四月になれば彼女はのレビュー・感想・評価
全88件中、1~20件目を表示
私には刺さらなかった…
Amazon primeで観賞。
タイトル通り、ちょっと私には理解できませんでした。
皆さんのレビューも拝見し、共感したのは
まず、長澤まさみさんと佐藤健くんの2人が、合っていないと感じたことです。
それから、弥生(長澤まさみさん)が、なぜ春(森七菜さん)のいるホスピスで働くのか?
お見舞いに行っていた…くらいなら理解できますが、仕事も辞め、恋人の前から突然消えてまで???
う〜ん、ごめんなさい。わかりません。
それから、森七菜さんですが…
(ちょっと批判になってしまいますが)
死が迫ってきてる役にしては、ふっくらして綺麗過ぎると思います。
実はこれは「銀河鉄道の父」の時も思ったのですが、
実際に痩せなくても、せめてメイクでゲッソリした感を演出した方が
いいのにな〜って思います。
あと、竹野内豊さんが演じたお父さんですが、
「学生の分際で2人で海外旅行なんて許せる訳ないだろう!」って、
怒って止めた方が自然なんじゃないかな〜
娘の彼の前で「寂しい…」と涙するのは、やっぱり気持ち悪いって思う人もいますよね。
いろんな意味で、昭和生まれの私には、理解しがたい映画でした。
雰囲気映画
もっと若い俳優さんをキャスティングしたら、それなりの映画になったかもしれない。
佐藤健と長澤まさみがお似合いでないし、アラフォーの精神状態と思えない幼稚さ。
愛するのをサボる?めんどくさがる?そんなこと言ってる年齢じゃないでしょ?
そもそも佐藤健演じるフジが魅力ある男性像として描かれてないので、女性ふたりがこれほどまでに魅了される意味がわからない。
娘に依存してたはずの父親がホスピスにいなかったり
いろいろと不自然。
でもあの若さだったので世界旅行に反対する親は普通にいると思う。
最大の意味不明は
なぜ長澤まさみが森七菜のホスピスで働く???
佐藤健を最期に行かせる、という心情になるのなら納得もできるけど、なぜ自分???
そんな異常なことして、またふたりで生きて行くなんてことできるのだろうか?
森七菜が亡くなったのは気の毒だけど
泣けるストーリーでもないし
共感の難しい特殊な精神世界が描かれていて
どう心を持っていっていいのかわからなくなった…
宙ぶらりんな佐藤健
学生時代に想い合った元恋人を追いかける勇気がなく諦めた主人公。ずっと恋愛できずにいたが、お互いに心に傷を抱えた女性と知り合い時間を積み重ねる。結婚の準備も進めていたが徐々にすれ違い、婚約者はある日失踪する。それぞれのやり方で前に進むために自分と、過去と向きあう登場人物たち。元恋人への想いの強さとそれを乗り越える丁寧な描写、婚約者に対して本当に気持ちが戻ったと分かる描写があれば良かったと思う。
ウユニ塩湖行ってみたいなー
Amazon primeで鑑賞。
うーん、よくわからない作品でした。
春が学生時代に付き合っていた彼・藤代に旅先から手紙や写真を送る理由。
一緒に行きたいと計画してた場所に、死ぬ前に行きたいと思うのは自由だけど、手紙は送ってはいけないと思います。それも昔の気持ちとか書いてしまうなんて。
未練があるのは理解できるけど、恋愛のルールとしては違反のような気がしてならないですね。
この手紙を盗み読んだ弥生の気持ちは、それはちょっと凹みますよね。
男はバカなので、こんな手紙をもらうと、きっと心が揺らいでしまうと思うし。
それで弥生が春の事を調べて、会いに行き、スタッフとして働こうと思った理由。
長くはない命と知っても、私は彼氏の元カノの側には行かないですね。
可哀想と思ってなのか、どんな人なのかただ知りたかっただけなのか、本当にお互いの気持ちが、わからなかったです。
藤代も藤代で、手紙に同様してた感じだったし、もっとちゃんと弥生の事を、しっかり受け止めていたら良かったのにと思ってしまいます。
1番気持ち悪かったのは、春の父親です。
なんだあれは?ある意味虐待ですよね。
娘のことが可愛いと見せかけて、自分の方が可愛いんでしょう。
とんだ溺愛変態親父で最悪でした💢
ストーリーには共感はできなかったけれど、
ボリビアのウユニ塩湖や、プラハ、アイスランドなどの景色はとても綺麗で、心が洗われます。
とっても素敵すぎて、行ってみたくなります。
景色に☆をたくさんあげたくなります(笑)
違和感
弥生と春のキャストが逆に感じた。
年齢的に森七菜が大学時代を演じているからかとおもったが、10年経ってもそのままなので、弥生と年齢差を感じてしまう。
テーマについても疑問が生じる。
永遠の愛は無いということを描くかと思っていたら、
とどのつまり、春が離れて行ったのは、余命を意識してしまったという理由だった。
弥生はなぜ春に会いに行く?
