エリザベート 1878のレビュー・感想・評価
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ヨーロッパ史を勉強すればいいのか
エリザベートって言われても「誰?」って感じなんだよね。なので作品の面白さを半分ほど感じることができない気がすんの。
ヨーロッパの歴史物を観るといつも思うんだけど「外国の人が時代劇観たらこんな感じなのかもな」って。明智光秀でてきたら「信長を殺すやつだ!」ってすぐ分かるけど、日本史知らなかったらピンとこないよね。ヨーロッパの歴史もの観るとそんな感じ。なんか有名なエピソードもやってんだろうなと思うけど分かんないの。
女性の自由がテーマなんだろうなってのは分かるの。エリザベートとお付きの方々が一斉に歩くとき、なんか戦闘集団っぽい感じするんだよね。
1878年って、明治維新の10年後だよね。そのときにヨーロッパはこれだけ文化が進んでる。そりゃ日本人が「欧米に追いつき追い越せ」ってなるのも分かるね。差が歴然だもん。
そんなこんなでヨーロッパ史を少し勉強してみようかと思いました。でも全然分かんなくても「わかんないけどヨーロッパ史を知ってる人には分かるんだろうな」と思いながら観るのも楽しくていいよ。
中年の危機と自由へのジャンプ
2022年。マリー・クロイツァー監督。オーストリア=ハンガリー帝国の皇后エリザベートは美しくわがままで自由奔放。その40歳の1年間を現代的なフィクションにした話。お飾りに過ぎない窮屈な皇后としての生活、夫の皇帝やそのほかの男たちとの満たされない関係、何かしたいのになにもできないまま衰退していく帝国への危惧など、美貌の衰えを自覚して「中年の危機」を迎えた才女が最後の決断にいたるまでの様子を沈鬱な空気で描いている。
もちろん、沈鬱なのはいかに地位があっても当時の女性のポジションが息苦しいからだ。最後の決断=ジャンプに解放感があるのもそのせいだ。原題は「コサージュ」つまり、お飾り。
エリザベートとも今作の監督とも生物学的な性を異にする鑑賞者としては、抑圧された女性の息苦しさとその解放、という一連の経緯(ジェンダートラブル)よりも、冷え切った関係の夫にふとやさしくなったり、政治的な課題に意欲的になったり、影武者を仕立て上げて公務から逃避してアヘンにおぼれたり、と加齢に焦るがゆえに状況を変化させようと落ち着きなく動き回る様子の方が気になってしまった。まさに中年の危機を描いた映画だ。
美しいシーンの数々
150年ほど前のヨーロッパ、陰鬱な雰囲気と馬や犬の動物と共に美しいシーンが多く引き込まれる情景が印象的だった。古い海外のファッション誌のページを捲るような、アートセンスあふれる映像。ストーリーはエリザベートの淡々とした抑圧された日常の中に燻る、40代に突入した女心のモヤモヤを描くというもの。鑑賞後はラストの展開に???だったけど、一晩経ってあれはそういう事かな?と色々思い巡らせてじんわり味わっています。
モヤる
劇中でストーンズの「as tears go by」を歌ったり、中指を立ててみたり、時代背景を無視した演出が入れられるものの、映画そのものはそれほど大胆にはならず、刺激的なポスタービジュアルから期待するようなものではない。
ただその美しさを「象徴」的に求められるのが気に入らないのは分かるが、それにしても何したいんだかモヤって終わる。
思いついた作戦、ってのもどうなの?彼女が可哀想なだけじゃない?
