高野豆腐店の春のレビュー・感想・評価
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愛される豆腐屋のお父さんと娘と心友の物語
映画として面白くない
大筋、良いお話しだとは思うのですが、各エピソードに惹かれるものが少なく、映画として面白くなかったです。特に商店街の仲間達がいかにもステレオタイプな面子で、その仲間達とのコミカルなシーンが寒くて見ていられませんでした。
仕込みもしっかり、素敵な作品。
頑固な豆腐屋の親父とその娘と、近所の店主の面々・・
もう舞台は出来上がった様なもんですが、そこに徳井優さん❗
彼が近所の方々に加わると作品のリズム感がえらく良くなる❗
菅原大吉さんも、他で観られない妙な良きおじさんに❗️
父娘のアレヤコレヤを軸に、周辺外野とのアレヤコレヤが、チョイとハラハラ、焦れったいやらで
因縁ドロドロいじめ、裏切り不倫等も無いが
心置きなくストーリー展開がソワソワ楽しめる
主演の藤さんは、かつてのイケメン俳優の一人で、ブルージーンズにHanesの白Tシャツってファッションを流行らせたかただっけ。
そんな彼も、豆腐屋の頑固親父❗
冒頭の「平成が終わるころの話、・・」っと言うテロップから始まるが、舞台が尾道とどこか懐かしさ感じるところが又作品を更に盛ってくれ
激的なアトラクション的な作品も良いが、この様な人生の身の回りで起こりそうなアレヤコレヤで行く末を、演技達者なキャストで固めた外野がなかなかでストーリー展開を楽しみに、劇場へ足を運び充実感有り❗
そんな想いに答えてくれた、この作品。
「横浜ホンキートンク・ブルース」のあのエディ潘さんのエンドロールの曲が感動の追い討ち❗️
ブラボー❗有り難う。
尾道帆布!
シンプルだけど。味わい深い
尾道を舞台に(これだけでもうたまらん)、豆腐屋の父と娘と、商店街の人と。
具材は揃った、あとはどうそれを加工するか。
娘の結婚や、父親の病気だったり。
正直予測できる内容ではあるけど。
随所に商店街の人たちとの、クスッとくるエピソードや。
父親世代が背負ってきた、昔の話など。
「そうそう!」と一緒にお茶してるような、一体感も。
後半の藤竜也さん。
なんとなく「笠智衆さん」を思い出させるような、朴訥さがいい。
この世代の父親って、こうだよな。
「うちの豆腐は、まず最初はそのまま食べて、次はちょっと塩振って」。
その塩加減や苦汁(ニガリ)が、人生にも当てはまる気がする。
是非とまでは言わないけど、私世代ならきっとほろっとするでしょう。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「お父ちゃん、そのものの味」
上質な豆腐のような映画
2023年劇場鑑賞197本目。
豆腐の作り方は知っているけど、高野豆腐ってどうやって作るのかそういえば知らないな、そもそもあれ大豆でできてるのかな?という疑問は一切解決されない、タカノさんの豆腐店の父娘の物語。
まぁある程度映画の本数を観ていますと大体俳優でこの後どれ位重要な役で出てくるかなと予想できるのですが、それを見事に逆手に取って(とはいえシーンの入れ方でそうなったら面白いなとは想像はしちゃってたのが当たっちゃったのですが)ちょっとした展開がありました。
ゲートボールさくら組の藤竜也を考えるとちょっと乱暴な部分が強めな藤竜也でしたが、麻生久美子の気の強い娘とバランスが取れていて良かったのではないでしょうか。
斬新な物語ではないですが、上質な、食べたことのある味ではあるけれど、日常で食べ続けたい豆腐といった感じの映画でした。
「人情喜劇」も、商店街の個人店舗も、まだ滅んでいない
昔かたぎで職人気質の頑固親父、お互いを思いやりながらも素直な気持ちを伝えられない不器用な父娘、お人好しでお節介な近所の仲間たち、気高さと芯の強さをを感じさせる独り身の老婦人。今の時代、下手をするとファンタジーにしか映らないこうした登場人物たちが、しっかりと血の通ったキャラクターになっているのは、何よりも、藤竜也や麻生久美子、早瀬久美らの好演によるものだろう。
父親と娘、それぞれの新たな恋を巡る騒動も、いかにもベタで予定調和ではあるものの、まるで「寅さん」を観ているかのように安心して楽しめるのは、観客が期待する面白さに応えようとする脚本の賜物だろう。
娘がうだつの上がらない男を選んだのは、最初の結婚の失敗を繰り返さないためなのかもしれないし、老婦人が独身を通してきたのは、被爆者であることが関係しているのかもしれないが、そうしたことをすべて説明しないで、観客に考えさせる余白を残しているのも良い。
終盤で、原爆による健康被害がスローズアップされるが、声高な「反戦」や「反核」の主張ではなく、そうした苦難を乗り越えて、人生を素晴らしいものにしていこうという前向きなメッセージが感じられるところにも共感できる。
ただ、できれば、造船所に務めていた父親が、どうして豆腐屋を始めることになったのかを知りたかったし、演劇の監督の女子高生には、もうひと活躍してもらいたかったと思うのだが・・・
親子って素晴らしい!