仕事を投げ出し施設の介護員として就職までして春の側にいる意味は何なんだ?藤代との倦怠感を改善させる為か?
四月になれば、どうなるというのか?
どちらの彼女が?
弥生が四月生まれということしかわからないが。
藤代が精神科医というのも謎。
家業が医者なら、精神科医を選ばないだろう。
春が二人を元鞘に収めたのか?
弥生を写したカメラが藤代の元に届くようにして。
春が可哀想に思うのは間違いか。
P以外になれば川村は
川村元気はプロデューサーとしては現在邦画屈指かもしれないが、監督・小説家・原作者となると…。
小説デビュー作及びその映像化『世界から猫が消えたなら』はピンと来ず。監督デビュー作『百花』は初見時は採点4付けたが、今思うと…(キャストの熱演に助けられた)。脚本担当したドラえもん映画も悪くはなかったが…。
人それぞれの好みかもしれないが、これと言った秀でた作品に欠ける。
川村元気が“恋愛なき時代”に向けたベストセラー恋愛小説。その映画化。
恋人との結婚を控えた精神科医の藤代。
彼の元に送られてきた学生時代の恋人・春からの手紙。当時伝えられなかった想いが綴られ、藤代もまた思いを馳せる。
そんな時、今の恋人・弥生が姿を消す。彼女との新しい愛の日々にも思いを馳せ…。
かつての愛。今の愛。
二つの愛の間で思い悩む。美しい思い出か、悲しい想いか、痛々しくもある今か。幸せな日々も。
愛の喪失、苦しみ、尊さを、リリカルな演出、美しい映像で紡いでいく。
佐藤健、長澤まさみ、森七菜の好演。
情感たっぷりのラブストーリーだが、しかし本作もまた個人的に想いが伝わって来なかった。
これまでの原作作品や監督作品も、自分の感性に酔ってる気がする。
岩井俊二や新海誠も感性光る映画作家だが、それらとは決定的に何かが違う。
見る者を引き込ませる世界観と言うか演出力と言うかストーリーテリングと言うか魅力と言うか、それらに欠ける。
監督とプロデューサーの力量かもしれないが、川村元気だって映画製作に携わるプロなのだが…。
愛に悩む佐藤健。ファンには萌えポイントだろうが、演じた役柄はただの煮え切らないネガティブ男にしか見えない。
愛にさ迷うが、そもそも愛に真に向き合っているのか…?
