バラシファイトのレビュー・感想・評価
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モギっちゃいますね♡
設定から、なんとなく『ベン・トー』のようなノリかなぁ、と予想しながら鑑賞。
方向性としては思った通りだったのですが…
まず、何をおいても序盤のテンポが悪過ぎる。
徐々に緊張感を高めたいのだろうが、客や演者が捌けるまではリズムよくお願いしたい。
おまけに早い段階からしんみりした回想まで入れてくるせいで、“アクション”も“コメディ”も全然出てこない。
この段階で若干睡魔に襲われてしまいました。
HPにキャラの紹介がないので、誰が重要人物かも分からず大量のキャストを見せられるのも苦痛。
人名も聞き取りづらいため、なかなか関係性も掴めない。
部署の紹介なんかも兼ねて、字幕でキャラ名出してほしかった。
そのあたりが整理された中盤以降、特に巴川vs武甲はアクションのキレも良く楽しめる。
一度も実力を発揮できないパソコン姐さんが面白かった。
ただ、篠津戦は暗い中での乱戦であり、見づらい上に長くてダレる。
奥さんがめちゃ強というのは王道ながら好みなのですが、笑いにも興奮にも今一歩足りない。
総合的に演出のノリが合わないんだろうなぁ。
設定、プロット、オチまで含めて好みの要素は多い。
材料と発想は素晴らしいので、味付けがよければと惜しい気持ちになりました。
ちなみに、エンドロールで超地元が使われていたことを知って驚きました。笑
バイト代の方が高いだろうに
舞台公演千穐楽後、技術スタッフ達が打ち上げに参加する権利を得るために人知れず行われている部署対抗の格闘戦の話。
自身が仕事で使う道具を武器に、打ち上げ参加は1つの部署のみ、決して誰も殺してはいけない、テッペンまでには劇場から退場、というルールのもとにバトルロイヤルになって行くストーリーで、かつてはスタッフも全員打ち上げに参加していたが、不景気の煽りでスタッフは上層部しか打ち上げに参加出来なくなり、せめて1つの部署は代表でということらしいw
舞台劇テイストの悪ふざけ満載コメディであり、アクションであり、突拍子もない題材だから意外性もあって面白くはあったし、良くもまあここまで1ネタでここまで広げて練り上げたなぁとは思うけれど、ワンパターンに感じるところもあるし大盛りあがりとは行かず、ぼちぼちというところかな。
2000円がぁ
103本目。
バラシって、言葉が懐かしい。
小劇場だけど、知り合いの舞台の建て込み、バラシを手伝った事あるし、きっとバラシ過程でのスタッフ同士のやり取りを三谷作品テイストなコメディかなと想像。
まあ、始まった瞬間に、その想像とは違い、何だこのセット、秒で終わるやんと。
そうくるかと、そちらの想像は否定するつもりはないけれど、後は愚痴になるから、止めとこう。
選んだ俺が悪い訳だけど、劇中の台詞をそのまま返したい。
でも、2000円払ったのは痛い。
恐縮です
超小規模公開の邦画ですが、今週は新作が少ないので、ファーストデーというのもあり劇場に飛び込みました。少し早めの上映なので、人入りは2割くらいでした。
物語の設定は、劇場の舞台のバラシをするスタッフ同士で、打ち上げに参加する権利を得るためにバトルをするという感じで進んでいきます。
設定はとても良く、互いの部署への不満をバトルに反映させたり、照明や録音、メイクに衣装、舞台装置に物販までも、自身のアイテムを持って戦うスタイルは、週刊少年ジャンプの読み切りみたいな雰囲気があってとても好きでした。
役者陣のアクションのキレも良く、回転蹴りだったり、狭い空間での足捌きも見応えがありました。要所要所で見ると、「ベイビーわるきゅーれ」シリーズと肩を並べるレベルにはアクションは良かったと思います。
過去の出来事を引きずる主人公を、きっかけひとつで再起させる展開も、ベタっちゃベタですが、結構好きな展開なので、グッと来るものがありました。
ただ、問題点も結構ある作品で、アクションの一つ一つは良いんですが、集団戦となると一気に見応えがなくなってしまいました。
上手い人とそうではない人のレベルの差が激しく、そうではない人に寄せて行かざるを得ない状況だったのだとは思うんですが、そのせいかアクションは基本的にダレながら進行して行っていたので残念でした。
機材同士をぶつけて戦うスタイルも、最初は新鮮味があったのですが、ただぶつけ合っているだけなので、後半になるにつれて、まだやってるのかというモヤモヤ感が強くなってしまいました。
一部役者陣のセリフの聞き取りづらさも中々の問題で、アクションシーンは基本的に何言ってるか分かりませんでした。アクションが主体の作品なので、そこを気にしたら負けだなとは思ったんですが、それでもアクションに飽き飽きしたところに稚拙な演技が混ざってしまうのはかなりのノイズになってしまいました。
全体的にモタモタしているので、終盤のプロデューサーとの対決も見応えがなかったですし、座長が突然打ち上げファイトをし出したりする終わり方は、かなり消化不良だなと思いました。
低予算作品なので、色々と物足りない部分はありましたが、それでも作りたいもの作ったという点と、エンタメ界が伝えたいものは体現していたかなと思いました。
鑑賞日 8/1
鑑賞時間 10:10〜11:50
座席 I-12
次はどんな発見があるのか楽しみです
舞台の裏側で頑張ってる演者さん以外の方が主役の話というだけで個人的にはとても興味をそそられたのですが、その舞台スタッフさん同士が打ち上げの飲み会に参加する権利をかけて各部署同士で戦うという設定も面白い!って思いました。私は初見では笑いと感動の印象が強かったのですが、鑑賞2回目では初見ではあまり感じられなかった、どことなく不気味な怖さを感じたりと映画の印象がまた少し変わって見えたので、監督が舞台挨拶で言ってたとおり何度観ても見え方が変わって違う楽しみ方ができるということを身をもって体感しました。ここでこれがなぜアップで映ったのか…とか細かいとこも考察すると、また違う面白さも味わえたので、次観た時にはどんな発見があり、映画の印象が今度はどう変わるのかが楽しみです。
