劇場公開日 2024年3月22日

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「ただのカッコつけ映画になるかと思っていたが頑張って良い作品になっていた!」四月になれば彼女は あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ただのカッコつけ映画になるかと思っていたが頑張って良い作品になっていた!

2024年3月22日
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川村元気の原作は構造的に面白い部分はあるものの基本、スタイル小説。で映画もそうなるんじゃないかと危惧していた。ウユニ湖、プラハ、アイスランドと絵になる風景があるからっていう理由で映画化は決まったのだろうし。
原作の構造的に面白いところは人物配置。藤代俊と坂本弥生というカップルがあたかも王と王妃のように真ん中にいてその周りの人たちはどんどん不幸になっていく。王と王妃は巻き込まれない。映画でもタスクを演ずる仲野太賀が言ってるじゃないですか。安全地帯にいるって。不幸になる人の代表が伊予田春だったり弥生の妹の純だったりする。(映画では純はチラリとしか登場しない…河合優美さん…ですが原作では重要な役割)
でこの王と王妃が何を考えているのかよく分からない。特に弥生の方。俊に対してどのような感情を抱いているのかが不明。ここが良く言えば愛の不毛を感じさせる。悪く言えば単なる筆力不足かもしれないけど。
映画化にあたっては解釈を全部すっ飛ばしてスタイリッシュなところだけなぞることもできたはずです。でも実際にはスタイルはむしろ後退させて(原作では2人はタワマンで高級な家具や装飾品に囲まれて暮らしているが映画では割合普通のマンション暮らしの設定)俊と弥生の気持ちの交差や行き違いを、春の存在も絡めながら、朴訥に描こうとしているように思えた。それで原作とはかなり異なる脚本ができたのだと思う。
設定にはどうしても無理は残るものの(特にホスピスに舞台が移ってからの)映画化にあたって脚本、演出、その他のスタッフ、そして出演者たちが頑張ったことがひしひしと伝わってきて好感を持ちました。
でも森七菜さんは残念ながらミスキャストですね。もちろん彼女の責任ではなくキャスティングが悪い。彼女がすごく海外ロケで頑張ったことはインタビューでも見聞きしている。でも好きだった人と別れてファッキンな父親の世話をして10年経っちゃいました、挙げ句に末期ガンに罹ってね、という人がふっくら、お肌つやつや、ニコニコしてるっていうのはリアルじゃない。例えば清原果耶さんあたりが演れば(「一秒先の彼」に引っ張られているかもしれないが)もう少し映画自体に厚みが出たのではないかと思ってしまいます。

あんちゃん
uzさんのコメント
2024年3月26日

返信ありがとうございます。

原作が一年間の話に対し、映画は2~3ヵ月(ずっと長袖)程度の印象でしたね。
S&Gの楽曲にも触れられず、タイトルが拾えていないのは残念です。

uz
uzさんのコメント
2024年3月26日

こんにちは。

原作は、個人的には少し鼻につく部分が目立ったんですよね。
調度品などのブランド名や映画の内容(こちらの作品名は明かされない)をやたら描いたり…
仰るとおり、そういった“カッコつけ”た部分が抑えられてたのはよかったです。

uz
満塁本塁打さんのコメント
2024年3月23日

ご教示ありがとうございます😊勉強になります📚多分チラリ🫣とは想像してました。
とは言え 歌詞を出したりしなければ 引用だけなら版権関係ないので 本音の話 有料パンフ🈶にその旨記載ないのは❓でした。また教えてください。ありがとうございました。😊

満塁本塁打
ゆきさんのコメント
2024年3月23日

コメントありがとうございます。
あんちゃんさんのレビュー、なるほどなるほど!未読なので、改変部分や脚色部分がよくわかりました٩( 'ω' )و
メンヘラまさみんこわかった(°▽°)
施設での、
そうだと思ってた。。エスパー七菜ちゃんもこわかった(°▽°)
主演3人も同年代に見えずで、雑味になりました。
弥生と妹ちゃんの関係性が気になりました。優実ちゃん良かっただけに残念でした。

ゆき
琥珀糖さんのコメント
2024年3月23日

はじめまして

原作を読まれてるのですね。
森七菜さん、たしかに違和感ありました。
海外ロケーションと難病設定をマイナスしたら、
何が残るの?
〉単なる筆力不足・・・
ふふふ、そうかもですね。

琥珀糖