人物的にも感情的にも薄っぺらい男が自分を悲壮的に見せてるにしか見えず、全く感情移入も…。
姿を消した恋人を探す。もっと自分から躍起になって行動するのかと思いきや、終盤旧友から教えられ会いに行くってのも…。
なので自ずとかつての恋人と現在の恋人、二人のヒロインに頼るしかないのだが…。
長澤まさみも森七菜も魅力と好演を魅せてくれる。が、やはりキャラ描写に疑問符を拭えない点も…。
学生時代の写真部の後輩だった春。彼女との日々は輝き煌めき、儚く…。
二人で海外旅行を約束するも、突然キャンセル。そして別れ…。
その後久しくして今届いた手紙。春の想い、その後の彼女の事。何となく予想は付いたが…。
本作のキーとも言えるポジションだが、しかしどうも心情が分からず…。それに過去とは言え、佐藤健と恋人役というのもいまいち釣り合わず…。
長澤まさみとだったら年齢的にも合う。現在の恋人・弥生。獣医。動物と結婚するんじゃないかというくらい動物好き。
人に対しては不信感。ある事が原因で不眠症に。それがきっかけで通院、藤代が担当医に。
何処か似た所や通じ合う所を感じる。やがて付き合うように。彼女との日々はしっとりと寄り添い合うかのように。
愛とは不思議なもので、関係が深まると心が離れていく事も。すれ違いが多くなっていく。
彼女の言葉。愛を終わらせない方法。一人でいる孤独より、二人でいる孤独。ハッとさせられた。
そして姿を消した。
弥生が姿を消した理由。春の秘密。
本作一番のハイライトであろうが、何て事無かった。伏線とか意外な驚きも何も無かった。
ホスピスに入った春。それを知り、弥生は会いに行っただけ。
この時の心情こそ見せ場なのだろうが、ここも…。う~ん…。
お互い素性を知り、不甲斐ない男にしっぺ返し!…だったら面白くなったろうが、さすがに別の内容になってしまうか…。
最後も予定調和のハッピーエンド。
三者三様の愛の迷いを描くも、結局何だったの…?
海外も必要あった…?
タイトルの意味も。四月になれば彼女は…何だったの??
物語も各心情も何もかも。
全く伝わるものも魅せられるものも無かった。
感性の違いなんてもんじゃない。
ただ単に、川村元気とはプロデュース以外とは合わないだけかもしれない。
四月になれば彼女は / 2回目
映画「四月になれば彼女は」を観てきました。
実はこの映画を観るのはこの日で2回目で、毎回心をじんわり温かくさせてくれる映画でした。ほとんどの映画館がこの日で放映を終了するということで、結構寂しい気持ちです。
この映画について思ったのは「恋愛映画は必ずしもハッピーで終わるという訳ではない」ということ。
最後にはちゃんと恋人同士にはなるのですが、
どちらかというと、人間の本質的な怒り、悲しみ、苦しみ(苦味)や、心がどんどんボロボロになっていくさまが垣間見えると感じました。本当に人間らしさが凄すぎた…
それと同時に、俺自身がもしそういう状況になったら、ちゃんと一途でいようと思わされました。
そして、主題歌 藤井風さんの「満ちてゆく」。
最初はこの曲が映画の主題歌になっているということで、とても良い曲だし、風さんも好きなので行く価値あると思っていて、結局最後の方になってしまいましたが2回も観れるチャンスがあって本当に良かったです。歌詞の意味も大きく変わりました。
実を言うと、まだ展開が分かっていない部分が多くあり、DVD買おうか迷ってるぐらいにはなってます。笑
本当にもっと観たくなった映画でした。
現代の若者が結婚しない理由のひとつ
かみさんが観てよくわからなかったと言ってたので、暇潰しにどんなものかと観に行きました。
愛がどうのこうのとテーマにした映画らしいが、昭和世代の私からすると男は振られてなんぼ、振られた数だけ男が磨かれてく時代だったが、佐藤健演じる男はとにかく傷つきたく無いから積極的になれず、綺麗事ばかりでただの格好つけ。
現代の若い青年に感じる自分が振られてその後のことばかり気にして行動に起こせない男の子を象徴してるとさえ思った。
女の子の側にも色々あるとは思うけど、出会い好きになりお互いに気持ちを確かめることは今しかできない事だと、あとからあの時とか気持ちを伝えればとか後悔するのは本当にもったいない。と言うことをしっかりと心にとどめて置いてほしいよね。
