印象に残った あれから17年なんだね❗️
基本本作は同じコンセプトです。
福原遥 水上恒司 が好演
つい最近 OUT で 暴走族の副総長 を演じたとは思えない 水上さんは 大人ぶりがすごかった。
ちなみに 海軍の零戦ではなくて 陸軍の 隼 ね ハヤブサ
軍の指定食堂が 毎日 同じ青魚 ばかりで 観てるこちらが 食傷気味で気持ち悪くなってきた。
確かに終戦2ヶ月前だから というのはわかるけど 軍指定だから ぼた餅大福 うどん 程度は描写欲しかった。
劇場の一部で すすり泣きあり
現代パートと 特攻パート の要素は そこそこ秀逸です。
福山雅治さんのテーマソング エンドロールへの流れもほぼ完璧
だけど イマイチ過去と現在のつながり が❓❓❓
原作の中学生がJKに変更 ミニスカ 大丈夫か❓刺激的❓
有料パンフは 決して美談ではない 特攻志願兵の事実が解説されていて 良いパンフだ 完読。
だが クリアできないのだ ジジイのワシには
①ウォッシュレット→汲み取り便所 しかもバキュームカーもない クーラーの概念冷房の概念自体ない
シャワー🚿の概念もない ジャンクフードゼロ 通信情報は新聞🗞️NHKラジオ📻のみ 固定電話は事実上普及してない
のにJKが007ボンドレベルの環境順応力❗️
②俺なら こう説明するなぁ 日本は必ず8月15日に惨敗して貴様らの上官はのうのうと戦後を生き延びる
鬼畜米英 どころか 基本 米国🇺🇸の占領政策によって 農地改革 軍部貴族解体によって日本の近代化は成し遂げられる
むしろ米国は🇺🇸恩人 【米国にも勿論問題はありますが 高圧的だったからこそ 既得権益の破壊がなされた】
でも、JKだからイイのか と思い直した。
挑発的な 事前予告編の 戦争になんの意味が❗️の絶叫に反発して 対決姿勢で臨みましたが 意外に無難な作品でした。
福山雅治さんの歌声良かったね❗️
演者みんなが素晴らしかった
初めて劇場で予告で見た時は興味なかったのですが何回も予告を見てたらどうも気になってきて初日に鑑賞。見て正解でした。内容的にはラストも含めいわゆる最近流行りのタイムリープものですが。とてもよく作り込まれていて、とにかく演者の皆さんの演技がどれもみんな素晴らしかった。特に久々に見た伊藤健太郎、彼は今日から俺はの印象しかなく、今まではあんまいい芝居する俳優の印象はなかったです(逮捕の件もあり)しかし、今回の役はすごくいい芝居だった。特攻隊の方々は本当にどの方もいい演技でしたね。水上くんは最近OUTでのヤンキー役の頑張りぶりを見ましたがそれとは全く真逆な好青年で、まさにぴったりな役で本当いい役者になったなーと感じました。松坂さんの鶴さんやまっすぐな純粋な思いのちよちゃんもよかったし、憎たらしい警官の津田寛治さんもさすがでした(笑)
世代的に戦争のことはよくわからない世代ですが、改めてこの日本でこんな今としたら狂ってるようなことが起きていたんだなと感じました。でも、作中でもあったようにあの時代、あれが正義だと正しいことだとされていて、でもやっぱりお国のためにといいながら死ぬのは怖くて、だからこそ彼らはああやって元気に振る舞って楽しくお酒を飲んで自分たちが正しいことをしているんだと言い聞かせていたのでしょう。戦争の映画というのはたくさんありますが私としては本当にこのタイミングでこの映画を見れたことは戦争について改めて考える機会となりました。そして百合が将来的に彰の生まれ変わりと出会い幸せに共に生きていける未来があってほしいなーと勝手に思いながら最後ジーンとしました!