モヤる…
皇室ですよねー。
王様のおうちの人たちってホント大変な窮屈な生活でお気の毒。日本の皇室とか、美智子さま、雅子さま、紀子さま、愛子さまなどなど。イギリスのダイアナさん、チャールズさんたち、この映画を観たらばきっとご自分たちと思いが被る事が沢山あるのかも知れませんね。昔みた映画で、どこかの国の王妃が自分の国の税金で贅沢三昧の果てに民衆からのブーイングの果てに裁判にかけられたよぅな❓。で、遂に死刑になった話を思い出しましたが。今回のエリザベートさんはそんな悪事を働く人ではなかったようですね。
私には理解できなかった。
フェミニズムの映画…という情報と中指を立てたフライヤーの写真のみの情報で見ました。
1878年に生きたことはないけれど、コルセットで締めつけられ、髪を編み続けられるなど、自由はあまりなかったことだけは想像できます。
でも、この人の異性や自分の子どもへの距離感には共感できるところが一切ない。
王妃の付き人(?…何と呼ぶのか分からず)が結婚したいと話した時も、その人の幸せなどそっちのけで「素のままの私を愛してくれるのは…」みたいな発言😓
結局は、王妃様で当時としては恵まれた環境…お金に不自由しない‥の中、自分の自由にならないものがあるのが気に入らなかった(平均寿命からして)死期の近い人のわがまま?としか映らなかった映画。
ただ、絵の美しさに⭐️半分乗せました。
宮廷パンク / 美尻トレーニング大事ですね
ヨーロッパの王室のことは複雑で全然覚えられないシャルルⅢ世です。あはは。
でも、面白かったです。
音楽もシャレていたし。
エリーザベト・フォン・エスターライヒ(1837 - 1898)は、オーストリア=ハンガリー帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世(ハプスブルク家)の皇后。愛称はシシィ。1878年の40歳時の彼女のエピソードを扱った作品。背が高い痩身の美女で、体形維持に並々ならぬ努力をなさったらしい。原題はCorsageでコルセットのこと。キュツキュツと絞りあげたウエストの細いこと。馬術やフェンシング、吊り輪(トレーニング機具)で鍛えあげた痩身ヒップラインに魅せられました。案外ぽっちゃり童顔の人は老けないもんですが、このての美人さんはそりゃ老けますよ。タバコも吸うしね。紙巻タバコでした。葉巻じゃなくて。あの紙巻タバコは日本でいえば菊の御紋に賜の字が入ったハイライトみたいなもの。傷痍兵のベットに添い寝しながらタバコ吸うシーンはなかなかパンキーでした。時代考証にこだわっている映画ではありません。どう見ても現代風のトラクターをドーンと出しちゃうんだから、そっちは気にするな!エリザベート自身(ビッキー・クリープス)を楽しんでくれというメッセージと受け取りました。
なかなか、自由でパンクな映画。流れとしてはダイアナ妃のスペンサー ダイアナの決意(クリステン・スチュワート)とかヘイリー・ベネットの Swallow/スワロウに近い感じ。
とても高貴な方には見えないビッキー・クリープス。容姿の衰えを悲観するような柄じゃない。むしろ、熟女の武器を駆使して好き放題です。
なかなか変わったお妃で、7歳年上の旦那(映画では一回り以上に見える)も手を焼いていたご様子。惚れた弱みですかね。フランツ・ヨーゼフ1世は公務で多忙でお疲れ気味。背も彼女より低くて可哀そうに見えました。
フランツ・ジョセフ1世は実質的なオーストリア最後の皇帝で在位も長くて人気があるのも、発展家の悪妻に耐えてよく頑張ったよな~的な同情票が多いためらしいです。
当時40歳と47歳ですね。
だめですよ。自分の旦那と比べちゃ。
この時代、女性の平均寿命は40歳というセリフが挟まれます。40歳を過ぎて顔のシワが急に目立ってきたのを気にして、ほぼ顔全体を覆うような黒いベールを着けていました。妹を影武者にしたりして、ずいぶん迷惑かけますが、辛抱強くシシィを支えてくれます。ダメな旦那を置いて、好きな時に夜逃げ同然にすきなところにいって、素敵な男子と○○してみたいわと、ついつい妄想は膨らんじゃいますな。ちょっと気弱な息子は心配しつつも優しくしてくれるし、かわいい娘も慕ってくれる。お手伝いさん(女官)は使い放題。
モルヒネ?ヘロイン?なんかも打っちゃう。
何が不満なんだ!って怒りたくなりますが、それを言っちゃおしまいよ的な映画でした。
監督のマリー・クロイツァーさんはどのくらい満足したのでしょうか?とりあえず、カンヌ国際映画祭でビッキー・クリープスが主演女優賞貰えたのでおめでとうと言いたいですね。
私のすぐ後ろの60過ぎのとても品のあるおば様二人組(姉妹?)は終わったあと、あれはどーなのかしら、こーなのかしらと、ずいぶん首をかしげていらっしゃいました。きっとエリザベートの映画や演劇をたくさんご覧になっていらっしゃるからこそなんでしょうね。
エリザベート2022
現代から照射されたオーストリー皇妃エリザベートのなまなましい姿。
実際はどんな女性だったのでしょうか。
病院を慰問する場面もありますが、もう少しその功績を描いてもよかったのでは。
エリザベートはミュージカルが有名らしいので、そのへんの知識は観客は持っているという前提で、彼女の苦悩を描いたのか。
ただ、背景を知らないで見ると、これではわがままなこじらせキャラクターかと。
侍女も気の毒。
自由を渇望するエリザベートの気持ちは分かりますが。
濃縮された映像。見事な感情の瞬間。主演女優はもちろん。冒頭の失神含...