あとから後悔するのが青春といえば青春なんだろうけど、臆病になっても良いことなんてなにもないんだから。
今の老夫婦以前は、恋愛結婚なんて殆ど無く、親、親戚に言われるがまま結婚し生涯添い遂げてきた。
私の世代以降、恋愛結婚が普通になり結婚までの恋愛期間が燃えに燃えて婚姻生活が理想とはかけ離れて恋愛感情が薄れる時代。
人生の最期を互いのどちらかが迎えるまで愛し合ってるのは、昔の世代の方が圧倒的に多いのは、結婚が恋愛のスタートであるからではなかろうか。
現在は出会い付き合うことがスタートで結婚がゴールになってはいやしないか。
「愛を終わらせない方法」は愛を始めないことかもしれないが、添い遂げるまで愛し続けることのこそが幸せなのでは。とさえ最近思ってます。
離婚率が高くなってる以前に、恋愛に踏み切れない若者の多いことをこの映画は投げかけてるとさえ思います。
二十代前半までは、夜中に会いたい気持ちが抑え切れず、車飛ばして会えもしないのに家まで行ったこともあったな~。
今みたいに連絡手段は家電しか無い時代、会う約束をするために必死、約束をしたら会ったらどうするか、何を話そうかを直前まで考えたものです。
今の若い男女の恋愛事情は詳しいわけではないけれど、仕事の後輩の若い者たち見てるとホントに傷つきたくないが先にあって当たって砕けろの精神はないのだと気付かされます。
「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」的な考えを持たないと恋愛など出来ないよね。
ストーリーの話では長澤まさみが森七菜に会いに行く気持ちはわかる、これは昔から変わらず好きになった相手が前に付き合った人がどんな人かは気になるもの。
サイトの評価よりは良い映画だと思ったが、登場人物の設定、背後関係が無理矢理感が強すぎて受け入れられにくいかもと思いました。
どちらにせよ、人が人を好きになるのに理屈など無くて動物的本能なんじゃないかな。
獣医の長澤まさみが動物と結婚したいとか、現実にしてる人もいると言うのは、人との恋愛でケンカや意思のぶつかり合いは避けたい気持ちの現れなのでは。
ワイングラスを落として割った時に、佐藤健が怒りもせず片付けてるのに引っ掛かったんだと。
罵声でも浴びせられて気持ちがぶつかりあったらもっと関係が深まるきっかけになったのかも。
ケンカするほど仲が良いとは良く言ったものです。
森七菜が最期にフィルムの入ったカメラを佐藤健に渡して欲しいと言ったのは愛した男に後悔させないためのツールでありメッセージだったのかな。
全編にわたって森七菜は健気で可愛い女の子でしたね。あと仲野太賀くんの喝采は上手くて良かった。
自分が歳をとったからだろうか
この映画は恐らく恋愛映画なのだろう。ただ、あまり好みではなかったかな。
俊の気持ちには共感できる。自分としては十分愛していたつもりだったが、それが届いていなかったことを感じ、戸惑う。海外旅行まで準備したのに、一方的かつ残念(恐らく理由である父の問題を、仕方ないと感じるか、大人としては自立できておらず残念と感じるかは個人差あるでしょうが、私は後者と感じました。)な理由でドタキャンされた元カノからあんな手紙が届いたら、懐かしさと冷めた気持ちがない混ぜになった複雑に気持ちになるでしょう。
春の気持ちもまぁ想像できなくはないかな。余命いくばくも無いと分かり、夢だった旅に出る。もちろん、旅先の出会いも楽しいけれど、ふと思い出した元カレに連絡したくなってみる。あんな別れ方しておいてよくも図々しく、と個人的には思うが、まぁ精神的に不安定になっていれば理解できなくも無いのかな。
一番理解できなかったのは弥生。いったい弥生は俊にどうして欲しかったのでしょうか?何を思って春を追ったのか、ちょっと自分には理解できなかったです。
若い世代には人気の作品なのか。LINEの句読点一つでマルハラだと騒いだり、就職直後に退職代行サービスを使う世代らしい、よく言えば敏感、個人的な印象としては過敏な感性を持つ世代の好みなのかもしれない。自分も歳をとったものだ。
名所の映像を…
これはマリッジブルーなのか?
