四月になれば彼女はのレビュー・感想・評価
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愛を終わらせない方法はない
冒頭、式場見学のシーンより。
同棲している彼女がピアノを習っている事さえも知らない彼、別々の寝室。
「愛を終わらせない方法ってなんだと思う?」という過去された質問さえも忘れてしまっていた。
愛を終わらせない方法は手に入れない事だと。
手に入れる事ができなかった彼の元恋人からの手紙、
そこから読み取れる痛いほどの愛に彼女は心を乱されたに違いない。
愛が本当に終わってしまう前に彼女はその熱に触れようとする。
ただ実際に元恋人に会ってその熱は過去のものだと、その熱を元恋人自身も追っている事を知る。
愛を終わらせない方法など無かった。
途中、先輩の医師が放つセリフ。
「今の時代、皆んなどこかしら病んでいる。」
登場人物みな、どこかしらに問題をかかえていて、極端に言えば心なのか、身体なのか、どこかしら病んでいた気がする。
そんな病をお互いに分かり合って、補い合っていく必要があるのかもしれない。
皆さんは愛が終わらないように、愛する事をサボらないで欲しい。
映画ってだから嫌い
ネタバレありです。
そもそも原作読んでないとあかんのですかね?
何を言いたいのかさっぱりわからんし、
設定も雑過ぎる。雰囲気映画?
最後の藤井風で泣かすためだけの映画?
河合優奈出す意味あった?
メンヘラ女である弥生は、またちょっと寂しいことがあればまた行方不明になりますね。私がそうだからわかります。
映像は綺麗。主要登場人物の演技も文句ない。特に森菜々ちゃんは良かった。
でも年齢設定おかしくない?
PENTAXと高校生に見える森菜々と長澤まさみが現在同年代って無理あるよね。佐藤健はまあ大学生役違和感なかったけど。
エスカレーターの降りたところでしゃがみ込んで泣いてたら
後ろから来た人がなだれ込んで大惨事起こるのでやめてー。
弥生、どうやって春の居場所突き止めた?
そしてあの海岸での藤代との抱擁の後、勝手に仕事放り投げて元の生活に戻ってるのなに?
春の父親はどうしたん?
想像にお任せしますって映画、嫌い。
2人の女性によるダメ男修正物語
観る気がなかったのですが、俳優陣いいし・・・
ってことで鑑賞しましたが・・・あぁ、やっぱり。
豪華なキャストにビッグネームの主題歌には気をつけろ!
って何度も自分に言い聞かせてたのに・・・。
いや、商業的に大成功して日本映画界を元気にして
頂ければよいです。そのための作品ではないでしょうか?
どうしてこの手の邦画って、不自然な設定がベースに
なってるんでしょうねぇ?自然な流れで感動を作れない
のでしょうか?洋画の恋愛映画ってこんな入り組んだ
設定無いと思うんだよなぁ。もう信じられないくらいの
予定調和な偶然が頻発しちゃって・・。
心療内科系の医師が患者に・・・ってもう引くし。
おいおいおい・・・って。
さらにその医者がほぼヤブ級の診察能力がゆえに話が
回っていく・・。それを医者の不養生とかの言葉で
説明すんなよな、失礼にもほどがある。
フジの人間性がようわからんし、過去の引きずり度合いも
ようわからん。ダメダメなことはなんとなくわかる。
弥生はなかなか微妙な心の持ち主ではあるものの、
探偵並みの調査能力で元カノの潜伏先を見つけるし
さらには潜入捜査も。就職も退職も自由自在。忍者か。
ハルは・・・一番わかりやすいキャラだったかな。
てかさー、旅行行けなくなっただけで終わるかい?
恋愛。旅行いけなくなっただけだろがい。君たちの
恋愛どんだけ薄いんだ。
でもって、とどのつまり・・・元カノと今カノが
「あいつダメだよねー、けどこんな時もあってさ、
わるいやつじゃないんだ、よろしくね!」って
分かり合って、彼氏の引継ぎをしつつ
「お前さ、しっかり向きあえよな!自分にもあたしにも!」
って、ダメ男を修正する物語でした・・・としか見えない。
こーいう状況だから、こうなるよね・・っていうような
心情描写皆無で状況だけで泣かせにかかる物語って
ほんとつまらない。
ラスト「やよいー!」って叫んで走っていくシーンなんて
ゾゾゾってしました。
あーぁ。
「私、ハナさんに会いに来たんです」
嘘っ!?