濃縮された映像。見事な感情の瞬間。主演女優はもちろん。冒頭の失神含め、何度も身を投げるアクティングアウト以外になかったのか。精神病院慰問は、自身の投影でもある。
虎に首輪を着けるかの如く、抗う白鳥にコルセットがギュ~っと締め付ける。
ポスタービジュアルから一目惚れで鑑賞したい!と思っていた作品を鑑賞しました。
で、感想はと言うと…面白い!
ポスタービジュアルのイメージ程のファンキーさではないが、皇族の縛られた規律に出来るだけ従おうとするが、持ち前の自由奔放な精神から苛まれ、抗おうとする魅力的なエリザベートが描かれている。
ポスターの中指を立てる姿や劇中に舌を出したり、煙草を吸う姿は反抗の現れかと思うが、煙草を吸うエリザベートはまるで楽屋でリラックスして客席の様子や愚痴を言う芸人のような振る舞いで常に大衆を気にしなければいけない息苦しさを体現している。
皇妃と言う縛りは反発するかの如く、行動の果てに薬物やタトゥーに行き尽くすのはある意味はちゃめちゃ。でもそれが良い♪
時代背景にそんなに詳しくはないので何処までが忠実で何処までがフィクションかは正直分からないけど、観た感想としてはそこに重きを置くのではなく、作品として1878年を舞台としていてもその時代に囚われ過ぎない様にしている姿勢が垣間見える。
宮廷内で弾き語りで演奏されるRolling Stonesの「As Time Goes By」やエリザベートが後半で舌を出す仕草は単にアカンベーする茶目っ気だけでなく、有名なアインシュタインの舌を出す写真のオマージュにも思えるし、ラストの客船はどう見ても1800年代の物には思えない。
様々な波乱万丈な半生の出来事をあの1年の中に散りばめたりした感はこの時代の背景を忠実に描こうとするとエリザベートがより奇人に映るのを魅力的な人物にしようとした結果ではないかと思う。
ただ浴槽に服のまま入る習わしは…多分違うよなw
観ていての感じた難点は中指を立てるエリザベートほどのファンキーさは劇中で感じられなかったのと何処かに皇族の物語とあってかの遠慮も垣間見えるような…
もっと自由奔放の代償が描かれていても良かったかな?は個人的な一意見。
エリザベート役のビッキー・クリープスの熱演が良い。
「OLD」や「ファントム・スレッド」のイメージよりも数日前に鑑賞した「アウシュヴィッツの生還者」で主人公のハリーに寄り添いサポートするミリアムを演じていて、そこの印象が強かっただけに今作のエリザベートではキャラが違い過ぎてそれが面白い。ビッキー・クリープスの役幅の広さとも言えるが、個人的には高貴さを醸し出しながら自由奔放な役と言う難役を見事に演じている。
40歳と言う年齢はいろんな部分で変換期で身体の自由は若い頃よりも効かなくなる。新陳代謝も悪くなるし、いろんなキレも悪くなるw
かと言って、精神的に衰えたかと言うと経験値が存分に蓄積されているだけに若い頃とのギャップに“まだまだ”と抗おうとするだけにタチが悪いw
“一般大衆のとって40歳は平均寿命”と言われてもある意味「籠の中の鳥」だから、そんな現実に驚きながらも“そんなん知ったこっちゃ無いわ”と思ってしまう。
皇妃として、妻として、母親として責務を果たそうする分、「女」としての葛藤に苛まれる。
実年齢でもドンピシャのビッキー・クリープスはまさしく適役で新しい魅力のエリザベートを演じているかと思います。
配給会社のトランスフォーマーは近年では名作を連発してるけど、個人的なイメージは「ムカデ人間」や「武器人間」「アフリカン・カンフー・ナチス」など、たま~に超ド級の爆弾を落とす怖さとユーモアを兼ね備えた配給会社ですが(褒め言葉です♪)、こういった名作も提供する緩急が上手い。
虎に首輪を着けるかの如く、抗う白鳥にコルセットを着けさせるのは無理と言うもの。
いいじゃんいいじゃん!