豆腐作りを通して長年暮らした父娘の心境を見事な演出と脚本だと思いました。
高年齢にもなると様々な身体的な問題や終活問題と若者たちには無縁の世界があったり身近な問題を直視してる。
広島尾道の長閑な春風の街並みを訪れたい気分になりました。
春に浸る
豆腐一筋、頑固一徹な父娘の物語
注目していた作品ではありませんでしたが、「SAND LAND」鑑賞後に時間があったので、ハシゴ鑑賞してきました。
ストーリーは、広島県の尾道で、出戻りの娘・春と豆腐屋を営む高野辰雄が、周囲の人の勧めで持ち上がった春の再婚話、自身の体の心配、病院での老婦人との出会いなどを経て、春との向き合い方、周囲の人への接し方、自身の生き方を少しずつ変化させていくというもの。
劇中で描かれるのは、市井の人々のありふれた日常の中に垣間見える、父娘の愛情、悪友との腐れ縁、新しい出会い、冷たい血縁など、人と人とのさまざまなつながりです。そんなつながりを通してしだいに変化する辰雄の姿が、じわじわと沁みてきます。と同時に、人と人を結びつけるのは、血縁ではなく、心のつながりなのだと思わされます。
本作では「豆腐」を通して人間模様を描いているように感じます。劇中で春が「にがりで豆腐の人格が決まる」「豆腐は素材の味で勝負」「添加物がダメではないが、それでごまかしてはいけない」というようなことを熱く語ります。これを人間に置き換えれば、自分が最も大切にしているものが生き方に表れ、うわべだけ言葉や態度でごまかしても、取り繕うことはできないということでしょうか。なんだか人の本質を鋭く指摘されたような気がします。
それはラストの辰雄の姿に重なります。辰雄はにがりの投入を初めて春に任せます。周囲の人への悪態、素直になれない気恥ずかしさ、わずかばかり残っていた春への遠慮など、これまで残っていた雑味が消え、辰雄が本気で春に向き合えた瞬間のように感じます。深い愛で結ばれた父娘の姿に胸が熱くなります。
本作の舞台は広島県の尾道で、のどかな街並みや景色に癒されます。ここには何度か訪れたことがあり、見覚えのある場所に懐かしさやうれしさを感じました。ただ、広島を舞台にしたことで必然のように盛り込まれる要素があり、人物の掘り下げとしての意味はありましたが、劇中での扱いとしては中途半端だったように思います。
主演は藤竜也さんで、いぶし銀の演技が冴えわたります。春役は麻生久美子さんで、藤竜也さんと本物の親子にしか見えません。中野ふみえ役は中村久美さんで、つつましくも品のある演技が見事です。脇を固める、徳井優さん、菅原大吉さん、山田雅人さんらも、辰雄の悪友を好演しています。
おとうちゃん大好き!
良いお話しなんだけれども…
昭和の頑固おやじ(じじい)と娘のあれやこれや。
ホームドラマではよく有る何てことはないエピソードがたくさんある
僕は娘の麻生久美子さん目線で応援して見てたから、藤竜也さんの頑固オヤジに終始腹を立てて怒って見てた。「このわからず屋の頑固クソジジイ~」と何度も心の中で叫んだ。もちろん我らが麻生久美子さんは「クソじじい」なんてことは言わない。
広島なので当然巨人ファンなんてもってのほかだ。とりあえずオリックスはイイらしいのが笑えた。
子供のころの近所の豆腐屋に似てて懐かしかった。大きな水槽の中に豆腐がいっぱいあった。よくオマケであぶらげとかくれた。僕は絹ごしとモメンでは○○○のほうが好きだ。
「高野豆腐店の看板と名刺の漢字「高野」は、ひらがな「たかの」にして、「たかの豆腐店」にすれば読み間違いがなくてが望ましい」なんてこと言ったら怒るに違いない。
(追記)高い豆腐をスーパーで買って帰った。
300gl、302円
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