何?探偵かなんか使ったの??
PENTAXからの「ハナが死んだ」にも飛び上がる程驚いたのだけど、更にぶったまげた台詞だった。
どうにもよく分からない。
作品がってんじゃなくて、なぜ川村元気氏がこんなにも重宝されるのか。彼は財閥の1人息子か何かなのだろうか?川村元気氏が関わる作品を何本か見てきたのだけれど、どれもこれも刺さってはくれず…きっと感性が違うのだろうと思う。それとも監督が原作を活かしきれてないのだろうか?だが脚本には原作者の名前もある。ずっと不可解なのだ。
今作も予告での期待感はあったものの、何となくの気配は感じていて…やっぱりって感じだった。
ロマンチストな中学生の発想の域を超えないように思えて仕方がないのだ。
俳優陣は熱演だった。
なのだが、その重い背景を原作が持て余してる感じが半端なく…想像にお任せしますと丸投げされてるような感覚になる。
文法的にはこんな感じだ。
ハナが旅に出る=父は死んだ
擁護施設にハナが入る=死んだ父の遺産を活用
PENTAXがハナの居場所を知ってる=????
弥生がハナの居場所を知ってる=探偵以外なくない?
ハナが弥生をフジの彼女と気付く=女の勘。だとしても、就職して看護師にまでなると思わんだろが。めっちゃサイコパス!
どれもこれもダイレクトではなく、察するにってスタンスで勿論、俺の想像だ。
じゃあ、コレらが明かされたとてどうなるんだって事だ。本筋には関係ないが、少なくとも俺は物語を追ってる途中に躓かない。
俺は知りたいんだ。登場人物達の苦悩を。何に打たれ、何を乗り越え、どんな葛藤があってその選択に至ったのかを。
確信に至る材料もない。だから、感性が合わない。
綺麗なものだけ、儚いものだけを並べられてるようで、表層だけなぞられてもなぁ、なんて事を思う。
そもそもの事の発端が「愛する努力を怠った」って事なのだ。それを確信したのが2人で買ったワイングラスを躊躇なく捨てたってのが決定打っぽい。
で、次の日には失踪だ。
その失踪の理由が「失なってものを取り戻す」とかなんとか。その想いがハナに向かう。
…こういう女性像とか状況に、女性は共感できるのかしら?「あー、あるある。佐藤やっちまったなぁ」とか思うのかしら?
居場所を事前に調べてたの?
こんな事が起こった時の為?それとも彼の過去を知りたかった?思わせぶりな手紙の内容に不快感でもあった?ならその不快感は彼と一緒に解消すべきなんじゃなかろうか?むしろその不快感こそが愛情の裏返しでもあんじゃないのかしら?
その失踪もどれぐらいの時間かは描かれない。
衣装の差異をそう感じなかったから1〜3ヶ月とかなのだろうか?
その期間の間、弥生はずっとハナと対峙し何を想ってたの?何が変わると信じていたの?
ハナの想いは吐露されるけれど、2人はソレをどう咀嚼したんだ?
ラストカットは動物の習性に詳しくなるフジと弥生の会話で終わる。彼女の仕事に詳しくなるって事は、彼女を理解する努力をし始めたって事なんだろうけど、ソレはハナが居なくても出来る事だったんじゃないの?
それに失踪という大惨事を克服した割には平坦過ぎやしないかい?
まるで何も無かったかのようだ。
何があってそこに至ったのかまるで掴めないよ。
バーのマスターが中盤くらいで言うよ。
「まだ出てった理由が分からないの?」
分からないよ!
あんだけのシーンじゃ理解しようもないよ。
フジは愛情を伝えるのが下手だったのかもしれないのは、妹とのやり取りで予想はできたけど、2人で居る時は違うかもしれないし、弥生に優しく接してたようにも見えてたよ。
そこそこコアな部分を丸投げされても困るんだよ。人物に感情移入し辛いから。
川村原作はずっとそんな印象だ。
そもそも…
四月になれば彼女は…どうやねん!?