優柔不断な男性の目からみた物語。
大学時代の記憶を振り返るのだが、いまの時間軸との相違を感じられなかった。もう少し演出方法や撮影場所など違いを持たせて欲しかった。
有名な場所を映し出したドキュメンタリーの映像のみを取りたかったかの様に物語としては盛り上がりもなく淡々とした物語で男女の関係の再構築を描いたもの。
恋愛ものならばもう少し観てるものの心を動かすものを描いて欲しかった。
ちょっと無理が
2人の女の人生を変えるほど良い男なのか?自発的には何もしてないただの男。父親に旅行行くこと反対されて、それがきっかけでこんな壮大な話に?それにしても、気狂いな女たち。
娘と離れたくない父が、なぜ1人旅行を許可した?その辺の背景がないので、理解に苦しむ。
森七菜と長澤まさみと佐藤健が同世代ってことだよね。。。?長澤まさみは流石に恋愛もののヒロインは難しい年齢かな。
恋愛、死別、泣きながら寄りを戻す、若干のLGBTっていう定番を混ぜた駄作。
思い出したので追記。ただ君を愛してるって映画のパクリでは?
ファインダーを覗く春の瞳に映ったもの
原作は未読です。
空と地、風と季節を包み込む映像の濃やかさと美しさに圧倒されて、しかしそれに比べて、この作品のテーマとなった愛への問いかけが、どうしても「作り物」にしか感じられなかった。
◉喪失までの儀式
過ぎ去った昔の恋と、消えようとしている今の恋が、哀しみの中で交錯する。と言うか、昔の恋が今の恋を侵食してきて、ところが煩悶は生まれても、明らかな争いにはならない。今の恋が昔の恋に寄り添ってしまう。海辺のホスピスで営まれる、人生を纏める儀式のような展開。
日が経って思えば、弥生(長澤まさみ)は、藤代(佐藤健)をこれほど深く愛した春(森七菜)に会わずにいられなかったと言う、衝動的だが、とても素直な心根によるものだったと理解できる。
◉あまりに虚無的な
室内も街角も全てのシーンに、影が満ちていたと思います。人生は光より影。幸せは壊れるけれど不幸せはもう壊れないから、愛が満ちそうになったら懐疑心を膨らませて、そこから逃げてしまおうと弥生は心に決める。「愛を終わらせない方法とは」と言う問いかけが、物語の一つのテーマになる。藤代と結ばれる直前で、黙って藤代の元を去る弥生。
しかし愛を失わないために、本当の愛を手に入れないと言うのは、ただの拗らせではないか。正直、あまり心地よいものではなかった。もう少し傷ついてからでも遅くない…と心中で叫んだりする。
◉叶わぬ恋を叶えようとした春の旅
最初に藤代と弥生の医療を通じた恋愛が描かれ、時を戻しながら春(森七菜)と藤代の写真を通じた恋愛が描かれた。
ファインダーを震えるような繊細さで覗く春の姿が瑞々しく、それが二人の恋の始まりと愛の深まりを語っていて、いや、私も思わずドキドキしてしまう。街路の樹々のそよぎや空から降る雨、時を経て湖や古都に向けられる、翳りに満ちた春の表情や語りの声が、胸に沁みました。話は哀し過ぎるのだけれど、そこに次第に安らぎに近づく過程は描かれたと思います。
森七菜さんの暗いけれど、絶望はしていない演技が非常に素敵だった。
もう一つの安息感。それはプロローグで結婚式場から帰る藤代と弥生の空気感、それからホスピスからマンションへ戻るエンディングの二人の雰囲気があまりに自然だったこと。
つまりいちいち問いかけなど発しなくても済む、目の前の関係に思い当たることが、愛に気がつくことなのかなどと、ふと思いました。
何が言いたいのか
意味の無い視覚的情報を付け足すくらいなら小説のままでいいのでは?