世間や堅苦しい規律に中指立てたって。
煙草の煙ふかして愚痴を言ったって。
コルセットなんてめんどくさいもん外して、ありのままを晒してたって。
皇妃様がやるから痛快で、その抗いがエンタメ感満載。
個人的にはお勧めの良い作品です♪
「もっと締めて!」
奇しくも、直近で観賞した作品での印象的な使われ方をされた"ハンガリー舞曲№5"からの繋がりである、ハンガリーとの二重帝国関係先のオーストリアが舞台(ロケーションは色々な国に行くが)の王女の1年間の物語である
一風変わっていたのか、それとも其処まで追込ませていたのか、女王の心の解放を赤裸々に描いたストーリーテリングに仕上がっている
事実とフィクションのバランス感も奇を衒っていて興味深く、ラストのオチは賛否両論あるようだが、落とし前の付け方としては定石だったのではないだろうか? 改変することで、この歴史とは違う一つの"マルチバース"の世界観を構築した点は映画の可能性を拡げた意欲作である
所謂、『ジェンダー問題』としてのプロットは、表層的な部分かなとは感じる 今の時代に即しての対比は、根本を探るという点に於いては有効だが、あの時代、しかもその時代でさえ前時代的生活様式を尊ぶ閉ざされた世界を今更否定しても詮無き事 そしてあの時代でさえ世情がそれを許さない雰囲気をゆっくりと包み込み、まさに"黄昏"を匂わせているのは古今東西同じであろう
今作を鑑賞して誰でも起想する騒ぎがこの国にもあり、それは現在でも続いている
逃れられない呪縛は正に"コルセット" 強く絞めることを願うのは、本人の意志?それとも家族?はたまた勝手に夢を願い奉り立てる市囲? 様々なメタファーとしての
シークエンスを差し挟む事で、作品中の王女の心のヒダを丁寧に易しく表現しているカインドネスを評価したい
一つ、今作にて自分なりの心が惹き込まれた点は、世間と王宮との生活対比を幻想的に構築した場面転換ではないだろうか? 中世ヨーロッパの世界観からの、汽車や大型船の登場、時期は改変されているが映写カメラの登場などは、馬車や乗馬、そして肖像画といったものとの隔世の感を見事に表現していて、困惑を観客に抱かせる印象付けとして見事である その流れで、ハープで奏でる"As Tears Go By"は、ローリングストーンズの曲があの時代にもう生まれていたのかも知れないという錯覚も受け入れてしまう魔術もしっかり忍ばされていて、なかなか抜け目のない油断ならない強かさも印象付けられる ヘロイン中毒や刺青も、現在と照らし合わせると眉潜める行動も、本来ならば自由闊達さが性格の王女を蝕んだ結果という、ステレオタイプかも知れないが解りやすい作りではないだろうか
明治時代の日本では、天皇中心とした社会構築に勤しむ間、このようにヨーロッパでは一歩先の時代の中心で産声を揚げ始める自由主義 同じ時間を共有していても進歩に差を感じる事の興味深さをふりかえる上で大変面白い内容であった
1877年のクリスマス、ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリ...
1877年のクリスマス、ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリア皇妃エリザベート(ヴィッキー・クリープス)は40歳を迎えた。
容色の衰えは自分でも自覚しているが、皇帝からは「常に、国家の象徴としての存在であるように」を言われている。
食事はほとんどとらない。
眠れない。
皇帝からの愛は受けられない。
そんなストレスは、ますますエリザベートの精神に影響を与えていく・・・
といった内容。
「エリザベート」といえば「ミュージカル」「宝塚歌劇」、というのが世間的な認識らしく、劇場内にはその方面の映画を期待した婦人たちが数多くみられましたが、こちらとしてはその手のことには疎く、挑発的なポーズをしたポスターデザインから、ミドルエイジ・クライシスか、アイデンティ・クライシスか、妙に興味がそそられたわけです。
映画は、女性のクライシスを淡々と描いた内容で、広々とした城内が妙に寒々しそうにみえるあたりも含め、リアリティをもって描かれます。
それには、主演のヴィッキー・クリープスの存在が大きいわけで、ドイツ語、ハンガリー語、フランス語、イタリア語、英語と複数の言語による台詞をしゃべり、本物かと疑うほどコルセットで締め上げて細くしたスタイルに、発明されたばかりのキネマトグラフの撮影の際のおどけぶりとか、躁鬱の傾向があったのかどうかわからないほどの、演技の振れ幅です。
