「この映画は7年前につくるべきでした。」四月になれば彼女は YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)
この映画は7年前につくるべきでした。
予備知識なく、予告編も観ずに鑑賞しました。
原作がある事は知りませんでしたが、原作を読みたくなる純文学です。
とても素晴らしい恋愛映画でした。
大学生が海外旅行をするのは、親のお金でしょうが、高額な海外旅行なのに"当日ドタキャン"は。。。旅行費用全額負担したであろう 藤さんの親は、怒り爆発でしょう!
排水口の詰まり の意味が理解できずに、映画を見てしまう人が多いと思うが、このストーリーの肝です。2回もシーンカットを入れてくれた監督はとても親切です。
「愛を終わらせないために。。。」は、逆説疑問 文ですが、
現代人は本を読まなくなり、国語力が落ちているので、原作の意味を理解出来ない人が多いと思いますが、秋田の手前の岩手県と言う事です。
バーのオーナーは、彼女が出て行った理由を2度も言ってくれたのに、鈍感な藤さんがそれに気付かないのは良い展開でした。
春さんが旅行に行かなかった訳と結末とを゛結びつける種゛を作中中盤に入れておく冪でした。
長澤まさみさん演じる弥生は、4月生まれなのに、どうして弥生(3月)なのか?
7年前なら、今のままでも良かったが、貫禄が出てきた名優 長澤まさみさんを どうしてもヒロインで起用したければ、
どう見ても 長澤まさみさんが 佐藤健さんより1まわり近く歳上に見えてしまうので、
竹野内豊さんを相手に、中年の恋に改変してもよかったが、
佐藤 健さんを相手にするならば、原作とは関係なく、年齢差問題を感じさせる下りが、数シーン必要でした。
そうすれば、失踪の問題にも深みが加わり、映画が締まったと思います。
白黒写真専用現像室を使い、カラー写真を現像していましたが、ありえない設定に大幻滅しました。
赤灯すらも有りませんでしたが、カラー写真は光を当てられないので、機械内で作業をします。
フィルム写真をネタにするならば、白黒写真 にする冪でしたが
映画製作スタッフの写真への無知さには、呆れかえり、開いた口がふさがりません。
カラー写真にボカシの縁取りが有るだけでも、あり得ないので、怠慢な小道具さんが、PCで写真を用意したのでしょう。
素晴らしい原作なので、制作者は あと もう少し頑張れば、偉大なる作品になり得たのに、取りこぼしの数々が残念です。〈原作賞〉
この映画とほぼ同じようなシチュエーションで始まる「市子(2023年)」と見比べてみるのも面白いが
共通点はありますね。
トミーさん メッセージありがとうございます。
旅行代は、請求されなくても、竹内パパが払わないと、親としての責任がありますから。。。
独身の娘が、男と旅行するのは、母親なら、影で応援してくれますが、
ともすれば、ドラマ「高校教師」ばりの 娘を溺愛する父親ですから、ドタキャンを 怒るのではなく、大歓迎したでしょうから、すすんで、2人分の旅行代金をはらったかもしれませんね。
共感ありがとうございます。
写真の部分、細部に違和感が有ったんですね、全く解りませんでした。フジくんの旅行代はきっと竹野内父が立て替えたんでしょう、一人でも旅行に行ける、直ぐにホスピスに入れる、元々お金が有ったと思いました。