「不屈の魂だけど持ち運ぶなら軽い方がいい」SISU シス 不死身の男 かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
不屈の魂だけど持ち運ぶなら軽い方がいい
戦争ヒーローものかと思ったら、マカロニ・ウエスタンっ、てか、タランティーノ・リスペクト・アクションみたいでした。
監督は1976年生まれで、タランティーノ観て育った監督が第一線で映画を撮るようになったんだ、とつくづく思った。
泥まみれでよれよれの金掘りのじいさんが、実はソ連軍からもドイツ軍からも鬼神のように恐れられている伝説のソルジャー、あまりにも凶暴で母国のフィンランド軍でさえ手に負えず放逐した元特殊部隊員。その不死身っぷり、いくらなんでもありえねー、と言いつつ吹き出す血しぶき飛び散る肉片潰れたカラダ、情け容赦ない残酷さに時々目を背けながらも笑ってしまう。
悪党ナチス軍一部隊が、不死身のじいさんと、滅ぼした村から慰み者として攫われてきた女たちに壊滅させられるんだよね。じいさんと女たちにやられちゃう。
戦車のモノにナチ野郎をくくりつけて転がしてくる女たちのかっこいいこと。
ドイツ軍兵士の倒し方がバラエティーに富んでて感心した。
じいさんひとことも喋らず、最後にようやく口をきいたら。
不屈の魂折れない心幾多の死地を超えてきて、そこ、気にする?
犬ウッコ、最初ひつじかと思った。かわいい。
エンドテーマは唸り声あげつつもマカロニ・ウエスタン風で、やるからには最後まで、タランティーノ・リスペクトなんだと思った。
こんばんは。監督1976年生まれなんですね!タラ世代ど真ん中!やっぱりそんな感じしましたよね♪シリアスな映画かと思ったのに、あれ?おや?そんなバカな!って面白かったですw
ワンも主人公の愛犬らしいですね。息ぴったりでした♪
コメントありがとうございます。
この作品、徹底して観客を選んできますね(笑)
その媚びない姿勢にスタッフの『愛』をひしひしと感じます。
映像広告も段々と悪乗り(良い意味で)してきましたね。