とにかく戦争もの特攻隊のよくありがちな映画かもしれませんが私はすごく良かったと思います。
当たり前の事を当たり前とは思っちゃいけない。
舞台は太平洋戦争最中の1945年。特攻隊員との淡い恋を描いたラブストーリー。
ライトノベル原作で、珍しく娘が観に行きたいというので、一緒に行ってきました。
戦争モノではあるのだけど、面白いのはヒロインが現代から1945年にタイムスリップするというファンタジー要素がある事。
その時代に生きてきた人間同士の恋愛ではなく、日本が負ける事実を知り、もうすぐ戦争が終わる事も知っている現代人が、特攻隊員を好きになる訳で、そだけでもなかなか残酷な設定でもあります。
戦争モノのラブストーリーとしては、有りがちではあるけど、やっぱこの手の作品は泣けます。
進路の悩み、生活の悩み等誰でも悩みはあるものの、生きる自由すらなかったこの頃に比べたら、どれだけ当たり前の事が幸せな事なのかストレートに伝わってくる作品です。
それ程注目していなかった作品だけに、とても良い感動を頂きました😊✨
娘が言うには、この作品には続編があるとの事で。
「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」
敢えて内容は聞かないようにしていますので、是非こちらも映画化してほしいものですね☺
いかに幸せな時代に、幸せな国で暮らしているかに気づかせてくれる
私たちが今、いかに幸せな時代に、幸せな国で暮らせているか。
散華された二百数十万の英霊と、憎しみの連鎖を断ち切り耐え難きを耐えて生き抜いてきた先人の苦労に感謝を忘れてはならない。
どんな形であれ、若い人たちに戦争のことを考えてもらう機会を与えるということは大切だ。
主人公百合がタイムスリップ(夢?)して経験した終戦間際の暮らし、愛する人の死。そこから得た、生きることの大切さ。
過酷な体験をせずとも2時間の映画で気づかせてくれる。ひとりでも多くの人がこの映画を観て、生命を大切に、人に優しく、すべてを大切にできるようになれますように。
予告編からのイメージとは違って、演出も、映像も、音楽も、演者も、品が良く、美しい作品でした。言い換えると、少しおとなしい。
もっと泣かせにくる、もっと声高に反戦を叫ぶような内容だと思ってました。
あの花の咲く丘は、まるで天国か浄土のように美しかった。哀しい。
追記
他の作品を観に行ったら、高校生のカップルや若い人がたくさんこの作品を観に来ていた。若い人が関心を持てるような作品作りをすることはとても良い事だと思った。
戦争体験者が観て納得がいくような良質な作品でも、その年代の方たちしか観に来てないのでは残念です。
今は配信で古い作品でも観ることが可能だから、この作品を観た若い人たちが戦争やあの時代に関心を持って、過去に作られた名作に触れ、より理解を深める事になれば良いと思います。
期待度○鑑賞後の満足度◎ 最近珍しい素直で爽やかに泣かせる好編。愚かしい戦争だったけれど、後世から見て判るからで、その時代を生きた人達は決して愚かではなかった、と思わせてくれた映画でもありました。
①本編が終わって感傷に浸っていたらエンドロールが始まってすぐ福山のファルセットが聴こえた時は少し退いてしまいましたが…
②この歳になると、泣かしてくれる映画であっても一方で映画としてどのくらいの出来かを冷静に判断している自分がいて歳を取るのも佳し悪し…
③ということで、映画自体としてはこのくらいの星の数を付けてあげるのが精一杯ではありますが(何せ特攻隊員に恋する乙女というドラマは数限りなくあるし、これはそれにタイムスリップという捻りを加えただけで、設定を知っただけで結末が予想できる予定調和ぶり、演出も特に素直なだけで旨味なし)、色々な点で否定的ではなく肯定的な意味で好感が持てました。例えば:
A:特攻隊の隊員達に現代の俳優が演じる時にどうしても漂う現代性が薄く、如何にも当時の特攻隊員らしい潔さと克己性が感じられたこと。
特に、村上恒二扮する彰が最後まで、ヘナチョコ映画なら簡単に口にしそうな“愛してる”なんて台詞を最後まで口にしなかったこと。ましてや濡れ場などなかったこと。
