「喪失と再生の物語ではあるけれど……」裸足になって ぽてちさんの映画レビュー(感想・評価)
喪失と再生の物語ではあるけれど……
アルジェリアで、バレエダンサーを目指し日々レッスンに励むフーリアを襲った悲劇。階段から突き落とされた彼女は、左足を骨折し失語症となってしまう。踊ることも話すこともできなくなった彼女は絶望するが、リハビリで出会ったろう者の女性たちに少しずつ心を開いていく……。
『コーダ あいのうた』でアカデミー助演男優賞に輝いたトロイ・コッツァーが製作総指揮を務めただけあって、手話による展開に無理がない。そして手話をダンスで表現したクライマックスの群舞は圧巻だった。
……にしても、テロリストが恩赦で出獄したり、被害届が機能しない国ってのは怖いな。でもこれが世界の現実なんだろうな。
コメントする