年取るんかい?
鬱になって奇行を繰り返すんかい?
死ぬんか?
あ?
いったいどうなんねん?
それらを補完できる観客には、きっとまるで違う感想なのであろう。
だから、俺の感性とは合わない。
弥生がメンヘラにしか見えん。
それで合ってんのか?
弥生が言う「愛を終わらせない方法。それは手に入れない事」身も蓋もない言い分だけど、それは覆ったんだろうか?覆ったように思えず、かと言って違う価値観を手に入れたようにも思えない。
そういうとこだよ…。
唐突感を感じるストーリー
物語の焦点が合ってないようで、あまり入り込めない映画でした。
後半に獣医の弥生(長澤まさみ)が緩和ケアの看護師に早変わりするのは、唐突感を感じ、彼女の感情を理解しにくかったです。
春(森七菜)もかなり体調が悪い状態なのに、一人で海外旅行は無理のように感じます。
映像や音楽、俳優の演技は良かったのですが、ストーリーや脚本がいまいちのように感じました。
悪くないがやりすぎ感も
原作を読んでから観に行ったので、こんな風に映画化するのかと考えながら観ました。
原作から枝葉を削ぎ落としてシンプルに作っていたのはよかったが、妹のパチンコ屋設定、竹野内さんの父親の執着、長澤さんがホスピスに行くのはどうかなあ。長澤さんと佐藤さんが最後に会う場所が原作ではインドなので、ロケも大変でしょうし、そもそも無理があるストーリーではあったのですが。
佐藤さんも長澤さんもいい大人なので、もう少し大人っぽく描いてほしかったのと、二人が暮らす家はさらにスタイリッシュなものをイメージしていましたね。
森さんの春は、思っていたよりずっと可愛らしかったです。
病院が行ったことがあるところで面白かったのと(医者と患者は廊下でそんな話はしちゃいけないでしょ、と思いつつ)、ウユニ、プラハ、景色がきれいでした。
真のホラー映画
衝撃のホラー展開にゾッとする感覚のが強くて震撼した。
泣かそうとしてくる演出も意味がわからず、劇場で泣いてる人もいるのも更に怖さを増長させた。
長澤まさみ演じる「弥生」が髪を切っている鋏で、森七菜演じる「春」を後ろから滅多刺しにするのではとドキドキしてしまったが、笑いあった後にもかかわらず、「春」の遺品から手紙を持ち去る方が、もっと怖かった。
森七菜演じる「春」も『ああいった手紙を出せば、元カレの現在の彼女が会いにくるにちがいない』というほのかな計算、その末、自分の思った通りに事が運んだ事に喜びを示す感じが狂気に満ちていた。
主人公と「弥生」がその後の人生、またすぐすれ違うのは目に見えているのに、ハッピーエンド風もホラー。
演技力で圧倒したのは仲野太賀。
特に役にあわせた味わいで、ちょっと下手めに歌う『喝采』が秀逸だった。
ウユニ塩湖、ブラックサンドビーチ、プラハがスクリーンで見たいなくらいの気持ちで行った事を後悔。
ワイングラスが
お互いを想う気持ち、同じ温度で伝わるなんて奇跡。いや、あり得ない。だからこそ一緒に居なくちゃね。体温感じなくちゃね。と。
ワイングラス割れても、何もなかったようにサッサと片付ける彼。
2人の愛が壊れた、の暗喩ではなく
些細なことなのに、噛み合わないもどかしさを
弥生の表情から感じた。
ちりつもな違和感は、洗面所のつまりからも。毎日コツコツ?と溜まる髪の毛。
気づけばすぐに拭えるけど、詰まりが悪くなるまで放置してしまう。
心の澱も、本人気づかず溜まるよね。
2人が幸せに暮らしていけますように。
溜まる髪の毛を、まめに掃除できますように。
そう祈るラストシーンでした。
はちゃめちゃに泣くにマンマンで行ったら泣けなかった……… 号泣必至...
