「主人公に感情移入しにくい」バード・ボックス バルセロナ ジュリエッタさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公に感情移入しにくい
前作の内容はほとんど覚えてないので比べることはできないけど、
今回は謎の生物をより深めるのかと思いきや、なんか人間と戦ってる感が強くなんか残念。
全体的に展開が遅くて特に中盤すぎてもなかなか変化がなく結構退屈。
セバスティアンがカルト宗教にハマった信者みたいで、どうにも感情移入ができない。
見ている側はやっぱり無意味に殺人を犯す者に共感はないよ。
彼を中心に物語を展開するのはちょっと難しかったと思う。
ただラストに向けての30分はセバスティアンが悲しい出来事と向き合って立ち向かい
現実に目を向け始めたので多少盛り上がってきた。
やっぱり主人公はクレア?にして子供を守る女性を中心に、セバスティアンは友人で殺人者の方が普通に話を持って行きやすかったと思おう。ってか普通そう考えるよね。
ラストはなんだか続編またやるの?みたいな感じで終わってたけど、
このレベルで続きは無いだろうなあ。
ところで謎の生物?についてもう少し設定をしっかりさせるべきでは無いだろうか?
物語の要であるわけだし。確かにわからないことだらけというのはいいかとは思うけど、
人に対して精神攻撃をしてくるわけだから、その点については解説が必要では無いだろうか?
簡単に言えば誰もが悲しい過去を持っているわけではない。多少嫌な思い出はあるかもしれないけど、自殺してしまうほどの過去とかはほとんどの人がないと思うけど。
また、目の前にいるはずのない人物、仮に見えたとしても、謎の生物についての事前情報はすでにあるわけだし、これは幻覚幻聴だ!ってわかりそうなものでしょ?その辺抗えない理由ってのをもう少し描いて欲しかった。また、見ると自殺するという設定なのに実質聞いたらもう見たも同然って感じもどうなのだろうか?前作ってそんなんだった?その辺の一貫性や設定パターンを練って欲しかったな。人って催眠術で自殺させられないらしいよ。
また、あれだけダラダラ展開するならば神父のカルト宗教についての設定もつっこんで良かったんじゃないかなと。110分もあったんだからそういう点も描くべきでしょ。
★2個くらいなんだけどラスト少し盛り上がったから★2.5にしました。