四月になれば彼女はのレビュー・感想・評価
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タイトルなし
まさみちゃんの海での嗚咽のシーンはエルピスを思い出した。言葉にならない思いを身体中震わせて泣くことで表現する。笑いも泣くことも彼女はサイコーだ。
健くんは枯れた演技が板についてきた。大賀くんが映画の中のセリフでいうとおり。
そして森七菜はもともと瞬発力のある演技というか、目や言葉以外で表現できる人だ。
一瞬寝てしまったので、七菜ちゃんがなぜ怯んだのかはいまいちわからなかった。
河合ゆみも良かった。あそこまで意地悪くすることもなかったと思うけど。
結局、出鼻をくじかれ、情けな系(川村元気か?)が繊細な女性の気持ちを逃してしまう話か。
何と言っても手紙を追って、まさみちゃんが会いに行って知らんぷりしてそこにいるという設定がもうすごすぎる。ちょっと病的な無意識的擬態。で、まさみちゃんだから可能。
ウユニは行きたくなった。
ミッドランドは席がなく109は若い子だらけ。入ってた。でもわかったんかな、この映画。
主題歌のMV特別版が作られたら、そっちの方が完成度が高いとかになりそう
2024.3.22 イオンシネマ京都桂川
2024年の日本映画(108分、G)
原作は川村元気の同名小説(文春文庫)
婚約者に逃げられた精神科医が自分の過去を振り返る様子を描いたヒューマンドラマ
監督は山田智和
脚本は木戸雄一郎&山田智和&川村元気
物語は、結婚を控えた精神科医・藤代俊(佐藤健)と婚約者・坂本弥生(長澤まさみ)が、結婚式場などを見て回る様子が描かれて始まる
それと同時に、俊の大学時代の恋人・春(森七菜)が、ボリビアのウユニ湖を歩きながら、自身が綴った手紙を読み上げていくイメージショットが重ねられていく
大学時代に写真部に入っていた俊は、新入生の春と仲良くなり、部長のペンタックス(中島歩)を出し抜いて付き合うまでになっていた
だが、彼女と世界中を回る旅行を計画するものの、ある理由でそれは叶うことはなかった
それから、二人の関係性は終わりを告げ、その10年後が現在にあたる
精神科医として働き出した俊は、そつなく仕事をこなしつつ、元患者の弥生との交際を続けていた
同棲も始めていて、いよいよ結婚間近という頃になって、突然弥生がどこかへ行ってしまう
彼女の妹の純(河合優実)を訪ねてもわからず、行きつけのバーのマスター・タスク(仲野太賀)に聞いてもわからない
そんな折、ペンタックスから「春が死んだ」と告げられ、「ある場所に行ってほしい」と言われるのである
という流れになっていて、映像はもの凄く綺麗で雰囲気は抜群の映画になっていた
だが、登場人物の思わせなセリフの応酬になっていて、こんな会話をする人間がいるのかと思ってしまう
誰もが正解を知っていて、俊だけが知らないみたいな感じになっていて、遠回しにお前が悪いと言っている割には関係性が悪化しない
このあたりを許容できる人向けという感じになっているが、後半の「春のその後」で「これはダメだ」と思ってしまう人も多いように思えた
春は何らかの病気に罹って死んでしまうのだが、その予兆がほとんどなく、彼女の父(竹野内豊)がどうなったのかも放置プレイになっている
弥生があの場所に行けたのは「春の手紙の発信元がホスピスだったから」だが、俊はその場所に彼女がいることに無関心だったという感じになっている
彼の中では春との恋愛は終わっているのだと思うのだが、旧友がどこにいるのかぐらいは気にするもので、そこがホスピスであるならば、何かしらの引っ掛かりがあっても良さそうなものだったと思った
映画では、春は病で死ぬものの、「父親の末期癌が見つかって人生観が変わった」でも同じ内容の映画が作れてしまう
彼女を死なせたのは感動させるためという感じがしていて、生きているけどもう交わらないというラストでも良かったと思う
弥生は「答え」を探していて、それを「春が持っている」と感じているのだが、彼女を看取る側に立たなくても、一緒に働くというのでもOKだったりする
このあたりの無理矢理感動に持って行こうとする流れがわざとらしい感じになっているので、涙腺すらピクリとも動かないのである
いずれにせよ、愛がどのように継続するのかをメインに描いていて、「愛に満ちていた自分を探すために旅をする春」がある答えに辿り着き、それは「愛が離れるかもしれないけど、それも含めて人生を一緒に歩むことに意味がある」的な感じに締めくくられている
これが「ハッとするほどの答え」という感じになっていないのが問題で、ある程度の年齢の人だと「そりゃ、そうでしょ」という感じになっていた
そう言った意味において、この映画独自のものというものが感じられないので、綺麗な風景と演者、藤井風のエンディングに浸りたい人向けなのかな、と思った
ただのカッコつけ映画になるかと思っていたが頑張って良い作品になっていた!