はちゃめちゃに泣くにマンマンで行ったら泣けなかった………
号泣必至!!!みたいな作品ではなかったのかな。
女性陣の考えに私の理解が及ばなくて、いやいや、もっと話し合おうよ………君たち恋人同士じゃん。。。となった。
佐藤健もそこは同じですが。
佐藤健の理系(医者)の部分と文系(写真サークル)の部分が見られてお得でした。
エスカレーターの泣きのシーンは予告で見てたけどかなり刺さりました。
ウユニ、プラハ、ブラックサンドビーチは流石に絶景で映像めちゃめちゃ綺麗。
森七菜がとった写真も見たかったな。
ペンタックスへの佐藤健のありがと。の言い方と
森七菜の長澤まさみに対してのありがと。の言い方がそっくりで、本質的に思い合ってたというか、根本が似てて通じ合ってたのは佐藤健&森七菜の方だったのかなと思った。
原作は未読。
うーん
なかなか没入とはいかない、、本だともっと面白いのかな
なぜ愛されるのにそんなに臆病な長澤まさみ?
姉が獣医で妹パチンコ店員?
車を深夜に出さされる不憫なペンタックス
帰りは1人、静岡?神奈川?から東京、近ないで!
毒親すぎな竹野内豊、、
見切りで結婚して1ー2年して離婚だねー奥さん獣医だしお金ある
惜しい。この内容ではVODでいいかな。
FM802のDJさんのお話と、原作者とのインタビューを聴き、ちょっと気になったので見にいきました。
一言で言うと「全体的に説明不足、そして惜しい」でした。
「愛」はとても難しいものだと思うし、そもそも弥生の言っている「愛を終わらせない方法、それはなんでしょう?」の理論と答えもよくわからない。
春は自分の気持ちに落とし前をつけてすごい良かったと思うけど、俊が大ラスで弥生を迎えに言って「・・・帰ろう」だけじゃ、絶対に弥生は帰って来ないと思う。笑
「愛を終わらせない方法がわかったんだ!今までごめんね!これからは・・・」みたいに、普段感情が表に出づらい俊が必死になって言葉で伝えて本気度が見えないと(そこで答えを観る人に伝えないと)誰にも核心が理解されないと思いました。
心も動かなかった。そこが惜しいポイントです。
だれもちゃんと言わないから、ずっとぼんやりと映画が進んでいき、ラストを観ても「うーん」って感じでエンディングを迎えました。
やはりもうひと押し欲しいところ。
これは佐藤健が悪いと言うより、演技指導が良くないと思います。
朝日のシーンで時間に限りがある、服も汚してばかりもいられない、佐藤健の演技に任せた、くらいの感覚だと感じました。
とはいえ、愛する気持ちを伝えるのを怠らないことは大切だと思うし、それは弥生が手紙で言っているのでそれは分かりました。
でももっとガッツリ伝えて、「もっと妻に伝えないといけないよな・・・」って見た人がみんな思うくらいにしてほしかったと思います。
彼女は…
婚約者の弥生との結婚式が迫る中で、元恋人の春からの手紙が届いた事で心揺れる主人公の俊が弥生が突如いなくなった事を機に再び春と過ごした思い出を振り返りながら弥生を探していくといった感じのストーリーでした。
医学生役の佐藤健は無理ありません?