(しかし、日本人にしては実に立派な鼻梁。白人の血が入っているのかしら。)
B:千代ちゃんを演じた女の子が、如何にも戦後の日本映画の女優さんを彷彿とさせる昭和の佇まいとルックスであったこと。
C:劇中で百合ちゃんが口走ることを当時本当に言えば即憲兵に引っ張られただろうけど、そこはそれ、もし現代の人間で普通の良識がある人間なら言いそうなことを代弁させて当時の風潮との対比としているし、周りの人達も顔をしかめないことで彼らも心底では同じ様に思っていたことへのメタファーとなっている。
D:憎まれ役の警官に扮した津田寛治さんは、1シーンの登場ながらさすがの迫力ある好演。
また、その直後の彰の台詞「悪いのはあの警官ではなく、あの人をああいう風にしてしまった“何か”だ」は心に残る。
その“何か”は現代まで生き残り世界各地で相変わらず人々を苦しめ悲しませている。
些細だか重いメッセージだ。
E:偶然だとは思いますけれども、『ゴジラ-0』と本作と特攻隊に関する映画がほぼ同時期に公開されたのも興味深い(本作を観ようと思った理由の一つ)。
『ゴジラ-0』の方は敵前逃亡した元特攻隊員がゴジラと対峙することで自分の戦争を終わらせるところが感動的ではあったけれど、本作では敵前逃亡した(実際はああいうシチュエーションでは逃げられないか、軍牢に入れられるだろうけど)板倉君が戦後生き延びて天寿を全うした描写にホッコリさせられる。
F:変に反戦カラーを付けるのではなく、心が触れ合いながらも別れなければならなかった二人の純愛と粛然と死に向かっていく若者達を素直に描くことで、その時代に生まれた為に死を選ばざるを得なかった特攻隊員達ひいては当時の若者達の悲痛さ・痛々しさが却って胸に迫ったと思う。
G:現代ではブー垂れていた主人公が、違う時代・環境に行きそこでの生活・人々との触れ合いを追体験することで、自分がいかに平和で安全で自由で幸せな生活・環境の中で生きていたかを悟るのもよくあるストーリーではあるけれども、中嶋朋子(蛍ちゃんも年取ったねぇ)の生活感のある受けの演技で説得力あるものとなっている。
H:そして最後、この映画を観る気になったもう一つの理由、福原遥ちゃん。NHKの朝ドラ『舞い上がれ』でファンになったけれども、高校生役はもうシンドイかな。でもやっぱり上手だ。
④食堂のおばちゃん役の松坂慶子。最近は顔出しだけの役が目立つけれども、本作では若手俳優ばかりの戦時中パートに安定感をもたらしてさすが。
でも、今の若い人は知らないだろうけれど、『夜の診察室』や「愛の水中花」の頃のセクシー女優がねぇ。
若い頃セクシー女優だった人は歳を取ると大概ケバいおばちゃんになるものだけれだも、こんな安定感と円熟味のある押しも押されぬ演技派女優になるとはねぇ。
⑤確かに現代日本は平和で安全で自由な良い国(一応そう言っときましょう)になったけれども、戦争が終わった後もそうなるまで実に様々な事が有ったことを、教師になるべく頑張って勉強するなかで戦後史もしっかり学んで行きましょうね、百合ちゃん。
そして、それが祖国や家族・愛する人達を守る事だと信じて命を差し出した若者達の死が無駄死にならないように、大平洋戦争の事もしっかり伝えて、より良い未来の日本を作るように子供達に伝えてね。
ハンカチのご用意を
数ヶ月前からずっと待っていた映画でした。
この映画で伝えたいであろうメッセージは
当たり前の事が当たり前では無いと言う事、大切な人を失う怖さ、母親に対する感謝の気持ちを忘れてはならないと言う事、でしょうか。
そして、タイムスリップをする事に寄って、戦時中の兵士と恋に落ちると言う有り得ない話を通じて、戦争の怖さ、無意味さを改めて伝えてくれるお話でした。
最近流行りの異世界モノの実写版とも取れる描写ではありましたが、最終的に涙無しでは見れなかったです。
最後、彰が百合に宛てた手紙が展示されてるシーンでボロ泣きしました。
観れて良かったです。
想望
通常スクリーンで鑑賞。
原作は未読。
