「哀しみを背負った老兵士の戦い」SISU シス 不死身の男 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
哀しみを背負った老兵士の戦い
第二次大戦末期ロシアとドイツの戦いに巻き込まれて焦土と化したフィンランド。撤退するナチスを相手に戦う老兵士の物語。
なので、痛快とか面白いとか言っては不謹慎なのかもしれないが、胸のすく場面の多いマカロニ・ウェスタン風の活劇だった。
映像も音楽も迫力があり、章立ても効果的。
Chapter 6 KILL THEM ALLと出た時は、おぉ〜ってな
ったわ。ここだけでも満足。
女の人たちもよかったね。
主人公が最後までほとんど喋らない。台詞がない。
でもよくわかる。
台詞で解説ばかりの映画作ってる人はこの作品を見て勉強してほしい。
劇場と上映時間調べてたらまさかのULTIRA、一番大きなスクリーンで良い音響での上映(スコセッシの大作や岩井俊二の音楽映画してるのに!) 客の入りよりも、こういった作品を音響の良い環境で観てもらおうという劇場の判断に感謝。
1人でナチス皆殺しにするのでも、ロベルト・アンリコの「追想」とは随分とテイストの違うエンタメだった。戦争エンタメが作れるってことは、今のフィンランドも
平和なんだろうな。
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トミーさんのコメント
2023年11月3日
共感ありがとうございます。
ジャンゴやロッキー、桑畑三十郎は完敗した後、復活勝利してスカットしますが、このジジイは敵が勝った! と思っても何か狙ってるのがタチ悪い。純粋には今作中、一度も負けてないんじゃないでしょうか?