ほうれい線がめちゃくちゃ気になりました(笑)
あんな医学生はいるんでしょうか(;´∀`)
似たような役者さんで代役たてるのもという印象もあるが、やはり森七菜が最後まで主役だった印象のほうが強くて、惜しいなあと思うのが末期の病を抱えながらも痩せこけている様子が見受けられないのでリアリティに乏しいところです。
ラストは弥生と再会を果たせて良かったですね。
弥生は何故春に会いたいと思ったのか甚だ疑問ですがキャラクターを医者にして、春を患者に見立てて春の事を知りたいから会いに来たという設定ならば、俊に黙って出ていく必要も、愛とは云々の下りは果たして必要だったのかと考えたらそこは疑問しか無いですね。
人生にほんの少し後悔があるのなら、それを拾いにゆこうよ
フィルム、カメラ、写真、光、陰……
何だか街の匂いや景色の温度
そういったものが、少し漂ってくる気がするような美しい映像が多かった。
それぞれの人生で後悔を抱えている三人が、それを補ったり、取り戻そうとしたり、向き合ったりしようとするお話だと思う。
エンドロールで歌声と共に想いを馳せると、じんわりと泣けてきた。
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ペンタックスはイイやつだなぁ
茶化すようにはしても、藤代が思い出に浸るのは邪魔しないで居てくれる。
鑑賞前に少しレビューを見て、藤代が淡々とし過ぎているという指摘もあったけど
彼は十分(こういう言い方が適切かは分からないけど)困惑しているし、傷付いていると思う。
切れた部屋の電球を替えられない程には
弥生がなぜ幸せに罪悪感を覚えるのか?
彼女も家庭環境が複雑なのかな、と思った。
終盤で藤代に抱きすくめられた時の叱られる前の様な、許しを乞うような表情が印象的やった。
幼い頃に厳しく躾けられたのか、シングルの家庭で我慢することを余儀なくされたのかな、と妄想した。
佐藤健がイケメン過ぎ
マリッジブルーの彼女が死期間近の相手の元カノの所へ行き『ドーヨ?』って言ってすったもんだしたら彼がやってきて抱き合って終わる話。。。
佐藤健の自分の事がわかってない感も、森七菜の出せてない大人っぽさも(大学生ですら…)話とズレてて、長澤まさみのオーラのみが存在するような映画でした。
話の冒頭の行動やシチュエーションが終盤に伏線回収のように進むんだけどどうにも分かりにくい。そして話の振り幅が大きい。
佐藤健を見に来た人は満足だと思う。森七菜を見に来た人も可愛かったと思える。ただ長澤まさみの演技・映画を見に来た人は『長澤まさみが勿体ない』っと思うんじゃないかなぁ。
中々面白かったですよ。
佐藤健はおそれている
・今カノ・元カノという二人のサイコパスに苦しめられる精神科医
・元カノは元カレの結婚直前のタイミングで「二人で行くはずだった海外旅行の写真」を送りつけ、「あなたが好きだったころの私が好き」と未練たらたらで「私もうすぐ死にます」という予告までする
・元カノの親も部屋中に娘の写真を張り、娘を束縛するサイコパス
・元カノからの手紙を見て失踪する今カノ
・今カノの失踪で精神を病んだ精神科医は同僚医師や行きつけのバーのマスター、今カノの妹など関係者全員から「お前が悪い!」と責められる妄想に苦しめられる
・元カノの死を知らされた精神科医は元カノが息を引き取ったホスピスに行き、彼女の形見であるフィルムカメラを受け取る
・フィルムカメラの写真を現像してみると、そこには失踪したはずの今カノが満面の笑みで撮影されている!!!!!
・なんと今カノの失踪先は元カノの入院しているホスピスで、今カノは元カノの生殺与奪の権を握っていて……
いやあ、序盤・中盤の演出のトーンを変えて、ラストの展開をもう少し工夫すれば、最近のJホラーの停滞気味な雰囲気を払しょくさせるような日本ホラー史に残る名作の完成でしたよ。
和製アリ・アスターの誕生、というか、アリ・アスターがコッソリ来日して撮影してるんじゃないかと思ったくらいです。
P.S.河合優実のシーンで気になるセリフがいくつもあったのですが、その伏線ぽいものが回収されていなかった気がします。やはりホラー的な話なんですかね?
サイコパス
ツッコミどころはいっぱいあるけど、まあいいや・・・まあいいや・・・と流して観てたらどーしても流せない今彼女のホスピタル潜入というありえない気持ち悪い気持ち悪い行動。
これを許容して普通に観れるって感覚が本当に理解できません。
大人の愛だのなんだの言ってお勧めしちゃってる人もいてるので自分はハッキリこれは観ないで!時間の無駄!と言っておきます。
良い音楽も綺麗な映像も全部白々しく感じました。
この映画のジャンルはホラーです。ホラーがみたいならお勧めします。
愛を終わらせない方法とは
なかなか共感できる部分がなかった。
長澤まさみと佐藤健が好きで観に行ったけど
どちらかというと
森七菜の魅力が大全開って感じ。
佐藤健もぴかぴかの森七菜の隣に並ぶとやっぱりおじさんに感じる…。笑
もうちょっと年齢が近いキャスティングをお願いしたかったところ。
「愛を終わらせない方法」というテーマなのかな?