筋としては結構ありふれた部類に入ると思うし、正直予告編で見せ過ぎの感有りだ。想像した通りのストーリーと結末だったものの、若者の間で話題の原作を、若者に訴求し易いキャスティングで映画化したことに意義があるのではないか。こう云うことがかつてあったのだと、若者たちの知るきっかけに繋がるのが、本作が世に問われる意味だと強く感じた次第である。
タイムスリップの理由が不明(落雷のショック?)でモヤモヤしたが、SFが主題では無いので考えるのをやめた。
時空を超えた想いに涙が止まらない。今こうして営んでいる日常は、決して当たり前ではないのだと思った。
理不尽に平穏を奪われた時代のあったことを忘れてはならないし、愛する人と過ごすかけがえの無い今を守りたい。
ましゃファンの贔屓目を抜きにしても、主題歌「想望」が素晴らしく、予想通りに追い打ちの落涙をしてしまった。
歌詞が彰視点のアナザーストーリーを想起させ、本編を補完し、二度とこんな悲劇が起こって欲しくないと思わせる。
愛する人との何気ない日常を奪ってしまう戦争を嫌悪し続けていきたい。1日でも早く世界に平和が訪れますように…
[以降の鑑賞記録]
2024/08/09:Amazon Prime Video
※修正(2024/08/09)
二部作にするべき
展開が早すぎて他のレビューにもあったけど感情移入できないし、悲しみも感じられない
空襲の後鶴屋のあたりは無事でご都合主義感を感じた。
空襲の時確かに足を怪我したはずなのにスタスタ歩いていたのは変だった。
兵隊さんがご飯食べに来るのもそんなこと聞いたことなかったけど本当にそんなことあったの❓
配給で大変な割には食事豪華なのはよく分からんかった
後福原遥高校生には見えなかった。
25歳くらいだったと思うけど、無理があるよ
彼女は子どもの頃から大人びていたから。
特攻する時に見送りに行くのもよくわからない
そんな話聞いたことない
今から落ちますとモールス信号で合図してから落ちると聞いたけど
史実に忠実なの?
結果なんかよくわからん映画でした。
そんな映画だったけど福原遥効果かチョコレートの映画より観客たくさんいました
千代役の出口夏希が可愛かった
父親が溺れてる子供を助け亡くなったため、母子家庭となり、貧乏で親に不満を持っていた高校3年生の百合は、進路をめぐって母親とケンカになり、家を飛び出して近所の防空壕跡で一夜を過ごした。翌朝、百合が目を覚ますと、そこは1945年6月の日本だった。ふらふらで倒れたところを、通りがかった青年・彰に助けられ、陸軍指定食堂に連れて行ってもらった。百合は、そこで女将のツルや勤労学生の千代、彰と同じ隊の石丸、板倉らと出会った。彰の誠実さや優しさにひかれていく百合だったが、彼らは特攻隊員で、間もなく敵艦に向け命懸けで出撃する直前だった。さてどうなる、という話。
あの当時、日本は負けるとか、生きていたい、なんて言える状況じゃなかったはずなのに、空気の読めないバカな娘だと思って観てた。
あんなにすぐお互い好きになるものかとも思ったし、空襲の時は明るかったのに直後、焼け野原になった時は夜になって、都合良過ぎ、とも感じた。
あの百合の丘は美しかった。
福原遥は悪くなかったし、松坂慶子は相変わらずほっこりさせてくれた。
千代役の出口夏希がめっちゃ可愛かった。
都合良すぎるタイムスリップものだとは思うが、そこそこ面白かった。
導入から共感できず…
主人公の百合の進路相談から話は始まる。
が、母親が仕事から駆けつけ遅れてやってきた。恐縮するは母親に魚くさいと言う娘。
溺れる子どもと引き換えに、命を落とした父親や母子家庭でお金がなくて進学できない。苛立ち母親にぶつける。家を飛び出し防空壕内でタイムスリップと言う…母親ダブルワークしても貧乏なら、せめて百合もアルバイトくらいして。
最初から共感してないから全然主人公が好きになれないし。
空襲で鶴さん探しに行ったところがすごい火の海で鶴さん死んだと思った。
次の場面で特攻の人ら普通に寝てるし、鶴さん元気で店も無傷…。ようわからん。
水上くんとイトケンの特攻隊の服は本当にお似合いで百合の花もよく映えてた。
初日でお年寄りもいたけど、若い女子高校生がたくさん見にきてワンワン泣いてた。
若いあの子たちの心に刺さったなら、よかった。
全456件中、421~440件目を表示