川村元気の原作は構造的に面白い部分はあるものの基本、スタイル小説。で映画もそうなるんじゃないかと危惧していた。ウユニ湖、プラハ、アイスランドと絵になる風景があるからっていう理由で映画化は決まったのだろうし。
原作の構造的に面白いところは人物配置。藤代俊と坂本弥生というカップルがあたかも王と王妃のように真ん中にいてその周りの人たちはどんどん不幸になっていく。王と王妃は巻き込まれない。映画でもタスクを演ずる仲野太賀が言ってるじゃないですか。安全地帯にいるって。不幸になる人の代表が伊予田春だったり弥生の妹の純だったりする。(映画では純はチラリとしか登場しない…河合優美さん…ですが原作では重要な役割)
でこの王と王妃が何を考えているのかよく分からない。特に弥生の方。俊に対してどのような感情を抱いているのかが不明。ここが良く言えば愛の不毛を感じさせる。悪く言えば単なる筆力不足かもしれないけど。
映画化にあたっては解釈を全部すっ飛ばしてスタイリッシュなところだけなぞることもできたはずです。でも実際にはスタイルはむしろ後退させて(原作では2人はタワマンで高級な家具や装飾品に囲まれて暮らしているが映画では割合普通のマンション暮らしの設定)俊と弥生の気持ちの交差や行き違いを、春の存在も絡めながら、朴訥に描こうとしているように思えた。それで原作とはかなり異なる脚本ができたのだと思う。
設定にはどうしても無理は残るものの(特にホスピスに舞台が移ってからの)映画化にあたって脚本、演出、その他のスタッフ、そして出演者たちが頑張ったことがひしひしと伝わってきて好感を持ちました。
でも森七菜さんは残念ながらミスキャストですね。もちろん彼女の責任ではなくキャスティングが悪い。彼女がすごく海外ロケで頑張ったことはインタビューでも見聞きしている。でも好きだった人と別れてファッキンな父親の世話をして10年経っちゃいました、挙げ句に末期ガンに罹ってね、という人がふっくら、お肌つやつや、ニコニコしてるっていうのはリアルじゃない。例えば清原果耶さんあたりが演れば(「一秒先の彼」に引っ張られているかもしれないが)もう少し映画自体に厚みが出たのではないかと思ってしまいます。
素晴らしい演技力の作品
白っ!
どうしよっ!
本編の感想が、なんか何も無い(爆)
相変わらずまさみちゃんは美しかったな。
久々にあの!泣き方泣き顔が見れたな。
中島歩はペンタックスか。
ゲイマスター太賀とやさぐれ妹の河合優実ちゃん良かったな。
優実ちゃんはタバコをもっと上手に吸ってくれていたら満点だよ。
健君、頬がこけ過ぎてて心配。ちゃんと食べて。そんなに酷い事してた?
みんなに責められてかわいちょ(°▽°)
ともさかりえは私生活ではバツ2。
スネオヘアーは捨てられてもた(°▽°)
竹野内豊が森七菜のお父さんて、時の流れを感じる。。
これはあれですか?
高校教師の峰岸徹と桜井幸子ですか?
まさみちゃんだから愛せるが、パートナーがあれだったらしんどいです(°▽°)
健の周りは難有り女子ばかり。
それから、
その答えは、
それを言っちゃ〜お終いよ(°▽°)
原作未読。川村元気っぽいのはわかった。
藤井風のエンディング曲良かった。
上映後、後ろの母娘の会話を盗み聞き。
何か原作と違いすぎる〜( ̄∇ ̄)
こんなんじゃないー!との事。
上映前に7月のキングダムの予告が見られてワクワク。
ストーリーはわかっているから、とうとうあのシーンよね。。
と、少し泣いた( ; ; )
本作のレビューになってない!
現場からは以上です!
ちょっとモヤモヤ感が残るかな
婚約して結婚式を上げる直前で彼女が家を出て行ってしまったお話。
3人の主人公たちが皆情緒不安定なせいなのか、全体的に恋愛感情がかなり抽象的で意思表示がどうもはっきりしない。
劇中、好きとか愛してるというセリフは一言も無く、各々の恋愛感情が分かりにくい。
好きなのか、嫌いなのか、どちらでも無いのかも良く分からない。
そして弥生が家を出た理由もよく分からない。
ちょっとモヤモヤ感が残る映画かな。
ストーリーとは関係無いですがセリフがところどころ聞き取りにくかったのも気になりました。
劇中のペンタックスってニックネームだったんですね。個人的にはカメラのブランド名のイメージしかなかったので劇中「ペンタックス」の名前が出てきた時は???でした。
また、「藤代さん」を「藤さん」と略すから最初はてっきり富士山??って思ってしまいました。
ウユニ塩湖は私も一生に一度は行ってみたいです。旅行先の風景は綺麗でしたので星+0.5です。
前半の高台の朝日の場面は横浜市の金沢自然公園ですね。
2022年公開の「耳をすませば」でも同じ場所が使われていました。
予告篇の
カルピス
愛を終わらせない方法
それぞれに不器用な3人のありようが、等身大の人間を代表しているように見えました。
ただ、人の気持、特に女性の気持を掴めない自分にとっては、
・なぜ春は学生時代、そっちを選んだのか
・最後に弥生は自身の気持をどう整理したのか
といった部分についてもう少し丁寧に見せてほしかったなーと感じました。
また、自身のモヤモヤを解消するために女性は相方の元カノに会いに行きたくなったりするんでしょうか。
それでも、幸せな瞬間に不安を覚えるという点にはすごく共感できました。
愛を終わらせない方法は、「その瞬間瞬間を大事に過ごすこと」ということへの気付きが描かれましたが、「手にしないこと」という謎かけのような問いかけにも考えさせられるものがありました。
「百花」のとき同様、器用な長澤まさみさんの活躍が少しもったいなかったかなーと感じました。
ちなみに日本では、2月29日生まれの人を考慮して、誕生日の前日に歳を重ねるという考えをもとにしていると聞いたことがあります。そのために4月1日生まれの人までが早生まれとされるとか。
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