ある程度歳とってくると「現実そんな甘くない」と言いたくなる。ただ、カップルから夫婦になって、やがて家族になるに連れて、愛情表現こそ少なくはなるけど、愛がなくなるわけではないのでは。
冒頭で長澤まさみが「結婚2年目から愛ではなく情になるらしい。」といった類の発言をするけど“愛情”という言葉の通り、情だって立派な愛なのでは?と思った。
長澤まさみがいい大人なのに割と不安定というか、悪く言えばメンヘラ、良く言えば繊細すぎて感情移入できなかった。
森七菜のくだりはいるのかな?佐藤健がその経験を糧にして成長した部分ってあった?繋がりがあんまり感じられなかった。
原作読んだ方がいいのだろうか。
監督はあいみょんとか米津玄師のMVを撮った映像監督初の長編映画らしい。そのおかげか映像は綺麗。海外に行ってみたくなる。
何より藤井風の主題歌が最高。
3人の思い
3人とも相手を愛しているのに、タイミングや怖さで踏み込めないまま、何かのキッカケで離れてしまう。お互いに状況や感情があるからある意味仕方ない面もありますよね。ただ、最後に1人の行動と思いが、残る2人を結びつける事になったのは、3人にとって良かったのでは。
俳優陣の演技が光ります
公開初日、舞台挨拶の全国同時中継付きで鑑賞して来ました。この形の舞台挨拶は初めての体験。すごく良いと思います!地元の映画館はほぼ満員でしたよ。このタイプの舞台挨拶が普通に行われるようになることを切に希望します!
作品については、主人公の藤代俊(佐藤健さん)、その婚約者の坂本弥生(長澤まさみさん)、藤代の学生時代の恋人の伊予田春(森七菜さん)等々、どの役も演じる俳優さんたちの演技がみずみずしく、とても光るものがありました。
ストーリーについては、自分が女性でどうしても女性目線で見てしまうからなのか(とはいえ、自分が全ての女性を代表できる訳もないのですが)、一瞬、弥生の行動も春の行動も「自分ならそこまでの行動は取れないかな、、」と感じてしまいました(特に弥生については)。
でも、そこに引っかからずにストーリーの進行に心を委ねて鑑賞したら、3人の気持ちの流れを理解出来る気がしました。
なんとなく、、ではありますが、藤代と2人の女性、特に藤代と弥生の心の結びつきやその深さが、どちらかというとサラッと描かれている感じがして、それに比べて弥生や春の取る行動がすごく深刻で重大なので、自分には「一体どんな関係性だと、そこまで行動するのかな、、」と少し突飛に感じられてしまったのかな、と思いました(でも、その衝動的で突飛にさえ思える行動は、若さゆえと言えるかもしれませんが。このあたり、今20代の人たちに感想を訊いてみたいかな)
弥生の行動が突飛だと感じないためには、藤代と弥生が患者と医師の関係から離れて、ぐっと心が近づいていく過程が、もう少し濃く描かれても良かったかな(観る側としては、もっと濃い感じで2人の魂の結びつきを観たかったかな)、と思いました。2人は最後、お互いをかけがえのない存在だと気付くわけですし。
女性2人に深く共感し切れなかったからなのか、何故か私の心は藤代くんに共鳴?同情?してしまいました(これって変でしょうか、、、?でも、今カノと、恋の初めの頃のような刺激はないけれど穏やかに未来を築いて行こうとしていたのに、彼女は出奔してしまうし、決定的に破局した元カノからは急に手紙が次々と送られて来るし、周りの人達からは「弥生の気持ちが全然分かってない!何で結婚しようと思ったのか分からない」と追い詰められるし、、。私も藤代くんみたいに動揺しそう。