私には合いませんでした…。予告編などみてテイストを確認するのを強く推奨。
今年255本目(合計906本目/今月(2023年7月度)42本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。
※ 時間調整のため、10分差で「おそ松さん~」を見てからになりますが、こちらにレビュー要素はないと思うので飛ばします。
さて、こちらの作品です。
監督の方も大手の映画館で放映される映画は初めてなのか、ここでは初めて扱い、ネットで検索しても数作品ある程度です。したがって、テイストの合う合わないは過去作品では検討がつきにくいところです。
たまたまだったのかなぁ…という気もしますが、アクションコメディに分類される(のは明確)な割に、笑い声というのも「まったく」聞こえてこず…。まぁ、コロナ事情でマスクをはずす方、つけている方と別々な過渡期の現状ではそこは読みづらい部分です。
結局のところ、監督の方のテイストに合う合わないが90%以上を占めると思います。私にはちょっと合わなかったです…。ストーリーはここの紹介に書いてあるのがすべてであり、いわゆる「ジャンルだまし」には当たらないところです。したがって、何を述べたいのかははっきりするのですが、一般指定扱いにしたためにアクションシーンがヘンテコだったり(動画を無理やりあっちこっち貼り付けたというように思える…)、かと思えば、本当に何をしたいのかわからないシーンもあったりします。
また、この「一般指定のためのアクション映画の制約」の問題はもとより、出演者の方の出演歴が全般的に薄く(今回が初めて、2作目といった方が大半)、活舌が悪く聞き取れない部分もかなりの部分に及びます(ノーマル版「ベイビーわるきゅーれ」に近い)。こうしたこともレビューが難しい要因です(結局何がどうであろうが殴り合いと化する映画だし、それが一般指定であるためにまたいろいろ制約を受けるというある意味悪循環)。
ストーリーというストーリーもほぼ存在しない(ここの予告編に書いてあるのが大半(というか全部か?)といって差し支えない)と思うし、法律系資格持ちの立場からはいったいどうなっているんだろう…という「解釈不可能」(どう解釈してもヘンテコ)な部分も多々多々あり、かといって、この手のアクション映画で民法の不法行為論を論じると(大半の映画が)マイナススコアになる状況も事実で、どう採点するのか…が異様に難しいです。
繰り返しになりますが、ここの予告動画や公式のHP、公式ツイッター他をあたって、あうあわないを「先に」確認するのをお勧めします。
採点は以下の通りですが(4.1を4.0まで切り下げ)、どうしても法律系資格持ちの立場からは気になるところで、ただ一方でこの手のアクション映画にそれをどこまで論じるのか(大半の映画が0点になってしまう)問題も当然認識していて、採点は本当にかなりざっくりとしたものです(「採点しない」ということができない模様。強制的に0.0扱いされる模様)。
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(減点0.6/民法132条との関係がかなり危うい)
民法132条は、
不法な条件を付した法律行為は、無効とする。不法な行為をしないことを条件とするものも、同様とする。
…で、要は「人●し契約」のようなものは無効だ、ということです(なお、「不法な行為をしないことも同様」なのは、報酬を放棄するなら不法な行為を行っても良い、ととらえられる可能性があるための確認的規定)。
※ 無効な行為は当事者が無効であることを知って追認すれば有効にできますが、民法90条の公序良俗違反にあたるものは有効にできません(絶対的無効行為)。
結局この部分に大半つきる部分があり、以下に述べる点もそもそも前提が成り立っておらず、一方でこの映画はその描写上、それを強く意識させる描写(明示的にこれらの不法な行為を行うことを前提とするような書類が出ることなど)があるのも、ちょっと(通常、減点するかどうかを論じる、「一般的な」アクション映画との比較でも)厳しいです。
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※ 一方で、非日常を描く娯楽としての映画のレビューという観点では、132条を持ち出すのは極力控えたいのは当然のことで、このことは、「ベイビーわるきゅーれ」(ノーマル版、2両方)にも考えたことです。ただ、こちらの作品は監督さんが前作品を期間限定でyoutubeなどに公開していた、VODなどで課金すれば過去作品を見ることができる(したがって、「●し屋」という職業が存在するのが前提なのだ、ということが認識できる)のにたいして、こちらの映画ではそれもできない(過去作品のVODが見当たらない)のも考慮しています。いずれにせよ、132条はあまりレビューに持ってくるものではないという認識です。
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※ マイナーになるので省略しますが、128条との関係も怪しいです。
(減点0.3/事務管理と無権代理)
人助けのような事務管理は、管理者にあらゆる代理権が与えられているのではなく、管理者が本人の名で各種契約を結んでも、それは(表見代理を満たさないなら)無権代理にしかなりません。
また、本人の意に反する事務管理は、その費用請求権が減縮されます。および、緊急事務管理ではない通常の事務管理には、管理者には善管注意義務があります(条文べったりなので省略)。
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