バラシファイトのレビュー・感想・評価
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モギっちゃいますね♡
設定から、なんとなく『ベン・トー』のようなノリかなぁ、と予想しながら鑑賞。
方向性としては思った通りだったのですが…
まず、何をおいても序盤のテンポが悪過ぎる。
徐々に緊張感を高めたいのだろうが、客や演者が捌けるまではリズムよくお願いしたい。
おまけに早い段階からしんみりした回想まで入れてくるせいで、“アクション”も“コメディ”も全然出てこない。
この段階で若干睡魔に襲われてしまいました。
HPにキャラの紹介がないので、誰が重要人物かも分からず大量のキャストを見せられるのも苦痛。
人名も聞き取りづらいため、なかなか関係性も掴めない。
部署の紹介なんかも兼ねて、字幕でキャラ名出してほしかった。
そのあたりが整理された中盤以降、特に巴川vs武甲はアクションのキレも良く楽しめる。
一度も実力を発揮できないパソコン姐さんが面白かった。
ただ、篠津戦は暗い中での乱戦であり、見づらい上に長くてダレる。
奥さんがめちゃ強というのは王道ながら好みなのですが、笑いにも興奮にも今一歩足りない。
総合的に演出のノリが合わないんだろうなぁ。
設定、プロット、オチまで含めて好みの要素は多い。
材料と発想は素晴らしいので、味付けがよければと惜しい気持ちになりました。
ちなみに、エンドロールで超地元が使われていたことを知って驚きました。笑
恐縮です
超小規模公開の邦画ですが、今週は新作が少ないので、ファーストデーというのもあり劇場に飛び込みました。少し早めの上映なので、人入りは2割くらいでした。
物語の設定は、劇場の舞台のバラシをするスタッフ同士で、打ち上げに参加する権利を得るためにバトルをするという感じで進んでいきます。
設定はとても良く、互いの部署への不満をバトルに反映させたり、照明や録音、メイクに衣装、舞台装置に物販までも、自身のアイテムを持って戦うスタイルは、週刊少年ジャンプの読み切りみたいな雰囲気があってとても好きでした。
役者陣のアクションのキレも良く、回転蹴りだったり、狭い空間での足捌きも見応えがありました。要所要所で見ると、「ベイビーわるきゅーれ」シリーズと肩を並べるレベルにはアクションは良かったと思います。
過去の出来事を引きずる主人公を、きっかけひとつで再起させる展開も、ベタっちゃベタですが、結構好きな展開なので、グッと来るものがありました。
ただ、問題点も結構ある作品で、アクションの一つ一つは良いんですが、集団戦となると一気に見応えがなくなってしまいました。
上手い人とそうではない人のレベルの差が激しく、そうではない人に寄せて行かざるを得ない状況だったのだとは思うんですが、そのせいかアクションは基本的にダレながら進行して行っていたので残念でした。
機材同士をぶつけて戦うスタイルも、最初は新鮮味があったのですが、ただぶつけ合っているだけなので、後半になるにつれて、まだやってるのかというモヤモヤ感が強くなってしまいました。
一部役者陣のセリフの聞き取りづらさも中々の問題で、アクションシーンは基本的に何言ってるか分かりませんでした。アクションが主体の作品なので、そこを気にしたら負けだなとは思ったんですが、それでもアクションに飽き飽きしたところに稚拙な演技が混ざってしまうのはかなりのノイズになってしまいました。
全体的にモタモタしているので、終盤のプロデューサーとの対決も見応えがなかったですし、座長が突然打ち上げファイトをし出したりする終わり方は、かなり消化不良だなと思いました。
低予算作品なので、色々と物足りない部分はありましたが、それでも作りたいもの作ったという点と、エンタメ界が伝えたいものは体現していたかなと思いました。
鑑賞日 8/1
鑑賞時間 10:10〜11:50
座席 I-12
次はどんな発見があるのか楽しみです
舞台の裏側で頑張ってる演者さん以外の方が主役の話というだけで個人的にはとても興味をそそられたのですが、その舞台スタッフさん同士が打ち上げの飲み会に参加する権利をかけて各部署同士で戦うという設定も面白い!って思いました。私は初見では笑いと感動の印象が強かったのですが、鑑賞2回目では初見ではあまり感じられなかった、どことなく不気味な怖さを感じたりと映画の印象がまた少し変わって見えたので、監督が舞台挨拶で言ってたとおり何度観ても見え方が変わって違う楽しみ方ができるということを身をもって体感しました。ここでこれがなぜアップで映ったのか…とか細かいとこも考察すると、また違う面白さも味わえたので、次観た時にはどんな発見があり、映画の印象が今度はどう変わるのかが楽しみです。
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