俳優さんたちはどれもカッコよくて言葉に芯があって素敵だったが、とにかくカメラワーク、シーン構成、場転の雑さ、急な情報と情報不足、無駄な演出が多すぎる。
4月が重要かと思えば、ただの誕生日。
愛を保つ方法が重要かと思えば、答えは曖昧。
女同士のいがみ合いかと思えば、仲良くなってる。
分からないながらもなんとかエモさを引き出そうとしてる感じが否めなかった。アイデアもどこか稚拙。ストーリーを深めるか、演出を深めるかどっちかに振り切ったほうが絶対いい。
察してチャンばっかり出てくる困った作品だけど、何故か魅力がある
佐藤健演じるキャラクターは体温を感じなさすぎる(そういう設定だけど、さして魅力を感じない)し、長澤まさみ演じるキャラクターはただの察してチャンで、こんな困った人がいたら周りはどうしようもないと思う(そういう描写はある)。
映像はとにかく綺麗でムーディーだけど、盛り上がりもそこまではないし、所々で設定の粗さを感じる部分はある。
佐藤健キャラと長澤まさみキャラの設定の作りこみが足りなく薄い。
特に、長澤まさみとその妹の職業のあまりの違いも違和感しかなく、(原作ではもっと掘り下げてるのかも)もう少し突っ込んで広がりを出すか、敢えて無かったことにしても良かったかも知れない。ただの謎人物みたいになっててモヤモヤする。
ただ、ふと思ったのが、佐藤健の無味乾燥な感じは、敢えてキャラクター性を消すことで、観ている(あまりいないであろう僕のような)男性観客に疑似体験されるつもりかも・・・なんて邪推してしまったりもする(VR作品みたいな)。
その意味で長澤まさみ演じるキャラも女性視点での疑似体験アイコンなのかも。
えー、嫌味な表現のオンパレードで申し訳ない。
じゃあ、つまらないのか?と言われると、全くそんなことはない。もう一度観に行きたいと思わせる魅力が確実にある。もう一度あの寂しく儚げな世界観を味わいたいと思う。感傷的な気分は人を心地よくするのかも知れない。僕がただのナルシストなだけかも知れないけど・・・。
なぜ、色々な欠点があるにせよ、作品としてこんなに魅力があるのか・・・。
それは、もう一人の主演である森七菜演じるキャラクターの魅力が際立っているということかも知れない。元々別に好きな女優さんでないけど、彼女が演じるキャラクターの切なさ儚さを見事に演じている。
彼女の独白も否が応でもムードを盛り上げる。
旅行費が半端ないであろうレアな国をこんなに回れるなんて、この人たち、何でこんなに金持ってるんだろ?とか、そんな野暮なことを考えないでもないが、それはファンタジーとして置いておくとして、とても悲しく、そして心地よい気持ちになる作品でした。
満ちていく時間、
*俊(フジ)にとって春との想い出はずっとフレッシュなまま、10年後に届いた春からの手紙(写真)に冷静をよそおっていたけど、学生の頃が鮮明に甦っていた。***弥生は一緒に生活していて、体を合わせてもいつも孤独を感じていたのだろう。それを少しでもフジに分かってほしかった。比喩的に洗面所の水づまりも、少し手を加えれば流れたのに、ほんの少しの糸口がほしかった***突然弥生が出て行って、フジはショックを受けなぜなんだ?自分におちどがあったのか?ちゃんと愛していたのか?自分に問いかけた。弥生はフジに悩んで悩んで、考えてほしかったかのかも知れない
***『愛』を終わらせないために弥生がとった行動は、春への献身愛?同調愛?それとも同化?***フジは弥生にそこまでさせていた事に、やっと自分のおろかさに気づいたのだ!弥生がどんなに大切なのか!!***愛する事、幸福を持続していく方法は人それぞれ。時間をかけて満ちていくいくんですね!****ある意味この作品はファンタジー!?