美貌の点からいえば、ヴィスコンティ監督作『ルードウィヒ 神々の黄昏』のロミー・シュナイダーの方が一枚も二枚も上なのだが、自分を縛るつけるなにものかに抵抗する姿には、どちらかろいうと華やかさに乏しいヴィッキー・クリープスの方が相応しい。
華やかさに乏しいといえば、いとこのルートヴィヒとの禁断の恋模様など、恋愛事情もいくつか描かれるが、これらもまた華やかな演出はしていない。
唯一、全編を彩る現代音楽の使い方がロマンティックな雰囲気を醸し出しているが、それとて、メロディ以上に歌詞の内容が重視されている。
最終的には、1878年に暗殺されたとされるエリザベートだが、映画はそこに一捻り加えている。
ちょっと『テルマ&ルイーズ』を思い出したりもして、自身のアイデンティ・クライシスを突破したのか、自滅したのか、爽快さからはやや遠い。
ということで、期待していたとおりの内容なのだけれど、どこか物足りなく感じる。
原因がどこにあるのかはわかないのだけれど。
自縄自縛
歴史に疎いので不安があったのですが、懸念が的中しました。
エリザベートについても、時代背景やその他も解説がないため、手探り。
ストーリーやキャラクターが面白ければまだよいのですが…
大きな事件がなく、断片的に淡々と出来事が語られる。
エリザベートに関しては、ポスターからもっとパンクな感じかと思っていたら、意外と精神弱め。
自由に振る舞っているようでいて、最低限の体裁は守るし、体制を打ち砕く意思もない。
窮屈さを感じつつも、コルセットを「もっと締めろ」と言うなどスタンスが曖昧にも見えた。
結局、彼女を縛っていたのは彼女自身ではないのか。
また、役割やイメージを押し付けられることと不貞をはたらくことは別問題だと思う。
そういった面でも、特にエリザベートを応援する気持ちが湧かなかった。
メッセージ自体は理解するが、あくまでフィクションならもっと振り切ってほしかった。
40年後に崩壊する帝国
ああいう立場の女性は見た目と国益が直結するという想像を絶する緊張に日々曝されていた上に自分の性欲との折り合いや子供との関係、夫とのぎくしゃく、そこはかとない男尊女卑などコルセットだけでは象徴しきれないようなストレスを抱え、そりゃああの手のモノにでも手を出さなければ正気を保てないなと思わせる。こうして呪縛に抗い続けた挙句自己を解放するために辿り着いたラストシーンはひょっとしたら彼女の勝利かも?
死という自由...。
1877年のクリスマスイヴの日、40歳の誕生日を迎えた皇妃エリザベート、40歳(1年)の時の話。
公務におわれ日々退屈、窮屈、ストレスな日々を送ってたエリザベート...ある時そんな窮屈な日々から抜け出そうと計画を考え始めたエリザベートのストーリー。
作品観ての感想は、こういう家柄に生まれたのは幸か不幸かって感じですかね。
金の無い家に生まれたら羨ましい世界かもしれないけど...。
こちら側で生活してる人からすれば普通の生活がしたいだろうし、どんな家に生まれても悩み、窮屈、退屈、ストレスは必ずあるという極論な感想(笑)
美の部分に関しては、若さ美しさで存在価値を測られてきたこの時代の女性は大変だったんですね~
美に関しては意識する者、しない者といるけどカッコよくいたい、キレイでいたいと意識してる人はそれなりに努力されてますよね!この時代に限らず!
妹を自分の身代わりにしあの選択しか選べなかったエリザベートは可哀想だし可哀想な時代だと思いました。
追記
エリザベートさん調べたら60歳まで生きてるんですね!ラストの描写は何?(笑)
更年期なお年頃?
エリザベートで知っているのは、若き日のすこぶる美しい肖像画のみ。どんな人だったの?ワクワク感いっぱいで観にいったけれど???。この方、多くの女性が欲しがる沢山のものを持ちすぎ。美貌、地位、名誉、豪華な生活、立派な夫、まともに育っている子供達、男友達、お手伝いさん、旅行三昧、金に糸目を付けずに美の探求ができる‥なのにちっとも幸せそうじゃない。苛立ちと閉塞感感じる。荒涼とした大地を独り彷徨っているかのようなズタボロの寂しさも。美に対する承認欲求も強い。それがないと生きて行けないの?。美貌の衰え気にして無理なダイエットして、苛立って、煙草ばかりふかして、ごめんやけど全然上品に見えない。生い立ちとか政治的背景とかわからないけど、与えられた環境の中でもう少し楽しく生きようよ、スマイル、スマイル!なんて余計なお世話ですね😅失礼いたしました🙏
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