「絶望感」裸足になって コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
絶望感
観てる間、とにかくイスラム国家と、中でもアルジェリアに対しては絶望感しか抱かなかった。
主人公を不幸のどん底に突き落とす犯人が、恩赦で釈放されたイスラムテロリストによる言いがかりで、かつ、警察とつるんでいるためむしろ警察も主人公を虐待する側に回るという理不尽なアルジェリアという国の姿を描く。
普通にバレリーナやダンサーを目指したいという思いを抱くことすら、命懸けになるイスラム国家の非道さ。
そこまで追い詰められているからこそ、輝く命と夢という皮肉。
主演リナ・クードリの演技力も素晴らしく、映画としての完成度が高いゆえに、内容がつらかった……
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