「可哀想なビッキー・クリープスとなってしまった。」エリザベート 1878 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
可哀想なビッキー・クリープスとなってしまった。
俳優より格段に本物エリーザベトが美し過ぎる。
しかし、製作総指揮はビッキーなんだから、
この自信にはビックリーです。
そして史実はもっと無惨で、
さらにこれから大戦へと展開される序幕なのだ…
彼女の苦悩は、
時の令和皇后雅子様が皇太子妃で在られ病弱だった頃を思い出す。
公務と言うのも大変なお勤なんですね…
それよりも映画を見る前に、
サラエボ事件を紐解いておいた方があの陰気な時代が分かり良いです。
ラストは史実とは違う様ですが、
喪服を纏っての⚫︎⚫︎⚫︎は圧巻でした。
お楽しみください。
(o^^o)
ヨーロッパ宮廷一の美貌と称されたエリザベートの40歳の1年間にスポットを当て、
若さや美しさという基準のみで存在価値を測られてきた彼女の知られざる素顔を大胆な解釈で描き出す。
1877年のクリスマスイブに40歳の誕生日を迎えたエリザベートは、
世間のイメージを維持するために奮闘を続けながらも、厳格で形式的な公務に窮屈さを感じていた。
人生に対する情熱や知識への渇望、若き日のような刺激を求める彼女は、
イングランドやバイエルンを旅して旧友や元恋人を訪ねる中で、
誇張されたイメージを打ち破ってプライドを取り戻すべく、ある計画を思いつく。
オーストリアの気鋭マリー・クロイツァーが監督・脚本を手がけた。
今晩は。
今作は史実を織り交ぜながら、エリザベート皇妃が自由を求める姿を描いていましたが、私も同じく日本の皇族の方々の姿が過りました。(特に傷病兵や、精神を病んだ方々を見舞うシーンです。)
エリザベート皇妃もそうですが、大変なプレッシャーですよね。
皇族の大変さから脱したいというエリザベート皇妃の想いが、アーティスティックな表現ながら伝わって来ましたし、ヴィッキー・クリーブスさん、更に凄い俳優さんになられたなと思ったさくひんでもありました。では。