「スポーツ映画としては× だけど。。。」ネクスト・ゴール・ウィンズ Basieさんの映画レビュー(感想・評価)
スポーツ映画としては× だけど。。。
「さあ、今日はスポーツ映画を観て感動するぞ!」と思って観てはいけない作品です。
冒頭から最後までぶれることのないゆる~い雰囲気。
基本的には米領サモアの市井の人々の生活の姿を楽しむ映画です。
マイケル・ファスベンダーの演じるトーマス・ロンゲンのキャラクターには
中盤まではほとんど感情移入できない状態した。
何を考えているのかさっぱり分からず、
その行動や言動のひとつひとつが行き当たりばったりで、
かなりモヤモヤした状態で後半に突入します。
しかし、トーマス・ロンゲンの背負った過去がいきなり分かり涙腺崩壊。
「監督。これはズルいよ。。。」
クライマックスの試合のシーンは、
ドキュメンタリーを下地にしたからこそのあの構成だったんでしょうね。
スポーツ映画を見慣れた人には、好き嫌いが分かれる展開だったと思います。
でも、この構成こそが、いつもおちゃめなタイカ・ワイティティ監督らしさだと納得です。
スポーツ映画としてではなく、人間賛歌として心温まる良作でした。
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