ストーリーについてはそんな感じでしたが、俳優さん達の演技は皆さん素晴らしく、長澤さんが最後に海辺で泣くシーンは、苦しい気持ちから自らを解き放って前進しようとする力強さに満ちていたし、森さんは、難しい家庭環境の中で生き方を模索する、感受性の豊かな10代〜20代の女性を演じていて、素晴らしいと思いました。佐藤さんも、普段は穏やかな医者でありながら、自分を突き動かす情熱を確かめようとする藤代の役を熱演していたと思います。
また、ペンタックス(中島 歩さん)は、「こういうノリの(寝坊してばかりの笑)学生っている!いかにも写真部長!」と感じましたし、10年後の大学職員?研究者?の姿もすごくなじんでいました。ともさかさんは優しく話を聴いてくれるお姉さん的なお医者さん役がピッタリで、タスク(仲野太賀さん)も、時にイライラしながらも藤代を見守り、内省を促す重要な役割を果たしていました。弥生の妹(河合優実さん)は、弥生とはタイプが全然違うけれども、一番の理解者なのだと伝わりました。そして、ワンシーンだけの出演でしたがすごい存在感だったのは、春の父親(竹野内豊さん)で、その心の闇の深さを感じました。藤代と春が海外旅行に行かせて欲しいと父親に頼み込むシーンで、父親は下を向いたり身体を揺らしたりしながら2人と会話をしているんですが、その姿が、出口のない暗く沈んだ世界を、うつろな思考がさまっているような感じで、、、うすら寒く感じ、一瞬自分の体温が下がりました笑。
藤代は、この出口のない世界から春を救い出してあげたかったんでしょうね。藤代が父親と会話しながら「これは、思ったより根が深くて春を救い出すのは無理かもしれない」とひるんだ瞬間もよく描かれていたように思います。
そういえば、関係ない話ですが、春が亡くなった後、ペンタックスから藤代にかかってきた電話の声、春の父親だと思ってしまいました。父親から電話が掛かってくるかも、と想定していたからそう聞こえた?それとも俳優さん2人の声質が似てる?
この作品のテーマでもある、「それでも人は恋をする」について舞台挨拶では、「最近は、恋愛に対して消極的になりがちな時代では?」ということが話題になっていましたが、、、どうなのでしょうか。最近、個人的にYOASOBI の「ラブレター」にハマって繰り返し聴いてるんですが(いきなり話が飛んで、失礼します)、この歌自体は「音楽」に対する愛をラブレターにしたものなんですが、あれだけの熱量の愛を、やはり今の20代の人たちは好きな人に対してもまっすぐ向けているのではないかな - たとえ心の中に秘めているのであっても - と感じました。これも20代から30代にかけての方たちに是非尋ねてみたい!)
結果的にこの映画は、映画に触発されて、自分の「人を好きになる気持ち」が、みずみずしく生き返った気がしたし、「人はまっすぐ愛したいな!」と感じさせられた、、そんな映画でした!(制作者が意図した効果かどうかはわかりませんが、飲んだら不思議な効果があった薬みたいな感じ笑)
最後に。
春になれば、、のタイトルに相応しく、映画の中に満開の桜の木が出てきてすごく嬉しかったです。映画の中でも美しい桜を見られて感動できる、、日本人に生まれて良かった!笑 自分も、しばらくぶりに大好きな場所にお花見に行こうと思います。特に朝の桜は空気も澄んでキレイで素晴らしい。どうか今年の桜が雨や風に打たれてしまいませんように、、、桜、LOVE!