あの日回せなかった車輪
四月になれば彼女は
他人の日常や意思を、とても大事に思っている
医師としても、相手へリスペクトを忘れずに話す
やがて遠ざかってしまい、望みから離れていくことに気付く
障害となるものに譲って生きていく
出掛けることを許されるのは、時間がないと感じる時だけ
あの日に回せなかった非日常の車輪。
旅行は区切り。世界を初めて回る機会は、一度しかない。
それでも、まだ失ったグラスは取り戻せるか。四月は、もう一度やってくるのか。
キレイなんだけど、、色々疑問が残ってモヤモヤ
ボリビア・ウユニ塩湖、美しすぎる!
水?氷?車で近くまで来ていて、歩いてるのにびっくり。
あんな美しい風景を見て、写真撮るシーンなんて羨ましい!
行ってみたいと思っちゃいました。
色々な海外の風景、てっきり写真家とかそういうので生活しているのかと考えてましたが、まさか病気だったとは、、。
森七菜ちゃんが大学のサークルのところで声かけられるところの横顔がめっちゃかわいかった!
一緒に街の写真や朝日の写真撮りに行ったり、旅行の計画したり、楽しそうな感じもよいです。
朝日見ながらの2人のやりとり、特に佐藤健の戸惑いの表情がとても印象的でした。
でも、なんで旅行あきらめたからって、父を選んだからって別れる必要が?
そりゃ一人娘を男と海外に行かせるとか、男親からしたら心配でしょーよ、写真で記録し続けてるところが、異常な愛情ともわかるけど、、奥さん出ていって、どうしても寂しさから目を逸らしてそこに依存しちゃうのもわかるしなー、、
そして、彼女が亡くなる時父はいなかったから、亡くなったのかな?
旅行先からなぜ手紙?今時SNSとかでなくて?
10年も経ってたら、住所変わってるかもしれないのに、、それこそ結婚してるかもしれないのに。
とは思ったけど他の方のレビュー読んで、一方的に自分が傷つかない方法で、自分の過去の愛を確かめていたのかと、これはちょっと納得しました。
それから今カノ。結婚式を挙げようとしながら、どこか人ごとというか、なんか結婚したくないのかなって思っちゃう。誕生日も祝ってもらっても無愛想、、。愛を終わらせない方法が見つからないから、結婚前に姿を消したのかな?
でも、なぜ元カノの居場所わかったんだろう??
手紙と写真? 途中ウトっとしちゃったのもあるけどわからなかった、、
そこで働こうとかすごいよね、、
自分なりに愛について向き合おうとしたのだとは思うけど、、行動は理解不能。ちょっと異常だったなあ。
そして、動物園とか、医者とか、精神科とか、、ちょっと私のリアルと重なって、正直ちょっとキツかった、、映画と違う意味で泣けて泣けて、、気分転換のつもりが余計しんどくなっちゃった、、
端折りすぎか。
結婚直前に彼女が消息をたってしまった男の話。
藤代と弥生とハル。一人の男と今カノと元カノの関係で、愛に対する価値観の違いを表現していた。上手くできていたと思う。
ただ、男性目線からすると女性二人に振り回されているだけだなぁ。一年後にはまた弥生出ていくなぁーって思いました。
弥生がハルに会いに行く。藤代が弥生の場所を突き止める。この二つはかなり無理があった。2時間に納めようとする作り手の意図を感じました。もう少し丁寧にやるべきところだと思ったが。ハルの父やバーテンダー含め、色んな愛の形をちょっとずつ出すならガッツリ3人を見たいと思った。
森七菜の透明感ってなんかいい。
面白さはなかった、けど、感じるものはあった
ひたすら全員孤独で、そのまま死んだりそのままヨリを戻したり、愛されるのが怖いとか、観客のそういう孤独とか愛されたくってしょうがない感情には響くものがあると思う。
面白い作品かと言われるとちょっとわかんないけど、自分の感情的にはなんか救われる部分もあったりしたので見なきゃよかったとまでは言わない。
しかし藤井風に曲書かせてくれたのは本当にありがとう。めっちゃ好きこの曲。
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