今年183本目(合計834本目/今月(2023年6月度)8本目)。
※ ヨコハマ・フットボール映画祭のオンライン試写会で「LFG -モノ言うチャンピオンたち-」(女子サッカーにおける男女同権思想の論点)を視聴しましたが、このサイトではまだ映画情報が登録されていないようなので飛ばします。字幕に気になる点はあるものの、4.8/5.0扱い。
さて、こちらの映画です。
80分ほどの短時間の映画で、それにひかれてさくっと見に行きたいなという方が一定数いるのではないかな…という映画です。
一方で、続き物でもなく突然映画のストーリーが始まる上に、映画上の「ルール」が明確ではなく、さらにこの映画の「脱落者」(というのが妥当かどうかわからないが、便宜上。パンフ等販売されていない)が誰だの何だの書き始めるとネタバレなのでそれらは省略します。
総じて、全員での会話のやり方が多く、「形式的には」対人ゲームに分類されうる人狼ゲームなどが想定されますが、あくまでも「参考になりうる」程度です。時間が短いという事情のほか、各登場人物の「隠れた背景事項」がかなり後になって「だからあなただ(あなたが選ばれた)」ということが明確に描写され(一応、ヒント描写は前半にはあるが…)、1度見ただけでは「会話量が多すぎて誰と誰がどういう関係にあって、誰がどのような背景を持つのか」という点を理解しがたく、それらを理解しようとするとタイムアップでエンディングロールが始まる…という特殊な映画です。
もうあと10分、20分長ければ…という趣旨の映画です(ただ、80分レベルでさくっと見たいという趣旨も理解はするので、大きな減点幅にはなりません)。
どうしても法律系資格持ちなので、気になった点は以下の通りです。
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(減点0.4/売買契約と婚姻「契約」との違い)
売買は明確に「契約」のカテゴリに入りますが(債権総論、各論)、婚姻は身分行為に入る行為で契約という観点がなじまず、「記念的に」結ぶことがある(紛争性がないので、行政書士が担当することもある模様。事実上、結婚したという事実を行政に届け出たという以上に「結婚した」ということを記念する意味合いのものが強く、紛争性があるものではない)もので、同じく「契約」という語を使っていても働く概念は違います(同時履行の抗弁権、解除権ほかは、婚姻(離婚)「契約」にはそもそも概念が存在しない)。
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