満ちてゆく
予告とかポスターとかから申し訳ないんですが、なんかきな臭いな〜と思いながら観るかどうかを悩んでいたんですが、困ったことに今週公開の新作が少なすぎるので時間帯とかもちょうど良かったのでものは試しで鑑賞。
春休みシーズンだからか昼の興行でもしっかり入っていました。
虚無と言わざるを得ないレベルの薄さでした。愛するとはなんぞや的なテーマだと思うんですが、性格の差異や距離感とかはもちろんあると思うんですが、いくらなんでも融通が効かない登場人物が多すぎないか?と疑問に思うばかりでした。
主題から話を逸らしまくってたのも印象が悪く、遠回し遠回しにして話を進めなかったのはなんでなんだろうと上映中ずっと首を傾げていました。
まず主人公の現彼女の弥生と元カノの春が相当に面倒くさいです。
そういう人がいるんだなーとは思いますが、幸せになるのが嫌だとかうんだかんだ、愛を終わらせないためにはうんだかんだ、そういう悩みがあるのはまだしも、それが原因で仕事を放り投げて失踪して元カノの元へ向かうという情緒乱れまくりの行動には呆れっぱなしでした。
そもそも一回違う人との結婚前に逃げ出してる前科持ちなのに、また逃亡して被害者ヅラなんかしちゃって、多分この先の人生でも似たようなことをして信頼とか失っていくんだろうなーと他人事ですが思ってしまいました。
春は俗にいう病み系ストーカーで、どうやって元彼の住所を見つけ出したのかってのも引っかかりましたし、そこに写真と手紙を送りまくってるところに恐怖を覚えましたし、こやつも逃げ出しの前科持ちだし、海外を飛び回って最後の最後にぶっ倒れて助けてもらうというはっきりいうと迷惑だなぁと思ってしまいました。こういう展開で病気になるのもまぁありがちですが、最後はあっさり逝ったのもあって、なんか生死の扱い方のバランスが悪いなと思ってしまいました。
主人公もまぁ難ありで、無神経さと無自覚を持ち合わせており、何に対しても消極的な面があまり受け入れられず、そもそも患者に手を出してエッチしちゃってる時点で…って感じでした。
ゲイの友人への言葉も悪気ないみたいで嫌でしたが、この人は責められすぎだなというのもあって半々くらいの感情が残りました。ただエスカレーター上がったところで泣き出したのは邪魔だ!と思ってイラッとしました。現実でもエスカレーターの前で立ち止まる輩が嫌いなので笑
要所要所に出てくる関連人物も、出てきただけな印象が強く、春の父親なんかまさにそれで、娘を旅に行かせたくないのかなんだかうやむやなままで、そのフレーズを言わせたいんだな→はいこのポジションってのばかりで印象に残らなかったです。
ラストシーンもベッタベタの再会で、こんなん絶対また同じようなこと繰り返すじゃん…と苦笑いしっぱなしでした。
サトケンと長澤さんという邦画のトップランナーを走る2人の半裸シーンとか刺激強すぎるだろと思っていましたが、どうにも差し込まれるシーンが突然だったり、やたら多く差し込まれるので、もうノイズになってしまっていました。
役者陣は全体的に良かったと思います。
サトケンと長澤さんは安定安心で、森七菜さんは立ち振る舞いがとても素敵でした。
ビッグラブな中島歩さんがこれまたチャーミングな役で出ていて、大学生は無理あるだろうと思って苦笑いして観ていましたが、やはりこの方の独特な愛嬌はたまらないです。
河合由実さんも出番は少ないながら、鋭い目つきのインパクトは凄かったです。
山田監督が普段MVを撮られているということもあって、制作チーム含めた映像の美麗さは素晴らしかったと思います。
ウユニ塩湖をはじめ海外の透き通った景色に圧倒され、日本でも朝日だったり海だったりがこれでもかってくらい映っていて息を呑みましたし、東京の街並みも普段観る作品とは違う映像を楽しむことができました。
カメラワークも結構動き回るんですが、全体的に観やすくて目を回すことも無かったですし、撮影が上手なチームなんだなぁと思いました。
藤井風さんの主題歌は素晴らしく、映画よりも濃い歌詞なんじゃないかくらい頭に残る歌でした。
エンドロールに入るタイミングで曲が流れてタイトルドーンの流れは原作の川村元気さんがプロデューサーだった「君の名は。」と一緒やったなぁとフフッとなってしまいました。
こういう邦画が今年も出てしまったなーという残念感がありました。珍しくもっと長ければ面白くなったのではと思える作品でした。
鑑賞日 3/26
鑑賞時間 12:40〜14:40
座席 F-27
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