劇場公開日 2024年3月22日

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「様々な葛藤があることはよくわかる」四月になれば彼女は chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0様々な葛藤があることはよくわかる

2024年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

一組の結婚を控えた男女の物語で、そこに至る直前の双方の気持ちのすれ違いに観客はいろいろな思いを抱く  そこに十年前の元カノ春の話が絡むのだが、十年前と現在の話が交互に描かれることで、主人公藤代の思いを共感している気持ちとなった  とはいえ目の前の弥生に対する思いが揺らぐことはなく、弥生の方が葛藤を抱えて行動を起こすのであるが、春の十年間をみていると、春の幸福も願わずにはおられない気持ちにもなった  十年前のカノジョなんて、まして自分を裏切ったカノジョのことなんて、許せなかったはずののに手紙や写真を引き出しに入れておくところなど、断ち切れない思いが藤代にあることにも同じ男性として共感してしまう自分が情けなくも思う
書店にいくと原作者 川村さんの本がたくさん並んでいる  今、現在のこの世代の思いを描くには人気があることも伝わってくる  女性にとっても、男性にとってもこういった葛藤が大きいものなのだろう
個人的には中島歩さんに注目  見た目と違って内面がだらしない、胡散臭い、そんな役が去年の作品にいくつかありましたが、本作は髪型もスッキリして若々しい好青年でありました  (3月24日 イオンシネマりんくう泉南 にて鑑賞 )

chikuhou
humさんのコメント
2024年3月31日

鑑賞しながらすごくモヤモヤしていたのですが、頭の中がやっと整理されてきました。キレイゴトだけではない中を生きている自分たちがどうにもできずにいる時間、思わぬ方向に流れていく時間を共有したのかもしれないですね。大変参考にぬりました。
返信ありがとうございました。

hum
humさんのコメント
2024年3月29日

そうですね。断ち切れない思いをみんな抱え、それを越えていけない不器用さ、葛藤の苦しさがありました。仲野さん演じるバーの店主は密かに藤代を思っているようにみえ、沢山の経験で越えていくのを感じました。春の父の娘への固執はきつく、多くは語らないけれどあれは大学生の青年には厳しいトラウマになりますよね。娘を束縛する形が無意識に支配に及び、あそこで運命が大きく変わったようでした。

hum